入賞者｜映画と育む、コトバとココロ。映画感想文コンクール2024

グランプリ
低学年の部

家ぞくっていいな

大泉町立南小学校2年生
柿沼英虎

夏やすみのよるに、リビングで家ぞくと「リメンバー・ミー」をみた。やりたいことができるって、しあわせなこと。ミゲルがさいご家ぞくみんなとうたうばめんになみだがでた。しあわせな気もちになった。

ぼくも、やきゅうをやりたいと言ったとき家ぞくみんながおうえんしてくれた。家ぞくにおうえんされると、がんばれる。もっとできるぞってパワーがわいてくる。家ぞくのおうえんって、あいだと思う。

えいががおわったとき、おかあさんもないていた。「しんじゃったおばあちゃんや犬もずっと家ぞくなんだよ。」「ずっと大すきなんだよ。」って教えてくれた。

家ぞくって、どんなときもいっしょだけど、それはしあわせなことだと気づいた。これからも、みんなでわらいあったりささえあったり、けんかしても、ずっと大すきだよってつたえてすごしていきたい。

グランプリ
中学年の部

いつかの君へ　～私は強くなる～

滋賀大学教育学部附属小学校4年生
山中澪

「最後まであきらめず前を向け」

これはイッパイアッテナが失敗を怖がって旅立つのを迷っているルドルフにかけた言葉です。ルドルフとおなじように私にもこの言葉がむねにささっています。

私は、学校で友達の作り方をずっと悩んでいます。そして今も答えが見つかっていません。いつもひとりぼっちな気がする。ひとりぼっちな私をだれかに笑われている気がする。何だか学校にいるのに私だけ、私の周りにだけ、バリアができて、みんなからは見えなくなっている、そんな気がしていました。

「どんな名前で呼ばれようともおれはオレ。」「どんなことがあってもお前はお前だろう。」この映画では、イッパイアッテナがルドルフに前を向くために必要な言葉をたくさんかけていました。私は、その度に自分に言われているような気がして、涙が止まりませんでした。それと同時に、イッパイアッテナがルドルフにかける前向きな言葉に、私は、今までの自分のことばかり考えてしまったと気付かされました。ひとりぼっちな気持ちの自分に気が付いて欲しい。本当は声を出して言いたいけれど言えない。そんな時こそ、周りをよく見て自分にできることが何なのか、考えてみようと思いました。いつも誰かがそばにいるわけではないけれど、私のそばにいる人は、その人の一番の幸せを願う人になっていたい、と思いました。

この映画をみて、イッパイアッテナの生き方は、本当の強さを教えてくれたと感じました。私もこれからどんな経験も、だれかのために前向きな自分へと変えて、こわがらずにどんどん挑戦していこうと思いました。

いつか出会う私の心からの友達の君へ、もう出会っている大切な友だちになる君へ、もう少し待っていてね。これからの私は、強く、進化して君の元へ現れたいと思います。

グランプリ
高学年の部

遠いジャマイカじゃなくても

台東区立金曽木小学校6年生
藤原啓一郎

FLY！は、マックたちカモの家族が渡り鳥にあこがれ、遠いジャマイカまで冒険する物語だ。雲の上を飛び、楽しい方法でピンチを乗りこえ、友だちを増やしていくマックたちはとても明るくて楽しそうだ。しかしぼくは映画を見ながら少し複雑な気持ちになった。

ぼくは文鳥とオカメインコを飼っている。文鳥は飛ぶのが速いがリビングを一周しかできない。オカメインコは飛ぶのが下手でカーテンにぶつかって着地する。だから野生の鳥とは全然違うけれど、マックたちが楽しそうなので、うちの鳥も旅がしたいかな、いつも同じ所にいるのはよくないかなと考えていた。そして、ぼくもうちの鳥と同じだ。いつも行くところは学校、公園、塾、家の繰り返しで、少し遠くても電車で三十分かかるバッティングセンターぐらいだ。遠い国に冒険に行こうと誰かに誘われたら、旅に出る前のマックのように怖いと思ってしまうだろう。

ぼくは安全で小さな世界に閉じこもっているのだろうか。勇気を出してどこか遠くへ冒険に行った方がいいだろうか。

うちの鳥と遊びながら考えた。二羽とも床を歩き回るのが好きで、キョロキョロしながら小さな目をキラキラさせている。さっきできた洗濯物の山も新しい世界だ。楽しそうに向かっていくのを見ると、そっちに行っちゃだめだよと言えなくなってしまう。

だから、冒険にとって大切なのは距離じゃないとぼくは思う。遠い国に行かなくても、マックたちのように好奇心と勇気があれば、新しい世界や出来事にめぐり合えるはずだ。

ぼくは来年、中学生になる。家から近い中学校に行く予定だが、ぼくにとってはまったく未知の世界だ。「一歩進むのは怖いかもしれない。でも、その価値はあるわよ。」好奇心おう盛なお母さんカモ、パムの言葉だ。マックやうちの鳥たちのように、自分を信じて少し勇気を出し、新しい何かに挑戦したい。

