1、2巻に引き続き本商品も購入いたしました。
3巻の特徴は
【デジパックのパッケージ】
個人的に青いケースが大嫌いなんでデジパックは喜ばしい。
スリーブケースは1巻が継衛、2巻が一八式をイメージしたデザインでしたが
今回はゼブラ柄。スキンスーツか何かのイメージでしょうか。
(いっそ3巻以降も一八式にしてほしかった・・最低でも四機掌位)
【別アングル版の収録】
ささやかですがエロいシーンが強調されているのと別アングルシーンが収録されています。
星白さんが好きな方は必見でしょう。
【音響効果】
放送版と比べると明確に違います。一つ一つの音が明瞭でメリハリがありますし、
256機掌位の迫力はサラウンドスピーカーかヘッドフォンなどそれなりの環境での御視聴をお勧めします。
ちなみに音声1が2.0 音声2が5.1 音声3がコメンタリーです。
普通に再生したら音声1になるので音響効果をフルに感じるのなら忘れず音声2に切り替えましょう。
【オーディオコメンタリー】
シリーズ構成:村井氏、エグゼクティブプロデューサー:守屋氏(ポリゴンピクチュアズ)、日本放送のアナウンサー
脚本を軸にした色々な裏話が聞く事が出来ます。かなり興味深くネタ満載でとても聞きごたえがありました。
5話は制作上、物語の展開上重要なエピソードだった様です。
一番最初に作成したエピソードという事なんですが、コクピット内での2人のシーンが多く
閉鎖されたスペースでの2人と備品だけの少ない3Dモデルでの作業はスタッフが作業に慣れて行くのに丁度良かったのと
比較的ゆっくりした動きや位置の入れ替わりなどはキズや汚れなどのディテールの作りこんだ3Dモデルをじっくり見せるには
3DCGアニメの真骨頂だった様です。カメラが近くスピードがない分誤魔化しもききません。
又、展開としては途中に勢威先生による講義のシーンを挟み、淡々と日常の光景を描く事で漂流した二人を忘れたかの様な
印象を与えています。その講義の中で過去のクルー(小林・落合・斎藤・ヒ山・鈴木)と奇居子との遭遇とカビザシの発見の事が
語られますが、原作ではもう少し先で語られていた内容を時短の必要もあって観てる人にここらで情報をあえて開示したそうです。
脚本としては原作のイメージを損なわず、初見の方にも解りやすくする為に特に気を遣って丁寧に描かれた部分との事です。
私も原作読んだんですがこのシーンも含め脚本屋さんの細やかな仕事が随所で効果的に盛り込まれていると感じました。
その他にも裏話満載なので是非ともお聞きになって下さい。
(纈の髪のライティングでおぉ〜とかララァバージョンアップとかヘイグス浮遊層のパワーアップとか)
【字幕無】
余談ですが私は当初設定や登場人物名を把握する為に地デジの放送版で字幕ONでの視聴もしておりました。
複雑な単語が多いので物語を深く理解出来ますし、仄シリーズの今誰が喋ったとかも判るなど
保存版の資料と考えれば必要な情報だと思ったので、字幕が無いのはちょっと残念ですね。
(もし地デジの録画したのがあり、未見の方はぜひ見てみて下さい。なかなか良いですよ。)
【オマケのドラマCD】
司令補・勢威一郎の苦悩(18分12秒)
長道と星白が救出されてからのイザナや仄からの飲料水をどうしたとかの話題から始まり
勢威さんの操縦士に戻りたいが司令補から解任されない悩みを軸に各登場人物との
会話が続くんですが、なんというか言葉遊びですね。新たな情報はあまりないんですが
今まで出て来た単語や設定を駆使したニヤニヤニヤニヤしてしまうお約束の展開を
丁寧に描かれた脚本と声優さん達のノリノリの演技で楽しく作られたお話です。
毎回思うんですが本編の出来が良いのはもちろんですが
いつもオーディオコメンタリーが聴きごたえ十分ですし、オマケも良い物を付けてくれます。
その根底にはスタッフの作品への愛情やファンへのサービス精神が深く感じられます。
買い揃えて損は無いと確信できた本巻でした。