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The NET 網に囚われた男 [Blu-ray]

4.4 5つ星のうち4.4 4個の評価

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フォーマット Blu-ray
コントリビュータ リュ・スンボム, イ・ウォングン, キム・ギドク
稼働時間 1 時間 52 分

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商品の説明

世界三大映画祭を制し、頂点を極めたキム・ギドク監督が現代社会へ突きつけた渾身の作。

スパイでも英雄でもない。
ある事故により国境を越えた漁師の男に降りかかる理不尽な運命。

世界三大映画祭を制し、頂点を極めたキム・ギドク監督。あらゆるタブーを描いてきた韓国の巨匠が、南北の分断をテーマに挑んだ衝撃作。2011年カンヌ(『アリラン』ある視点部門最優秀作品賞)、2004年ヴェネチア(『うつせみ』監督賞)、2004年ベルリン(『サマリア』監督賞)と、世界三大映画祭を制覇。『嘆きのピエタ』で、2012年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(最高賞)に輝いた、韓国随一の鬼才キム・ギドク。『THE NET 網に囚われた男』は、これまで20本を超えるギドク映画を総括するとともに、さらなる高みに飛躍を遂げたギドクが、世界に向けて放った、社会派ヒューマン・ドラマの傑作である。主演は、アクション俳優としても評価の高い個性派リュ・スンボム。彼の監視役に就く若き捜査官には、イケメン次世代スター、イ・ウォングン。さらに、ギドク映画4作目となるキム・ヨンミンに、「メビウス」での一人二役が鮮烈だったイ・ウヌなど。鬼才キム・ギドクがバイオレンスを抑え、祖国への切実なる想いを託した本作はギドクワールドの新たな地平を切り開く、必見の作。

ある事故により国境を越えた漁師の男に降りかかる理不尽な運命。 北朝鮮の漁師ナム・チョルは、いつものように自分の舟で漁にでるが、網がエンジンに絡まり韓国側に流されてしまう。一日も早く妻子の元に戻ることだけが望みだった彼は、韓国警察からの過酷な拷問と亡命の強要に耐えるのだったが・・・。一人の男の運命を通し、国家と個人という枠を超えて、常に弱者が犠牲を強いられ切り捨てられる現代社会の矛盾と闇が見えてくる。

第73回ヴェネチア国際映画祭ネル ジャルディーノ部門出品作品 第41回トロント国際映画祭正式出品作品 第17回東京フィルメックス オープニング作品

・キム・ギドクはいつも我々を驚かせてくれる。-VARIETY ・グロテスクは影を潜め、現実的な視点で描かれた問題作。 -THE HOLLYWOOD REPORTER

登録情報

  • 製品サイズ ‏ : ‎ 30 x 10 x 20 cm; 80 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988003851422
  • 監督 ‏ : ‎ キム・ギドク
  • メディア形式 ‏ : ‎ Blu-ray
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 52 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/8/8
  • 出演 ‏ : ‎ リュ・スンボム, イ・ウォングン
  • 販売元 ‏ : ‎ キングレコード
  • ASIN ‏ : ‎ B07CL462NX
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 4個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
4グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年11月9日に日本でレビュー済み
『網に囚われた男』
ナム・チョルは北朝鮮で漁をし、妻と娘一人とともに貧しい生活をしている。(敗戦後の日本にもこんな暗く、じめっとした生活があった)
チョルは漁に出た先で船の故障に見舞われ、韓国の警察みたいな組織に拘束されスパイ容疑で拷問され続ける。拷問を非難し優しく接する者もいるがそれは、報酬と保護という懐柔策で北朝鮮への逆スパイに取り込もうとする。
チョルは屈強な精神力でそれをのりきるのだが、それを支えたのは‘家族への想い’と‘純粋な祖国愛’だけだった。
北朝鮮に帰されたチョルは、一面では『南からの生還の英雄』として国家政策のプロパガンダに利用され、もう一方では逆スパイとして激しい拷問に曝される。

ひとりの漁師が紡いでいた‘幸せのかたち’が国家や市場経済という魑魅魍魎の世界に放り込まれて、バランスを失っていく(いやチョル自身はまっとうなのだが)彼の住む現実世界の側からは彼は異物になってしまったのだ。

