旅路 [DVD]
フォーマット | ブラック&ホワイト, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | デルバート・マン, デヴィッド・ラクシン, バート・ランカスター |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 40 分 |
商品の説明
商品紹介
冬のホテル――そこには孤独な男女の人生がある……
<キャスト&スタッフ>
アン・シャンクランド…リタ・ヘイワース(旗 和子)
シビル…デボラ・カー(水城蘭子)
ポラック少佐…デイビッド・ニーヴン(中村 正)
ジョン・マルコム…バート・ランカスター(久松保夫)
クーパー…ウェンディ・ヒラー(北里深雪)
監督:デルバート・マン
製作:ハロルド・ヘクト
原作・脚本:テレンス・ラティガン
脚本:ジョン・ゲイ
音楽:デイビッド・ラクシン
●字幕翻訳:柴田香代子 ●吹替翻訳:木原たけし
<ストーリー>
イギリス海峡を臨む海岸町ボーンマスの冬。さびれたホテル"ボーリーガード"には、孤独な男女がそれぞれの人生から逃避するように集まっていた。いわくありげなポロック少佐、中年女性シビル、作家マルコム、ホテルの経営者クーパー。そこへマルコムの昔の恋人、アンが現れたことから、彼らが保っていた静かな生活に歪みが生じていく――。
<ポイント>
●1958年度アカデミー賞7部門ノミネート、アカデミー賞主演男優賞(デイビッド・ニーヴン)、助演女優賞(ウェンディ・ヒラー)を受賞。
●デイビッド・ニーヴン、バート・ランカスター、リタ・ヘイワース、デボラ・カーなど豪華キャストが夢の競演!
●日本語吹替音声計約95分収録。
※現存するテレビ放送当時のものを収録しております。そのため一部吹替の音源がない部分はオリジナル音声(字幕スーパー付)となっております。
<特典>
●オリジナル劇場予告編
Amazonより
イギリス海峡に臨む海岸町ボーンマスの冬。女主人クーパー(ウェンディ・ヒラー)が経営する小さなホテルには、孤独な男女が集っていた。偽りの手柄話ばかりするポラック大佐(デヴィッド・ニヴン)、見栄っ張りの貴婦人を母に持つ内気なシビル(デボラ・カー)、作家マルコム(バート・ランカスター)。そして、彼に暗い影を負わせる原因となった元の妻アン(リタ・ヘイワース)がホテルに現れたことから、彼らの静かな生活に歪みが生じていく……。
テレンス・ラディガンの舞台劇『別々のテーブル』『七番目のテーブル』を組み合わせ、『マーティ』のデルバート・マン監督のメガホンで映画化したヒューマンドラマ。一つ屋根の下に住む孤独な男女のそれぞれの“旅路”が切々と奏でられていく。豪華スターの競演だが、そのタッチはあくまでも静謐なのも好感が持てる。アカデミー賞ではD・ニヴンが主演男優賞、W・ヒラーが助演女優賞を受賞。製作はB・ランカスターが主宰のひとりでもあるヘクト・ヒル・ランカスター・プロ。(増當竜也)
レビュー
製作: ハロルド・ヘクト 監督: デルバート・マン 原作・脚本: テレンス・ラティガン 脚本: ジョン・ゲイ 撮影: チャールズ・ラングJr. 音楽: デヴィッド・ラクシン 出演: リタ・ヘイワース/デボラ・カー/デヴィッド・ニーヴン/バート・ランカスター/ウェンディ・ヒラー 声の出演: 旗和子/水城蘭子/中村正/久松保夫/北里深雪
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 19 x 13.4 x 1.6 cm; 81.65 g
- EAN : 4988142272621
- 監督 : デルバート・マン
- メディア形式 : ブラック&ホワイト, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 40 分
- 発売日 : 2005/4/8
- 出演 : バート・ランカスター
- 字幕: : 英語, 日本語
- 販売元 : 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- ASIN : B0007TFBJO
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 84,174位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 7,812位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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監督は『マーティ』(1955年)のデルバート・マン。
イギリス海峡に面した町ボーンマスを舞台として、イギリスの中流階級以上の人達が滞在する古ぼけた小さなホテル「ボーリガード」。そこに滞在する人々を描いた群像劇です。
登場人物が多く若干複雑ですので、簡単にご紹介します。
