ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督、1950年の作品
同年につくられたビリー・ワイルダー監督の「サンセット大通り」とアカデミー賞を競い合い、本作が作品賞を獲得した
本作は演劇(終盤でイヴはハリウッド映画界へ進出していく)、サンセット大通りは映画製作におけるスターや製作者のひきこもごもを描いていて、スターダムの舞台裏の物語が同年につくられたことが興味深い
両作ともちょっとサスペンス的な要素がありますね
細々と気が利いていて奥ゆかしかったイヴ(アン・バクスター)が豹変する様は本当に恐ろしい
ワガママなマーゴ(ベティ・デイヴィス)が可愛くみえてきます
マーゴのモデルはヨーロッパで実在した女優さんらしく、その女優が出待ちの子に自分の地位を乗っ取られそうになったという話しを膨らませた脚本とのこと
脚本は確かに息つく間も与えない展開で素晴らしいと思いますが、個人的には「サンセット大通り」のほうが好きです
アカデミー賞の是非はさておき、なぜ「サンセット」が本作に負けてしまったのか納得いきません
でも大変有名な作品なので、どちらも必見かと思います
駆け出しの頃のマリリン・モンローが出ている点も見逃せません
イヴの総て [DVD]
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
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フォーマット | ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | ベティ・デイビス, アン・バクスター, マリリン・モンロー, ジョージ・サンダース, ジョセフ・L・マンキウィッツ |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 2 時間 19 分 |
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商品の説明
Amazonより
1950年度アカデミー賞作品 / 監督 / 助演男優(批評家アディスン役のジョージ・サンダース) / 脚本 / 録音 / 黒白衣裳デザイン、そしてアーヴィング・サルバーグ賞を受賞。若き演劇少女の大胆不敵な世渡りと野心を通して、人間の醜い欲望を赤裸々に描いていく名匠ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督の骨太な人間ドラマである。
新進女優のイヴ・ハリントン(アン・バクスター)にアメリカ演劇界最高の名誉であるセーラ・シドンス賞が授与された。壇上の彼女に喝采が贈られる中、数人の者たちだけ、なぜか冷めた表情をしていた。8か月前、大女優マーゴは田舎から出て来た娘イヴを紹介された。イヴの哀しい身の上に同情したマーゴは、彼女を自分の秘書にする。しかしイヴは、次第にマーゴの周囲にこびては取り入りようになり…。
カンヌ国際映画祭でも審査員特別賞とB・デイヴィスが女優演技賞を受賞。その時期、ショービジネス界の内幕を暴露しているあたりも大胆不敵。ラストのオチも素晴らしい。(的田也寸志)
レビュー
製作: ダリル・F.ザナック 監督・脚色: ジョセフ・L.マンキーウィッツ 原作: メリー・オア 出演: ベティ・デイヴィス/アン・バクスター/ジョージ・サンダース/マリリン・モンロー
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 83.16 g
- EAN : 4988142177421
- 監督 : ジョセフ・L・マンキウィッツ
- メディア形式 : ブラック&ホワイト
- 時間 : 2 時間 19 分
- 発売日 : 2004/2/20
- 出演 : アン・バクスター, ベティ・デイビス, ジョージ・サンダース, マリリン・モンロー
- 字幕: : 日本語, 英語
- 販売元 : 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- ASIN : B000185CX6
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月13日に日本でレビュー済み
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2023年3月27日に日本でレビュー済み
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見なきゃ損する映画の一つ。女優を描いた映画の古典ともなっている名画です。チョイ役ながら、画面に出ている時間はそこそこある若き日のマリリン・モンローも、その後の実際ののしあがり人生と映画のテーマが重なっていて感慨深い。脚本も丁寧によく練られていてさすが。ベティ・ディビスはじめ、役者はみんな素晴らしい。文句なしの5つ星です。
2021年8月12日に日本でレビュー済み
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好きか嫌いかは別にしてお話は面白い。
でもイヴがちんちくりんで顔もはるな愛みたいで減点。
でもイヴがちんちくりんで顔もはるな愛みたいで減点。
2020年12月3日に日本でレビュー済み
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ジャンルはドラマですが、サスペンス的な要素が入っていて少し背筋が凍るような映画でした。イヴのしたたかで計算し尽くされた行動と、それに気付かずイヴの手のひらで踊らされる周りの人たち。唯一マーゴのみがイヴの本性に気付きますが周りが相手にせず、孤立してゆくマーゴがかわいそうに思えました。
最後はイヴ2号みたいなのが出てきて、イヴがマーゴに取り入ったようにイヴに取り入ろうとする、まさに歴史は繰り返す的な、後味の悪い終わりかたでした。
アカデミー賞の歴代最多タイとなる14部門でノミネートされたそうですが、そこまでかなーと首をかしげる作品でした。
最後はイヴ2号みたいなのが出てきて、イヴがマーゴに取り入ったようにイヴに取り入ろうとする、まさに歴史は繰り返す的な、後味の悪い終わりかたでした。
アカデミー賞の歴代最多タイとなる14部門でノミネートされたそうですが、そこまでかなーと首をかしげる作品でした。
2020年9月22日に日本でレビュー済み
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マーゴ(ベティ)がびっくりするほど魅力的!
