10年以上前に出たとは思えないくらいの斬新なアニメです。劇物でなおかつ中毒性があります。シャフト&斎藤千和さんのDVDの新品が、安値で出ていましたので購入しましたが、すっかりはまってしまいました。残りの巻も発注し、このレビュー執筆時点では到着待ちです。ちなみに、新品は全巻収納DVD-BOX付属のため、結構大きな箱で届きます。家族にフィギュア購入を問題にされている人は、注意が必要です!
秒単位で小ネタギャグが仕込まれているにも関わらず、全体を通して「我々は、見えざるスタッフに動かされている、与えられた役割を演じるだけの存在では?」という主題が流れていると、強引に考えれば考えられます。
主人公、レベッカ宮本のキャラデザインは、白衣だけを着ていると『日常』のはかせに似ていそうな雰囲気ですが、大変な服持ちで、毎話違った衣装で楽しませてくれます。シャフト&斎藤千和さん演じるちびっこ先生という事では『ささみさん@がんばらない』のつるぎ先生と共通していますが、つるぎ先生は事情があって身長が低くなったおやじキャラであるのに対して、レベッカ宮本さんは飛び級した天才の11歳という設定で、登場キャラ中一番の天才であるにも関わらず、身長的に常に見下され続けているというところが、彼女の悲劇であり、喜劇でもあります。「おまーら、先生を見下すなあ!」という舌足らずなセリフには、率直に言って萌えます。携帯の着信音として、売り出してほしいです。
第十二話では、天才であるが故に将来の夢が持てないというパラドックスに引っかかってしまい、天才の頭で考えた結果、見事な解答を引き出しています。この解答への到達の仕方が素晴らしく、この巻の一番好きなエピソードであります。