その夜の侍 [Blu-ray]
フォーマット | Blu-ray, 色, ドルビー |
コントリビュータ | 赤堀雅秋, 綾野剛, 堺雅人, 谷村美月, 坂井真紀, 山田孝之, 高橋努, 山田キヌヲ, 安藤サクラ |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 59 分 |
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商品の説明
★「お前を殺して、俺は死ぬ。」愚かに、無様に、それでも生きていく。
堺雅人×山田孝之×綾野剛×谷村美月×安藤サクラ×田口トモロヲ×新井浩文 理性を超えた極限の演技。
主演の中村役には、堺雅人。分厚いレンズ眼鏡をかけ、冴えない中年男の姿となり、今まで見たことのない新たな一面を発揮。一方、木島役には山田孝之。暴力的な行動の内側に底知れない孤独を抱える役どころを怪演。その他、新井浩文、田口トモロヲ、綾野剛、谷村美月、安藤サクラなど、揃うべくして揃った豪華キャストが、濃密な人間ドラマを紡ぎだす。監督は、劇団[THE SHAMPOO HAT]の旗揚げ以来、全作品の作・演出・出演を担当してきた赤堀雅秋。2007年に自らも主演を務めた戯曲を映画化にあたたり脚本を改稿し、自ら監督に挑戦。モントリオール世界映画祭やロンドン映画祭など、出品される海外映画祭においても演出力が高く評価されている。主題歌は名曲「星影の小径」。監督からの熱烈なオファーを受けて、名曲「星影の小径」をUAが新たにカヴァーした。2012年の邦画界の話題をさらった作品が早くもブルーレイ&DVD化!
★「ヘルタースケルター」をおさえ、新藤兼人賞金賞受賞!
小さな鉄工所を営む中村健一(堺雅人)は五年前のひき逃げ事件で最愛の妻を亡くして以来、深い喪失感と共に虚無的な日々を過ごしている。その頃、刑期を終え出所したばかりのひき逃げ犯・木島宏(山田孝之)の元には、"復讐決行日"までをカウントダウンする匿名の脅迫状が届くようになる。二人の男と、取り巻く周囲の者たちそれぞれが抱える孤独、葛藤、願い。そして妻の五回目の命日の夜、二人は遂に対峙する。二人の魂がぶつかり合うなか、中村が木島へと向けた刃は意外なものだった。中村の想いとは・・・。
登録情報
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 83.16 g
- EAN : 4988003817718
- 監督 : 赤堀雅秋
- メディア形式 : Blu-ray, 色, ドルビー
- 時間 : 1 時間 59 分
- 発売日 : 2013/5/8
- 出演 : 堺雅人, 山田孝之, 綾野剛, 谷村美月, 高橋努
- 販売元 : キングレコード
- ASIN : B00BAGK8KA
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 122,780位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,169位日本のミステリー・サスペンス映画
- - 2,727位ブルーレイ 日本映画
- - 5,769位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
とにかく最初からピンと来た人は最後まで観てほしいし、多分観てしまうと思う。
ストーリー展開も素晴らしいんだけど、映像にも引き込まれた。
敢えて古いカメラで撮ったような、ぼんやりとした映像。
それが何の変哲もない普通の町や町工場の雰囲気を増強している。
特に夜、薄明りの中で映し出される工場が綺麗。
最近見た邦画、というより全映画の中でも上位に入る作品でした。
綾野剛が山田孝之にあそこまで肩入れする理由は?
いち教師の新井浩史が数十万の解決金や同僚に数万円のバイト代を払えるだけの財力がなんであるのか?
工場の人たちが、新井浩史を好いてない理由は?
谷村美月はなんで初対面の山田孝之にわざわざ犯されに行って、その後も犯した相手に優しくするのか?