これに尽きる。序盤のイヴのうざったさ、チープな漫画にありがちな健気で可憐で心優しい、謙虚にしていたら周りがすべてお膳立てしてくれる無垢なヒロインの本性に震える。
▽以下ネタバレ
まずマーゴ。この女優の魅力が本作の魅力と言っていいほど魅力的。
この目つき!モノクロ映画の美女は美女という存在であって役者名は覚えられない凡人でも彼女の目だけは忘れられない。これが名優…すごい輝き。
老いて気怠げなのも良い。荒野の決闘とはまた違った魅力。
イヴの恐ろしさ。女らしい狡猾さは圧巻。恐っ!女ってああいうとこあるあるある。
蹴落とすことに躊躇がなく、立場を固めて上位に立つや恩ある女性を平気で脅すその悪辣さ。そこが良い!だがそれでは幸せにはなれないのだ。
求めた男はすべて去り、残ったのはトロフィーとゲス野郎とワナビーのみ。この虚しさよ。
脅されてどうしようと悩みながらテーブルについた後、あっさりとマーゴに悩みを蹴散らされて爆笑する夫人が良かった。
あそこまで姦計を巡らせて奪い取ろうとした役をいともあっさり捨てるマーゴの潔さ。この潔さとイヴに同情する情け深さがあるからマーゴはワガママ傲慢女王でも人が離れなかったんだなーと思わせる良い脚本。
最後の無限に広がるワナビー鏡像。その皮肉に満ちた映像にうなる。
これに尽きる。序盤のイヴのうざったさ、チープな漫画にありがちな健気で可憐で心優しい、謙虚にしていたら周りがすべてお膳立てしてくれる無垢なヒロインの本性に震える。
▽以下ネタバレ
まずマーゴ。この女優の魅力が本作の魅力と言っていいほど魅力的。
この目つき!モノクロ映画の美女は美女という存在であって役者名は覚えられない凡人でも彼女の目だけは忘れられない。これが名優…すごい輝き。
老いて気怠げなのも良い。荒野の決闘とはまた違った魅力。
イヴの恐ろしさ。女らしい狡猾さは圧巻。恐っ!女ってああいうとこあるあるある。
蹴落とすことに躊躇がなく、立場を固めて上位に立つや恩ある女性を平気で脅すその悪辣さ。そこが良い!だがそれでは幸せにはなれないのだ。
求めた男はすべて去り、残ったのはトロフィーとゲス野郎とワナビーのみ。この虚しさよ。
脅されてどうしようと悩みながらテーブルについた後、あっさりとマーゴに悩みを蹴散らされて爆笑する夫人が良かった。
あそこまで姦計を巡らせて奪い取ろうとした役をいともあっさり捨てるマーゴの潔さ。この潔さとイヴに同情する情け深さがあるからマーゴはワガママ傲慢女王でも人が離れなかったんだなーと思わせる良い脚本。
最後の無限に広がるワナビー鏡像。その皮肉に満ちた映像にうなる。
2021年2月6日に日本でレビュー済み
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ハラハラドキドキのサスペンスでした。
内容は2時間ドラマのサスペンスを見ている様で、それがハリウッド映画1950年に
作られたのだから当時は異彩を放ったのかな?と思います。
ビルはマーゴから離れず、ロイド・カレンの夫婦仲も壊れず、4人の友情も崩れることなく
その点ではハッピーエンドでしたが、
私には2時間ドラマの「家政婦は見た」を見ている様でした。
最後の無限に広がるワナビー鏡像。
皮肉にも冒頭のイヴと同じ様な手段で近づく女学生の登場ですが、
あの鏡の前でガウンを羽織りながらトロフィーを抱え足元には「はるみちゃん」が纏わりつき
長いガウンの裾を踏んで転がげ落ちるそんな市原悦子さんの姿が私の脳裏に映りました。
内容は2時間ドラマのサスペンスを見ている様で、それがハリウッド映画1950年に
作られたのだから当時は異彩を放ったのかな?と思います。
ビルはマーゴから離れず、ロイド・カレンの夫婦仲も壊れず、4人の友情も崩れることなく
その点ではハッピーエンドでしたが、
私には2時間ドラマの「家政婦は見た」を見ている様でした。
最後の無限に広がるワナビー鏡像。
皮肉にも冒頭のイヴと同じ様な手段で近づく女学生の登場ですが、
あの鏡の前でガウンを羽織りながらトロフィーを抱え足元には「はるみちゃん」が纏わりつき
