黒猫白猫 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | スルジャン・トドロヴィチ, エミール・クストリッツァ, バイラム・セベルジャン, ブランカ・カティチ |
言語 | セルビア語 |
稼働時間 | 2 時間 9 分 |
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商品の説明
商品紹介
マトゥコは間抜けな密輸商。そんな彼が計画した起死回生の石油列車20両の強奪。だが、父親に見限られたマトゥコには資金がない。そこで父親の親友 ”ゴッドファーザー” グルガに 「父親が死んだ」 と嘘をつき援助を取り付けるのだが…。
【映像特典】
●インターナショナル版予告編
●作品予告
《監督》 エミール・クストリッツァ
《脚本》 ゴルダン・ミヒッチ
《出演》 バイラム・セヴェルジャン、スルジャン・トドロヴィッチ、ブランカ・カティチ、リュビッツァ・アジョヴィッチ
Amazonより
一旦は引退を宣言したエミール・クストリッツァが、早々に前言撤回して撮り上げた音楽と喧騒とペーソスの人間賛歌『黒猫・白猫』。ドナウ川のほとりで生活するマトゥコとザーレの親子。石油を買ったつもりがだまされて水をつかまされ、挽回とばかりに一攫千金を狙って列車強盗を企てるマトゥコだったが、さらにヘマを重ねたせいで、ザーレは新興マフィア・ダダンの妹と結婚させられる羽目に…。
天井は貫けるは、ダイナマイトはボンボン爆発するは、ヤギは飛んでくるはの大わらわ。結婚式の前日に死んだ父親を屋根裏に隠そうとする悪戦苦闘や、1メートルに満たない花嫁が、その体の小ささを生かしてさまざまな方法で結婚式から逃げ出そうとする脱出劇などなど、ドサクサ紛れにいろんなことが起こり続ける展開に振り落とされずについていけるか。ひたすら躁状態であり続けるこのバイタリティ、そして奇想天外の末に生まれるミラクルは、もはやクストリッツァ以外の誰に求められないものである。(麻生結一)
レビュー
監督: エミール・クストリッツァ 脚本: ゴルダン・ミヒッチ 音楽: {ドクトル}・ネレ・カライリチ 出演: バイラム・セヴェルジャン/スルジャン・トドロヴィッチ/ブランカ・カティチ/リュビッツァ・アジョヴィッチ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : セルビア語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988113200493
- 監督 : エミール・クストリッツァ
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 2 時間 9 分
- 発売日 : 2004/9/17
- 出演 : バイラム・セベルジャン, スルジャン・トドロヴィチ, ブランカ・カティチ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : セルビア語 (Dolby Digital 2.0 Surround)
- 販売元 : パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- ASIN : B0002N2INW
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 205,260位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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一言で言うと3世代ロマ人のドタバタ劇 主要演者を抜くと実際のジプシーが演じてるそうです
なんで歯が真っ黒で抜けてるんだろうと思ったら、そういう訳だったのね、、、、
ベネチア国際映画祭で銀獅子賞受賞作品。
黒猫と白猫 題名の由来は対比と恋愛コメディーの象徴らしいですが、
どちらかと云うと家族愛に目が向けられてる気がします
監督らしい動物愛も全面に出す事で、生命の神秘、欲動が触発され、考えてもしょうがない!
この世に生まれた限りは、死ぬまで全力で楽しもう!そんな力強さが感じられます。
日本じゃ絶対産まれなさそうな毛色の作品
名前忘れたけど、アメリカの写真家でサーカス団の写真撮ってた人と感性が被ったりした
日本では寺山修司の写真と近い感じ、、、寺山修司が映画撮ったらこんな作品になってたのかな。
見慣れない風景、人物、習慣を見るのも面白い。
人生は素晴らしい。
素晴らしくするのは自分だと言う事か。
見終われば、なんか、すっきり。
ご機嫌な映画が観たいんだ!
