多くの方がレビューを書いておられるので今更多言は必要ないと思われるが、
本作は演出、出演者、脚本共に戦争映画の最高峰ともいうべき作品である。
特に演出は、個々の上海居留民や陸戦隊員たちを丁寧に追い、
その張りつめた緊張感を丹念に描いており、
まるで記録映画のように観る側を本物の戦争の只中へと誘い込む。
この手法は淡々としているからこそ成功しているのであって、隊長をはじめどこにも「英雄」的存在はなく、
隊員達もそれぞれの任務を忠実に遂行しているだけであるが、
だからこそ却ってリアル感が増すのである。
個人的には「土と兵隊」よりもストーリーがよくまとまっていると思われ、
悲劇のラストまであっというまに時間が過ぎる。
戦争を知らない我々に、かつて存在した戦争というものを教えてくれる名作である。
(追記)
以前購入したビデオテープが出てきたので比べてみると、原版が異なるらしく、このDVDの方はいろいろな箇所が細かくカットされていることがわかった。映像の保存状態もビデオの方がいい。ストーリー全体の流れには影響は少ないものの、これは残念である。
上海陸戦隊 [東宝DVD名作セレクション]
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フォーマット | ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | 佐伯秀男, 月田一郎, 熊谷久虎, 原節子, 大日方傳, 清川荘司, 丸山定夫 |
稼働時間 | 1 時間 29 分 |
【まとめ買いフェア開催中】よりどり2点以上で5%OFF
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商品の説明
☆東宝DVD名作セレクション 第2弾☆
2015年は戦後70周年。
第2弾は戦記作品23作品をラインナップ!
壮絶なる市街戦の迫力! 現地ロケで描く上海事変の圧倒的再現!
【特典映像】十五年戦争史
【キャスト】
大日方傳/原節子/佐伯秀男/月田一郎/丸山定夫/清川荘司
【スタッフ】
監督:熊谷久虎 脚本:澤村勉 音楽:内藤清五
【仕様】
89分/モノクロ/スタンダード/片面2層/音声: 1.日本語モノラル/1939年
※デザイン・仕様は変更になる可能性がございます。
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- 製品サイズ : 25 x 2.2 x 18 cm; 100 g
- EAN : 4988104096883
- 監督 : 熊谷久虎
- メディア形式 : ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 29 分
- 発売日 : 2015/5/20
- 出演 : 大日方傳, 原節子, 佐伯秀男, 月田一郎, 丸山定夫
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B00T9N5M2A
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 84,727位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 162位日本の戦争映画
- - 1,075位日本のアクション映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年2月10日に日本でレビュー済み
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これは戦争映画として語られることが多いのですが、原節子の役柄が中々見もの。彼女が映画界に入ったのは、この「上海陸戦隊」を監督した義兄、熊谷久虎の影響が大きかったようです。そしてこの作品で、原節子は中国人避難民の女性を演じ、最初のうちは、日本軍が渡そうとする食糧を拒否し、受け取ろうとする避難民女性たちを「そんな敵のものを受け取っちゃいけない」と激高するかたくなな姿を演じています。
このような激情を発する役柄は、それ以前も以後も原節子は演じることはなかったのではないでしょうか。その彼女が、次第に日本軍の優しさに目覚め、兵士の無事を祈るようになり、そっと最期の突撃を見守るシーンなどは、戦前の原節子の演技のなかでも優れたもののように思えました。
映画が公開された1939年、昭和14年と言えば、この映画の舞台である上海事変からまだ2年後。当時の観客がどのような思いでこの作品を観ていたのかを想像するのも意義深いことではないでしょうか。
