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みかんの丘 [DVD]

4.6 5つ星のうち4.6 10個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 通常版
¥9,800
フォーマット 色, ドルビー, ワイドスクリーン, 字幕付き
コントリビュータ ミヘイル・メスヒ, エルモ・ニュガネン, ギオルギ・ナカシゼ, レムビット・ウルフサク, ザザ・ウルシャゼ
稼働時間 1 時間 27 分

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商品の説明

2015年アカデミー賞(R)外国語映画賞&ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート。
アブハジア紛争を背景に戦争の不条理を描いた感動作。

★ジョージア(グルジア)の近年を代表する傑作!
戦火の中での人間の営みを描き戦争の不条理、愚かさを伝える本作は、紛争により経済も文化も低迷していた状況下から甦ったジョージア映画の新たな世代を象徴する作品として、世界的にも評価を得た。

★世界中の映画祭で賞賛に包まれる!
・2015年アカデミー賞(R)外国語映画賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞ノミネート(エストニア代表)。
・2013年ワルシャワ国際映画祭最優秀監督賞・観客賞/タリン・ブラックナイツ映画祭最優秀エストニア映画賞・国際映画クラブ賞/マンハイム‐ハイデルブルグ国際映画祭特別賞・観客賞/ファジル国際映画祭最優秀作品賞・脚本賞他、多数の賞を受賞。

★2016年9月17日より岩波ホールにて映画「とうもろこしの島」と同時上映。

[内容解説]
アブハジアで紛争が激化するなか、みかん畑で働くふたりのエストニア人が敵同士の傷ついた兵士を看病することに―
人間としての誇り、戦争の不条理を描く感動作。

<あらすじ>
ジョージア(グルジア)のアブハジア自治共和国でみかん栽培をするエストニア人の集落。
ジョージアとアブハジア間に紛争が勃発し、多くの人は帰国したが、イヴォとマルゴスは残っている。
マルゴスはみかんの収穫が気になるからだが、みかんの木箱作りのイヴォは理由を語らない。
ある日、彼らは戦闘で傷ついた二人の兵士を自宅で介抱することになる。
ひとりはアブハジアを支援するチェチェン兵アハメド、もうひとりはジョージア兵ニカで敵同士だった。
彼らは互いに同じ家に敵兵がいることを知り、殺意に燃えるが、イヴォが家の中では戦わせないというと、家主が力を持つコーカサスのしきたりに則り、兵士たちは約束する。
数日後、アブハジアの小隊がやってきて‥・。


【アブハジア紛争】
コーカサスの南にある国ジョージア(グルジア)で、1991年のソ連邦解体をはさんで激化した紛争。

[特殊内容/特典]
【特典映像】
オリジナル予告編、日本版予告編
(日本版予告は岩波ホールで併映された『みかんの丘』『とうもろこしの島』2作品合わせての予告編となります。)

※仕様、特典内容や名称は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。


[スタッフキャスト]
【CAST】
イヴォ:レムビット・ウルフサク
マルゴス:エルモ・ニュガネン
アハメド:ギオルギ・ナカシゼ
ニカ:ミヘイル・メスヒ

【STAFF】
監督:ザザ・ウルシャゼ
脚本:ザザ・ウルシャゼ
撮影監督:レイン・コトヴ
音楽:ニアズ・ディアサミゼ



[発売元]ハーク

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 30 x 10 x 20 cm; 80 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988013263994
  • 監督 ‏ : ‎ ザザ・ウルシャゼ
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ドルビー, ワイドスクリーン, 字幕付き
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 27 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2017/5/3
  • 出演 ‏ : ‎ レムビット・ウルフサク, エルモ・ニュガネン, ギオルギ・ナカシゼ, ミヘイル・メスヒ
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 販売元 ‏ : ‎ ポニーキャニオン
  • ASIN ‏ : ‎ B06X6FHSHD
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.6 5つ星のうち4.6 10個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
10グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年6月5日に日本でレビュー済み
『みかんの丘』
アブハジア紛争もとに作った寓話を映画化した感じの作品。
*【アブハジア紛争】
コーカサスの南にある国ジョージア(グルジア)で、1991年のソ連邦解体をはさんで激化した紛争。 アブハジアがグルジアから独立を求めた武力闘争。
イヴォはアブハジアで隣人アルゴが育てるみかんを詰める木箱を製造して暮らしている。彼らの家族はみんな、紛争を避けてエストニアに移ってしまい、彼ら二人だけがこのみかんの丘に残って暮らしている。
ストーリーはイヴォが、紛争で傷ついた二人の兵士を介抱することがきっかけで展開していく。この介抱された二人の兵士(アハメドとニカ)は敵対する陣営の兵士で、イヴォの家で介抱されていても、罵り合い、いつお互いが殺しあってもおかしくない状態であったが、お互いの命の恩人であるイヴォの家の中ではその敵意を行動に移さないことを自らが自らに誓って、表面的な平穏な日々を送っていた。
時を経たある日、チェチェン兵士の一群がイブォの家に訪れたときに、チェチェン兵士として紛争で怪我を負いイヴォに介抱されていたアハメドとのあいだで諍いが起きる。そのとき、アハメドを助けるために、同じく介抱されていた敵対するジョージア人のニカが銃でチェチェン兵士達に応戦するのだ。

