屋上屋を重ねた上「放置か?」と思われた新シリーズも何とか完結ということで、まずはメデタシというところ。
このシリーズは、ヲタ受けのみをターゲットにしたかのような、開き直ったパロディ、そして主人公・中原小麦と、その声優・桃井はることのシンクロっぷりが見事にはまっていて、一部コアなファンに圧倒的に支持されていたのですが、その人気ゆえに幕の引き方に失敗し、終わらせ所を間違ってしまった作品です。それでも何とか「最終回」を提供してくれたことは評価できると思います。
最終回の内容としては、パロディ一発芸満載、というより「それしかない」という内容は相変わらず、元ネタを知っていれば笑えますが、マイナー過ぎるもの(「ちんぴょろすぽーん」なんて何人が覚えています?)も多く、間違っても万人に受けるものではないですね。それでも、この制作姿勢を最後まで貫いたスタッフの肝の座り方には敬意を表するし、こんな作品ばかりでは困りますが、こんな作品が一つくらいあってもいいかなとも思えますね。桃井はること大谷育江の掛け合いは、掛け値無しに笑えますし。
付録のCDは、ももーいファンなら押さえておきたい内容です。