屋根の上のバイオリン弾き [Blu-ray]
フォーマット | Blu-ray, 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン, DTS Stereo |
コントリビュータ | ノーマ・クレイン, ノーマン・ジュイソン, トポル, ロザランド・ハリス |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 3 時間 1 分 |
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商品の説明
政情不安の嵐の中、娘たちは花と咲き、恋を実らせる──。
名作ミュージカルを見事に映像化!
<キャスト&スタッフ>
テビエ…トポル
ゴールデ…ノーマ・クレイン
ツァイテル…ロザランド・ハリス
監督・製作:ノーマン・ジュイソン
脚本:ジョセフ・スタイン
●字幕翻訳:菊地浩司
<ストーリー>
ウクライナ地方の、とうもろこしと麦畑に囲まれた小さな村アナテフカ。そこでは厳しい現実と伝統の中で必死に生きる人々が暮らしていた。ユダヤ人テビエも、そんな村人の一人。彼は政情不安な世の中で、娘達の幸せを願い、彼女達の恋愛に悩み、結婚を祝い、そしてユダヤ人追放という過酷な時代を生きていく。
<ポイント>
◆1971年度アカデミー賞3部門受賞(撮影賞/音楽[編曲・歌曲]賞/音響賞)
<特典>
●Audio Commentary by Director/Producer Norman Jewison and Topol(日本語字幕未収録)※
●Norman Jewison, Filmmaker(日本語字幕未収録)※
●Norman Jewison Looks Back(日本語字幕未収録)※
●“Tevye's Dream" in Full Color(日本語字幕未収録)※
●John Williams: Creating a Musical Tradition(日本語字幕未収録)※
●Songs of Fiddler On The Roof(日本語字幕未収録)※
●Deleted Song-“Any Day Now"(日本語字幕未収録)※
●Tevye's Daughters(日本語字幕未収録)※
●Set in Reality Production Design(日本語字幕未収録)※
●Storyboard to Film Comparison(日本語字幕未収録)※
●オリジナル予告編集&TVスポット集
↑6種のうち「オリジナル劇場予告編(1)」以外はブルーレイディスクのみの収録特典
※ブルーレイディスクのみの収録特典
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 80 g
- EAN : 4988142974624
- 監督 : ノーマン・ジュイソン
- メディア形式 : Blu-ray, 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン, DTS Stereo
- 時間 : 3 時間 1 分
- 発売日 : 2014/5/2
- 出演 : トポル, ノーマ・クレイン, ロザランド・ハリス
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (MPEG-1 2.0)
- 販売元 : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- ASIN : B00GSIE4AK
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 122,367位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 583位外国のミュージカル映画
- - 9,147位ブルーレイ 外国映画
- - 11,718位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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屋根の上のバイオリン弾き、何で屋根の上でバイオリンを弾くのか。長女と服の仕立て屋の男の幼馴染が結婚をする時の式場の広場の屋根の上で、バイオリンを弾いている男がいる、シルクハットに燕尾服、やはり、おかしい。ロシア人により、主人公をはじめとするユダヤ人が追放されて、逃げ出すユダヤ人の後から、やはり、おどけた踊りを踊りながらバイオリンを弾きながら屋根にいた燕尾服のバイオリン弾きがいて、この悲劇を愉快そうに身体じゅうで踊りながら村人の後から付いて来る。何が起ころうが平然としているこの男は、もしかするとユダヤの神の化身なのだろうか。何が起きても、全ては主の御心のままに、神は人が苦しもうが、喜ぼうが、お構いなしで人の営為を見ている。