グランプリ
中学校の部

聲の形

習志野市立第四中学校2年生
諏訪夏美

きっと現実はこうならない。

耳の聞こえない女の子がアニメみたいに美形かどうかは関係ない。極端すぎるところがあっていじめっ子が反転して味方になってくれるということはない。うちの学校だけのことではなく、世の中は悪意で満ちている。絶対に虐められる。一見優しく接する先生もなかなか無神経だと思う。でも聴覚困難者への対応にも限界がある。全ての生徒を公平に、平等に扱わなければならないのだからこれは仕方がない。

スクリーンを通してみている側が試される。

「その時あなたはどうする？」と。

私はこの映画を見ていた二時間苦しかった。大切な補聴器を壊されるシーンも、彼女達が自ら命を絶とうとしたシーンも心苦しくて、途中で席を離れようとした。いじめという空気みたいなものを否定しなかった生徒の一人になった気分で、明確に不快だった。でも最後まで視聴した。感動的な話、ではなかったと思う。だがこれがいい。物語には終わりがあるから。

ただ、もし二学期から現実にこの話のヒロインのような人が自分のクラスにやってきたら、私はあらゆる意味で自信がない。色々な不都合や理不尽に目を背けてしまうかもしれない。だけど助けてあげたいという気持ちも同じくらい、ある。

その時私は動けるだろうか。耳の聞こえない人以上に傍にいる自分の方が毎日緊張を強いられる。普通に接することは恐らくできない。耳が聞こえない人の発音はどうしても聞きづらく感じる。それでも、傲慢だと言われても仕方がないけれどクラスメイトに嫌な思いはさせたくない。この苦痛を思いやりとか耳当たりの良い言葉で片付けたくない。自分が人としてどうすべきか。毎日悩みさせられるのだと思う。そういう意味では生徒も先生も同じくらい気持ちが擦り減っていくのだろう。平等に差別なく接することはできない。だけど何とかしたい。最初から困難が待ち受けてるとわかりきった場所へ足を踏み込んだ勇気に敬意を評したい。無関心か、いじめる側か、守る側か…どれか一つを選ぶなら答えは決まっている。偽善と言われても構わずお節介なくらいで丁度良い。だけどその選択は自分で不要な敵を作るかもしれない。それが怖くて多くは無関心になるだろう。

自分は声が聞こえるから、当事者じゃないからよかったなんて思えない。モヤモヤが胸に残っている。むしろ自分が加害者になる可能性が高くて、それがとても怖い。相手の耳が不自由かどうかに関係なく無意識の無神経さが他人を傷つけているのではないか。

私は周りが見えていただろうか。

自分の内面を突き付けられて今はずっとそのことばかり考えている。

全国優秀賞
低学年の部

ウィッシュ

つくば市立谷田部小学校１年生
関根凛

わたしにはひとりのいもうとがいます。その二さいのいもうとは、うたうのがだいすきで、さいきんまいにち「このねがいあきらめることはない！」とちからづよく、おおきなこえでうたうのです。おんちで、おもしろいです。

このうたは、ディズニーえいがウィッシュのしゅだいかです。わたしのだいすきなシーンでうたわれています。このえいがのうたをきくと、かんどうしてちからがわきます。

わたしにはゆめがあります。それは、ケーキやさんになることです。ケーキをつくるのがすきなので、とくべつなケーキをつくってみたいです。あと、アーシャのようなただしいことができるひとになりたいです。

いもうとがうたうとおもしろくて、いやされて、ちからがわきます。わたしのゆめをかなえるために、このえいがとうたをおもいだして、これからもがんばります。

全国優秀賞
低学年の部

はれおんなになれたらいいな。

フェリーチェ玉村国際小学校１年生
たかはしさや

わたしは、きにいったえいがのすきなばめんをなんどもみかえすくせがある。「てんきのこ」はとくにすきなえいがで、みかえすばめんのとくにおおいえいがだ。

いちばんこころにのこるばめんはなんどみてもおなじで、しゅじんこうのひなちゃんがまっかなとりいのまえで「はれますように。」と、いのると、いっしゅんであめがやんでしまうというばめんだ。このばめんをなんどもくりかえしみていると、なんだかわたしにもできるようなきがしてたのしいきもちになってくる。

けれども、わたしにはひなちゃんのようにあめをはれにするふしぎなちからはやっぱりないので、たいせつなひのまえのひには、てるてるぼうずをたくさんつくって「いいおてんきにしてください。」とかみさまにいっしょうけんめいおねがいしてみようとおもう。

なんどもくりかえしみるだけでふしぎなちからがつかえるようになったらいいのにな。

全国優秀賞
低学年の部

二年生になって出会った気もち

我孫子市立我孫子第四小学校２年生
清水美月

二年生になってからきゅうにしゃしんをとられるのがはずかしくなった。ほいく園のころは人まえでおどったり、しゃしんをとる時にポーズをとったりできていたけど今は人に見られていると思うとえがおになれない。何でかわっちゃったんだろうと思っていた時この映画をみてあんしんした。わたしの中には今までいなかった「ハズカシ」がなかまに入ったんだなと思えたから。これからライリーのように、自分にたいしてイライラしたり、友だちにたいしてうらやましいなと思ったり、家族や先生たちにちゅういされてムカムカしてしまったりといろいろな気もちがまざりあって自分でもどうしたらいいかわからない時がくるんだなとしることができた。でも、色々な気もちがあっていいんだとヨロコビたちがおしえてくれたので自分を大切にしながらまわりの家族や友だちをだいじにしていきたいと思った。