この映画はいろいろな提示をしている。
‘豊かになった韓国が失いかけているもの’
‘国家の意向とひとりの人間の生活’の対比
‘幸せのかたち’
‘(チョルが見つめる世界の変化)=(環境による視点と価値観の変化)’
‘民主主義国家と独裁国家での類似する現象’
‘多様性のもととなる外部刺激の大量瞬間被曝がもたらすもの’
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月14日に日本でレビュー済み
 御存知、既に賞塗れの感がある韓国のキム・ギドク監督作。
 
 網で魚を獲り細々と家族を養っている北朝鮮のナム・チョルは、ある日、長年掛かってようやく手に入れた唯一の財産であるボロ船のスクリューに網が絡まり、敵対する韓国の領海へ流され、拿捕(だほ)されてしまう。 
 『The NET 網に囚われた男』というタイトル通り、生きるために“網”で生計を立てていた男が、自ら“網”に囚われてしまうしまう悲劇なのだが、その“網”は一つではなく北と南の両方に跨っていた“網”という設定らしい。

 カメラ・ワークやライティング、大道具や小道具(二つある熊さんの縫い包み等)は何気なく凝っていて、北朝鮮の自然の風景は美しく、韓国都市部の繁華街は魅力的に映され、プロットの組み方も解り易く、吸引力がある。
 ギドクのメリハリがある演出は、各俳優たちの微妙な、そして、ここぞとばかりのオーヴァーな演技にきっちりと反映されていて、完成度は極めて高い。

 しかし、観賞後に違和感があるのは、一体、何故なのだろう。 
 一つの国が分断された悲劇、それを、国家を形成する小さな単位である貧しい核家族が北と南の激しい政治及び民間的軋轢で引き裂かれてゆくプロセスによって表現しようとした意図は充分に伝わって来るが、それでいいのか。
 統一国家は朝鮮民族の悲願なのだろうが、あまりにも目的を明確にし過ぎの感があり、作者の強力な主張、テーマの押し付けは観る者を白けさせるばかりではなく、作品自体を腐らせる。

 ギドクは、『魚と寝る女』(2000年)、『悪い男』(2001年)、『サマリア』(2004年)、『うつせみ』(2004年)等のミニマムながら籠められた様々なエレメンツが共鳴し合うスケールの大きさ、あるいは訳の解らなさで、常に各観賞者を居心地悪く揺さ振り、各々の自由な解釈を許す振れ幅のあるものを撮って来た。
 ところが、脚本と製作のみなどの作品も含め、あまりにも多作だからか、ここ数年、関わる仕事の内容が単純化、記号化しているとさえ思われてならない。

 言いたいことを自らの中で精査し、自らの相反する思いを含めて物語に総てを結晶化させ、なお何時までも受け手に深い余韻を残させるのが創作じゃないの?
 これじゃ、左翼の攻撃のみの自堕落なアジ演説や右翼の“俺たちは何かやってるぞ”だけの宣伝カー活動、国会で野党が行う選挙民目当ての打ち上げ花火的質問(与党の答弁も情けないが・・・)と似たり寄ったりでしょう。
 決して悪い作品ではないし、最近の韓国映画の中では水準作以上かもしれないが、もう60歳代に手が届きそうな韓国映画界の騎手たるべきギドクにはもっと納得の行く作品を期待したい。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月6日に日本でレビュー済み
妻と7歳の娘と暮らす漁師のナム・チョルは今日も網を引きに船に乗る。南北の境界線ちかくで網が船外機のプロペラにからまり潮の流れで北から南に入ってしまう。
はたして本当に船の故障なのか?計画的な脱北なのか?北のスパイなのか?
北朝鮮の貧しい暮らしと韓国の豊かな暮らしの対比の場面があります。北朝鮮は貧しいが家族を大切に暮らしています。韓国は物にあふれ人も笑顔だが食べられる物が捨てられ街には身体を売る女性もいます。はじめは北朝鮮がかわいそうだと思っていましたが観ているうちにどちらがしあわせなのかわからなくなってきます。
北でも南でも安らげない。同じ民族でひとつの国なのに南北に分断されている。
いつの日か統一され皆がしあわせに暮らせる日が来るのでしょうか?
ギドク監督作品のファンには物足りなさを感じる人も少なくないと思います。過去作のような激しさや怒りや性もあまりなく…ただ冒頭に妻を抱くシーンがありラストの南から北に戻った時は勃起をしなくなったことが生きる意欲を失った表現としてありました。
監視対象となっても漁船に乗ります。本当に家族のためか?心のどこかで豊かな南に行きたくなったのか?あの女性に会いたくなったのか?死にたくなったのか?
網に囚われてしまったんですね。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート