妬む心、相手を不幸に陥れようと願う心。
《ネタバレ》押すこと
人の幸せを妬み、起こす行動。
不幸に陥れたいと思って、起こす事件は、とても醜い。
醜いだけで済まなくて重大な損失を生みます。
「京都アニメ」そして「大阪のクリニック」で起きた事件は本当に痛ましい。
この映画でサンドラの元夫ガリーは、2人の幼い娘の親権を争い負けたことで、
大変な暴挙に出てしまう。
元はと言えば、娘たちが可愛い。
元妻サンドラとも復縁したい。
そんな愛情の裏返しの行動が、「これ!!」
愛情があれば、妻に暴力を振るっても、仕方がない。
愛情があるのだから、娘たちに週一回会うのは当然の権利だ。
自分の妻へのDVが、幼い子供の心にどんな傷を残すか?
相手の立場や感情を思いやる心が欠如しているのです。
脚本と主演のクレア・ダンは、友人から一本の電話を受けました。
「ホームレスになってしまうかもしれない・・・」
そこからこの映画の脚本がはじまり、この作品に繋がりました。
「女性が一人で家を建てる」
サンドラの2人の幼い娘の住む「小さな家の建設」です。
サンドラの周りには、親切な人々が大勢いました。
特に土地と資金の提供を申し出てくれた雇い主のペギー(ハリエット・ウォルター)の存在。
友だちが協力して可愛い家は完成します。
しかしみんなの努力と、完成の喜びを飲み込む「負の暴力」
それはすべてを破壊する。
まるで戦争のように理不尽です。
しかしサンドラは強い。
周囲に励まされ、可愛い娘のためにも
彼女は立ち上がります。
とても心を揺さぶられる映画でした。