全国優秀賞
低学年の部

インサイド・ヘッド２をみて

神戸市立多井畑小学校１年生
篠原一美

「インサイド・ヘッド２」をえらんだりゆうは、１をみたとき、ひとのいろいろなきもちのキャラクターが、みんなでおはなしをしているのがおもしろいとおもったからです。

２では、もっとキャラクターがふえて、ライリーというおんなのこをしあわせにしようとどりょくしますが、おともだちをおこらせてしまったり、なかなかうまくいきません。わたしがとくにこころにのこっているのは、みんな、じぶんが１ばんただしいとおもっているところです。でも、それはあっていませんでした。そのことにきづいたとき、ライリーはおともだちとなかなおりできました。

じぶんだけではわからなかったとおもいます。だからわたしは、じぶんだけでかってにきめないで、まわりのいけんをきかないといけないといけないとおもいました。そうすれば、もしわたしがともだちをおこらせてしまっても、きっとなかなおりすることができるとおもいます。

全国優秀賞
低学年の部

わすれないで

徳島文理小学校２年生
越迫乙澄

ディズニーの中で一ばん大すきなえいがは「リメンバー・ミー」です。その中でも、ママ・ココが大すきでわたしにとってのママ・ココであるひいおばあちゃんを思い出すからです。このなつ、わたしのひいおばあちゃんがなくなりました。とても、かなしい出来ごとでした。ほねになったひいおばあちゃんを見て本とうに会えなくなってしまったとつらくなりました。その後、このえいがをもう一どみて大切なことを思い出しました。それは、わすれないということです。大すきなひいおばあちゃんとのたくさんの思い出をわたしがわすれないかぎりひいおばあちゃんは生きつづけるからです。えいがのなかでも、だれからも思いだされなくなったとき二ど目のしがおとずれてきえてしまいました。そうならないようにぜったいわすれたくないと思いました。そして、ししゃのくににいったひいおばあちゃんもわたしのことをわすれないでね。みんなの思い出とともに生きつづけるいつまでも。

全国優秀賞
中学年の部

私のすきな映画

甘楽町立福島小学校４年生
反町華笑

わたしはトイ・ストーリーというえい画がすきです。トイ・ストーリーはおもちゃ達が人間にバレないように動いたり会話したりしていく中で、たくさんの問題がまき起こり、仲間と共に乗りこえながらぼうけんするファンタジーえい画です。トイ・ストーリーはシリーズがあるのですが、その中でも一番さい後のシリーズの４が特にすきです。

トイ・ストーリー４は主人公のウッディというおもちゃが昔のなか間、ボーとさい開したり一度も遊ばれたことがなくお店にならんでいるおもちゃ達と出会います。その中で、さい後のおわかれのシーンがとても心にのこりました。

ウッディがもち主のボニーの所に帰らず、ずっといっしょにすごしてきた仲間とわかれボーと生きていく事を決めるのです。はじめはウッディの気持ちが分からなかったけどそれは、一人の特定の子どもだけではなく不特定多数の子どもと遊ぶ事を意味すると思います。つまり今まで「子どものため。」「だれかのため。」に生きてきたウッディがはじめて「自分のため。」に生きる事を決めたのだと私は思いました。

ずっと一緒にぼうけんしてきた仲間のバズがウッディに「ボニーは大丈夫だ内なる声を聞け。」とウッディのせなかをおしたシーンは、2人の友情に胸が熱くなりました。

私はこの映画を観て、だれかのために生きることもすてきだけど、まずは自分の事を大切に、自分の気持ちをすなおに生きていく事もとても大切な事だなと感じました。これからの人生の中で何かを選択することがあった時、自分の気持ちに正直に向き合える人でありたいと思います。また、大切な友だちや家族が困っている時、悩んでいる時に、バズのように優しく寄りそえるような人になりたいなと思います。

わたしの人生に大きなえいきょうを与えてくれたトイ・ストーリーをぜひ観てほしいです。

全国優秀賞
中学年の部

夢で終わらせないために

横浜市立大曽根小学校４年生
大作佳歩

王騎将軍！王騎将軍！王騎将軍！と最後に何度も叫びたくなった。主人公の信には大将軍になりたいという夢があり、信が目標とする人物こそが王騎将軍である。あまりにも偉大で、冷静に見えるけど、心が熱い王騎将軍が「1人で10人倒すまでは、倒れるのを許しません」と言えば、私にも熱い気持ちがみなぎった。後ろに王騎将軍がついている。それだけで力強く戦い抜くことができる。そんな人に私は出会えているだろうか。戦場にはいるものなのだろうか。

一回だけでは満たされず、２回映画館に足を運んだ。信の仲間が泣けば私も泣いて、信にかける王騎将軍の言葉にも涙した。ONE OK ROCKのDelusion:Allの曲も大すきになって泰軍のそれぞれの想いが歌詞にのせられている様で毎日聴いている。私は今、キングダム中毒だ。