このような激情を発する役柄は、それ以前も以後も原節子は演じることはなかったのではないでしょうか。その彼女が、次第に日本軍の優しさに目覚め、兵士の無事を祈るようになり、そっと最期の突撃を見守るシーンなどは、戦前の原節子の演技のなかでも優れたもののように思えました。
映画が公開された1939年、昭和14年と言えば、この映画の舞台である上海事変からまだ2年後。当時の観客がどのような思いでこの作品を観ていたのかを想像するのも意義深いことではないでしょうか。
2015年5月31日に日本でレビュー済み
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戦闘シーンがとてもリアルでした。物語も飽きないので、見ごたえがあります。ただ、昔の映画なので台詞が聞き取りにくいところがあります。
2010年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回の作品は上海における海軍特別陸戦隊をモデルを作品化していますが、海軍陸戦隊に興味(軍服、装備品等)のあるかたなら、見ていただきたい作品だと思います。
海軍陸戦隊と言えば、当初は水兵の軍服で戦闘を行っていましたが、この作品では、第三種軍装(戦前の作品なので実物使用が魅力的です。)を着用しての戦闘場面になっており、見応え十分だです。
フィルムは、戦前の作品なのでちょっと見苦しい点もありますが、ストーリー的にもあきることなく見れたので私としては、おすすめの部類に入る作品です。
海軍陸戦隊と言えば、当初は水兵の軍服で戦闘を行っていましたが、この作品では、第三種軍装(戦前の作品なので実物使用が魅力的です。)を着用しての戦闘場面になっており、見応え十分だです。
フィルムは、戦前の作品なのでちょっと見苦しい点もありますが、ストーリー的にもあきることなく見れたので私としては、おすすめの部類に入る作品です。
2016年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全く見る価値のない作品である。熊谷久虎の数少ない現存する作品かもしれないが、全く価値もない。原節子思いで買って見たが、全く意味がない。こんな作品を名作セレクションとして売り出す東宝という会社の気が知れない。駄作の極みである。
2009年12月8日に日本でレビュー済み
延々と続く市街戦が凄い迫力で、思わず画面に見入ってしまいました。海軍省全面協力みたいなタイトルバックは物々しいが、変に戦闘シーンを作為的に盛り上げようとしたりはせず、淡々とドキュメンタリーのように描いているのがリアルで迫力を増している理由だと思う。上海の街や戦闘シーンを俯瞰やロングでとらえたり、夜間の戦闘、塹壕の兵士たちの映像など、映画としてもなかなか魅力的。アジアの都市の市街戦ということでキューブリックの「フルメタル・ジャケット」なんかを思い出してしまった。特に登場人物に対して過度の思い入れがなく、激戦で兵士が次々と倒れていくところなど、国策映画として作られたはずが、反戦映画?にも見える。戦意高揚のために敵を極悪に描いたり、味方をヒロイックに描くようなシーンは皆無。ひたすら撃ちまくるという感じで、観終わった後はとにかく銃声の音が耳に残りました。最初と最後のナレーション、上海で残殺された日本軍大尉の葬儀シーンなどが今観ると国策っぽいが、戦闘が始まるとそんなことは忘れてしまう。日本兵に反抗し続ける中国娘の役で19歳の原節子さんが出演。ギラギラとした瞳と、抵抗を体中で表現したかのような演技が印象に残る。出演場面は少ないが一見の価値ありだと思う。
2006年10月20日に日本でレビュー済み
陸戦隊の制服と十一年式軽機関銃に燃えました。
当時の上海の独特の雰囲気、電話機を多用した近代的市街戦、
また、当時の日本人の戦争観や未来への展望に高揚した空気も味わえます。
ただ何故か敵があまり写らないのとやはりセリフが聞き取りづらい所があります。
日本軍を蔑みたい人はこの映画を国策映画などと片付けてしまいますが、
私はこれもまた一つの真実の断面だと思います。
日本軍好きなら満足すること請け合いです。
当時の上海の独特の雰囲気、電話機を多用した近代的市街戦、
また、当時の日本人の戦争観や未来への展望に高揚した空気も味わえます。
ただ何故か敵があまり写らないのとやはりセリフが聞き取りづらい所があります。
日本軍を蔑みたい人はこの映画を国策映画などと片付けてしまいますが、
私はこれもまた一つの真実の断面だと思います。
日本軍好きなら満足すること請け合いです。