「賢者とは、あらゆることを人から学び取る人。強者とは、自分の熱情を露わに表出せず抑制しうる人。富者とは、自分の与えられた時点において満足感を見出し得る人。尊い人とは、人間そのものを学び取るひと。」ラビのお爺さんはそんな感じかな。皇帝の命令らしき命令書が警察所長に届く。彼は、三日以内に財産をロシア人に売り払って、この地を去るように伝える。いきなりユダヤ人を襲わないのは、彼がロシア人だがユダヤ人と仲良く付き合ってきたからだろうと思う。ラビは、メシアが来てロシア人を倒してくれと祈る民衆に向って言う。荷造りをして出て行こう。メシアは来ない。
1882年ころのウクライナの出来事らしい。今、ロシア人はウクライナ人の子供をさらって、ロシア人として育てているとか、本当の所は、どうなっているのか知らないが、今時点まさにウクライナを侵略しているロシア人の起こした事件として、伝えられている。今が2023年。百数十年前のウクライナ人の話とロシア人の関係が同じように見えて不気味だ。
これは確かに死にものぐるいで戦うな、と思った。生きていても追放されて、後からロシア人が入植してくると言う話らしい。開墾はウクライナ人にさせて、成功をしたら追い出してロシア人が購入する。こういうことを何百年とやり続けて、領土を拡大し続けている大国がロシアらしい。
「もし金持ちなら」宝くじの売れ行きを見ると、きっと誰でも、籤を購入したことがある人ならば、もし金持ちになったとしたならばと、いろいろと妄想するのではないでしょうか。いきなり鶏に餌をやりながら、鳥の鳴きまねをしたりしながら踊りながら、妄想を展開していく。主人公のテヴィエさんときたら、聖書の言葉が頭にぎっしり詰まっていて、敬虔なユダヤ教徒らしい。偉い学者と一日議論したり、町の名士たちと話し合ったり、牛乳売りをしながら、物欲よりも名誉欲の方が強い人のように見える。でも、お金がもしあったならばと、叶わない夢を妄想するのは、生きている証拠のようなものと言う気がします。
「人生に乾杯」掟として、家族の中のパパの役割はとても強くて、重い物らしい。娘たちの結婚まで決めて行かなくてはならない。金持ちの肉屋に長女が嫁ぐことを、父は承諾する。儂より年下の息子が欲しかったと言うのが、変なセリフだが、肉屋はテヴィエよりも年上の妻に先立たれ子は自立して家を出て行った独り者。人は家族を持ち、家族から出て、自分の家族を持つ。これが人生だが、肉屋のラザールは、もう一度、寂しいのでテヴィエの長女を妻として迎える許可を取る。取り持ち婆見たいなお金をもらって、相手の女を探す商売もあって、今の日本では独身指向が強くて、少子高齢化が問題になっているが、父の思惑とは別にどの子もどんどん自分で連れ合いの男を見つけて、父の権威を傷つけ、しきたりを破って行く。神はユダヤ人が天の星のように、海の砂粒のようにどんどん増やしていくと約束された。日本でもイザナギノミコトは、死者の何倍もの子を産み続けてこの民族をおおいに増やすと言挙げをしている。少子高齢化をユダヤのように日本人も撃ち破り、若者も高齢者も健康で元気にバランスが取れた形で増えて行って欲しいものです。この小さな島々からなるこの国が、少子化問題を克服するようにと、作中人物がどんどん連れ合いを見つけてくる逞しさに、これが繁栄の基礎だし、生物としても目標でもあると思いました。めでたい婚約の成立を祝って、ラザールは飲み屋のみんなに酒を驕るが、しきたりは壊されるので、とんだ散財でラザールが可哀そうになった。村からロシア人に追放される時、ラザールはシカゴに逃げ、テヴィエはニューヨークに逃げる。別れ際に、また近所同士だ、アメリカに行ってもまた時々会おうと誓い合う。ラザールは孤独な独り者の金持ち爺さん。誰か知り合いがいて、お互いに助け合わなくては生きていけない。
小説を読むと原作とはかなり異なっている。
屋根の上のバイオリン弾きは、七人の女の子に恵まれた牛乳やテヴィエと妻ゴールデの話。戯曲は娘は五人。背景にウクライナに住むユダヤ人には追放令が出されて故郷を捨てなくてはならなくなる、そんな時代背景の中で、七人の娘がそれぞれ嫁ぎ先を見つけていく。
長女は、幼馴染のモーテルと結婚するが、モーテルは子供を残して他界してしまう。戯曲では、モーテルは元気で大切なミシンと家族を守る立派な家長。ホーデルは、シベリア流刑となったパーチックを追いかけて流刑地で暮らす。何故か不思議なのは、結局、このとんでもない選択をしたホーデルが一番幸運だったのではないかと言う気がしてしまうことです。シベリアは、文明の混乱、恐らくユダヤ人追放令も到達しない自由の地、だから環境は大変だが、苛政は虎よりもたけし、ということわざ通り、自然は過酷でも苛政も追いかけてこない別天地のように受け取れた。ここは戯曲も同じ。アロティック とシュプリンツェ、本当に大金持ちの財閥だったのか。ただの詐欺師のような男と一族の餌食になりシュプリンツェは自殺してしまう。この話は戯曲には出てこない。一番末っ子のビルケは、不幸な結婚のように見えたが意外や意外、バダツールが破産したおかげで、アメリカに逃げ、そこで共稼ぎで働きながらやっと貧乏所帯を保っている。金持ちは、貧乏人よりもきっと幸せなのかもしれないが、貧乏していてもビルケは逞しく生きていて、バダツールのことも理解しているいい女房と言う感じで、良かった、良かった。これは戯曲も同じ。
悲惨なのは主人公テヴィエさんだが、長女と孫と三女を連れてウクライナから亡命する。ここは戯曲と異なっている。ゴールデは生きて一緒にアメリカに行く。死ぬまでテヴィエは働き続けて家族を守らなくてはならない。人生の課題が続き、老いても健康に恵まれている。