王騎将軍は亡くなったけれど「亡きがらは奪われていない！負けていない！下を向くな！」と皆を鼓舞する信の姿がかっこよかった。王騎将軍の精神を受け継いで大将軍になっていく姿を早く観たい。次作は、そこに王騎将軍の姿はなくても、仲間たちの熱い想いを観ることができるだろうから。

私は中学受験をしようと思っている。行きたい学校があり、入学は難しいと思うけれど挑んでみたい。その中学でないとできないことがあるから。私は何かのために全力をふり注ぐほどの戦いをまだしたことがない。受験が初戦になるかもしれない。勉強の壁にぶち当たったら曲を聴いて戦う鋭気を養いたいと思う。家族は味方になってくれると思うし、学校は戦い抜いた私を待っていてくれるはず。王騎将軍の様に連いていきたいと思える人にそこで出会える気がする。

全国優秀賞
中学年の部

インサイド・ヘッド２を見て

学校法人就実学園就実小学校３年生
藤田靖萌

僕がこの映画を見た理由は、夏休みにいとこのお姉ちゃんが誘ってくれたからです。その映画は僕が思っていたのとは違い、感動的な映画でした。

ライリーという女の子を赤ちゃんの頃から見守ってきた頭の中にいるヨロコビ、カナシミなどの5つの感情のキャラクターが登場します。ライリーが高校入学の思春期の時期にシンパイ、イイナ、ダリーというキャラクターが新しく登場してきます。シンパイの暴走で「ヨロコビたちはもう必要ない」と閉じ込められてしまいました。そのことでライリーは今までの自分らしいライリーとは変わってしましました。今後を決める大事な試合でも、悪い想像ばかりしてしまい、友だちへの思いやりの心もなくなってしまいました。

実は僕もこの映画を見る少し前に、全国大会決勝進出を決める大事なピアノコンクールがありました。どうしても全国大会に行きたかったので、楽しみだったけど、自分の番が近づいてくるうちに「上手くいかなかったらどうしよう」とあせってしまいました。だからライリーの気持ちは良く分かります。でも僕は楽しくピアノを弾いている時が一番自分らしくいられて、聴いている皆が感動してくれます。僕は緊張する場でも気持ちを落ち着けることが大切だと改めて思いました。

僕はこの映画を見て全ての感情が大切だと思いました。心配が強すぎると自分に自信がなくなる時があるけれど、心配があるから練習も頑張れたと思います。色んな感情と上手に付き合うことで人に優しくて、努力が出来、自分の好きな自分でいられると思います。僕も怒ったり、悲しくなったり、不安になったりすることがあるけれど、そんなときは自分の好きな所を思い出して、自分らしくいられるようにしていきます。

全国優秀賞
中学年の部

大切な人への最後までのやさしさ

福山市立神村小学校４年生
中垣佐菜

わたしは、「今夜世界からこの恋が消えても」というえい画を見ました。このえい画を選んだのは、今まで見たえい画の中で一番心にしみたからです。

このえい画は、記おくそうしつの女の子と病気を持つ男の子が教室で出会い、いろいろな場所へ二人がなか良くお出かけする物語です。

わたしがこのえい画を見て、一番心にのこったところは、男の子が病院に行く前の日に女の子の友達に自分が病気のことを女の子に内しょにしてほしいと言い、自分が死ぬかもしれないので、自分をわすれてほしいとたのむところです。男の子は少し悲しそうなさびしそうな顔で帰って行きました。わたしはこの部分を見て、むねがはりさけそうな気持ちになりました。もしわたしが男の子の立場だったらと考えると、明日の病院が少しこわくなり、頭の中がいっぱいになって何もできなくなると思うからです。ですが、その中でも男の子は自分を女の子にわすれてほしいと言ったことが少し悲しいけど、これも女の子へのやさしさなんだと思いました。最後までおびえずゆう気を出す男の子は少しゆうかんだなと思い、自分がはなせなくなるほど、その場面にむ中になりました。

わたしはこのえい画を見て、二つのことを学びました。

一つ目は、何があっても少しだけゆう気を出してみるということです。こわいことや悲しいことがあっても、他の人の役に立つことや人のためになることがあったら少しゆう気を出してみようと思います。

二つ目は、最後まで相手のことを思いやさしさを見せるということです。大切な人を思い、最後までやさしさを見せようと思います。

これからは、「少しのゆう気」と「最後までのやさしさ」を大切にしたいです。

全国優秀賞
中学年の部

ぼくにも奇跡を起こせたら

福岡市香陵小学校３年生
福本弘晟

ぼくは「ミラベルと魔法だらけの家」を見ました。家族みんなが魔法を使える中、主人公のミラベルだけは魔法を使う力は与えられなかったのです。みんなから仲間外れにされてさびしそうな姿は、なんとなくぼくとにている気がしました。

