一頭の獅子に率いられた羊の群れは、一頭の羊に率いられる獅子の群れを駆逐するという。油断はせぬことだ。エルネスト・メックリンガー
南北戦争後の元南軍兵士など複雑な関係性が興味深い作品でした。
アパッチ砦 [DVD]
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
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フォーマット | ブラック&ホワイト, ドルビー |
コントリビュータ | シャーリー・テンプル, ヘンリー・フォンダ, ジョン・フォード, ジョン・ウェイン |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 2 時間 7 分 |
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登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4960469170927
- 監督 : ジョン・フォード
- メディア形式 : ブラック&ホワイト, ドルビー
- 時間 : 2 時間 7 分
- 発売日 : 2005/5/1
- 出演 : ジョン・ウェイン, ヘンリー・フォンダ, シャーリー・テンプル
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (Mono)
- 販売元 : トーン
- ASIN : B000UUSRJQ
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年12月15日に日本でレビュー済み
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西部劇としては平均点以上の作品だとは思う。しかしジョンウエインの作品としては、この作品が最も良いとは思わない。他にもっと良い作品があると思う。
2020年12月23日に日本でレビュー済み
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世界大戦の勝利直後になおリベラリズムを肯定してそれを受け入れたアメリカ社会の抱擁力と多様性に驚く。
出自を鼻に掛けたり ウエストポイントの権威を笠にきるサーズディー大佐(ヘンリーフォンダ)を悪役に仕立てて
相変わらずのジョンウエインが格好いいヒーローのヨーク大尉を演じています。 見かけ上はバーバリアンと文明人の一騎打ち。というところですがジョンフォード監督の目論見は従来の西部劇と言われる範疇から抜け出す事だったそうです。本作は騎兵隊3部作として今なお西部劇の象徴的存在です。人種や階級や移民同士の出自という難しいテーマを織り込んだ試みの作品で、特に終盤のシーンは監督のメッセージが色濃く伝わってきます。DVD を購入しましたので何度も繰り返して観ました。戦勝の気分冷めやらぬ1948年当時にその様な微妙なテーマを受け入れる事ができたアメリカの社会は素晴らしいと思います
出自を鼻に掛けたり ウエストポイントの権威を笠にきるサーズディー大佐(ヘンリーフォンダ)を悪役に仕立てて
相変わらずのジョンウエインが格好いいヒーローのヨーク大尉を演じています。 見かけ上はバーバリアンと文明人の一騎打ち。というところですがジョンフォード監督の目論見は従来の西部劇と言われる範疇から抜け出す事だったそうです。本作は騎兵隊3部作として今なお西部劇の象徴的存在です。人種や階級や移民同士の出自という難しいテーマを織り込んだ試みの作品で、特に終盤のシーンは監督のメッセージが色濃く伝わってきます。DVD を購入しましたので何度も繰り返して観ました。戦勝の気分冷めやらぬ1948年当時にその様な微妙なテーマを受け入れる事ができたアメリカの社会は素晴らしいと思います
2022年9月12日に日本でレビュー済み
『アパッチ砦』(1948年)は、フォード監督による騎兵隊もの三部作の第1作目です。
西部劇好きでも、ガンマンが主人公で、派手なガンファイトや息づまる決闘などがある、たとえば『シェーン』のような作品が好きな人はあまり騎兵隊ものは好まないといわれたりします。
