幌馬車 [DVD]
¥400 ¥400 税込
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥400","priceAmount":400.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"400","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"rnPslQo8V%2BWL%2F1KQm3SLaeKJZFmCECh%2FARfys6Kg7RLkA3gd77bYe%2BgHzhoBTP6YCaGyY1SxFzjQPToEuoHBw3A6dO9fuRPn6csW4i35I3NfCLd81AUqawkH9Fhgz7SCqt%2BePM2zAY6RaDKcX3HyonsN%2B1F0zvnkF%2FZSpQywmC0p0LHyceOisw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
フォーマット | ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | ジョン・フォード, ベン・ジョンソン, ハリー・ケリー・Jr., ジョー・ヤング |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 25 分 |
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
レビュー
製作・監督: ジョン・フォード 製作: メリアン・C.クーパー 脚本: フランク・ニュージェント/パトリック・フォード 撮影: バート・グレノン 音楽: リチャード・ヘイゲマン 出演: ベン・ジョンソン/ジョーン・ドルー/ハリー・ケリーJr./ウォード・ボンド
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4933672229287
- 監督 : ジョン・フォード
- メディア形式 : ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 25 分
- 発売日 : 2004/6/25
- 出演 : ベン・ジョンソン, ジョー・ヤング, ハリー・ケリー・Jr.
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : アイ・ヴィー・シー
- ASIN : B00023PJEC
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 96,334位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 492位外国の西部劇映画
- - 7,474位外国のアクション映画
- - 9,022位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
16グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年8月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少し前からアメリカのコインに興味をもったが、その中でも特に興味を惹くのがオレゴン・トレイルの幌馬車のデザインのもので、いつか収集したいなと思っていた。裏のデザインは直立するインディアンで一番美しいと感じているのだが、そのオレゴントレイルなるものがどういう逸話のものか殆ど知らなかった。今回この映画を観て大変勉強になったのですが、西部開拓時代にはオレゴン、カリフォルニアへの大移動コースが有名で、その他に"モルモン・トレイル"なるコースもあったらしい(東西をつなぐ鉄道が開通するまで)。映画前半に名前がでてくるが、1847年にブリガム・ヤングというひとの1団が先遣隊としてイリノイ・ノーブーからユタ・ソルトレイクまで道をつけていて、この映画に登場する1団は先遣隊ではない様子。ここで目指すのはソルトレイクよりも大分南にあるサンファンであって、地図で追っていくとどこを通ったのか謎なところも想像しつつ楽しい映画です。モルモン・ナバホ族・穀物・・など調べていくと映画の重要なキーワードがちゃんと出てきますね。後半、アウトローがでてきて話を盛り上げてくれます。
