情婦 [DVD]
フォーマット | ワイドスクリーン, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | マレーネ・ディートリッヒ, タイロン・パワー, ビリー・ワイルダー, チャールズ・ロートン |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 57 分 |
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商品の説明
商品紹介
アガサ・クリスティ原作のミステリーを映画化したワイルダー究極のサスペンス!
映画史上に残る衝撃のラストシーンは必見!
<キャスト&スタッフ>
レナード…タイロン・パワー
クリスチーネ…マレーネ・デートリッヒ
ウィルフリッド…チャールズ・ロートン
監督・脚本:ビリー・ワイルダー
製作:アーサー・ホーンブロウ・Jr.
原作:アガサ・クリスティ
脚本:ハリー・カーニッツ
撮影:ラッセル・ハーラン
音楽:マティ・マルネック/ラルフ・アーサー・ロバーツ
●字幕翻訳:柴田香代子
<ストーリー>
富豪未亡人殺害の容疑者レナードは、敏腕の老弁護士ロバーツに弁護を依頼する。しかしレナードの妻クリスティーネが証人として出頭、彼女の証言に法廷は驚愕する──!
<ポイント>
●アガサ・クリスティの原作×名匠ワイルダーの演出×マレーネ・デートリッヒ、タイロン・パワーらの名優陣、と三拍子が揃った最高のミステリー映画。見る人の予想を覆すどんでん返しのラストに注目!
<特典>
●オリジナル劇場予告編
Amazonより
アガサ・クリスティの舞台劇『検察側の証人』(短編小説を彼女自身が戯曲化)を名匠ビリー・ワイルダー監督が映画化した法廷ミステリ。ロンドン郊外に住む金持ちの未亡人が殺され、その容疑者レナード(タイロン・パワー)はロンドンきっての弁護士ロバーツ(チャールズ・ロートン)に弁護を依頼する。やがて裁判が始まり、レナードに反感を抱く妻クリスチーネ(マレーネ・ディートリッヒ)が検察側の証人として出廷してきた…。
二転三転のどんでん返しによるスリリングな展開を、ワイルダー監督は独自のユーモアをまじえつつ快活に演出。最後に「決して結末を口外しないように」とのナレーションも入る。小道具などアイテムの使い方も秀逸で、まるでヒッチコックをライバル視し、挑戦しているかのような見事な野心作に仕上がっている。(的田也寸志)
レビュー
製作: アーサー・ホーンブロウJr. 監督・脚本: ビリー・ワイルダー 原作: アガサ・クリスティ 脚本: ハリー・カーニッツ 撮影: ラッセル・ハーラン 音楽: マティ・マルネック/ラルフ・アーサー・ロバーツ 出演: タイロン・パワー/マレーネ・ディートリッヒ/チャールズ・ロートン
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988142314222
- 監督 : ビリー・ワイルダー
- メディア形式 : ワイドスクリーン, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 57 分
- 発売日 : 2005/9/30
- 出演 : タイロン・パワー, マレーネ・ディートリッヒ, チャールズ・ロートン
- 字幕: : 日本語, 英語
- 販売元 : 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- ASIN : B000AMYZBI
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 151,542位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 5,392位外国のミステリー・サスペンス映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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日本でテレビで放映した際には同じ声優さんがアテたのだろうか?と気になってWikiで調べてみたら、「初井言栄」が同役を演じていた。なるほどね、蓮っ葉な女に変装した際には『ラピュタ』の女海賊ドーラ役の時のような低いトーンの濁声で演じたのだろうな。
ちなみに、チャールズ・ロートンは雨森雅司(バカボンのパパ)、看護婦役のエルザ・ロートンは高橋和枝(ブースカ)がアテていました。)う~ん、聴いてみたい!
