『デス・ゲーム/ジェシカの逆襲 』
原題:FAIR GAME(豪・83年)<日本劇場未公開作品> であったが2019年にイベント上映
TV放映題:『サベージ・ハンター/引き裂かれた女』
イベント上映会タイトル:『処女のいけにえ ジェシカの逆襲』
これはビデオ時代、日本では劇場未公開作でありながら、ジェシカのポージングが強く印象に残るジャケ写と荒くれハンターどもに四輪駆動車に半裸で括り付けられ激走され、自然を愛する美しい彼女の精神を激しく振り乱し、恐怖でデリケートな神経を掻き乱したシーンが脳にしっかり刻まれている‥そんな記憶が残る未公開作品が、別題:『サベージ・ハンター/引き裂かれた女』のタイトルでテレビ放映され、『処女のいけにえ ジェシカの逆襲』の名でイベント上映されたりで、ジェシカは案外知らている存在になったのではないか。
今回、DVD&Blu-rayになった海外の絵柄ジャケットでは、(タイトルだけで当時の記憶のインパクトを呼び覚ます‥必要は別に無いか、、。)
世界に名の知れたバイオレンス・アクションの傑作であり、同郷であるオーストラリア産
『マッドマックス2』(81年)に倣った世紀末SFアクションを想起させる装い美しい、過ぎた時代の《黄昏【世紀末】ニューシネマ》的ニュアンスが漂うが、文明社会の時代を背景にしてある本作『デス・ゲーム/ジェシカの逆襲』(85年)は動物保護区に住むジェシカはカンガルーを密猟する男達三人組の嫌がらせが次第にエスカレートして行き、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15年)のマックスや『デス・プルーフ』(07年)のゾーイ・ベルの様に車に縛り付けられ振り回され彼女は荒くれ野郎たちに凌辱されてしまう。
罪も無い善良な彼女を気晴らしのターゲットにし更には愛馬を手に掛ける…下衆な野郎どもに怒りが噴き上げ【憎悪と云う名の鉄槌を下す!!】復讐のジェシカ反撃の時を心して観よ!
仕掛けられた罠により《獲物捕りが獲物になる》逆襲のリベンジ・バイオレンス。
エンディングと共に、彼女の幸運を祈らずにはいられない。