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■ はじめに
本作は「(1962)恐怖の岬/Cape Fear」のリメイクで、前作に出演したグレゴリー・ペックとロバート・ミッチャムも出演している。
マックスは「こんなヤツがいたら、恐いだろうな」とひしひしと思わせる。
■ 登場人物(キャスト)
マックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)
サム・ボーデン(ニック・ノルティ) - 弁護士
リー・ボーデン(ジェシカ・ラング) - サムの妻
ダニエル・ボーデン(ジュリエット・ルイス) - サムとリーの娘、15歳、通称ダニー
クロード・カーセク(ジョー・ドン・ベイカー) - 私立探偵
エルガート警部(ロバート・ミッチャム)
リー・ヘラー(グレゴリー・ペック) - 弁護士
ローリー・デイヴィス(イリーナ・ダグラス) - 裁判所の職員、サムの浮気相手
■ 概要
マックス・ケイディは14年間の刑に服した。その間、文字を学び、文学書、聖書を読み、法律を勉強した。
そして弁護士のサム・ボーデンが十分な弁護をしなかったことに気が付いた。
さらに体を鍛え、体中に入れ墨をいれた。刑期を終えて出所した。サムに対して復讐をすると誓っていた。
マックスはサムの一家に嫌がらせを始めたが、違法すれすれのところで寸止めした。
サムは最初はマックスが誰か分からなかったが、自分が弁護した人物部あると思い出した。そしてその執念深さに恐ろしくなった。
サムはサムの妻のリーなどにも嫌がらせを始めた。サムの恐怖心は家族に広がった。
サムは三人を雇ってマックスを襲ったが、三人はやられて、さらに訴えられた。
そしてマックスの行為が法律の境界を越えてきた。対して私立探偵を雇って自宅に罠を仕掛けたが、探偵が殺された。
サム一家は岬にある別荘にひそかに逃げ出した。マックスから逃れたと思ったが、しかししかしマックスは、車の下に自分の体を結び付けて追跡した。
嵐に揺れる船の中で最後の決戦となる。
■ 出演者
◆ ロバート・デ・ニーロ
(1992)ナイト・アンド・ザ・シティ/Night and the City。「(1950)街の野獣/Night And The City」(リチャード・ウィドマーク)のリメイク。ストーリーはわりと似ている。共演はジェシカ・ラング。
あまりまともではない弁護士のハリー(ロバート)がひょんなことからボクシングの興行を思いつく。いったんその考えに捕らわれると、他が見えなくなってくる。
行きつけの酒場の経営者の妻ヘレン(ジェシカ)とは良い仲で、ヘレンは夫と離婚して、自分の店を持ちたいと思っている。この二人が協力するのだが、客観的にみると成功するわけはないのだが、二人で突っ走る。
(2000)ロッキー＆ブルウィンクル/The Adventures of Rocky & Bullwinkle。共演はレネ・ルッソ、パイパー・ペラーボなど。
アニメの世界の三悪人がリアルの世界に進出して世界征服を企む。それを掴んだCIAは百戦錬磨・凄腕の美人捜査官ではなく、気だけは強いが新人捜査官のカレン(パイパー)に対策を任せた。カレンはアニメの世界のロッキーとブルウィンクルと協力する。
(2002)ショウタイム/Showtime。レネ・ルッソ、エディ・マーフィなど。ミッチ・プレストン刑事(ロバート・デ・ニーロ)は囮捜査を行い一人を逮捕したがもう一人を逃がした。その際に邪魔になったテレヴィカメラを拳銃で撃った。警察は賠償請求された。
チェイス・レンジー(レネ)は低視聴率に喘ぎ、今にも仕事がなくなりそうなテレヴィ局プロデューサーである。チェイスは起死回生の策としてミッチを主人公にして刑事ドラマを作ることにした。
◆ ジェシカ・ラング
(1981)郵便配達は二度ベルを鳴らす/The Postman Always Rings Twice。有名な原作があり、何度も映画化されている。出演はジャック・ニコルソン、ジョン・コリコス、ジェシカ・ラング。
ニック(ジョン)とコーラ(ジェシカ)はロスアンジェルス郊外で、カフェ＋ガソリンスタンドを経営していた。フランク(ジャック)という流れ者が雇われた。フランクとコーラは愛し合うようになり、ニック殺害を企てた。
