ここに二つの『野獣死すべし』がある。
仲代達也版『野獣死すべしと、松田優作版『野獣死すべし』
何をメインテーマとするかで評価が分かれる。
演者の上手さなら後者だろう。
ハードボイルドをテーマに置いたなら前者になる。
作られた時期の不釣り合いな箇所は無視する。
優作版『野獣死すべし』を高く評価してられる人達は、この作品に物足りなさを感じるかもしれない。
大藪ハードボイルドを信憑されてる方々は、この作品こそ『野獣死すべし』だと言うだろう。
どちらも正しい。
強いて挙げれば、優作のそれは優作が作った伊達邦彦像であり、大藪のそれとは異なる世界観だ。
さらに、仲代版『伊達邦彦』には演出陣の思い入れが消され、大藪『伊達邦彦』そのものの所だ。
どちらも、それぞれ素晴らしい。
現代の今に置いて、果たして『野獣死すべし』をリメイクできるか?誰がやれるか?エンドをどうするか?
犯罪者が成功裏に終わるエンディング、映画では許されない命題とされた。
この命題にイチャモンつける度胸のある監督は生まれるか?
そちらを知りたい。
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野獣死すべし [DVD]
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フォーマット | ワイドスクリーン, ブラック&ホワイト, ドルビー |
コントリビュータ | 仲代達矢, 須川栄三, 白坂依志夫, 白川由美, 佐藤允, 小泉博, 東野英治郎, 中村伸郎, 大藪春彦, 団令子 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 35 分 |
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対象商品: 野獣死すべし [DVD]
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登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988104034113
- 監督 : 須川栄三
- メディア形式 : ワイドスクリーン, ブラック&ホワイト, ドルビー
- 時間 : 1 時間 35 分
- 発売日 : 2006/7/28
- 出演 : 仲代達矢, 団令子, 佐藤允, 白川由美, 小泉博
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B000FFK0DC
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,807位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 46位日本のアクション映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
意図があってそういう演出をしているのかもしれないが、一本調子のセリフ回しをする役者さんがしょっぱなから目について、まずそこに興をそがれる。
主人公にしても、もうちょっと伊達邦彦の背景というのか、どういう人間なのかっていうのを掘り下げてくれなくちゃ肩入れできません。
オチもなんだかぼんやりとしてるし、手口は詳しく追ってるのに、その人物には大枠だけなぞっているだけのようで、観終わってもいまいち喰い足りない。
テンポに時代を感じさせるものの、モノクロということもあってか、仲代の演じるピカロはなかなかに魅力的だっただけに、もうちょっと主人公に迫ってくれていたらもっと面白い映画になったのに。そんな気がした一作。
主人公にしても、もうちょっと伊達邦彦の背景というのか、どういう人間なのかっていうのを掘り下げてくれなくちゃ肩入れできません。
オチもなんだかぼんやりとしてるし、手口は詳しく追ってるのに、その人物には大枠だけなぞっているだけのようで、観終わってもいまいち喰い足りない。
テンポに時代を感じさせるものの、モノクロということもあってか、仲代の演じるピカロはなかなかに魅力的だっただけに、もうちょっと主人公に迫ってくれていたらもっと面白い映画になったのに。そんな気がした一作。