そういうこともあり、このフォード監督の騎兵隊ものは、『荒野の決闘』などにくらべると西部劇ファンのあいだで言及されることは少ないのかもしれません。
まあでも、この映画を観ると、フォード監督のすばらしさをやはり堪能できます。
評者は、西部劇映画では、ガンファイトや決闘などよりも、広大な平原を疾駆する馬や馬車のアクションにいちばんに興奮と感銘をおぼえるものです。
この『アパッチ砦』でも、とにかくその馬や馬車が疾駆するシーンが移動撮影でもってみごとにとらえられていて圧倒されます。
主役はヘンリー・フォンダということになるのかもしれませんが、西部の僻地に左遷させられ軍功にあせるあまり先住民との無謀な戦いにいどむ現場知らずで権柄づくの司令官(階級は中佐)役ということでけっして晴れ晴れしいヒーローではありません。
いっぽう、ジョン・ウェインはこの映画ではフォンダを補佐する副官のような地位(階級は大尉)にあって、現場を知るたたき上げの軍人を彼らしく演じています。ただ台詞は少なく、どちらかといえば傍役に回っています。
日本の太平洋戦争時代も、無謀な作戦で、率いる大隊をほとんど全滅させてしまった無能な司令官がいましたが、フォンダの役柄はそれに類するものながら、しかし彼のばあい、戦いでは自陣が壊滅状態になっても自身はけっして退却することなく先頭に立ち、自分ひとりになっても戦いに挑みつづけ、そして死ぬ、というそれなりに指揮官、司令官としての自恃とプライドを最後まで失わない軍人として描かれています。
映画の最後の場面で、生き残ったジョン・ウェインが新聞記者たちに囲まれておこなう談話のなかで、フォンダを勇猛果敢の人として追悼しているのは、軍特有の身内のかばいあいとか、大本営発表のような事実隠蔽体質による虚偽の証言という面がたしかにあるにせよ、司令官としての矜恃を最後まで失わなかったところを彼なりに評価し強調したかったということもあるのでしょう。
映画は、フォンダが、無謀な作戦を決行したという点では弁護の余地なく軍人として無能な司令官だったという厳然たる事実はきちんと見せているので、しばしば言われるジョン・フォードの軍隊賛歌ということでもないはずです。
まあそれはそれとして、評者としてはこの映画のほんとうの主役はむしろ馬といいたいところがあります。フォードはここで馬をじつに魅力的に撮っています。
評者の好きな西部劇監督に、このジョン・フォードのほか、アンソニー・マンやバッド・ベティカーなどがいますが、これらの監督はみな、この馬や馬車の疾駆を自分の映画の見せ場のひとつにしていて、それこそを西部劇映画のかなめと心得ていたように思えてなりません。
また、フォード映画らしく、例によってダンスシーンや歌のシーン、また兵隊たちのコミカルなシーンもあちこちに挿まれています。
なお、この作品には、当時20歳ぐらいなのでしょうか、シャーリー・テンプルが出演しています。幼い頃から少女スターとして活躍していた彼女ですが、たしかに愛くるしく、アメリカ国民のアイドル的存在だったことが納得できます。
ともあれ、本作は、ずっと昔、VHS全盛時代にレンタルで一度観たきりでしたが、内容は、何も覚えていなかったことに愕然…
西部劇好きでも、ガンマンが主人公で、派手なガンファイトや息づまる決闘などがある、たとえば『シェーン』のような作品が好きな人はあまり騎兵隊ものは好まないといわれたりします。
そういうこともあり、このフォード監督の騎兵隊ものは、『荒野の決闘』などにくらべると西部劇ファンのあいだで言及されることは少ないのかもしれません。
まあでも、この映画を観ると、フォード監督のすばらしさをやはり堪能できます。
評者は、西部劇映画では、ガンファイトや決闘などよりも、広大な平原を疾駆する馬や馬車のアクションにいちばんに興奮と感銘をおぼえるものです。
この『アパッチ砦』でも、とにかくその馬や馬車が疾駆するシーンが移動撮影でもってみごとにとらえられていて圧倒されます。
主役はヘンリー・フォンダということになるのかもしれませんが、西部の僻地に左遷させられ軍功にあせるあまり先住民との無謀な戦いにいどむ現場知らずで権柄づくの司令官(階級は中佐)役ということでけっして晴れ晴れしいヒーローではありません。
