死霊の囁き‥
60年代から多くのエクスプロイテーション映画を量産していた映画製作者で監督のマイケル・フィンドレイ、ロベルタ・フィンドレイ夫妻が以前、撮影してお蔵入りになっていたフィルムに4分余りの殺人シーンを加えられた『スナッフ/SNUFF』(76年)で一躍有名になったフィンドレイ夫妻であったが77年にヘリコプターでの不慮の事故によりマイケル・フィンドレイが命を落とした後も妻のロベルタ・フィンドレイは80年代までホラー映画を精力的に撮り続けており
我が国でも彼女が作った主に80年代作品は
ビデオソフトが市場を振るわせた80年代半ば頃に幾つか本邦各メーカーから取り扱われていた
『ゴースト・ゲーム/死霊遊戯』(85年)
『虐殺遊戯・地獄のサバイバル』(85年)
『虐殺絶叫地獄ブラッド・シスターズ/血まみれの処女たち』(86年)
『ルーカーズ/死霊の囁き』(88年)
『獣欲魔神カリズマンド』(88年)…
1987年辺りから書店にセル専用ビデオテープを廉価で逸早く販売していた当時、(株)大陸書房のピラミッド社レーベルから『ルーカーズ/死霊の囁き』が発売されており
本作は同年に作られた『獣欲魔神カリズマンド』(88年)と同系統の内容で、撮影は先に撮り終えてあり姉妹篇と呼べる作品であり
ロマン・ポランスキー『ローズマリーの赤ちゃん』(68年)、マイケル・ウィナー『センチネル』(77年)の都会に潜む悪魔の群れ、地獄のゲートへと繋がる扉を題材にした趣のホラー映画である。
マイケル・フィンドレイ & ロベルタ・フィンドレイ作品は日本では未公開作品が殆どで
他にも観たい作品が幾つかあるので
あわよくば映像作品を今後も発売して欲しいものです。