2002年にJVDから発売されていた同一作品のDVDと簡単に見比べてみました。
JVD版は冒頭の商標が「レイクショア・ピクチャーズ」の「静止画」でスタートしますが、本商品は元々の製作会社たる「ニュー・ワールド・ピクチャーズ」の「動画」で始まります。
画角なのですが、JVD版は天地、左右共に画面いっぱいいっぱいに映像が映し出され、テレビのリモコンで画面サイズを違えても映像がブローアップされ粒子が荒くなるだけだから、商品説明どおりに「4:3」の素材でしょう。
一方、本商品は天地に数ミリづつ黒幕が出るので「ビスタ」サイズ(1.78:1)になり、その点からも双方の素材が異なるのは明らかでしょうし、冒頭の商標違いにも相違点が表れているのかと。
音声もJVD版はモノラルだけど、本商品はステレオだし、画角や音声の違いにこだわりがあるのでしたら本商品の方が「より撮影当時の素材で楽しめる」ということになるかもしれず、JVD盤のみをお持ちの方も買い足す「理由」になるってもんじゃないでしょうか?
それから映像の解像度ですが、ホントに若干、僅かばかり本商品の方がシャープで、JVD版は全体的に少しぼや~っとしているというか、直線もギザギザに見えたりするし、どことなく映像の定着具合が弱いって感じがしますが、それもJVD版と本商品を直後に見比べてみて気付く程度のことであり、映像面では劇的に明らかな向上は見受けられず、それはそもそもの素材が最良ではないことが起因だと感じますので、今後もリマスターされぬままDVDで再発が続くなら、あまり画質には期待しないほうがいいでしょう。
あと「字幕」はJVD版のをまんま流用していますが、本商品のフォントの方が丸みのある字体なので読みやすさを感じます。文字サイズは共に大きめなので、もうワンサイズ小さな方が個人的には好みかな。
映像特典は共に「オリジナル予告編」で、JVD版には本商品からは割愛されている「スタッフ&キャスト紹介」の静止画が数点加わります。
まぁ...今度再発されるなら当然ブルーレイが望ましいし、以前にBSでも放映されていた「日本語吹替え音声」も加えたニューマスター版で出してほしいですね。
加え、個人的にはラロ・シフリン作曲のカッコいい曲を網羅したスコア・サントラ盤の発売も切に願いたいところです。
あ...適度に本商品をディスっているわりには★数が最多ですが、それは個人的に本作がお気に入りなもので「甘口採点」となっています。