いっぽう、ジョン・ウェインはこの映画ではフォンダを補佐する副官のような地位(階級は大尉)にあって、現場を知るたたき上げの軍人を彼らしく演じています。ただ台詞は少なく、どちらかといえば傍役に回っています。
日本の太平洋戦争時代も、無謀な作戦で、率いる大隊をほとんど全滅させてしまった無能な司令官がいましたが、フォンダの役柄はそれに類するものながら、しかし彼のばあい、戦いでは自陣が壊滅状態になっても自身はけっして退却することなく先頭に立ち、自分ひとりになっても戦いに挑みつづけ、そして死ぬ、というそれなりに指揮官、司令官としての自恃とプライドを最後まで失わない軍人として描かれています。
映画の最後の場面で、生き残ったジョン・ウェインが新聞記者たちに囲まれておこなう談話のなかで、フォンダを勇猛果敢の人として追悼しているのは、軍特有の身内のかばいあいとか、大本営発表のような事実隠蔽体質による虚偽の証言という面がたしかにあるにせよ、司令官としての矜恃を最後まで失わなかったところを彼なりに評価し強調したかったということもあるのでしょう。
映画は、フォンダが、無謀な作戦を決行したという点では弁護の余地なく軍人として無能な司令官だったという厳然たる事実はきちんと見せているので、しばしば言われるジョン・フォードの軍隊賛歌ということでもないはずです。
まあそれはそれとして、評者としてはこの映画のほんとうの主役はむしろ馬といいたいところがあります。フォードはここで馬をじつに魅力的に撮っています。
評者の好きな西部劇監督に、このジョン・フォードのほか、アンソニー・マンやバッド・ベティカーなどがいますが、これらの監督はみな、この馬や馬車の疾駆を自分の映画の見せ場のひとつにしていて、それこそを西部劇映画のかなめと心得ていたように思えてなりません。
また、フォード映画らしく、例によってダンスシーンや歌のシーン、また兵隊たちのコミカルなシーンもあちこちに挿まれています。
なお、この作品には、当時20歳ぐらいなのでしょうか、シャーリー・テンプルが出演しています。幼い頃から少女スターとして活躍していた彼女ですが、たしかに愛くるしく、アメリカ国民のアイドル的存在だったことが納得できます。
ともあれ、本作は、ずっと昔、VHS全盛時代にレンタルで一度観たきりでしたが、内容は、何も覚えていなかったことに愕然…
2017年11月22日に日本でレビュー済み
各社の廉価盤について書きます。ご参考になれば幸いです。廉価盤のほとんどで冒頭の製作映画会社ロゴ部分が無いのは残念です。映画が始まるという醍醐味が薄れます。買ったのに何かやましい物を見てる気分になります。小さいテレビで観てる内は観れた事に感謝してましたが、プロジェクターで50~60インチぐらいに伸ばしてやると各盤に荒が出てきます。コスミック出版のは表紙で萎えるといった意見も多いですが、「アパッチ砦」盤はボケた感じとブロックぽさとデジタルノイズも有り見れたものではありません。「インディアン。ダメ!」と言いたくなります。大画面ではお勧めしません。最近の画質アップ機能が付いたプレーヤーでは少し良くなるかも知れません。ヘンリー・フォンダの将校らしい責任感と威厳のある姿と、ジョン・ウエインの少し引いた演技が印象に残ります。家族を連れて砦を築き、圧倒する軍事力で押し寄せてくる白人達にほぼゲリラ戦法でしか抗えなかったネイティブ達の苦悩まではまだ描かれていません。
2022年8月28日に日本でレビュー済み
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フォンダとウェインがかっこいいし、騎兵隊の幌馬車がドリフトするシーンやアパッチと交錯するシーンなど見応えシーンもあるが、時々入るメロドラマやコメディなシーンと結末へ向かうプロットが合わない。悪徳商人みたいなキャラを悪役にしたいのか、指揮官の無能さを悪役にしたいのか、それとも史実を描きたいのか、ボンヤリしてるようにみえました。それにしてもこの画質の悪さはいったいどうしたことか。パブリックドメインかどうかわからないがそのせいなんですかね?
