(おはなし)
毒親なんてレベルじゃない「猛毒親」に育てられた子どもたち。
わずかな希望を探して旅に出る…。
「子は親を選べない」、怖ろしいこの世の事実が堪能できます。
(そしてカルト教団の怖さも…)
(親を頼れない子たちはどう生きたらよいのでしょう?)
絶望→絶望→希望(少)→暗転→もう何も頼れないんですが、
3人には強く生きてもらいたいし幸せになってほしい。
そう願わずにはいられない。
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カナリア [DVD]
形式: DVD
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商品の説明
レビュー
無差別テロを起こしたカルト教団から保護された子供たち。その後も現実社会に馴染もうとしない12歳の少年、光一(石田法嗣)は、祖父から妹を取り戻すため施設を脱走。そこに援助交際相手の車から逃げ出した少女、由希(谷村美月)が道連れとなる。信じるべき理想も、寄りかかれる家族もなくした社会の中で、自分たちなりの答えを見出そうとする二人。タイトルは“戦いの最前線に立たされてしまった弱き者”という意味だそうだが、そんな社会を作った当の大人たちの方が戦いから逃げ腰なのが皮肉でもある。『害虫』『どこまでもいこう』と、子供の演出に手腕を発揮する塩田監督だが、印象的な石田、谷村両名の眼差しの強さと、生きのいい走りはキャスティングの賜物。 (滝矢 直) --- 2005年12月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
監督・脚本: 塩田明彦 撮影: 山崎裕 美術: 林千奈 音楽: 大友良英 出演: 石田法嗣/谷村美月/西島秀俊/りょう/つぐみ/甲田益也子/水橋研二/戸田昌宏/井上雪子
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4934569623188
- メディア形式 : DVD-Video
- 発売日 : 2005/10/28
- 出演 : 石田法嗣
- 販売元 : バンダイビジュアル
- ASIN : B000AYB2M6
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 52,473位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 2,632位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年2月25日に日本でレビュー済み
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つまらん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2013年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あの教団の事件を思わずにいられない作品です。
母親の出家とともに教団での生活を余儀なくされた少年…彼のアィデンティティーがこの作品のテーマだと思います。
カナリアは、操作の時、毒ガス感知のために用いられたのが実際のニュース映像にうつっていたのを思いだします。
少年の傷つきやすく鋭い心、凶暴さのなかの脆さ、カナリアはその象徴かもしれません。劇中何度も歌われる谷村美月の歌の歌詞にも、メッセージをもっていますし、西島秀俊が主人公をさとす言葉にも、生きていくことへの強いメッセージが感じられます。
谷村美月の演技の秀逸さは言うまでもありません。素晴らしかったです。
母親の出家とともに教団での生活を余儀なくされた少年…彼のアィデンティティーがこの作品のテーマだと思います。
カナリアは、操作の時、毒ガス感知のために用いられたのが実際のニュース映像にうつっていたのを思いだします。
少年の傷つきやすく鋭い心、凶暴さのなかの脆さ、カナリアはその象徴かもしれません。劇中何度も歌われる谷村美月の歌の歌詞にも、メッセージをもっていますし、西島秀俊が主人公をさとす言葉にも、生きていくことへの強いメッセージが感じられます。
谷村美月の演技の秀逸さは言うまでもありません。素晴らしかったです。
2015年9月17日に日本でレビュー済み
この映画のスタンスの一つは私の積年の不満をきちんと認識して始めているという、嬉しい発見があった。それは食事だ。大きな深刻なテーマを前にすると、どうしても寝食お金という生きる上での基本の描写が省略されることが多い。
たとえば、つい何十年か前までのことだが、大女優がロケに来ていて、一般家庭にトイレを拝借するということがあったとする。それで一般人は「えっ? 彼女はトイレするの?」と驚いた、というまことしやかなエピソードがある。そうでなくともシリアスな映画からファンタジーなものまで、寝食お金が省略されることが多い。
多少でいいからリアリティが欲しいという枯渇感が物語を提供してくれる媒体(映画、芝居、小説など)にあった。
それがこの映画では、幕開けからそれが描写され、そして最後まで一貫して描写されていた。なんだか、会ったことのない監督にひどく親近感が湧いてきた。
幕開けの描写は少年の脱走と少女の売春が平行しているのだが、少女の方は、保護者を失い天涯孤独な少女が一人で生きていく方法として、以後、尾を引くようにその行為が描かれていく。それは自分も食うためだが、連れになった少年の目的達成を支えるためにもなっていく。
宗教カルト団体で育った少年は口では一人前のことをいう。