ぼくの祖父母は料理人、お母さんはお医者さん、お姉ちゃんは頭が良くてピアノも上手です。ぼくの家族はみんないろんな才能があって、みんなすごいと思います。ぼくには特別に得意なことがないので、みんなの前に出ると恥ずかしくて何もできません。小学校に入ってから、みんなと同じように行動するのが苦手になって何も話せなくなりました。みんなが楽しそうにしているのに、ぼくだけ何もできずにいました。何でも上手にできるお姉ちゃんやお母さんは魔法使いのようでした。なんでもキラキラした世界に変えれてぼくはうらやましかったです。でも、ぼくの家族も先生も友達もみんなやさしくしてくれます。お母さんはぼくが宝物だと大事にしてくれます。お姉ちゃんは困ったときにいつも助けてくれます。学校の先生も友達も一緒にがんばろうと待ってくれます。

家族のためにがんばるミラベルと、それぞれ弱いところを見せることができた家族と力を合わせて、軌跡を起こすことができました。ぼくのお母さんもできないぼくをいつも見守ってくれます。「みんな最初はうまくできないから失敗しても大丈夫！」とぼくを信じてくれます。家族と友達がいるから、少しづつ自信がついて、いろんなことができるようになりました。

映画の様に魔法は使えないけれど、ミラベルと同じようにぼくにとっては家族がとても大切です。一つ奇跡を起こせたら、みんなを幸せにしたいです。

全国優秀賞
高学年の部

自分たちの感情の大切さ

仙台市立東二番丁小学校６年生
槇蓮人

ぼくは、勝手に掃除をしてくれるロボット掃除機やレストランで料理を運んでくるロボットを見たことがあります。ロボットを見た時に、感情が無くたってもロボットはすごい。プログラムされたことは絶対にやるし、その仕事は正確だし。人と何がちがうのかを考えてみると、感情があるか無いかの違い。感情が大切ということは聞いたことがあるけれど、本当に感情が大切なのかなと疑問に思うことがありました。そんなとき『インサイド・ヘッド２』を見て、ぼくは感情について考えるきっかけになりました。

『インサイド・ヘッド２』では、主人公のライリーが思春期になり、ライリーの感情に新しくシンパイ達がやってきて、最初にいたヨロコビたちが追い出されてしまいます。そして、シンパイが自分勝手にライリーをあやつり、ライリーがもともとの優しい人ではなく、だめな人になってしまい、ライリーの行動が大きく変わってしまいます。その後、ヨロコビ達はシンパイ達のもとにがんばって行き、ライリーが優しい人にもどっていきます。

ぼくは感情が変わったり、なくなったりしてしまったら、自分が自分ではなくなってしまうということが分かり、感情の大切さについてこの映画を見て考えさせられました。感情がなければ、今の自分のように好きなことや気の合う友達がいなくなってしまうので、感情があるということはとっても素晴らしいことなんだなと思いました。思春期は、人の言うことをちゃんと聞かず、イライラすると聞いたことがあります。ぼくは、そろそろ思春期に入ると思います。思春期に入っても、今回の映画のようにいくつかの感情がなくなるのではなく、少しでもすべての感情が心の中にあるようにしたいなと思いました。いらいらすることがあってもいいけれど、優しさ、心配とか、ポジティブもあるんだよということを大事にしていきたいと思います。

全国優秀賞
高学年の部

ぼくの中の花

我孫子市立我孫子第四小学校５年生
辻󠄀隼人

ぼくは夏休みに、母、姉と一緒に「インサイド・ヘッド２」を観ました。

前作の「インサイド・ヘッド」は、ぼくが生まれて初めて映画館で観た映画だそうです。その時ぼくはまだ小さかったので、映画の内容はよく覚えていません。でも、ライリーの頭の中のヨロコビ・カナシミ・ムカムカ・ビリビリ・イカリの５人の感情たちに再会したことはなんとなくうれしくなりました。

みんな個性的で自分の好きなようにやっているようだけど、全員がライリーの事を思って協力しているところがこの感情たちが好きな理由です。

今作では新しいメンバーのシンパイ・ハズカシ・ダリー・イイナの４人が加わりました。

シンパイは一人で残像が出るほど張り切りましたがうまくいかず、ヨロコビに助けられました。きっとシンパイはライリーの高校生活を楽しくしてあげたいという気持ちが暴走したのだと思います。

暴走したシンパイが一人で作った花を抜き、元のライリーの花をもどし、全員でハグをしました。これまで捨ててきた思い出が元々のライリーの花に混ざり、今までとは違う花になりました。全員の色が混ざってさらにきれいな花になりました。

「なるほど！これが成長なのか！」

心の中で思わずそう言ってしまいました。

イヤな思い出もいい思い出も、全部自分の花に付け足されるのなら、失敗を恐れずにどんなことにでもチャレンジしようと思いました。

ぼくが今では「ダルい」と思っている宿題も、一年生の頃はそんな事を考えもせず頑張っていたと思います。ぼくにもダリーがやってきたのかもしれません。もっと成長したら、ダリー以外もやってくると思います。