2022年4月15日に日本でレビュー済み
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『アパッチ砦』(Fort Apache)('48)
出演∶ジョン·ウェイン、ヘンリー·フォンダ、シャーリー·テンプル、ジョン·エイガー、ワード·ボンド、ペドロ·アルメンダリス、ジョージ·オブライエン、ヴィクター·マクラグレン、グラント·ウィザーズ、アンナ·リー、ジャック·ペニック、モヴィータ·カスタネダ
監督∶ジョン·フォード
『黄色いリボン』『リオ·グランデの砦』へとつづく、いわゆる“騎兵隊3部作”の第1作。騎兵隊の活躍を描く“戦争大作”的な面と、この時代の映画には珍しいインディアン側の事情と白人側の身勝手さが盛り込まれて考えさせる面とを併せ持つ。
⚫東部から辺境の騎兵隊砦に左遷されたエリー ト将校·サーズデイ中佐(フォンダ)
⚫中佐のひとり娘·フィラデルフィア(テンプル)
⚫砦の叩き上げ副官で敵(インディアン)を熟知するヨーク大尉(ウェイン)
⚫士官学校卒業ホヤホヤのミッキー中尉(エイガー)←もちろん中佐の娘と恋に落ちます
⚫ミッキーの父で砦の最古参下士官オローク曹長(ボンド)
⚫ミッキーを子供時代から見守る、酔いどれ揃いのベテラン4軍曹(アルメンダリス、マクラグレンほか)
以上おもなキャラクター設定を聞いただけで、様々な展開が想像されるが、期待は決して裏切らない。
他にも、中佐の前任者で、希望する士官学校教官職への転属辞令を待つコリングウッド大尉(オブライエン)、そんな夫を見守る良妻·エミリー(リー)、インディアンを騙す悪徳商人·ミーチャム(ウィザーズ)などが絡んで、軍人の矜持、上官と部下の葛藤、家族愛、夫婦愛、恋、友情その他盛り沢山な物語が展開される。
1940年代の作品には珍しく、蜂起したインディアンを、ただの蛮族として描かず、彼らの言い分までしっかり述べさせたうえで、クライマックスへと突入してゆく……。
※このあと↓ネタバレです。
しかも、戦闘はインディアン側の勝利に終わる。
ラストは数年後(?)、砦の新·指揮官となったヨークが、新聞記者たちに今やレジェンドとなったサーズデイ中佐らの玉砕を語るところで結ばれる。
白人の身勝手と、エリート志向の強い上官の無謀な作戦などを描きながら、最後は「合衆国陸軍バンザイ。軍人の誇りと伝統はこうして生きつづける」といったエンディングになる矛盾が、今見ると気になってしまう。で、自分的には☆1つ減で、☆4つです。
あまり深く考えなければ、上等な西部劇なんですが……。
出演∶ジョン·ウェイン、ヘンリー·フォンダ、シャーリー·テンプル、ジョン·エイガー、ワード·ボンド、ペドロ·アルメンダリス、ジョージ·オブライエン、ヴィクター·マクラグレン、グラント·ウィザーズ、アンナ·リー、ジャック·ペニック、モヴィータ·カスタネダ
監督∶ジョン·フォード
『黄色いリボン』『リオ·グランデの砦』へとつづく、いわゆる“騎兵隊3部作”の第1作。騎兵隊の活躍を描く“戦争大作”的な面と、この時代の映画には珍しいインディアン側の事情と白人側の身勝手さが盛り込まれて考えさせる面とを併せ持つ。
⚫東部から辺境の騎兵隊砦に左遷されたエリー ト将校·サーズデイ中佐(フォンダ)
⚫中佐のひとり娘·フィラデルフィア(テンプル)
⚫砦の叩き上げ副官で敵(インディアン)を熟知するヨーク大尉(ウェイン)
⚫士官学校卒業ホヤホヤのミッキー中尉(エイガー)←もちろん中佐の娘と恋に落ちます
⚫ミッキーの父で砦の最古参下士官オローク曹長(ボンド)
⚫ミッキーを子供時代から見守る、酔いどれ揃いのベテラン4軍曹(アルメンダリス、マクラグレンほか)
以上おもなキャラクター設定を聞いただけで、様々な展開が想像されるが、期待は決して裏切らない。
他にも、中佐の前任者で、希望する士官学校教官職への転属辞令を待つコリングウッド大尉(オブライエン)、そんな夫を見守る良妻·エミリー(リー)、インディアンを騙す悪徳商人·ミーチャム(ウィザーズ)などが絡んで、軍人の矜持、上官と部下の葛藤、家族愛、夫婦愛、恋、友情その他盛り沢山な物語が展開される。
1940年代の作品には珍しく、蜂起したインディアンを、ただの蛮族として描かず、彼らの言い分までしっかり述べさせたうえで、クライマックスへと突入してゆく……。
※このあと↓ネタバレです。
しかも、戦闘はインディアン側の勝利に終わる。
ラストは数年後(?)、砦の新·指揮官となったヨークが、新聞記者たちに今やレジェンドとなったサーズデイ中佐らの玉砕を語るところで結ばれる。
白人の身勝手と、エリート志向の強い上官の無謀な作戦などを描きながら、最後は「合衆国陸軍バンザイ。軍人の誇りと伝統はこうして生きつづける」といったエンディングになる矛盾が、今見ると気になってしまう。で、自分的には☆1つ減で、☆4つです。
あまり深く考えなければ、上等な西部劇なんですが……。
2023年6月8日に日本でレビュー済み
馬の走りで自然に巻き上がる土煙を、ジョン・フォードは完璧に表現として演出に組み込んでいる。奇跡的!