「暗闇の中の死角」(170・171話)
一見、埋もれてしまいそうな事件ですが、長い長い伏線がはられた作品です。
その伏線が本当に解消されるには「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」(345話=PART12-8)まで待たなければなりません。
事件は健康診断で軽い肝機能障害を余命半年と勘違いした小五郎に伴って、蘭とコナンが新出医院を訪れたときに起こります。一瞬の停電の暗闇を利用し犯罪は行われ、いつものようにコナンが犯人を追い詰めますが、どこかしっくりこない終わり方をします。「真実はいつもひとつ!」と声高らかに、表舞台で推理ショーを行うコナンが今回ばかりは犯人とメグレ警部の前だけでこっそり行います。たまたま聞いていた新出先生だけが真実を知り、歪んだ真実が表舞台に残るのです。
それと、蘭ねえちゃんが見つめていたものをコナンが勘違いして、オロオロします。ホント、そっち方面の推理は全くダメダメなコナンくんです。