リュディヴィーヌ・サニエ主演のチェーホフの『かもめ』をベースにした作品なので興味を持ち購入しました。原題はプティ・リリーですが、いきなりサニエのヌードシーンとラブシーンが出てきたのでびっくりしましたが、それだけで人間模様が重視の作品です。まだ垢抜けない田舎娘のリリー、その恋人の映画監督を目指す青年、青年の母とその恋人の映画監督が中心の物語です。青年は母に評価されず苛立ち、母は息子より恋人の方に関心があるようです。リリーは青年よりも青年の母の恋人の方に気を奪われていく様子が描かれています。大人に恋をし駆け落ちしたリリーの運命はどうなっていくのか・・失恋した青年と恋人を奪われた母は一体どうするのか?と思いましたが結末は!?
若い世代は新たな未来へ熟年世代は今まで通りに日々を送っていくようです。リリーは垢抜けて女優の道を歩み出すのですが、若干青年に対して図々しい願い事をするのはなぜ!?と思うのは私だけでしょうか。青年の母は何事もなかったように振る舞っているのでリリーは甘えているのか、それとも青年に対して優位に立っているのか・・青年の今の恋人(ドパルドューの娘?なのでしょうか。)はどう思っているのかなど色々感じるところがありますが、アムールの国フランスならではかも。熟年カップルニコール・ガルシア、ベルナール・ジロドーも良かったです。若いころの作品『アメリカのおじさん』、『キリング・タイム』も見てみたくなりました。(DVDが発売されているのかわかりませんが・・・)