原作未読。映画だけど、舞台作品のよう。このままの脚本・演出で
舞台用にアレンジするだけで作品になるんじゃないかと思った。
ラストの余韻と暗転のさせ方なんかはまさにそれ。
たぶんストーリーも大幅に端折っているのだろうから
終始急展開ではあるものの、ミュージカルというか
舞台っぽいと思えばあるある。
凄く粗っぽい(荒いではなく)シーンもあるが、
こだわっているシーンはそれだけ思い入れを感じる。
テンポもいいし、コメディ調でサクサク進む。
ラストに向けて盛り上がっていき、
そしてだらだらしてない上映時間。
この時間でこれだけまとまっていたら満足。
男性陣は尾上松也も柿澤勇人も流石の芸達者。
女性陣はももクロ好きだけど、石田ニコルの方が良かったかな。
とりあえず予告編見て、これが少しでも気に入れば大丈夫なはず。
映画館で見たかったなー
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イメージ付きのレビュー
歌舞伎役者って、金魚のイメージと何故かダブるなあ
月刊女性漫画誌『BE・LOVE』（講談社）に連載された、大谷紀子の同名作品が原作。 大手銀行東京本店で暴言を吐き（原作は契約書のミス）、金魚生産で有名な奈良県大和郡山市の支点へ左遷させられた元エリート行員をメインに、ミュージカル仕立てで展開される実写版。 主人公香芝誠を演じる二代目尾上松也が、『課長バカ一代』（BS12 トゥエルビ）とは一見異なる役作りと思いきや、実は課長補佐代理心得八神和彦そのままではないか。 歌舞伎役者や遊女の浮世絵様式である大首絵をそのまま体現したかのような貌の大きさ、根拠のない妙な自信に満ち満ち、傲岸不遜とも誤解されかねない堂々とした態度。 劇団も主宰した作家安部公房が、「通常の筋肉の動きとは異なる“見得”や“睨み”で、歌舞伎は非日常的空間を構築する」と語ったが、松也の存在そのものが古典的なイメージの歌舞伎役者であり、おそらく意識的に歌舞伎特有の仕種や身振りを誇張した“顔芸”に活かしている。 そして、堀越高校時代から通い詰めたという噂のカラオケで、培われたらしい個性的な歌唱にも着目を。
