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ポルノ雑誌「ハスラー」を創刊し、そのわいせつな内容で物議を醸すなど、一貫してスキャンダラスな生きざまを世に披露し続けた男ラリー・フリントの半生を描いた問題作。
言論の自由を盾に取り、元ケネディ大統領夫人J・オナシスのヌード写真をスクープし、星条旗をおむつ代わりにし、法廷でつばを吐くなど、アナーキーを通り越してもはやクレイジーの域に達しているかのような過激な実在の主人公に扮するのは、過激な個性派ウディ・ハレルソン。また彼に翻弄される顧問弁護士をエドワード・ノートンが好演している。
言論の自由について深く考えざるを得なくなる作品である一方、主人公が壇上で「わいせつと、国が戦争で人殺しをするのと、どちらがひどい?」と訴えるシーンの説得力もなかなかのもの。そこに巨匠ミロシュ・フォアマン監督のメッセージが託されているような気もしてならない。(的田也寸志)
内容(「キネマ旬報社」データベースより)
ポルノ雑誌「ハスラー」創刊者、ラリー・フリントのスキャンダラスな生き様を描いたドラマ。猥褻罪で逮捕されたラリーが、表現の自由を盾に法廷へと乗り込んでいく。“『チョイス!半額半蔵』キャンペーン第2弾 秋の陣”。
内容(「Oricon」データベースより)
ポルノ雑誌「ハスラー」の創刊者、ラリー・フリントの破天荒な半生を追った人間ドラマ。J.オナシス(ケネディ元大統領夫人)のヌード写真をスクープし、アメリカン・ドリームを手に入れたラリー・フリントだったが、雑誌の不道徳な内容から猥せつ罪で訴えられる。ラリー・フリント側は「表現の自由」を盾に裁判に挑むのだが…。
レビュー
製作: オリヴァー・ストーン/ジェネット・ヤン/マイケル・ハウスマン 監督: ミロシュ・フォアマン 脚本: スコット・アレクサンダー/ラリー・カラゼウスキー 撮影: フィリップ・ルスロー 音楽: トーマス・ニューマン 出演: ウディ・ハレルソン/エドワード・ノートン/コートニー・ラヴ/ブレット・ハレルソン
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4547462021663
- 監督 : ミロシュ・フォアマン
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン, ドルビー
- 時間 : 2 時間 9 分
- 発売日 : 2005/9/28
- 出演 : ウディ・ハレルソン, コートニー・ラブ, エドワード・ノートン
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 英語 (Dolby Digital 2.0 Surround), 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- ASIN : B000ALVYI6
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 70,901位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 6,499位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
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上位レビュー、対象国: 日本
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この年代のアカデミー賞絡みは全般好きですね。
挿入歌のdream weaver も最高です。
今回初鑑賞でしたが、実に見応えある作品でした。
一番印象に残ったのは、フリントが奥さんとの握手を条件に役員たちの会社残留を認めるところ。
まだエイズへの偏見が根強かった時代に、あえて“肉体接触”を命じて、周囲の人間に対して愛する妻へのリスペクトを表明させようとする名シーンでした。またあのシーンは、社会通念にとらわれずに、自由かつ公平な目で人間そのものを見るフリントの唯一とも言える?美徳が表現されたものであったとも思います。
奥さんが溺死した最期のシーンもW.ハレルソンの名演が素晴らしかったですが、フリントの妻への愛情だけは真摯なものだったのだなぁ…と胸に迫るものがありましたね。
それにしても、いかに奥さんを一途に?愛しているからと言って、それがすべての彼の問題行為に対する免罪符になるはずもないのですが、とはいえ、強烈なアナーキズム・反権力の思想とそれを貫いた生き方だけは、見習うべき…というか少なくとも映画の題材にしたくなるのも納得の凄まじいバイタリティを感じとれました。
まあ実際あんな人間が身近にいて、あれほど迷惑をかけられ、また誹謗中傷の広告なんか出されたりしたら、自分だったら我慢ならない…とは思いますが、彼にもやはり人一倍人間らしい部分は残されていたりもするわけだし、彼のような“迷惑極まりない”人間も存在してこの世界が構成されているのもまた事実だし…とか考えたりして、何か一義的にあるいは規範的に世界を定義しないM.フォアマンの俯瞰した世界観に改めて魅せられた気がしました。
…とか言いつつも、あれは流石に保障される表現の範囲を逸脱してるんでないかい???と思いますけどねぇ... さすがに、、、😅
ラリーフリントの生き方もそれに通づるものを感じた。常識の中では達成できない信念があり、それを許容できる柔らかさと強さがある、たぐいまれな大人物だと思う。
因みに高橋ヨシキさんによると最初の裁判で懲役25年を言い渡している裁判長はラリーフリント本人らしい・・・
「オリジナル無修正版」と謳っているのに、前半のヌード撮影シーンにボカシが入るのは、なんという皮肉。日本での一般向けでは限界ということか。
アメリカのポルノ雑誌、「ハスラー」の創立者であるラリー・フリント(ウディ・ハレルソンがアカデミー賞にノミネートされるほどの名演)の数々の法廷闘争を描いた作品です。
主演のウディ・ハレルソンはもちろん、最愛の妻役でゴールデングローブ賞にノミネートされた故・カートコバインの妻、コートニー・ラブの自然な演技とても印象的です。
特典に本作のメイキング、未公開映像、そしてアメリカ社会で現在でも闘争が繰り広げられている、「表現の自由」についてのドキュメンタリーが含まれています。ラリー・フリント本人が(本作では描かれなかった)1984年に大統領選挙に立候補した時のテレビスポットも見ものです。
まさに『信念の人』だと思います。
自分が尊敬する人物の一人です。
何かが他作品と違うのだ。表現の自由について争う点では、他作品と同じように「自由」をテーマにしているが、他作品のような、抑えがたく湧き上がるが成就されがたいFreedom が描かれていないからではなかろうか。
確かに The People vs. Larry Flynt の原題通りに描かれている。ラリーは最初の裁判で負けた後、自ら画策したキャンペーンで、戦争とセックスのいずれが忌まわしいかと聴衆にアジテートする。裁判所では裁判官や検事、宗教団体やモラリストと対決し、顧問弁護士とも対決する。そして、自ら興した会社の古参の社員さえも people と呼んで辞めろと対決する。
しかし、ラリーがキリスト教に入信したり、転向したり、名を人々に覚えてもらいたいために最高裁に上告するが、なぜそうなったのかが分からない為、単なる変節漢どまりであり、そこにFreedom が感じられないのである。
同じく実在の人物を扱っている「宮廷画家ゴヤは見た」においても、奇しくもロレンゾは変節漢にしか思えない。
表現の自由について、最高裁勝訴で幕を閉じるが、製作者オリバー・ストーンの政治的意図が見え隠れしていないなかろうか。