人も歩けば <東宝DVD名作セレクション>
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メーカーによる説明
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち4.2
19
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5つ星のうち4.3
12
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価格 | ¥2,399¥2,399 | ¥1,900¥1,900 |
製品仕様 | DVD | DVD |
発売日 | 2022/1/19 | 2020/8/19 |
商品の説明
内容紹介
川島雄三監督、成瀬巳喜男監督の傑作が東宝DVD名作セレクションに加わります。今回リリースされる11作品は、全て初DVD化です。
三等亭主に思わぬ遺産が…
がめつい女房大あわて!
キャバレーのバンドのドラマー砂川桂馬(フランキー堺)は、質屋の婿養子になるも経営の手腕はさっぱり。妻と姑は甲斐性のない旦那はいらないと、桂馬を追い出そうとしていた。ちょっとした諍いが原因で、家出して行方をくらました桂馬に九千万円の遺産相続話が持ち上がり、妻と姑は目の色を変えるのだった。
ウィットに富んだ軽妙な会話が印象的な梅崎春生の小説「人も歩けば」を川島雄三監督が自ら脚色。フランキー堺は本作がちょうど50本目の映画出演。相手役の小林千登勢は映画初出演。藤木悠が名探偵・金田一小五郎を演じ、淡路恵子、加東大介、桂小金治、沢村貞子、森川信など芸達者な面々が周囲を固めたライト・コメディ。「脱線トリオ」の由利徹、
南利明、八波むと志が、ゴジラの八、アンギラスの熊、ラドンの松という三大怪獣チンピラ役で登場しているのも楽しい。
本編99分/モノクロ/
音声1日本語モノラル(オリジナル)/シネスコサイズ/片面2層/
映像特典:予告編/スチールギャラリー(静止画)
原作:梅崎春生/監督:川島雄三/脚本:川島雄三/音楽:真鍋理一郎
出演:フランキー堺/小林千登勢/淡路恵子/加東大介/森川信
(C)1960TOHO CO.,LTD.
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ウィットに富んだ会話が印象的な梅崎春生の小説を川島雄三監督が映画化したライトコメディ。主演は本作が50本目の映画出演となったフランキー堺。脱線トリオの由利徹、南利明、八波むと志が3大怪獣チンピラ役で登場。“東宝DVD名作セレクション”。
内容(「Oricon」データベースより)
三等亭主に思わぬ遺産が…がめつい女房大あわて!ウィットに富んだライト・コメディ。
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 30 x 10 x 20 cm; 100 g
- EAN : 4988104129567
- 監督 : 川島雄三
- メディア形式 : モノ
- 時間 : 1 時間 39 分
- 発売日 : 2022/1/19
- 出演 : フランキー堺, 小林千登勢, 淡路恵子, 加東大介, 森川信
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B09JPDW3TB
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 45,174位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 451位日本のコメディ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ただ、ラストの唐突な幻想オチにビックリ。
夢から覚めてみると、登場人物たちが別人格の役割を演じているのが新趣向。
全編にわたって露悪的に描写されていた沢村貞子・横山道代・沢村いき雄の質屋一家は皆好人物、
桂小金治と藤木悠は仲の悪いコックとウェイター、
加東大介・淡路恵子・森川信・立岡光・春川ますみ・三遊亭小円馬はバンドのメンバー、
マドンナ・小林千登勢はTVタレント…そして、最後はフランキー堺のドラムでチョン。