この映画を観終えて振り返ると、監督が作った寓話とした絵本がイメージされる。「人が争うことの不条理さと人間の尊厳」を説いたお話しを、歴史的事実のアブハジア紛争をもとに映画化したもの、といったイメージ。だから箱庭のような仕上がり感がある。

イヴォは自分の生まれ育った土地にしっかり根付いて生きている存在で、誰に諂うことも、媚びることもない。自分の信念に基づいて判断し行動している、ブレのない立派な大人。
彼に触れると、みんな彼の信念に感染する。敵対していた者同士も、助け合う存在になるし、家を焼かれ身の危険が迫っている友も、安全な場所での生活よりも、彼のそばにいて彼の信念のエネルギーと安らぎを受け続けたいと感じている。

*アハメドがチェチェン兵士として最初にイヴォの前に現れてからのち、怪我を負い介抱され、最後にイヴォのもとを去って行く変化がイヴォという男を見事に象徴させる。

イヴォ
マルゴス
アハメド
ニカ

イブラヒム
マリ
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年7月24日に日本でレビュー済み
エストニア、ジョージア合作。ジョージアからの独立を宣言し内戦状態にあるアブハジア自治共和国のエストニア人部落で、蜜柑の木箱を作りながら暮らす老人イヴォ。隣には蜜柑畑を守るマルゴスが住んでいるが、他の住民はイヴォの最愛の孫娘も含め、みな戦火を避けてエストニアに帰国している。マルゴスも蜜柑の収穫で得る金で帰国を望んでいるが、イヴォはなぜか頑なにこの地に留まるつもりでいる。
ある日、イヴォは戦闘で重傷を負った二人の兵士を助けるのだが、それはアブハジアを支援するチェチェン人の傭兵とジョージア人兵士という敵対する者同士であった。当然お互いに敵愾心を持ちながらも、恩人であるイヴォの厳命で家の中では殺し合わないという約束を守る。不思議な共同生活のなかで、やがてふたりの間にも変化が生まれるのだが、ある日...

ラストで、なぜイヴォがアブハジアに拘るのかが明かされる。イヴォが問いかける、国の違いで(人間として)何か違いがあるのかという言葉が、ストレートに心に響く佳作である。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年8月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
だから帰らない。誰に肩入れしたいわけでもないし。
どんな人も元気にしたいし不健康にもなるが、やや危ない存在。だから、頼れるが長居は無用。
兵士に対してはまあ、本当に呆れた存在である場合があり、他所で殺しあって欲しいと思っている。
人を助けると身内が死ぬという法則。同胞よりも他国を愛せる法則。残って欲しいほうが死ぬという法則。
仕事は転がっていないから、その場所にしがみついている。そんな血塗られたみかん。みかんを買って食べる民。
2017年2月15日に日本でレビュー済み
アブハジア紛争の最中アブハジアに住む多くのエストニア人が帰国する中、みかんの木箱作りの老人イヴォは残っている。命より大切に思うたった1人の家族、美しい孫娘は既に帰国したのに、何故イヴォは残っているのか。みかん農家のマルガス(マルゴス)が残っているから、収穫時に木箱が必要という理由だけではあるまい。イヴォは自分の事は多く語らない。年老いていればなおの事、余生は祖国で平穏に暮らせばいいのにと思うのだが。

ひょんなことから負傷した敵対する2人の兵士を自分の家で面倒を見ることになるのだが、イヴォは自分の家では殺さないと約束させ、その約束が守られることは信じているので淡々と2人の世話をして日々の生活を送る。一触即発の2人をいなしながらも自身は飄々とした風情だ。そうして微妙な均衡での平穏が保たれている。
戦争中に敵対する2人の兵士がいつしか心を通わせて、というのは結構ありきたりなシチュエーションだが、そう簡単にはいかない。それでもイヴォの家の食卓でポツリポツリと交わされる会話が、少しずつ変化していく。食卓では質素だがいつも暖かいお茶と食事が供されている、ということも決して無関係ではないだろう。

たわわに実る色鮮やかなみかんの丘でも銃撃戦が始まり、人は殺し殺され、或いは助けられもする。チェチェン兵アハメドは敵対していた若いジョージア兵ニカを助けようとしたが、ニカは死んでしまった。イヴォの友人のマルガスも。こうして実に簡単に人は殺され死んでいく。・・・とやりきれない思いになってしまうが、これが戦争での当たり前なんだろう。
ニカを埋葬した丘の上には、イヴォの息子が眠っている。これがイヴォがアブハジアを去らない理由だ。「もし死んだのが俺でも息子の横に埋葬したか?」と冗談交じりに問うアハメドも、ニカの遺品のテープを聴きながら車で故郷へ帰って行く。

同じくアブハジア紛争を背景にした『とうもろこしの島』が余りにも静謐な作品であるのに対し、この『みかんの丘』は饒舌ではないが会話も音楽もユーモアもあります。そしてどちらも深く心に残る作品なので、ぜひ両方共観てほしいと思います。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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