「わしの妻ゴールデは(彼女の霊よ、安らかに眠りたまえ)この世を去りました。素朴で学問もない、虚栄心もない女でした。ただ、非常に信心深かったのです。あの世で、あれがなにとぞ子供のことを取りなしてくれますように。この世では、あれにとって子供たちの存在はとても苦労の種だったのです。それであんなに早く死んだのかもしれませんなあ。子供たちがあんな風にひとりひとり去ってしまうのがたえられなかったんですなあ。」(178頁)
人の命は限りがあり、亡くなる時が来るのは分かっているが、それがいつなのかは分からない。テヴィエは二度、ユダヤ人に騙されている。一度目は、もし金持ちならと言う妄想に耽る時、持っている現金全部をお金を増やしてやるというメナハム・メンデルに渡して、詐欺にかかったように失ってしまう。これは戯曲にはない。もう一つは、ユダヤの大金持ちの息子という男に娘シュプリンツェが騙されて自殺をしてしまう。「溺死した人間と言うのは、目が開いたまんまなんですね」(172頁)そして、ゴールデも病んで亡くなってしまう。ユダヤ人を傷つけるのはユダヤ人。これらは戯曲にはない。
日本でも同じか。詐欺ばやりで、大勢の人が財産を奪われ、犯罪者はのさばって犯罪を繰り返している。なかには騙されたことに気がつかないまま死んでいく人もいると想像できる。正義があるのなら、こういう金のために人を殺す詐欺師を許すことがないようにしてください。そして、結局正義は貫徹されるのだ。
映画では、ゴールデもモーテルも元気。何故元気なのか。人は自分の家族から出て、新しく自分の家族をつくる。モーテルが死んだら、家族が一つ崩壊してしまう。ゴールデも死んだら、テヴィエは孤独な老人で、家族を失ってしまう。悲劇は追放だけで十分ですが、現実はいくつもいくつもむごい事件を起こしてくる。娘二人と、孫を連れての逃避行は、テヴィエさんの不幸中の幸いと言う気がして、現実の逃避行の方が夢がある気がしました。
3時間という長い上映時間ですが、途中でインターミッションが入り、まるで劇場みたいです。
「SUNRISE SUNSET」のリフレインはいつ聞いても、いいメロディーラインです。
父親テヴィエは、時折天を仰ぎ、ユダヤの神に話しかけ相談しながらアナテフカ村で生活を送る敬虔なユダヤ教徒です。アナテフカに綿々と受け継がれてきたユダヤのトラディション(伝統)、しかし伝統では収まりきれない事態が次々と起きます。
3人の娘が、時代は変わった、新しい世界になった、世界は変わったと、それぞれの思いを込めてテヴィエに次々と結婚の許しを請います。その度にテヴィエは、on the other hand・・・, on the other hand・・・, と自問自答します。最後は娘の思いを最大限考慮します。しかし、三女と異教徒(キリスト教徒)であるロシア人との結婚だけは許しません。許すと自分が、今までの自分を含めて壊れてしまうからです。(後でしぶしぶ神のご加護をとつぶやくんですが)
娘たちへのテヴィエの思いと見送り、結婚相手からの告白とテヴィエの許しを得て歓喜する娘と婚約者たち。こう書いているだけで思い出されて泣けてきます。
有名な「サンライズ、サンセット」を皆で歌う結婚式。厳粛で華やかでありながら物悲しさもあります。
映像特典は、他の方のレビューの通り日本語字幕が無く非常に残念。英語は分かりませんが、アナテフカを去らざるを得なくなった村民が悲哀を歌うシーンで俳優に演出をつけ撮影する時、カメラのそばに立ちつくして見守るノーマン・ジュイソン監督は、歌を一緒に口ずさみながら涙ぐんでいました。この監督は物凄いと感じました。
流浪の民と言われるユダヤの民。おそらく彼らは自らをそう呼びたいとは思わないでしょう。旧約聖書、これも彼らにとっては旧約ではないでしょう。ディアスポラ、ポグロム、ナチスによるジェノサイド、シオニズム。今現在もガザ地区では戦争が行われています。一般知識とは別に、本作品ではユダヤの民の生活と生き様を垣間見れます。
いわれなく虐げられし人々。その人々こそ神です。そのことを、お互いの距離はあるもののテヴィエに親しく接するロシア人の巡査部長も分かっていますし、本作品を観る人も感じ取ります。それは皆それぞれ自らが信じる宗教の固有名で呼ばなくても感じ取れるもの、無償の愛を注ぎたくなるもので、本作品の普遍性であり、大きな原動力のひとつです。
ノーマン・ジュイスン監督はこの頃は絶好調で
シャープな演出で作品としてもヒットしましたね。
FMラジオで毎日のように曲がかかっていたのを思い出します。
広大なロケーションを活かして、ロシア革命前のユダヤ人迫害を背景に、
つつましく生きる信仰深い人々の生活や家族の愛を描いております。
この作品によりロシアにおけるユダヤ人迫害を知ることが出来ました。
ブルーレイで初収録の特典をウリにしても
肝心の字幕がないんじゃ意味がない。
英語が堪能な人ならともかく
そうでない人がほとんどでしょ。
どうやらフォックスはMGM作品には
字幕を全然入れてないようだ。
字幕を付ける作業ってそんなに大変なことなのか??
只、歌や踊りだけでなく、人間やその人生・生き様、その中で愛の在り様を魅せてくれる事に感激です。