2022年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作品は映画館ではもちろん、これまでテレビでも見たことがありません。40年ぐらい前に2回見たのは、どちらも人から借りたビデオでした。
ジョン・フォード監督が大好きな私には、なかなか会うことのできない懐かしい大切な友人のような作品。
ジョン・ウェイン主演の、大好きな「リオ・グランデの砦」と同じ年に作られています。その中で若々しく力いっぱいに大活躍していたベン・ジョンソンとハリー・ケリー・ジュニアの主演作がこの「幌馬車」です。
更に「黄色いリボン」のジョーン・ドルー。役名の「デンバー」というのは「駅馬車」のクレア・トレバーの「ダラス」を連想させます。役柄も似ています。フォードの西部劇は男っぽいイメージが強いと思いますが、実は女心の描写が素晴らしい。デンバーというこの女性とベン・ジョンソンと、そしてハリー・ケリー・ジュニアの繰り広げる素朴で暖かい青春に胸がいっぱいになります。
ジョン・フォード監督が大好きな私には、なかなか会うことのできない懐かしい大切な友人のような作品。
ジョン・ウェイン主演の、大好きな「リオ・グランデの砦」と同じ年に作られています。その中で若々しく力いっぱいに大活躍していたベン・ジョンソンとハリー・ケリー・ジュニアの主演作がこの「幌馬車」です。
更に「黄色いリボン」のジョーン・ドルー。役名の「デンバー」というのは「駅馬車」のクレア・トレバーの「ダラス」を連想させます。役柄も似ています。フォードの西部劇は男っぽいイメージが強いと思いますが、実は女心の描写が素晴らしい。デンバーというこの女性とベン・ジョンソンと、そしてハリー・ケリー・ジュニアの繰り広げる素朴で暖かい青春に胸がいっぱいになります。
2020年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オープニング後まもなく、馬一頭30ドルで売ると360ドル、取り分は180ドル。20ドル返しても160ドルになる。
4か月の苦労が報われる。というやり取りがあった。4か月苦労して160ドルと言うんがどれほどのものなのか。
「拳銃の街」では、牧童が月15ドルということだったから、かなりのものなのだろう。
「黄色いリボン」では若い士官二人に思いを寄せられる役だったジョーン・ドルーがはすっぱな踊り子と言うのも意外なところ。やはりフォード映画ということで起用されたのだろうか。
テーマに歌詞がついているというのもフォード映画らしい。途中、ナバホ族が現れ、ウエインが主演だったらここいらでアクションになっていたかもしれないね。
4か月の苦労が報われる。というやり取りがあった。4か月苦労して160ドルと言うんがどれほどのものなのか。
「拳銃の街」では、牧童が月15ドルということだったから、かなりのものなのだろう。
「黄色いリボン」では若い士官二人に思いを寄せられる役だったジョーン・ドルーがはすっぱな踊り子と言うのも意外なところ。やはりフォード映画ということで起用されたのだろうか。
テーマに歌詞がついているというのもフォード映画らしい。途中、ナバホ族が現れ、ウエインが主演だったらここいらでアクションになっていたかもしれないね。
2021年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
wikipediaに「ジョン・フォードにしては地味」と書かれていたのが不満である。
銃撃戦のシーンは冒頭と最終盤にあるだけなので、そこを拾ったのかもしれないが、正統派の西部劇とはこの映画のようなものを言うのだと思う。
理想の土地を求めて旅をする集団、馬売りの2人組、先住民らとの交流…険しく果てしない大地を踏みしめて今のアメリカは出来上がった訳である。音楽の使い方も古き良き時代を感じさせる。ベン・ジョンソンとハリー・ケリーJr.の歌うシーンも旅への思いを感じさせて良いものになっている。
上記の2人に加えてワード・ボンドという、ジョン・フォードお馴染みの俳優たち。シスター役のジェーン・ダーウェルどこかで見たことあるかと思いきや、若き日のヘンリー・フォンダ主演「怒りの葡萄」で母親役を演じてアカデミー助演女優賞を取った人物である。