成程このようなカーテンコールの方法もあるのか と感心いたしました。
あるのですが、そこで彼は「人も歩けば」に対して、
「これはもう、負け犬でございます」
と一言述べています。
・・・
いま、改めて見直すと、非常にテンポの良いセリフ応酬型のスラップスティックコメディーだな、と。
とにかく、登場人物のセリフが、ひたすら早口で飛び出し、それに被せるようにまた早口のセリフ。
シーンのつなぎ目も工夫があって面白い。
まあ、お話自体は、質屋の入婿状態(養子ではないようだが)のフランキー堺が、
なにかと口うるさい嫁(横山道子)と嫁の母(沢村貞子)から「積極的逃亡」をして
家を飛び出す。
そんな主人不在の質屋のもとへ、ロイジェームズ扮する弁護士風の外人男性がやってきて、
アメリカに住んでる遠い親戚が亡くなってフランキー堺に9000万円の遺産が転がり込んでくる、
と告げる。
ここから、フランキー堺争奪戦になる。
何も知らないフランキー堺の運命や、いかに。
そして、意外な結末が・・・。
ネタバレになるので最後までは書きません。
できれば、ネットにある「レビュー」を読まずに真っ白な状態で観てください。
・・・
脱線トリオの三人(南利明、由利徹、八波むと志)が、フランキーにからむ
愚連隊として登場するのだが、この三人のニックネームが東宝っぽい。
■南利明・・・ゴジラの八
■由利徹・・・ラドンの松
■八波むと志・・・アンギラスの熊
脚本は川島雄三単独で執筆されたもの。川島監督の東宝への「お愛想」なのだろうか。
ちなみに、南利明のギャクは「ハヤシもあるでよ〜」
由利徹のギャクは「オシャ、マンベ」「カックン」
である。
・・・
最後にフランキー堺のドラミングを聴くことができる。
あのテンポの良さは、ドラマー気質なのかな、と思ったりしました。
お人よしで頼りない主人公(フランキー堺)を筆頭に、手相に凝りすぎる銭湯の主人(森川信)、うさんくさい私立探偵(藤木悠)、オリンピック反対を訴える簡易宿の主人(加東大介)など、多彩な人物が登場し、テンポのいいストーリーを盛り上げている。
主人公の妻の妹である小林千登勢は、川島作品における芦川いづみ的な存在感を醸し出していて、可憐な美しさがある。
ドタバタの後に、ちょっとした虚しさ・切なさで締めくくるエンディングも好み。
重厚な力作ではないが、川島監督の職人技が発揮された軽妙な快作だと思います。
でも、ぼくが感激したのは、フランキーのドラムでも小林千登勢でもなく、実は、懐かしのロイ・ジェームス。子供の頃、ロイ・ジェームスが司会の「パネルなんとか」(思い出せません)とかいうクイズ番組をよく観ていました。とても若くて、頬がすっきりしています。
そういえば、新聞の尋ね人の広告欄、ぼくが高校生の頃の1970年代後半ぐらいまでは見ましたが、今はまったく見ません。どうなったんでしょう? なくなったんでしょうか?
あと、建物の2階にある銭湯が奇観です。ぼくの子供の頃は、内風呂がある家などなく、銭湯が当たり前で、ぼくの住んでいた近所にも銭湯が2湯ありましたが、建物の2階にある銭湯は見たことがありません。
しかも、桂馬の家出は森川信の手相見・日高泥竜子(でいりゅうし)による「近いうちに大金が転がり込む」という担保だけというのだから畏れ入る。この<予言>は半分当たって半分外れる。つまり、桂馬には9千万円の遺産が転がり込むことになっていたのだが、時効が来て転がり込むことはなくなる。いや、もともとそんな話はなかった?それはともかく、質屋を舞台にしたこの物語は、すべからく銭勘定によって成り立っている。それでも、殺伐としたしょーもない酸っぱい世間の「外」をも描こうとしている、そんな喜劇だ。
監督自ら見出したという映画初出演、22歳の小林千登勢、「グラマ島の誘惑」以来本格女優に転身した24歳の春川ますみのフレッシュさも光るが、八波むと志の「ゴジラの八」、由利徹「ラドンの松」、南利明の「アンギラスの熊」という脱線トリオによる―桂馬とコンクリートの大きな下水管の間を縫って追いかけっこするというーバカバカしい客演も笑わせる。これに、藤木悠の探偵・金田一小五郎を含めると、この映画のマジメさぶりが推しはかられよう。
最後に、フランキー堺の胸のすくドラマーぶりが発揮されるが、彼の運動神経が全編に反映したかのような侘しいくせにやたら明るい明朗コメディとなっている。