話の内容を完全に把握する為にも是非前編と後編セットで。不良を題材にし続けた大映ドラマの事実上終焉でもあった『アリエスの乙女たち』今回は気になるキャストの紹介
■松村雄基
今回は些かスマート。初期の頃から貫き通してきた
革ジャンのスタイルが無くなっている。ただ不良時代の言い回しや、べらんめぇ口調は健在。今回は陶芸中に窯が爆発してメクラ(盲)になってしまう悲しい役を演じる。
■南野陽子
まさかの共演。本来なら伊藤かずえだった筈のポジションが南野陽子に切り替わった。嫌味がまったくなく、コレはコレで有りだと思った。
■高橋昌也
今回は陶芸の師匠役。相変わらず謎めいた人だ。頑固一徹で松村雄基にもツラく当たり、しかし迫真の演技は目を見張るものがある。この人は既に亡くなっているが惜しい人を亡くした。
■初井言榮
高校の教師役でチラッと登場!懐かしい!一瞬『ヤヌスの鏡』の、杉浦幸を折檻するオバアちゃまが蘇った!今回は品のある女教師役。
■佐倉しおり
なぜか南野陽子より4歳も年下の昭和46年生まれの当時まだ中学3年生の15歳の彼女が同級生役を演じるとは!しかし違和感ないので自然体であった。
■中尾彬
若い!しかも今と髪型が全然違う。崖の上から女と飛び降り無理心中を図るシーンは何度見ても圧巻!
しかも水死体(ドザエモン)になってしまう、、
■石橋保
本来なら鶴見辰吾のポジションが石橋保に切り替わっている。コレも慣れれば、どうって事はない。
しかし大映ドラマには不釣り合いな気がしないでもない。
■平泉成
この時代の平泉成はパワフルだ。カミナリ親父と言う当時の言葉がピッタリ。相楽ハル子を妊娠させてしまった松村雄基を喫茶店で張り倒すシーンは圧巻。
■相楽ハル子
いゃあ〜、スケバン刑事の面影があるが、今回は松村雄基に食って掛かる様な気の強い女役を演じる。
松村雄基とのキスシーンも必見だ。
他にも松村雄基の姉役に大場久美子、教師役に宅麻伸、また若林豪、梶芽衣子など往年の俳優もズラリ。事実上大映ドラマ終焉に相応しい作品。