個性の光る役者をそろえ、これぞ開拓者精神と言える映画を完成させたスタッフたちは流石である。
「シェーン」「ワイルドバンチ」でベン・ジョンソンは見逃せない配役を担っているが、この映画で主演を飾ったことは彼のキャリアに大きな変化を生んだのではなかろうか。ただの「ロデオの男」ではない。
銃撃戦のシーンは冒頭と最終盤にあるだけなので、そこを拾ったのかもしれないが、正統派の西部劇とはこの映画のようなものを言うのだと思う。
理想の土地を求めて旅をする集団、馬売りの2人組、先住民らとの交流…険しく果てしない大地を踏みしめて今のアメリカは出来上がった訳である。音楽の使い方も古き良き時代を感じさせる。ベン・ジョンソンとハリー・ケリーJr.の歌うシーンも旅への思いを感じさせて良いものになっている。
上記の2人に加えてワード・ボンドという、ジョン・フォードお馴染みの俳優たち。シスター役のジェーン・ダーウェルどこかで見たことあるかと思いきや、若き日のヘンリー・フォンダ主演「怒りの葡萄」で母親役を演じてアカデミー助演女優賞を取った人物である。
個性の光る役者をそろえ、これぞ開拓者精神と言える映画を完成させたスタッフたちは流石である。
「シェーン」「ワイルドバンチ」でベン・ジョンソンは見逃せない配役を担っているが、この映画で主演を飾ったことは彼のキャリアに大きな変化を生んだのではなかろうか。ただの「ロデオの男」ではない。
2019年2月3日に日本でレビュー済み
見終わっての感想は、これがカラーだったならなあというものでした。
この作品(1950年製作)は、大作ではないものの、ジョン・フォードならではの職人的な映画監督としての腕前がぞんぶんに発揮された映画といえます。ベン・ジョンソン、ハリー・ケリー・ジュニア、ワード・ボンドなどフォード組ともいえる俳優も出演していて、フォードが楽しく撮った映画という感じです。
この作品では、銀行強盗の悪党たちの同行という厄介なできごとがあるいっぽうで、巨岩が切り立つ広大な荒野(フォードの映画でおなじみのモニュメント・ヴァレー?)を、そしてまた大小石ころだらけの急坂を馬や幌馬車で駆けのぼったり駆け下ったりする豪快なシーンやダンスや歌というフォード映画につきものの楽しい場面もまじえ、現在のユタ州ソルトレイクに向かってゆくモルモン教徒たちの旅が描かれています。
とにかく、こんな道なき道の大変なところを進んでいったのだと思い起こさせるような、数頭の馬に牽かれ、人や食料を積んだ幌馬車の一群が、上り下りの激しい丘や崖など厳しい難路を進む、西部開拓時代の過酷な旅の実情に圧倒されました。映画は小粒ながら、そういう幌馬車による長く厳しい移動の様子が手を抜かずリアリズムでしっかり映画に撮りおさめられています。
映画の原題は、"Wagon Master"です。
当時、西部開拓をめざす幌馬車隊が、悪路難路のなか、先住民たちに遭遇する可能性もあった行路を長距離移動するには、西部の地理や事情に通じ、幌馬車の先導を請け負う、専門の、あるいは即席の案内人ともいうべき人たちがいたのでしょうね。まあこの映画でもそうですが、先住民のことばがわかり、西部をよく知る男たちが臨時にそういう職というか仕事に雇われるということが多々あったのでしょう。
幌馬車の"scout"(スカウト)というのもこうした幌馬車隊の旅が描かれる映画、たとえばアンソニー・マンの『怒りの河』に出てくることがありますが、"Wagon Master"とはやや役目が少し違うのでしょうかね。
この作品(1950年製作)は、大作ではないものの、ジョン・フォードならではの職人的な映画監督としての腕前がぞんぶんに発揮された映画といえます。ベン・ジョンソン、ハリー・ケリー・ジュニア、ワード・ボンドなどフォード組ともいえる俳優も出演していて、フォードが楽しく撮った映画という感じです。
この作品では、銀行強盗の悪党たちの同行という厄介なできごとがあるいっぽうで、巨岩が切り立つ広大な荒野(フォードの映画でおなじみのモニュメント・ヴァレー?)を、そしてまた大小石ころだらけの急坂を馬や幌馬車で駆けのぼったり駆け下ったりする豪快なシーンやダンスや歌というフォード映画につきものの楽しい場面もまじえ、現在のユタ州ソルトレイクに向かってゆくモルモン教徒たちの旅が描かれています。