長いガウンの裾を踏んで転がげ落ちるそんな市原悦子さんの姿が私の脳裏に映りました。
2020年9月3日に日本でレビュー済み
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『大女優マーゴに憧れているふりで接近し、付き人の座から徐々にマーゴの居場所を侵食してゆくイヴ』━━。
多分皆さん「どっかで聞いた筋立て」と思われるでしょうが、きっとこの作品がその原型なのでしょうね。
わかりきってる筋書きなので安心と退屈の138分だろうなと思っていましたが、あにはからんや。
登場人物の心理描写がきめ細やかで、会話の一つ一つがスリリング。どの場面にも、それぞれの語る台詞以上の物が詰め込まれていて目が離せません。
しかも台詞が片っ端から洒脱でカッコいい。
どのエピソードも丁寧なのに退屈じゃないので、中弛みを感じてる暇もありませんでした。
エンディングだけは少し冗長な印象を受けましたが、1950年当時には十分目新しい皮相な終わらせ方だったのだと思います。
何より嬉しかったのは、思っていたよりも後味が凄く良かったこと。
「マーゴ側」の人々を、清廉な演劇への愛情と、人としての善良さを失わない人達に性格設定する事で、救われない終わり方をする人物を出さないよう創られています。
今、リメイクすればもっと沢山「えげつない」人物を設定して、悲壮な立場に追いやられる人間を二、三人は出して来るだろうなと思えるくらいです。
比較的早い段階から、そこいらのクライムストーリー顔負けのドキドキハラハラが味わえて、おまけに後味もよろしい、とってもオススメ映画です。
多分皆さん「どっかで聞いた筋立て」と思われるでしょうが、きっとこの作品がその原型なのでしょうね。
わかりきってる筋書きなので安心と退屈の138分だろうなと思っていましたが、あにはからんや。
登場人物の心理描写がきめ細やかで、会話の一つ一つがスリリング。どの場面にも、それぞれの語る台詞以上の物が詰め込まれていて目が離せません。
しかも台詞が片っ端から洒脱でカッコいい。
どのエピソードも丁寧なのに退屈じゃないので、中弛みを感じてる暇もありませんでした。
エンディングだけは少し冗長な印象を受けましたが、1950年当時には十分目新しい皮相な終わらせ方だったのだと思います。
何より嬉しかったのは、思っていたよりも後味が凄く良かったこと。
「マーゴ側」の人々を、清廉な演劇への愛情と、人としての善良さを失わない人達に性格設定する事で、救われない終わり方をする人物を出さないよう創られています。
今、リメイクすればもっと沢山「えげつない」人物を設定して、悲壮な立場に追いやられる人間を二、三人は出して来るだろうなと思えるくらいです。
比較的早い段階から、そこいらのクライムストーリー顔負けのドキドキハラハラが味わえて、おまけに後味もよろしい、とってもオススメ映画です。
2010年3月19日に日本でレビュー済み
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悪女ってこうじゃなくちゃ〜という映画です。ステレオタイプなら「カルメン」タイプ。
この映画のベティデイヴェスなんでしょうけど。悪女の「あ」の字もないような
純粋無垢そうに見える主人公、食わせ者ですね。
鹿島茂「悪女入門」にでてきそうなタイプ。
ハリウッドという虚構の世界で生きていくには、こういう処世術も必要なんでしょう。
昔の映画ではありますが、中身は今でも充分通用しそうなお話。
リメイクしないのかな〜??普通のハリウッドモノに飽きてしまった方にお勧め。
マリリンモンローが新人役で出てきます。
この映画のベティデイヴェスなんでしょうけど。悪女の「あ」の字もないような
純粋無垢そうに見える主人公、食わせ者ですね。
鹿島茂「悪女入門」にでてきそうなタイプ。
ハリウッドという虚構の世界で生きていくには、こういう処世術も必要なんでしょう。
昔の映画ではありますが、中身は今でも充分通用しそうなお話。
リメイクしないのかな〜??普通のハリウッドモノに飽きてしまった方にお勧め。
マリリンモンローが新人役で出てきます。