ぼくの中でも花が育っているのなら、きれいに大きく育ってほしいなと思いました。

全国優秀賞
高学年の部

見方が変わった火垂るの墓

滋賀大学教育学部附属小学校６年生
馬場友莉

八時十五分で止まった時計。この時計が何か分かりますか。

昭和二十年八月六日に広島に原爆が落とされた時刻に止まった時計です。

私は、今年七月修学旅行で広島平和記念資料館をおとずれました。平和学習もし、戦争の映画をもう一度観たいと思い、「火垂るの墓」を久しぶりに観ました。

映画を観て、私は、平和が当たり前ではないことを改めて、認識することができました。

また、自分も子供ということにも関わらず、妹である節子を守りぬこうとした清太の意志の強さ、粘り強さなども学ぶことができました。

そして、私が節子が「お兄ちゃん、どうぞ」と石をご飯とかんちがいして差し出したり、おはじきをドロップとまちがえて食べたりしていた場面に心が痛みました。

他にも、清太が長い間カメラ目線という場面も印象に残りました。この場面は、清太が何かをうったえかけているように見えました。それは、戦争のおそろしさを伝えているようにも見え、今の私たちへのうったえにも感じました。なので、今の社会を生きている私たちが、戦争のおそろしさ、おろかさ、戦争の時代に生きていた方々の思いを伝えていかなければいけないと強く思いました。

まだ、食べることが当たり前にできていることにも感謝し、食品ロスにも気を付けていきたいと思います。

数年前に観た時はかわいそうという思いが強かったですが、今回は、原爆のこととてらし合わせて観れたので、「平和」の視点が変わりました。

来年で戦後八十年になりますが、戦争を体験した方々が少なくなっている今、悲さんな記おくを風化させないために、私たちが戦争について詳しくなり、語りつぎ、平和のバトンをつないでいきたいと思いました。

全国優秀賞
高学年の部

ピアノの夏

京都市立常磐野小学校５年生
泉谷咲空

「よしっ。雨宮や海みたいに、いい演奏ができた！！。」

発表会で演奏を終えた瞬間にそう思った。

私は今年のピアノ発表会で『ソナタKV３１０』という曲を演奏した。楽ふをもらって曲について調べていると『ピアノの森』という映画に、この曲が出てくることを知って見てみたいと思った。

この映画は、ピアノコンクールに挑戦する雨宮と海という二人の男の子の話で、コンクールの課題曲が、私が発表会で弾く曲だった。そして二人は私と同じ小学五年生で、共通点が多くて見始めるとすぐに夢中になった。

また映画では、雨宮のピアニストの息子としてのプレッシャーや、才能がある海にしっとする場面が出てきた。はじめはどちらも私には経験したことのない気持ちだと思っていた。しかし、発表会が近づくと、今まで弾けていたところが弾けなくなった。実は私は、前回のピアノの発表会で失敗をしていた。だから今回はいい演奏をしたいという気持ちが、自分にプレッシャーをかけていることに気付いた。その時に、プレッシャーと戦っている雨宮の気持ちが、少しわかった気がした。

「いや、雨宮のプレッシャーはきっとこんなもんじゃない。」

そう思うと気持ちが楽になって、少しづつミスが減っていった。

そしてしっとはしなかったが、練習で同級生の演奏をきくと、私も負けてられない気持ちになり、練習時間も長くなっていった。

発表会が終わってふり返った時、私はこの映画にすごくはげまされていたように感じた。それは、主人公の二人が同じ曲を攻略するために戦った仲間のように思えたからだ。また最後に、阿字野先生が言っていた『自分のピアノを好きになった方がいい』という言葉を、私が言われた言葉だと思って、次の発表会に向けて毎日の練習から取り組みたい。

全国優秀賞
高学年の部

思春期どんとこい

明治学園小学校５年生
能美にな

シシュンキって、なんだか怖い。

この映画を見る前は、そう思っていた。周りの大人たちの声も、不安を大きくさせた。「反抗期っていうのもあるのよ。困っちゃう」困ると言いながらも、大人たちは少しうれしそうににやにや笑うのだ。得体が知れなさ過ぎるものがおとずれる。自分自身に何が起こるかわからない不安と恐怖。シシュンキという怪物がきたら、どう戦っていけばいいんだろう。何を準備したらいいんだろう。

ヨロコビは、悪い思い出をしまい込んで、良い思い出だけでライリーを形作ろうとした。シンパイは、悪い想像で先回りする事で、これから先を良い思い出だけで作ろうとした。過去の悪いことをなかった事にしようとするヨロコビと、未来の悪いことをなくそうとするシンパイ。二人に共通しているのは「都合の悪い事を受け入れられない」ということだ。

私は母の昔話を聞くのが好きだ。特に好きなのは失敗談だ。失敗が大きければ大きいほどおもしろい気さえする。どんな失敗談でも、話が終わった時、母は必ずこう言う。
「今考えると笑えるよね。」

私は十歳。この十年の間にたくさんの経験をしてきた。もちろん、成功よりも失敗が多いことは言うまでもない。そう、ヨロコビが悪い記憶を飛ばした記憶の彼方のように、私にもため込んだ都合の悪い記憶が山のようにある。思い出すだけでも恥ずかしかったり、泣き出したくなる記憶もある。でも、それは時間を経て、きっといつか笑って話せるようになるのだろう。その日まで、自分の中にいろいろな種類の思い出をためていく。いい思い出も悪い思い出も、すべてが私の笑顔の花を咲かせるための栄養になる。思春期って、怪物じゃないんだ。自分に笑顔の花を咲かせるための、いろんな栄養を集める時期なんだ。
さあ、思春期、どんとこい。
すべて私の糧となれ。

