だいぶ昔に確か試写会だったか、映画館で観ました。
中国語の発音を聴いて、初めて、美しい!と感じさせてくれた作品です。
その時の衝撃から、お気に入りの映画のつもりでいました。
ただ、世の中的には人気がないのか、もう何年も前から、ゲオやツタヤでは見かけなくなっていました。
20年近く経った最近になって、急に観たくなり、色々調べましたが、ネットフリックスなどでは見つけられず、こちらから視聴しました。ありがとうAmazonさん!
しかし、あらためて観ると、昔の自分は、何をそんなに感動したのか、よくわかりません。
初めて観た時は、喜劇俳優のような雰囲気をまとった主演俳優の腹に響くような声と、宦官風の優男がかもす声のエロティシズム、それにうまく対比をなす暗殺者の間の抜けた高めの声に感動した記憶があります。
記憶は美化されがちなものではありますが、
もしかしたら重低音や大画面が必要なのかしらと、現在視聴環境を整えることを検討中です。
最近中国語も聴き慣れてしまったので、感動が薄れたのか。よくわかりません。
内容は、民放が正月などにやる新春大河ドラマの域を出ませんが、映像や演技や音響やセットの随所に妙なこだわりを感じさせてくれます。
感性の若い映画好きな人ほどそういう細部が気になるものかと、かつての映画好きは思うわけです。
作り手の意気込みや、想いがビシビシと伝わってくる良い映画だと思います。
ちなみにうちの嫁さんは何が良いのかわからなかったようです。
でも私はやっぱり好きな映画です。