ネタバレにならないように気をつけるつもりですが、ネタバレを含んでいたらご容赦を。
まず、本作「仮面ライダーウィザード」の「本編」は「第51話・最後の希望」までだと個人的には思っています。その上で、本編の感想としては妥当な終わり方だったと思います。晴人や周囲の人々にとってはほろ苦さの残る結末となりましたが、少なくともコヨミにとってはこれはこれで一つの「ハッピーエンド」的な終わり方だったのではないかと。本作は「魔法」がベースとなっていますし、あくまでも子供向けの番組なのですから、脚本次第ではご都合主義的な「奇跡」を起こすこともできたでしょうが、「魔法といえども万能ではない」という描き方をした点は高く評価できると思います。むしろ、子供向けの番組だからこそ、あえてこのような結末にしたのではとさえ思えます。
と、ここで終わっていれば「仮面ライダーウィザードは良作だった」で済んだのですが・・・・
第52話と53話は番外編的な話ですが、内容的に言ってこの手の話は劇場版あたりでやるのならともかく、レギュラーシリーズに含めないで欲しいと感じました。新番組に登場する「仮面ライダー鎧武」のお披露目のために取って付けたような話で、「本編」(私が勝手にそう呼んでいるだけですが)の余韻が台無しになってしまったのは残念です。その点で☆-1です。
ともあれ、番組開始前は「仮面ライダーが魔法を使うの?」と否定的な見方もあった本作ですが、1年間を通して楽しめました。