全国優秀賞
中学校の部

大切なもの

茨城県立下館第一高等学校附属中学校３年生
押坂紗弥

八月八日、宮崎県付近の日向灘で最大震度六弱の地震。私はその頃、SNSを見ていました。一部では、映画「すずめの戸締り」はこの地震の予言なのではないかと騒がれていました。そんなはずはいだろうと、私はその画面をそっと閉じました。ふと、テレビを見るとニュースでは、この地震について放送していました。南海トラフ地震が起こる可能性が高いと巨大地震注意が発表され、私はやっと危機感を持ちました。それと同時に、「すずめの戸締り」のことが気になりはじめました。「すずめの戸締り」について調べていくうちに、この題材は東日本大震災だと知り、予言なんかではないと分かりました。しかし、東日本大震災が起こった当時、私は幼く地震の恐ろしさや被害など何も知らなかったため「すずめの戸締り」を見ることにしました。

この映画の主人公は高校生の岩戸鈴芽で、廃墟を探しているという草太という青年に出会います。そこから始まる鈴芽と草太、そして謎の猫が絡むという物語でした。

「すずめの戸締り」を見て、一箇所理解できなかった部分がありました。それは、草太の友達の芹澤と鈴芽のある会話です。芹澤が「このへんって、こんなに綺麗な場所だったんだな」というのに対して、鈴芽が、

「綺麗？ここが？」

と言うシーンです。すぐにシーンが切り替わってしまったため、どういう意味なのか分からないままでした。改めて考えてみたところ、このシーンは実際にその地で地震を経験した鈴芽と、被災地のことを何も知らない芹澤との違いなのではないかと感じました。私も芹澤と同じ立場で、緑が広がっていて綺麗だなと思いました。しかしそこは、津波で何もかも無くなったため綺麗になったんだと気付くことが出来ました。綺麗に見えるだけで実際は、そこに被害を受けた方々の様々な気持ちや、死があります。そういうことを知っている鈴芽からしたら、とても綺麗とは言えません。これが、被害者と第三者の壁なんだと心にぐっと刺さりました。

この映画を通して私は、地震は一瞬にして人々の大切なものを奪ってしまうということを強く感じることが出来ました。日本は地震が多い国であるため地震は普通などと思いつつあった私は、はっとさせられました。また、被災者と第三者の壁はいくら知識をつけても壊れることはないと痛いほど感じました。この映画できいたアラート音や、地鳴りはとても恐ろしく、実際に地震が起きているわけではないのに恐怖の感情でいっぱいでした。
「行ってきます」
「ただいま」
がある一日一日に感謝し、大切にしなければならないと強く思います。

全国優秀賞
中学校の部

自分らしさとは

宇都宮市宝木中学校１年生
山本夏穂

私は、インサイドヘッド２を観て、人は成長するにつれ喜びは少なくなり、人に認めてもらえるように完璧になろうとしていくのではないかと考えた。

小さいときは、嬉しいときに素直に喜んでいた。また、これからの人間関係などあまり考えずに感情を表に出していた。けれど大人になっていくと嬉しいときでも相手のことを考え素直に喜べなくなることが増えていくのだと思う。相手に嫌われないように振る舞いたいと考えるようになっていくからだ。

インサイドヘッド２のヨロコビという登場人物の言葉はとても考えさせられる。確かに成長するということは、喜びが減ってしまうのかもしれない。私も小学生の頃よりも中学生の今のほうが、大変なことが多くなったり人間関係について考えすぎてしまったりして喜ぶことが少なくなっていると、この作品を観て感じた。だからこそ一つひとつの喜びを今まで以上に大切にしていくことが重要だと思う。そのことが自分の幸せにつながっていくのではないだろうか。複雑に考えるようになっていくと喜びは減ってしまうかもしれないが、嬉しいときの喜びは小さかった頃よりおおきいものになるとも思う。

また、私はライリーを見ていて自分らしさについても考えた。友達のために尽くす「いい人」だけが自分ではなく、失敗を繰り返してしまう「ダメな人」という一面も自分なのだと気づいた。私は友達と仲良くいられるように人に合わせて話してしまうことがある。話していると自分の本当のことを隠して話を進めてしまう。例えば中学校の小テストが返されたときだ。私は、自分の中であまりできなかったと思った。しかし休み時間になり友達と話しているとみんなできたほうだと言っている。私はあまりできなかったと感じていたけれど思わず私もできたと言ってしまった。でも、相手に好かれるために、自分らしさを隠す必要はないのだとインサイドヘッド２は教えてくれた。今思うと自分らしさを見失っていたのかもしれないと感じる。「いい」自分も、「ダメ」な自分もどちらも大切な私自身で、「ダメ」な私を責めるべきではないとわかった。