サスペンス要素に期待して手に取ったので、前半だいぶ退屈というか「早く本題に入ってくんないかな!?」状態でしたが、観方が間違ってたなぁ、と。登場人物の人生や人間味、作品本来の雰囲気を楽しむつもりで鑑賞できれば良かった。
最後に「あっ」と言わせる手管はさすがミステリーの女王でした。
迂闊なことに、ビリー・ワイルダー監督作品ということも知らなかった。同監督を絶賛する記事は何度も目にしていたが、この作品もそうだったとは思いもしなかったのだ。それも今にしては恥ずかしい。
原作はあのアガサ・クリスティー。確か本のタイトルは「検察側の証人」だ。
あらすじを紹介したいが、映画のエンドロールに「まだ観ていない人に教えないでください」とあったくらいなので、書けない。それでも、という人はWikipediaに、最後のどんでん返しを除いた上手な要約が載っているのでご参考に。
一番好きな俳優は実質的な主人公である老弁護士役のチャールズ・ロートンだ。厳しくて、口が悪く、やたら威張っているが、実はとてもひょうきんで、鋭い頭脳の持ち主だ。外見とのアンバランスがとても良い。
これが気取っていて非常にハンサムな弁護士だったら、それはそれで面白いが。
次に、容疑者の妻であるクリスチーネ役のマレーネ・ディートリッヒだ。はすっぱな女をとてもリアルに演じている。自分の中では名前ばかりが有名で、その容貌自体もよく知らなかったが、とても魅力のある女優だ。
その他にも、老弁護士の看護婦役(実生活では奥さんだとか)、容疑者役、小間使いの老婆役など、芸達者な人が多い。彼らや彼女らが、この映画の質を高めている。
映画最後のバタバタ感はあるものの、これも「たたみ込むような」という形容もできるし、各役者のセリフもとても気が利いていると言うか、上質なユーモアがあるのだ。
鑑賞は至福の時間だった。この映画を観て、ぜひ原作本も読んでみたいと思った。
吹き替えの上、CMが入り、映画枠にハマるようにカットされていた。でも、見たのは、幼い頃で、メチャクチャ面白かった、という印象が記憶に残っている。
その後、どこで見たのか聞いたのかは忘れたが、アガサ・クリスティが舞台劇として書きおろしたオリジナルと思っていた。しかも、英国を始め、世界中の舞台で、長期間上演されたという話も聞いた。
クリスティの小説はすべて読んでいるワケではないが、映像化した作品で傑作と思えるものに出会った事がない。
そんな訳で、久しぶりに再見することにした。
まあ、誰でもそうだと思うが、細かい所は忘れていて、こんな話だっけと思ったのが、第一印象。そして、舞台劇オリジナルではなく、ポワロシリーズの短編作品がオリジナルということも知った。
物語の設定と後半までの展開は、さほど独創性はなく、富豪の老婦人殺害で逮捕されたレナード(タイロン・パワー)の有罪か無罪かを判定する裁判劇である。
もちろん、レナードは無罪を訴え、人を小馬鹿にしたような口をきく、中年の敏腕弁護士ウィルフリッド(チャールズ・ロートン)が、彼の弁護を引き受けることになる。
ウィルフリッドの人を食った、その態度から、絶対不利と思われていたレナードの弁護をするのだから、これはラストに意外な結末があり、ハッピーエンドだろうと思いながら、多くの人は鑑賞したことだろう。
しかし、そこはクリスティ女史、こちらの予期いた以上の驚きの結末を用意していた。(もちろん、書かないけれど)。
が、原作小説も舞台も観ていないのだけど、裁判劇の結末は、多分、原作通りだが、クリスチーネ(マレーネ・デートリッヒ)とウィルフリッドの描写(ネタばれになるので、書けないが)はビリー・ワイルダー監督のアイデアと演出のうまさではなかろうか、と勝手に推測している。
本作の一つの魅力は、アメリカ映画ではあるが、原作も舞台もイギリス。監督と脚色のワイルダーはオーストリア人。マレーネ・ディートリッヒはドイツ人。チャールズ・ロートンを初めとする主な出演者はイギリス人。唯一、タイロン・パワーだけがアメリカ人という点。
これに加えて、舞台が1952年という設定。登場人物たちは、皆、第二次世界大戦の体験者であり、クリスチーネがドイツ人という所。そのため、全員が戦争を背負ってるというところ。
(これ以後はネタばれに少々ふれますので、ご注意ください)
そして、一番肝心なのが、ユニークな弁護士ウイルフリッド対検事の裁判劇ではなく、第二次世界大戦を体験した女の物語であるという点だと思う。
オープニング・クレジットによると、本作は原作小説ではなく、舞台劇を原作にしているとある。舞台劇の脚色までクリスティーが書いたのかどうかは知らないが、敢えて、このようにクレジットされているということは、原作小説は単なる原案であり、舞台劇をベースに映画用にアダプテーションされ、それをさらにハリー・カーニッツとワイルダーの二人が最終脚本を書いた作品だということだ。
だからこそ、あのどんでん返しよりも、さらに意外で深みのある、戦争ゆえに、このような人生を歩むことになった、女性のドラマとして完成しているのだろうと思う。
おかげで、幼い頃に見た時の面白さは幼稚だったなぁ、と思う次第。
そして、ラストのウイルフリッドのセリフが、本作の狙いのすべてを表しているし、おかげで、思わず涙が出そうになる感動を覚えた。
さすが、ビリー・ワイルダー監督!
再生もバッチリです。
以前から手に入れたかった映画なので喜んでいます。