という人には最高にご機嫌になれる映画です。
また、ジプシーカルチャーの一端を垣間見れ、欧米社会から外れた倫理観を楽しめるというのも魅力的。
Die Antwoordの『Pitbull Terrier』の元ネタなのでファンは見て損はないです。
おすすめ!
音楽も最高なので、BGMとしてもよいですし。
最高のパレード映画です。
だから、結成されたエミール・クストリッツァ&ノー・スモーキング・オーケストラ[劇中では“ジプシーのバンド”]の音楽が―もともとミュージシャン志望だったという監督の本領を炸裂させることに大いに貢献している。それは、つまり、このバンドが持っている音楽性がそのまま映画の魅力と呼応していると言ってもいい。分厚いブラスと剽軽な口琴[マウス・ハープ]が共演する軽快かつファンタスティックに狂騒的に鳴り響く、この無国籍サウンドほど、ここでわれわれの胸にとどろく意味不明の感動を伝えるものはない。
開巻、すぐの男2人の行動がまずよくわからない。海[にしか見えないが実際はドナウ川]沿いのボロ家で1人は自らの腹の上で[1人で!]ポーカーをやっている。彼らはどうやらジプシー[差別用語だが]のようだ。気ままな暮らしに見える。しかし、ポーカーをやっている方[父親]はイヤにイライラしている。彼は一攫千金にしか人生の夢を見ようとしない男のようだ。当然のように、彼らはヤクザな世界の住人とかかわることになる。それは、ある種の貧乏人とて同じだ。この親子と爺さん、それから悪党どもの親子と爺さん。この三代の家族同士が妙に絡まり合って物語は進展していく。この爺さん2人がポン友であったというのがミソだが、2人を演じる役者―ザーリェ役のザビット・メフメトフスキーと車椅子の老ギャング、グルガ・ピティッチ役のサブリ・スレイマニ[ほとんど舌を噛みそうだが]が抜群にいい!彼らの演技なのかさえわからないくらいに自然な立ち居振る舞いが実にクールだ。それになによりボロボロの歯にグラサンが似合う民俗的な顔つきに殺られる。
とはいうものの、新興ヤクザの兄ダダンが仕組んだ結婚式から逃げ出した妹アフロディタ[身の丈1m!]と、森で出会った身の丈2mの男は一瞬で恋に落ちる。妹と結婚させられそうになったザレ[16歳]は祖母の店で働くアイダ[26歳]と濃い仲[恋仲]になっており、この2組の結婚こそが本作の隠れて―はいないが、メイン・テーマになっている。このテーマを実現させるために、ダダンの横暴をシャット・アウトさせるデウス・エクス・マキナ[機械仕掛けの神]を演じるのが“年老いたギャング”であるのがツーカイだ。これを“現実離れ”と嗤うなかれ。ファンタジーと侮るなかれ。これこそフィクションの強み。これこそ政治の現実とは無縁の庶民のカーニヴァル的底力。舞踏と歌唱が世の中の転覆を発動させるのは、世の常。その心意気は監督の変わらぬコンクリートだッ。
「2001年 宇宙の旅」や「8 1/2」からの“しょぼい”引用もあり、映画的愛に満ちあふれている。その変わらぬリズムと楽天に身を委ねることこそ映画の醍醐味だろう!
もっとも黒いギャグはブルガリア貨物列車強奪失敗のくだりだろう。
石油が手に入らない上にデブが射殺され、ザーレはテントウムシとの結婚を余儀なくされる。
ジプシーの暗部をさらけだしたキツいユーモアで、幸先がいいぞと期待した。
ザーレとイダのいちゃつき、結婚式でのゴタゴタはやや退屈だった。序盤に強烈な一撃を加えたのだからなおさらだ。
黒さは一発目ほどでもないが、終盤に入ってドタバタ度やくだらなさが増し、いっきに盛り返す。
ただのナンセンスではなくロマの狂騒的活力が波となって押し寄せ、地を這う泥臭さにあてられる。