ベトナム戦争からの帰還。生きて帰還したエメット(ブルース・ウイルス)と、エメットを叔父にもつサムことサマンサ(エミリー・ロイド)の物語。サムは父親に逢ったことがない。サムが母親に宿った後、父親は戦地ベトナムで戦死したからである。高校を卒業したサムは、父親が戦地から母親に送った手紙を見つけたことをきっかけに父親に興味を持ち、エメットにしきりに質問を始めるが・・・
サムは祖母とエメットとともに、ニューヨークにあるベトナム戦争慰霊碑を訪れる。サムにとっては父親、祖母にとっては息子、エメットにとっては従兄弟の名前を、戦争慰霊碑に見つけて、触れ、口づけする。その時、父親はベトナムからの帰還を終えたのかもしれない。
ノーマン・ジュイソン監督作品らしく、映像もいいし、音楽も素晴らしい。