ゲームセンターの名前がPLAYER ONE1なのは,SF界最高レベルの傑作「READY PLAYER ONE」へのオマージュだろうか。こちらは「ならでは」の映像よりも兄弟愛,仲間愛を中心に描いていて,ヴァーチャルからの脱出がストーリーの中心になっている。どうもみても最後に死ぬキャラだった女性捕虜が死ななかったり,失踪した兄が歳をとらなかったり,最後の最後まで明かさなかった仲間の関係性だったり,なんとか普通の映画で終わらせないような努力は伺える。しかし,せっかく全ての自由が許されるゲーム空間なのだから,そこでしか描けない「そうきたか!」という工夫が見たかった。女優陣の可愛さで星が加点された。