少年の眼から見たマフィアの世界という視点が斬新な作品だ。物語は30年代半ばのニューヨークを舞台に、ギャングのボスに思いこがれる
少年ビリーの成長を描いていく。監督は若衆ものがお気に入りのロバート・ベントン。ギャングのボスに小柄ながら独特の演技力を見せつけ
るダスティン・ホフマン、ボスに苦しめられる殺し屋にあのブルース・ウィリスという二大スターが顔を見せる。
今ならこの俳役はちょっと考えられないが、当時としてはホフマンのキャラとウィリスの持つパワーという点に目をつけたのだろうか。
作品のテーマを考えるとギャングものがメインに展開されていくのだが、いまひとつ盛り上がりにかけるし少年の成長という意味においても
中途半端に終わっていて大きく期待すると肩透かしを食らう可能性あり。