浴室でコーラは金属球をいれた袋でニックを殴ったが失敗した。次に二人は峠の道で転落事故を装ってニックを殺害した。フランクは裏切ってコーラだけが起訴されて裁判となった。
(1986)ロンリー・ハート/Crimes of the Heart。出演はダイアン・キートン、ジェシカ・ラング、シシー・スペイセク、サム・シェパード。三姉妹、レニー(ダイアン)は相手に恵まれず、そのままになり実家で暮らす。メグ(ジェシカ)はカリフォルニアに行って女優。本当は嘘。ベイブ(シシー)は州上院議員と結婚。
ベイブが夫を拳銃で撃つ事件が発生した。とりあえず保釈されて実家に戻ってきている。またメグも事件を聞いて戻って来た。ちょうどレニーの誕生日が来る。しかし三人の間は、なんかしっくり来ない。隙間風が吹いている。
(1988)熱き愛に時は流れて/When I Fall in Love/Everybody's All-American。出演はデニス・クエイド、ジェシカ・ラング。ギャビン(デニス)は大学のフットボールからプロの選手となった。恋人のバブス(ジェシカ)はマグノリア・クイーンに選ばれたが、その道には進まずにギャビンと結婚した。
ギャビンはプロとして活躍した。バブスはギャビンをサポートするとともにレストラン経営の仕事に携わった。苦労したが次第に成功していった。
(1992)開拓/オー!パイオニア/O Pioneers!。アレグザンドラ(ジェシカ)は父親の遺志を継いで、借金まみれになりながらも農場を大きくして成功した。しかし弟のうち二人は離反していき、もう一人は死亡した。そして幼馴染のカール(デイヴィッド・ストラザーン)が立派な大人になって戻ってきた。
(1992)ナイト・アンド・ザ・シティ/Night and the City。前述。
(1994)ブルースカイ/Blue Sky。出演はジェシカ・ラング、トミー・リー・ジョーンズ。
陸軍に勤務するハンク(トミー)はネヴァダに出張になり地下核実験の作業に加わった。ヘリから監視していると立ち入り禁止区域にカウボウイ姿をした二人がいた。慌てて実験中止を要求するが上司から拒否された。
一方、妻のカーリー(ジェシカ)はハンクの上司ジョンソンと関係してしまった。アレックスに目撃され、責められてハンクに報告した。ハンクは戻ってきて核実験の件でジョンソンに抗議した。ジョンソンは浮気のことかと誤解する。ハンクはジョンソンを殴り倒した。
上官に対する反抗でハンクは強制入院させられ、朦朧・痴呆状態となった。カーリーは先般のカウボウイのところに行って証言を依頼するがダメだったので、実験場に入り込んだ。ちょうど報道陣に実験を公開しており、カーリーがテレヴィに大写しとなった。
ハンクは除隊し、新たに大学に職を得た。一家四人は新天地に向かって基地を出ていった。
(1997)シークレット/嵐の夜に/A Thousand Acres。出演はジェシカ・ラング、ミシェル・ファイファー、ジェニファー・ジェイソン・リー。農場主のラリーは娘たちに農場を譲ると言って手続きをした。しかし直後から「農場を奪われた。取り戻す」と言い出し、裁判を起こした。
ラリーは敗訴し、長女のジニー(ジェシカ・ラング)は家を出て、町で働き始めた。次女のローズ(ミシェル・ファイファー)のガンが再発し死亡した。ジニーはローズの子供を引き取り、農場を売り払って、人生を再出発した。
(1998)沈黙のジェラシー/Hush。出演はジェシカ・ラング、ジョナサン・シェック、グウィネス・パルトロー、ニナ・フォック。ヘレン(グウィネス)は妊娠・結婚してジャクソン(ジョナサン)の実家に引っ越した。競争馬の牧場を経営している。
施設にいるジャクソンの父親の母親のアリス(ニナ)はマーサのことを警告した。ヘレンはさらに話を聞きに行った。マーサは産婦人科医に「ヘレンは自宅で出産する」と勝手に通告。馬の陣痛促進剤を混ぜてケーキを作った。
◆ ジュリエット・ルイス
(1988)花嫁はエイリアン/My Stepmother is an Alien。出演はキム・ベイシンガー、ダン・エイクロイド、アリソン・ハニガンなど。科学者のスティーヴ・ミルズ(ダン)が実験に失敗し、92光年離れたある惑星が滅亡の危機となった。そこで再実験を行わせようとセレステ(キム)を派遣する。
スティーヴの妻は死亡しており、女の子が一人。ジェシー(アリソン・ハニガン)。13歳。セレステは地球に到着し、スティーヴに近づく。そして結婚する。地球人としての常識がないセレステがトンチンカンな言動・行動をする。