2019年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作をよくもここまで凝縮しまとめ上げるシナリオには脱帽だが、とにかく仲代達矢という俳優の底力には圧倒される。撮影時27才の中代は伊達邦彦とほぼ同じ年齢で違和感が全くなく、恐ろしいことに反感など当たり前に持てるところが、この人物の魔性にとりつかれそうになる。まるで猛禽類に睨まれたような心地である。中野信子さんの「サイコパス」を読めば、まさにこの映画の主人公はサイコパスの典型。他の役者陣も充実しており、日本映画史のハードボイルドを飾るもの、言うことなし。
2015年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大藪春彦が早稲田大学時代に書いた処女作小説を、昭和34年に当時20代の若いスタッフ・監督で作り上げた映画。当時のことだから、当然作品は初代ゴジラのようなモノクロームの薄暗い画像で、私の良く知る松田優作のモノとは内容も雰囲気も全く別物。
しかしながら、本作は、大藪春彦のこだわった原作のストーリーにかなり忠実で、且つ仲代達矢が(今はもう80歳を越えたとおもうが)、凄く作品にマッチしている。原作が現代のライトノベルというよりは、大藪氏の作風の影響を受けたのか、かなり文学的な熱い表現が続くので、映画にしてはセリフが重すぎて、セリフ読みの下手な役者さんは苦労したようだが、役者もレベルがおおむね高く、これがつい最近までDVDになっていなかったのが信じられないくらいである。それくらい現代でも成立するリズム感がある。
少々残念なのは、主人公の伊達邦彦は本作初登場なのに、キャラがこうなった背景の紹介がほとんどないことである。仲代だからなんとか成立しているが、原作では戦後満州から引き揚げたとか、当時流行っていた福田恒存の演劇シーンとか、アメリカのハードボイルド小説を読みまくったとか、もうすこしボクシング・射撃以外の広範囲な性格形成シーンがあったように記憶しているのだが、それらが興行上の問題でお色気シーンに入れ替わったのだろう。
ひとつ大変記憶に残るシーンは、飲み屋で花売りの婆さんが伊達邦彦に金をちらつかされて踊るシーン。これは今の映画・ドラマでもやったらいいと思った。
しかしながら、本作は、大藪春彦のこだわった原作のストーリーにかなり忠実で、且つ仲代達矢が(今はもう80歳を越えたとおもうが)、凄く作品にマッチしている。原作が現代のライトノベルというよりは、大藪氏の作風の影響を受けたのか、かなり文学的な熱い表現が続くので、映画にしてはセリフが重すぎて、セリフ読みの下手な役者さんは苦労したようだが、役者もレベルがおおむね高く、これがつい最近までDVDになっていなかったのが信じられないくらいである。それくらい現代でも成立するリズム感がある。
少々残念なのは、主人公の伊達邦彦は本作初登場なのに、キャラがこうなった背景の紹介がほとんどないことである。仲代だからなんとか成立しているが、原作では戦後満州から引き揚げたとか、当時流行っていた福田恒存の演劇シーンとか、アメリカのハードボイルド小説を読みまくったとか、もうすこしボクシング・射撃以外の広範囲な性格形成シーンがあったように記憶しているのだが、それらが興行上の問題でお色気シーンに入れ替わったのだろう。
ひとつ大変記憶に残るシーンは、飲み屋で花売りの婆さんが伊達邦彦に金をちらつかされて踊るシーン。これは今の映画・ドラマでもやったらいいと思った。
2015年8月14日に日本でレビュー済み
今年37歳になる男です。 原作は未読。 初観の感想としては当時の思想や学生運動などが背景にあり
ストーリーは至極ストレートながらも訴えたいもの表現したいギラギラ感は伝わってきた。当時の東京の熱気の様なものか。
(私は生まれていませんが 母が10歳の頃の東京を想像してみたり・・・)
カメラワークも良いしラストはちょっと肩透かしをくらったが印象に残る映画ではあった。
正直に言うと開始5分ぐらいの感嘆は 「黄門様(東野英治郎) 若っ!」 であるw
松田優作のも観てみたい。
ストーリーは至極ストレートながらも訴えたいもの表現したいギラギラ感は伝わってきた。当時の東京の熱気の様なものか。