など疑問が他にも多々あるが、伏線が何一つ回収されず、ガッカリな終わり。
良い俳優がたくさん出ているのに、もったいなくて仕方ない。
その異端な作風から、ありきたりなヒューマンドラマ的な着地はしない・できないだろうなという感覚はありましたが、ある意味期待を裏切らない幕切れではありました。
陰気ながらもそれなりに楽しく生活を送り、妻にゾッコンだった主人公:被害者。
自身が不利益を被りながらも色々と主人公に世話を焼く主人公の義弟。
世間体や迷惑などを考えない、自身の落ち度を正当化するチンピラ:加害者。
妙な絆と責任感で結ばれているが、キャラクターは異なる加害者の相棒。
上記の通り癖のある人物設定やに加え、主人公が他界した妻へ向ける依存、高圧的な被害者と弱腰な加害者の主従関係、兄貴分的存在から強引にひき逃げの共犯とされても舎弟に過去を吹聴されても切れない関係性、都合の良いもの同士奇妙な親近感を覚える様子といった背景や相関図も極めて特徴的。これらが醸す奇妙さと緊張感はどこか特殊で、非常に興味と期待をそそられることは間違いありません。
ただし、起承「転」結が全く訪れないまま終わりを迎えてしまいます。
肉親を殺害された悲壮や怒り、一人きりの侘しさ、
勧善懲悪の達成感、加害者と歩み寄りや相互理解を図ろうとする寛大さ、極悪人の更生を諦めない友情物語、長いものに巻かれることの気楽さや主張の強いものが独り勝ちする構図、これらが全て「広く、浅く、なんとなく」描かれており、ドラマとして完結・解決している感覚からは程遠い。
「人生」「平凡」に関しての投げかけを行いビューマンドラマらしく(取ってつけたような)奥深さ演出したは良いものの、こちらも同様に宙ぶらりんなまま。バイオレンス映画に振り切れているわけでもなく、すべての面において雰囲気だけ、といった具合で物足りなさや不完全燃焼の感が否めません。
各々が明らかに違う方向を向いている中、如何に物語が交差するのか、落とし所を見つけるのか、といった風呂敷を畳む行為を放棄しているようだった、とでも表すのが適当でしょうか…
雨の中の対決シーンは役者さんが体を張っていて
見応えがあったんですが、
作品通してはストーリー自体に肩透かし感が大きく、
堺雅人と山田孝之、その演技合戦は素晴らしいけど
大した事は何も起こらない作品でした。
私自身が薄っぺらい人間ですので、
深く感じ取る能力がないだけかもしれませんが
結局、クズはクズのままだし、主人公も小さな変化を予感させるだけで
心揺さぶる程のものは私には感じられませんでした。
なんか残念
脇役を含め、俳優さん達の演技が素晴らしいです。 それが無いとこの映画は成り立たないと言っても過言では無いと思います。
復讐劇だと期待して見るとガッカリすると思います。 スピード感もドキドキハラハラもあまりありません。
ただ、決してだれる事なく、程好い緊張感があります。
中村と木島。2人の日常が交互に映し出されます。復讐へのカウントダウンテロップと共に。
作中何回かセリフとして使われる「たわいも無い話がしたい」「たわいも無い話をしよう」、それを映像で訴えてる印象です。
ありそうな日常会話、ありふれた日常風景がちりばめられてます。
あえて登場人物達は、自分の言いたい事しか言わない、人の話を聞かない、共感、つながり、を希薄に描いてるなと思いました。
暴言暴力を振りかざしてはいるが、実際はただのヘタレで、恐怖でしか人と繋がれない木島。
妻をひき逃げで失い、プリンと留守電と妻の服で現実逃避し、世間とは一線を置いて復讐を目論む中村。
2人とも気づいてないが、共通するのはどちらも孤独。
そして、どちらも狂いきれて無い状態。
視聴者の期待通りの反応をするのは、義理兄でしょうか。
中村ですら、境遇は共感出来ても、感情移入しようとしても出来ないというか、そういう風に見せてないです。
木島に依存する形で孤独を埋める取り巻きたちは、共感し易いかと思います。
雨のシーンは、あれで良かったんだと思います。
殺したい、けど話したい。 あそこで出てくるいろんな感情全てが本音なんだろう、と思いました。
本心で当たってるからこその、侍、なんでしょうか。
友達?の小林でさえ怖い、と木島と向き合ってないのに対し、中村だけが彼をちゃんと見てたんだな、と。
賛否両論ある最後のシーンですが、自分は、やっと地に足つけて前を向いて歩いていく気持ちになった、
今まで囚われて執着してた物がバカバカしくなり笑いとも涙とも説明のつかない感情が溢れ出る、卒業の儀式みたいなもんだと思いました。
ストレートに強く、心を揺さぶるように訴えてくる作品ではありません。 解り難いです。
「たわいもない話をしよう。」 その相手が居る事、その当たり前に積み重なる日常、平凡な毎日がいかに愛しく幸せな事か。
ただ、それを手に入れるには個人個人の歩み寄りや努力も必要。 依存しても、殴ってみても平凡な日常は手に入らない。
復讐という非日常との対比で描くことで、大げさでも押し付けがましくもなく、やんわりと、静かに、心に残るよう作られてる作品だと思いました。
頼む木島、しんでくれ!と願いながらみたのは、自分だけではないのでは。
木島に取り込まれる人々に疑問や怒りすら抱きつつ、緊張,間合いのある会話と、クスリとくる日常の要素に、気付けば手を握りしめたままエンディングを迎えました。
会話の間をじっくり味わう、濃密な時間でした。
やはり、監督によるなと思った。