原作である小説はシリーズ化されゲーム化もされている中国の人気作品の実写映画化である『機関城 モータル・ラビリンス』(21年・中国)だが、原作を読んでみないと若干分からない謎のような点がありましたが、それでも大概はシンプルな設定であり娯楽映画として期待通りに充分に楽しめた作品でした。
時の支配者・墨守心により捕われた民は【墨家機関城】の上に設けられた鉱坑で奴隷として働かされていた。自由の身になるには機関城の中枢部にある至宝を探し出し墨守心へ進呈しなくてはならない。複雑な構造の、からくり仕掛けの罠が張り巡らされた内部《死の迷宮》を潜り抜け、至宝を見つけ出す事が出来るだろうか!?
「キン肉マン」悪魔六騎士のサンシャイン【地獄の駒】、「キテレツ大百科」からくり武者のような複数体の機会仕掛け高速回転像や巨大な岩玉が転がり込む迷宮通路、巨大通気孔から吹き荒ぶ強風、幻惑する魔術、無数の槍が降りかかる巨大な書庫など
難攻不落のからくり城を無事攻略し突き進まなくてはならない。
『メイズ・ランナー』(14年)『トゥームレイダー』(01年)『キューブ』(97年)『ソウ』(04)『里見八犬伝』(83年)『進撃の巨人』(15年)の世界観、仕掛けられた罠、数々の困難を仲間達と力を合わせて、どう突破するのか!?
監督ダイ・イーリン【『孫悟空 VS 猪八戒』(20年)『三国志 関羽 青龍偃月刀 最後の一閃』(21年)】 の見せ場炸裂の娯楽作品。
機械仕掛けのからくり城や、仕掛けられた数々の罠、共に挑む仲間たちのそれぞれの背景、主人公が背負う木箱から取り出す、奇天烈な道具が機知として危機的状況を救い乗り越える。数々の描写がしっかりと一枚岩となって観る者を楽しませてくれる《アクション・アドベンチャー・エンターテイメント》作品だ。
主演リュウ・リンチョン【『水怪ウォーターモンスター』(19年)『蛇王島 キングスネーク・アイランド』(21年)】が演じる主人公、沈拓(キムタク似)は捕らえられた許嫁の姜刃を助け出す為に、機械城にある至宝を見つけ出し権力者の墨守心に差し出すしかない。
仕組まれた水槽に囚われの身である姜刃に刻一刻と命の危機が迫る…
命を懸けて今、仲間たちと難攻不落の城を攻略し突き進み、墨守心の支配から無事に解放される時が来るだろうか!?