◆ ロバート・ミッチャム
(1946)危険な女/The Locket。出演はロバート・ミッチャム、ラレイン・ディ。子供の時に裕福な家の友達から貰ったブローチを取り上げられて、宝石類に異常な執着を持つ女性ナンシー(ラレイン)と付き合った画家のノーマン・クライド(ロバート)は、ナンシーに振り回されて結局自殺する。この映画は過去を回想する場面で、さらに二段階、過去を回想する構造で、現在と合わせて四階建てになっている。
(1947)過去を逃れて/Out of the Past。出演はロバート・ミッチャム、ジェーン・グリア、カーク・ダグラス。ジェフ(ロバート)は過去に関係があったウィット・スターリング(カーク)に呼び出された。驚いたことに、そこにはウィットを撃つて4万ドルを奪ったはずのキャシー(ジェーン)がいた。
イールズ弁護士からウィットの脱税の証拠書類を奪ってほしいとの依頼である。打ち合わせ通りに秘書がイールズを呼び出している間にイールズの自宅に忍び込むと死体があった。罠に嵌められたっ！
(1949)仮面の報酬/The Big Steal。こちらもジェーン・グリアとの共演。こちらでは味方同士。。金(かね)を持って逃げる敵を追いかけて、メキシコの田舎を延々とカーチェイスする。二人の息の合った会話が楽しい。こちらも大推薦。
(1949)ママの青春/Holiday Affair。共演はジャネット・リー。コニー(ジャネット)は競争相手のデパートの商品を買った。商品評価のためである。そしてそれを返品した。
担当者のスティーヴ(ロバート)は返品に応じたが、そのために解雇された。スティーヴと知り合って公園で話をした。スティーヴが訪ねて来て、コニーの息子ティミーはスティーヴを好きになった。
(1951)替え玉殺人計画/His Kind of Woman。国外追放になったギャングが、自分と似た人間(ロバート)を殺して、再度アメリカに潜入を企むストーリー。
(1952)天使の顔/Angel Face。共演はジーン・シモンズ。ダイアン・トレメイン(ジーン)がフランク・ジェサップ(ロバート)を振り回す。最後は二人とも死亡する。ダイアンのフランクに対する異常な愛情が原因。ダイアンのキャラクタ表現がポイントでジーンは素晴らしい。
(1954)セラーズ先生今日は/She Couldn't Say No。共演は同じくジーン・シモンズ。コメディ。子供の時は貧乏だったが大人になって金持ちになった女性(ジーン)が、恩返しもあって村の人々の医療費を負担しようとする。しかしトンチンカン。
◆ グレゴリー・ペック
(1945)白い恐怖/Spellbound。共演はイングリッド・バーグマン。精神病院に新所長(グレゴリー)が赴任した。コンスタンス(イングリッド)と新所長は互いに一目惚れ。しかし新所長の記憶がおかしい。新所長は失踪し、コンスタンスは追いかける。
(1958)大いなる西部/The Big Country。共演はキャロル・ベイカー、ジーン・シモンズなど。ジェームズ・マッケイ(グレゴリー)は牧場主の娘パトリシア・テリル(キャロル・ベイカー)/パットと結婚するために、当地にやってきた。
しかし水源地をめぐる牧場同士の争いに巻き込まれた。水源はジュリー・マラガン(ジーン)と言う女性の所有である。問題を解決するためにジェームズはジュリーと話し合った。
(1962)アラバマ物語/To kill a Mockingbird。本作は裁判ものなのだが子供の視点から描いている。それがユニーク。女性に対する暴行事件があり、黒人の容疑者が起訴された。アティカス・フィンチ(グレゴリー)が弁護を引き受けるが、黒人の弁護を引き受けた時点で世間から白い目で見られた。
状況から被害者は犯人の左手で殴られたのだが、容疑者は、過去の事故で左手が使えない。アティカスはきちんと弁護したが、有罪となった。
(1953)ローマの休日/Roman Holiday。実はジーン・シモンズにオファーされたのだが、ジーンと契約していたハワード・ヒューズが断ったという経緯がある。ジーンとしては、せっかくオファーされたのだから、受けたかったのではないだろうか？オードリー・ヘップバーンよりは断然良い。
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