「売春はやめろ、自殺はやめろ、地獄に堕ちるぞ」
少女は言い返す。
「それなら万引きはいいのか、人殺しはいいのか」
どちらもいいはずがない。けれども寝食お金そして良心もなければ人間は生きていけないのだ。
宗教カルト団体は大量殺戮事件を起こし忌まわしい存在になったが、理想を目指して共同で生活していくというその部分だけは否定できない温かさが感じられる。
少年と少女を通して理想と現実と悪と善が複雑に絡み合って描かれ、何がいいともいえず、鑑賞後、長く余韻が残った。
たとえば、つい何十年か前までのことだが、大女優がロケに来ていて、一般家庭にトイレを拝借するということがあったとする。それで一般人は「えっ? 彼女はトイレするの?」と驚いた、というまことしやかなエピソードがある。そうでなくともシリアスな映画からファンタジーなものまで、寝食お金が省略されることが多い。
多少でいいからリアリティが欲しいという枯渇感が物語を提供してくれる媒体(映画、芝居、小説など)にあった。
それがこの映画では、幕開けからそれが描写され、そして最後まで一貫して描写されていた。なんだか、会ったことのない監督にひどく親近感が湧いてきた。
幕開けの描写は少年の脱走と少女の売春が平行しているのだが、少女の方は、保護者を失い天涯孤独な少女が一人で生きていく方法として、以後、尾を引くようにその行為が描かれていく。それは自分も食うためだが、連れになった少年の目的達成を支えるためにもなっていく。
宗教カルト団体で育った少年は口では一人前のことをいう。
「売春はやめろ、自殺はやめろ、地獄に堕ちるぞ」
少女は言い返す。
「それなら万引きはいいのか、人殺しはいいのか」
どちらもいいはずがない。けれども寝食お金そして良心もなければ人間は生きていけないのだ。
宗教カルト団体は大量殺戮事件を起こし忌まわしい存在になったが、理想を目指して共同で生活していくというその部分だけは否定できない温かさが感じられる。
少年と少女を通して理想と現実と悪と善が複雑に絡み合って描かれ、何がいいともいえず、鑑賞後、長く余韻が残った。
2016年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はまぁ、3.5くらいなんだけど
音が・・・・自分の環境だけではないはずですが
効果音がデカイ
人の話し声が小さすぎる
ボリューム調整しながらでないとききとれません
また、話が聞き取れる音量にしたら車の音や電車の音がうるさすぎます。
シーンの合間に大きな踏切や自動車の音をいれて
なにかしらの臨場感をだすのはやめてもらいたいです。
音が・・・・自分の環境だけではないはずですが
効果音がデカイ
人の話し声が小さすぎる
ボリューム調整しながらでないとききとれません
また、話が聞き取れる音量にしたら車の音や電車の音がうるさすぎます。
シーンの合間に大きな踏切や自動車の音をいれて
なにかしらの臨場感をだすのはやめてもらいたいです。
2007年3月4日に日本でレビュー済み
後だしジャンケンなので信じてもらえないかもしれないが、
ボクも、蓮實重彦と同じように贅沢に作られた作品だと思った。
とはいえ、それは蓮實氏の云うような深い部分でなく、もっと浅い部分についてである。
それはかつて塩田作品を彩ってきた俳優たち(水橋研二、つぐみ、りょう)や、
楽曲を提供した向井秀徳らが再集結していることや、なにより
『害虫』の監督とは思えないほど饒舌な数々の台詞について感じたことだ。
ボクとしては、もう少し言葉少なく映像で語るような従来の作品の方が好みである。しかし、
邦画メジャーでヒット作を演出する経験をして、監督にも心境の変化があったのかもしれない。
いや、子供のみならず、大人たちも体面を気にすることなく迷うような時代には、
大人が子供にかけてやるべき言葉や、子供たちのそんな大人たちに対する抵抗の言葉、
そして子供たちが明日へ向かう決意を抑制せずに表現すべきだと監督は考えたのかもしれない。
今、大人は「大人」であることより、「個人」であることを選ぶようになった。
そんな大人たちを見て、子供たちの出した結論が、この映画のラストだったのかもしれない。
((なお、ルール違反かもしれませんが、星の数に意味はありません))
ボクも、蓮實重彦と同じように贅沢に作られた作品だと思った。
とはいえ、それは蓮實氏の云うような深い部分でなく、もっと浅い部分についてである。
それはかつて塩田作品を彩ってきた俳優たち(水橋研二、つぐみ、りょう)や、
楽曲を提供した向井秀徳らが再集結していることや、なにより
『害虫』の監督とは思えないほど饒舌な数々の台詞について感じたことだ。
ボクとしては、もう少し言葉少なく映像で語るような従来の作品の方が好みである。しかし、
邦画メジャーでヒット作を演出する経験をして、監督にも心境の変化があったのかもしれない。
いや、子供のみならず、大人たちも体面を気にすることなく迷うような時代には、
大人が子供にかけてやるべき言葉や、子供たちのそんな大人たちに対する抵抗の言葉、
そして子供たちが明日へ向かう決意を抑制せずに表現すべきだと監督は考えたのかもしれない。
今、大人は「大人」であることより、「個人」であることを選ぶようになった。
そんな大人たちを見て、子供たちの出した結論が、この映画のラストだったのかもしれない。
((なお、ルール違反かもしれませんが、星の数に意味はありません))
2013年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
妻が西島秀俊の熱狂的なファンで、彼が出演した映画は必ず見に行くし、DVD化されると必ず買わされる。