ハワード・ホークス、ウィリアム・ワイラー監督作品。
切ない。余りにも切なすぎる。出てくる登場人物が皆いい人たちばかりだからだ。悪役がいないにも関わらず、いかんともしがたい物語の構造は絶品だ。
1884年、バーニー27歳でのし上がる。1906年、時は経て23年後、バーニー50歳、製紙企業のグラスゴー社の社長として成功を遂げている。そこに旧友スワンから久しぶりに手紙が届いた... (あの時、バーニーが一目惚れしたロッタ。バーニーは自身の成功のためにロッタを諦めなければならなかった。そのロッタはスワンと結婚し20年前に亡くなった。バーニーはスワンにもロッタにも会っていない) 旧友スワンの手紙で再会したバーニーとスワン。スワンの娘は、あのロッタにそっくりで、名前もロッタ。親子の年の差があるが、バーニーはロッタに会って何かを取り戻そうとし、思わぬ展開になっていく。
バーニー・グラスゴーを演じる、豪放磊落なエドワード・アーノルド。本作の3年後に「スミス都に行く」でワルの親玉を演じている。