(私は生まれていませんが 母が10歳の頃の東京を想像してみたり・・・)
カメラワークも良いしラストはちょっと肩透かしをくらったが印象に残る映画ではあった。
正直に言うと開始5分ぐらいの感嘆は 「黄門様(東野英治郎) 若っ!」 であるw
松田優作のも観てみたい。
2009年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原作は読んだ事がないし、映画も殆ど見ないけど、松田優作版は傑作だと思っているので
仲代版にも興味を持ったんだけど、期待しすぎだった。
こちらの作品は、悪い意味で時代を感じさせる。音楽も演出も、まさに昭和。
自分にはそれらが陳腐に思えた。
一番気になったのが、仲代さんの伊達邦彦からは人間の狂気が感じられなかった事。
他の役者も演技が上手いとは思えなかった。
値段は高いし、プラズマテレビの残光・焼き付きを気にする人にとって、
シネスコサイズ(画面の上下に黒帯が表示される)というのも気になる点。
仲代版にも興味を持ったんだけど、期待しすぎだった。
こちらの作品は、悪い意味で時代を感じさせる。音楽も演出も、まさに昭和。
自分にはそれらが陳腐に思えた。
一番気になったのが、仲代さんの伊達邦彦からは人間の狂気が感じられなかった事。
他の役者も演技が上手いとは思えなかった。
値段は高いし、プラズマテレビの残光・焼き付きを気にする人にとって、
シネスコサイズ(画面の上下に黒帯が表示される)というのも気になる点。
2019年10月6日に日本でレビュー済み
原作(大藪春彦)のピカレスクな味を強烈に残しながら、最後に団令子を絡めて犯罪発覚・犯人逮捕を暗示させる。東宝の首脳が「不道徳な結末はいかん!」と言ったのかな?白坂依志夫脚本は健全娯楽「明るく楽しい東宝映画」との妥協があったのかどうか?詳しい方はご教授下さい。
若林映子が一瞬登場。新人だったんですね。
若林映子が一瞬登場。新人だったんですね。
2006年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
松田優作主演の方が知名度があるが、あれはまったくの原作を知るものからすれば別作品。単に名前だけ借りただけであり、名前を変えてもいいぐらいの作品だ
本作は若き日の仲代達矢が原作が発表されてまもないころ、日本映画の若き力を結集して作られた意欲作であり、その当時のパワーを感じたまさに野獣を感じる作品
原作の伊達邦彦の若いころのを仲代達矢が忠実に再現している。とくに決して心を人に許さない得たいの知れない暗い影を持つ雰囲気を仲代独特の目力が非常にマッチして、見るものに冷たい狂気を感じさせる。もし今リメイクするとしても、仲代以上の伊達邦彦を演じられる役者が日本に存在するのだろうか?
原作といくつか変更点があるが、大筋は再現してるので成功者としてアメリカへ旅立つ原作にそったエンディングとして再現されており、本来成功者であるはずの伊達が他の作品みたいに最後権力に屈するというありえない最後となった他作品とは違い、権力をあざ笑い完全犯罪の成功者として旅立つ姿は非常に爽快で気持ちがいい。
また音楽も非常に秀逸で、作品を美しく狂気に盛り上げている。モノクロ作品だが、それを超越するパワーがあるので、大藪春彦ファンの方は是非お勧めする。
本作は若き日の仲代達矢が原作が発表されてまもないころ、日本映画の若き力を結集して作られた意欲作であり、その当時のパワーを感じたまさに野獣を感じる作品
原作の伊達邦彦の若いころのを仲代達矢が忠実に再現している。とくに決して心を人に許さない得たいの知れない暗い影を持つ雰囲気を仲代独特の目力が非常にマッチして、見るものに冷たい狂気を感じさせる。もし今リメイクするとしても、仲代以上の伊達邦彦を演じられる役者が日本に存在するのだろうか?
原作といくつか変更点があるが、大筋は再現してるので成功者としてアメリカへ旅立つ原作にそったエンディングとして再現されており、本来成功者であるはずの伊達が他の作品みたいに最後権力に屈するというありえない最後となった他作品とは違い、権力をあざ笑い完全犯罪の成功者として旅立つ姿は非常に爽快で気持ちがいい。
また音楽も非常に秀逸で、作品を美しく狂気に盛り上げている。モノクロ作品だが、それを超越するパワーがあるので、大藪春彦ファンの方は是非お勧めする。