とにかく、こんな道なき道の大変なところを進んでいったのだと思い起こさせるような、数頭の馬に牽かれ、人や食料を積んだ幌馬車の一群が、上り下りの激しい丘や崖など厳しい難路を進む、西部開拓時代の過酷な旅の実情に圧倒されました。映画は小粒ながら、そういう幌馬車による長く厳しい移動の様子が手を抜かずリアリズムでしっかり映画に撮りおさめられています。
映画の原題は、"Wagon Master"です。
当時、西部開拓をめざす幌馬車隊が、悪路難路のなか、先住民たちに遭遇する可能性もあった行路を長距離移動するには、西部の地理や事情に通じ、幌馬車の先導を請け負う、専門の、あるいは即席の案内人ともいうべき人たちがいたのでしょうね。まあこの映画でもそうですが、先住民のことばがわかり、西部をよく知る男たちが臨時にそういう職というか仕事に雇われるということが多々あったのでしょう。
幌馬車の"scout"(スカウト)というのもこうした幌馬車隊の旅が描かれる映画、たとえばアンソニー・マンの『怒りの河』に出てくることがありますが、"Wagon Master"とはやや役目が少し違うのでしょうかね。
2015年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本の古い白黒のちゃんばら映画もそれなりに楽しいものでした。この作品もこたつにしがみつぃて、お茶を飲みながら楽しむのにはうってつけのものです。見終わって、面白かったと笑えばそれで満点の映画鑑賞となるのでしょう。
2018年4月15日に日本でレビュー済み
この作品はある意味シンプルなラヴ・ストーリーと解釈してもかまわないが、
その大半は文明の前哨点からまだ知られていない世界に進んでいくワゴン
・トレインそれ自体の壮大なパノラマである。
大平原とシェラの山並みをこえてオレゴンへ向かうその長いプロセスの中に
インデアンの襲撃、危険な河の激流などのアドベンチャーが連続する。
途中で、カリフォルニアで金が発見された知らせがはいり、幌馬車隊は
オレゴンとカリフォルニアに向かうものと二手に分かれる。スクリーンからは
すべてがテーマの大きさを感じ取れるほどジェイムズ・クルーズは背景の
リアリティを捉えている。彼のワゴントレインはリアルで生命を持ち、49年の
パイオニアの肉体と血潮をもっている。
まさに偉大な映画である。素晴らしいテーマに基づいているためであり、
かつそれ以上に真の才能豊かな手練によって制作されているからである。
その大半は文明の前哨点からまだ知られていない世界に進んでいくワゴン
・トレインそれ自体の壮大なパノラマである。
大平原とシェラの山並みをこえてオレゴンへ向かうその長いプロセスの中に
インデアンの襲撃、危険な河の激流などのアドベンチャーが連続する。
途中で、カリフォルニアで金が発見された知らせがはいり、幌馬車隊は
オレゴンとカリフォルニアに向かうものと二手に分かれる。スクリーンからは
すべてがテーマの大きさを感じ取れるほどジェイムズ・クルーズは背景の
リアリティを捉えている。彼のワゴントレインはリアルで生命を持ち、49年の
パイオニアの肉体と血潮をもっている。
まさに偉大な映画である。素晴らしいテーマに基づいているためであり、
かつそれ以上に真の才能豊かな手練によって制作されているからである。
2016年11月7日に日本でレビュー済み
赤狩り(レッド・パージ)の嵐が吹き荒れた時代に反撥を示したジョン・フォードによる、自由を求めてひたすら大陸を旅する開拓劇。
初っ端から銃撃に始まり銃撃に終わる映画だが、とにかく地味で、のんびりゆったり、とにかく平和。音楽も旅人たちを称える歌が流れるくらいだ。
ジェームズ・クルーズの「幌馬車」やラオール・ウォルシュの「ビッグ・トレイル」のように吹雪を乗り越えたり、異文明との衝突もない。だが面白い。
強盗団が店に押し入っている最中からいきなり始まり、広大な河を渡っていく幌馬車…いや馬、馬、馬の群れ。馬の売買を生業にする牧童(カウボーイ)コンビとモルモン教徒たちの出会い。予告される彼等と強盗団たちの遭遇・何時出遭ってしまうのか分からない緊張。
保安官には口笛で暴走するような馬を売りつけたりする牧童たちだが、頼まれ引き受けた依頼は最後までやり遂げるプロフェッショナルだった。コラル(馬を囲う柵)の中でいななく馬たちを背にし、ナイフで木を削り話をまともに聞いていたのかも分からなかった二人がだ。
角笛のユニークな響きと共に出発し延々と連なる幌馬車隊を眺めているだけでも面白いが、ユーモア溢れるやり取りが程よく挿入され退屈しない。