お互いに惹かれあっているシビル(デボラ・カー)とボロック少佐(デヴィッド・ニーヴン)。シビルの母のベル夫人(グラディス・クーパー)、貴族出身のレディ・マセソン(キャスリーン・ネスビット)、競馬好きなミーチャム( メイ・ホーラット)、過去の思い出だけに生きるファウラー(フェリックス・アイルマー)、医学生のチャールズ( ロッド・テイラー)、その恋人のジーン( オードリー・ダルトン)、ホテルの女主人のクーパー(ウェンディ・ヒラー)、その婚約者であるアメリカ人の作家のマルカム(バート・ランカスター)。そこにマルカムの昔の恋人アン(リタ・ヘイワース)がやって来ます。
原題は『Separate Tables』。そして女主人クーパーの台詞にこんなものがあります・・・「一緒にいると傷つけ合い、離れると自ら傷つく」・・・とても切なく、これがこの作品の全てを物語っています。傷つくことのない人生であればなんて素晴らしいでしょう。でもそんな人生はほんのわずかだと思います。
第31回アカデミー賞の主演男優賞(デビッド・ニーブン)と助演女優賞(ウェンディ・ヒラー)を受賞。作品賞、主演女優賞(デボラ・カー)、脚色賞、ドラマ・コメディ映画音楽賞、撮影賞(白黒)にノミネートされています。
50年代と言えば日本で公開される恋愛物や人間ドラマには"慕情"だとか"追想"だとか"旅情"と言った熟語を邦題にした作品が多かった。
今作もその一つだと思って間違いない。
原題は"Separate Tables"であり、其々のテーブルには其々の人間模様、其々の人生が有る事を意味している。
50年代の群像劇らしくストーリーは淡々としていて決してドラマチックな展開とはならない。
なので、1度観ただけでは今作の良さは解らないかもしれない。かく言う私も1度目の時(5年前で本DVD)は然したる感慨に浸る事はなかった。
しかし2度目となった今回は観終わった後、人間も捨てたもんじゃないなと何か心に温かいものが残る作品だと改めて思った次第。
心が揺さぶられるほどの感動を与える作品ではないが、とても良心的な作品と言えるだろう。
大英帝国南西部のボーンマスにある小さなホテル『ボーリガード』のある冬の1日の出来事が描かれている。
そのホテルには退役軍人のポラック少佐(デヴィッド・ニーヴン、今作でアカデミー主演男優賞受賞)ポラックに想いを寄せる神経に持病を持ったシビル(デボラ・カー)
娘を奴隷のように扱うシビルの母親ベル夫人(グラディス・クーパー)、その友人マシスン(キャスリーン・ネズビット)
売れない作家ジョン・マルコム(バート・ランカスター)、その婚約者でホテルの経営者クーパー(ウェンディ・ヒラー、今作で助演女優賞受賞)
医学生チャールズ(ロッド・テイラー)とそのバカップルのジーン(オードリー・ダルトン)等などが長期滞在している。
そこへ派手に着飾ったジョンの元妻?アン(リタ・ヘイワース)がホテルを訪れる。
女の勘が働くのかクーパーはこの女がジョンの昔の女だったと気付いてしまう。そしてホテルの食堂でこの女に再会したジョンは明らかに動揺してしまう。
この後、ある宿泊客のトンデモナイ過去が暴かれて、今まで秩序が保たれていたホテルの住人たちの間で不穏な空気が流れるのだが...
リタ・ヘイワースを除く出演者達が皆芸達者な役者ばかりなので、それぞれの演技合戦も見所の1つでしょう。
舞台劇の映画化とは言え、決してオーヴァーアクトではなく抑えた演技に徹しているのも良いです。
しかしデヴィッド・二ーヴンがこの演技でアカデミー賞を受賞したのには驚かされます。
上手だとは思いますが(特にクライマックスにおける焦燥感に苛まれてる様子は流石と思わせます)賞を獲得する程のものかと言われれば?ですね。
第一1時間40分の今作において彼の出演時間はバート・ランカスターのそれよりも少なく、しかも主演級の活躍をしている訳でもありません。大いなる疑問です。
一方ウェンディ・ヒラーは良いですねぇ。やはり出演時間は長くはないのですが、ホテルの経営者としての役柄を殆ど表情一つ変えずに演じている所が素晴らしい。
この人はWOWOWで観た「渦巻」と「オリエント急行殺人事件」の2本ぐらいしか記憶にないのですが、芸歴は長いのに映画出演作は極端に少ないです。
もっとスクリーン上で活躍する彼女を観たかったもんです。
それぞれに心の傷をもつ訳ありのゲスト達をもてなす、酸いも甘いも噛み分けたホテルの女主人・W・ヒラーの存在感と演技が渋かった。
W・ヒラーはイギリスの名女優、「わが命つきるとも」「オリエント急行殺人事件」などでも知られ、本作でアカデミー助演女優賞を獲得。
胡散臭い退役軍人役のD・ニーヴンが、アカデミー主演男優賞を受賞。
スター俳優を一同に集め、ストーリーの展開舞台はホテルのみというグランドホテル形式の映画。
ホテル内の一晩の数組の男女の恋愛模様と、退役軍人(D・ニーブン)の秘密が明らかになってからの人間模様が見所。
入り組んだ人間関係や過去が、明らかになっていく過程が面白い。
誰もが持っている弱さをお互い認め合い許し合うこと、清廉潔白な人間などいないこと、寛容の精神の尊さ、押し付がましい愛情の愚について、深く考えさせられた。
エンディングのシーンや台詞が、粋で洒落ている。
きらびやかな出演者の顔触れが楽しく、B・ランカスター、R・ヘイワース、D・カーetc。
特にD・カーの役柄が珍しく、高圧的な母親に支配される垢ぬけない地味な女性を演じている。
主題歌が美しくてロマンティック。衣装担当は、ハリウッドの大御所E・ヘッド。
「Separate Tables」(別々のテーブル)が原題、邦題はストーリーとイメージが異なり疑問を感じた。