芸人一座(三人)との出会い、何も言わずフラつく御婦人を支えに行くハリー・ケリーJr.の紳士振り、拾った酒瓶をはたき落しブッ倒れる気丈な女性、ほとんど喋らない赤毛の女性(是非ともカラーで見たかった)、尻を付き合い取っ組み合う喧嘩、水を勢いよくぶちまけ馬と観客をビックリさせる色っぽい場面、水場があると分かり銃声の音で猛烈に雪崩れ込む幌馬車の轟音、鞍を外して馬ごとつかる水浴び、罵声を浴びせても謝罪する馬にも何にでも優しい気遣い。
不穏な空気が流れるのは、モチロン例の強盗団が不意に現れる瞬間からだ。ライフルを構えたまま何時“しでかすか”分からない連中相手でも暖かく歓迎するワード・ボンド。彼は「作り話さ」とモルモン教…いや宗教そのものを小馬鹿にしたようなことも言うが、最後まで幌馬車隊のまとめ役を果たす男だった。
犠牲者を出さないために絶対無理をしない・出来ない、だから雪山も登らない、ナバホ族(自由を奪われた者同士の共鳴)と遭遇しても自ら武器を捨てて言葉を話せる人間を探し出して交渉。仲間たちもそれに応えるために“発見”したものを知らせるべく凄まじい速度で馬を飛ばして(しがみ付いたりして)引き返し、一緒に踊り、“しでかした”やつを車輪に縛り付け鞭を喰らわせ、隠し持った拳銃を受け渡し、インチキ役者とその嫁は勇気を振り絞り危険な岩肌を超える役を買って出たり、撃たれたら一瞬の銃撃戦ですべてを終わらせる。“蛇”がいなくなったら不要なものは投げ捨てててしまえばいい。
また同じような危険に遭遇するかも知れない。だが、男は旅をする仲間たちを信じているからこそ凶器を捨てることが出来るのだろう。
初っ端から銃撃に始まり銃撃に終わる映画だが、とにかく地味で、のんびりゆったり、とにかく平和。音楽も旅人たちを称える歌が流れるくらいだ。
ジェームズ・クルーズの「幌馬車」やラオール・ウォルシュの「ビッグ・トレイル」のように吹雪を乗り越えたり、異文明との衝突もない。だが面白い。
強盗団が店に押し入っている最中からいきなり始まり、広大な河を渡っていく幌馬車…いや馬、馬、馬の群れ。馬の売買を生業にする牧童(カウボーイ)コンビとモルモン教徒たちの出会い。予告される彼等と強盗団たちの遭遇・何時出遭ってしまうのか分からない緊張。
保安官には口笛で暴走するような馬を売りつけたりする牧童たちだが、頼まれ引き受けた依頼は最後までやり遂げるプロフェッショナルだった。コラル(馬を囲う柵)の中でいななく馬たちを背にし、ナイフで木を削り話をまともに聞いていたのかも分からなかった二人がだ。
角笛のユニークな響きと共に出発し延々と連なる幌馬車隊を眺めているだけでも面白いが、ユーモア溢れるやり取りが程よく挿入され退屈しない。
芸人一座(三人)との出会い、何も言わずフラつく御婦人を支えに行くハリー・ケリーJr.の紳士振り、拾った酒瓶をはたき落しブッ倒れる気丈な女性、ほとんど喋らない赤毛の女性(是非ともカラーで見たかった)、尻を付き合い取っ組み合う喧嘩、水を勢いよくぶちまけ馬と観客をビックリさせる色っぽい場面、水場があると分かり銃声の音で猛烈に雪崩れ込む幌馬車の轟音、鞍を外して馬ごとつかる水浴び、罵声を浴びせても謝罪する馬にも何にでも優しい気遣い。
不穏な空気が流れるのは、モチロン例の強盗団が不意に現れる瞬間からだ。ライフルを構えたまま何時“しでかすか”分からない連中相手でも暖かく歓迎するワード・ボンド。彼は「作り話さ」とモルモン教…いや宗教そのものを小馬鹿にしたようなことも言うが、最後まで幌馬車隊のまとめ役を果たす男だった。
犠牲者を出さないために絶対無理をしない・出来ない、だから雪山も登らない、ナバホ族(自由を奪われた者同士の共鳴)と遭遇しても自ら武器を捨てて言葉を話せる人間を探し出して交渉。仲間たちもそれに応えるために“発見”したものを知らせるべく凄まじい速度で馬を飛ばして(しがみ付いたりして)引き返し、一緒に踊り、“しでかした”やつを車輪に縛り付け鞭を喰らわせ、隠し持った拳銃を受け渡し、インチキ役者とその嫁は勇気を振り絞り危険な岩肌を超える役を買って出たり、撃たれたら一瞬の銃撃戦ですべてを終わらせる。“蛇”がいなくなったら不要なものは投げ捨てててしまえばいい。
また同じような危険に遭遇するかも知れない。だが、男は旅をする仲間たちを信じているからこそ凶器を捨てることが出来るのだろう。