中学生になり小学生の頃よりも複雑な感情が増えてゆく。そんな新しい感情に振り回されてしまうこともある。でもどんな感情でもこれから大切な思い出になっていくと思った。

中学生になり小学生の頃と環境が変わり、自分らしさを見失ってしまった人も多いと思う。そんな人にこそインサイドヘッド２を観てほしい。仲良くなるために完璧でいる必要はないということを学ぶことができる。私はみんなの意見に流されていたことが多かったけれど自分の伝えたいことを勇気を出してきちんと伝えるように心がけようと考えられるようになった。たくさんのことを考えさせられるような作品となっている。

全国優秀賞
中学校の部

他人との関わり方

品川区立伊藤学園
糟谷宏斗

「聲の形」を見て、僕は泣いた。こんなにも自然と涙が溢れてきたのは久しぶりだった。

この物語では、聴覚障害をもつ少女・西宮硝子と、彼女をいじめていた少年・石田将也の青春物語を描いている。将也は、小学六年生の頃、クラスの中心にいるようなガキ大将だった。退屈な毎日の中で、突然耳の聞こえない転校生が現れる。初めは、好奇心から硝子にちょっかいをかけていた将也だが、次第にエスカレートしていじめに発展してしまう。いじめに加担する人、見て面白がる人、何もしない人。その中にいじめを止めようとする人は誰もいなかった。しかし、いじめが発覚して硝子が転校してしまった時、クラスの皆は将也一人に責任を押し付け、彼は孤立する。今までは硝子をいじめる立場だった将也が、その日を境にいじめられる立場になってしまったのだ。以降、将也は周りの人の顔にバツ印を張りつけてその顔を見ようともせず、他人と向き合うことから逃れ続けてしまう。それから五年後、高校でも孤独に過ごしている将也は、自殺を考える。彼は、死ぬ前に過去の清算をしようと硝子の元を訪れ、二人は久しぶりに再会するのであった。二人は、自身の問題とどのように向き合っていくのか。

この作品では、いじめや聴覚障害などのセンセーショナルな題材を扱うことによって、人間のもつ孤独や友情などの普遍的なテーマがより引き立てられているように感じられた。また、心を閉ざしている孤独の将也と、自身の気持ちの伝えにくさにもどかしさを感じている硝子だからこそ、人が互いに理解し合うことや心を通わせることの難しさと可能性を強く実感することが出来た。

そんな将也と硝子には、どちらも責任を感じた際に「全部自分が悪い」と考えてしまう癖がある。将也は、硝子に対するいじめが原因で、それが深い罪悪感へと繋がっていた。一方の硝子は、幼少期から聴覚障害をもっているため、他人に迷惑をかけ続けていると感じていた。このように、二人は異なる境遇でありながらも、どちらも自分を責めることで現実逃避しているという共通点がある。この思考は、その場での相手とのトラブルは避けることができるかもしれないが、結果として自分一人で苦しみを抱え込んでしまうことになると思う。自分も悩みや不安を一人で抱え込んでしまうことがあるため、自分の欠点や他人の心と深く向き合うことで、自身の自己嫌悪を克服していきたい。

この作品には、言葉だけでは伝えきれない思いや、生じる誤解が描かれている。しかし、それと同時に、手話や表情、行動などの言葉以外の方法で彼らが少しづつ互いを理解し、心を通わせていく過程も丁寧に描かれている。これこそが、題名にもある
「聲」の本当の形なのだと思った。これからは、この映画のように声に限らず、様々なコミュニケーションの形によって他者を深く理解していきたい。

全国優秀賞
中学校の部

最強の二人

静岡市立清水第六中学校３年生
松岡世蘭

小学校の頃、学校でユニバーサルデザインについて学びました。当時の私はオストメイトや点字、ノンステップバスなどを調べるうちに、誰もがその能力を意識しないで使用できる施設や製品は、障害を持つ人に対し、優しいデザインなんだ、そしてこのように配慮することが健常者である私たちの優しさだと理解していました。しかし、「最強の二人」という映画を見て、なんて身の程知らずで恥ずかしい考え方なんだと感じました。

スラム街に住む失業中のドリスと、資産家で豊かな生活をしているフィリップは、介護人をさがす面接で出会いました。そうです。フィリップは誰もがうらやむ大金持ちでありながら、首から下が全く動かない障害者だったのです。面接に来た人はみんな、資産家で障害者であるフィリップをあわれに思って、彼の言いなりでした。しかし、ドリスだけは違いました。間違っているともはっきり言いました。ドリスはフィリップに対して同情心は全くありません。障害者だからできないのではなくて、できるのにやろうとしないだけだと一緒に色々なことに挑戦したのです。夜のドライブやパラグライダー、そして恋愛です。このようなドリスの働きかけで、フィリップは自信を取り戻し新しい挑戦を楽しむようになりました。そして二人は強い友情で結ばれた「最強の二人」になったのです。

今まで私は、障害者のために生活しやすい環境を整えてあげることが親切だと思っていました。しかし、ドリスを見て気が付きました。本当に大切なことは、体の不自由さをユニバーサルデザインで取り除いて生活をサポートすることではないのです。障害を持つ人が本当に求めていることは何なのかを知ることなのです。変な気を使って遠くから環境を整備するより、その人の心に寄りそって心の不自由さを取り除けるような友達になって一緒に楽しむことではないでしょうか。これは、とても繊細な問題なので言葉で言うほど簡単ではないでしょう。しかし、ドリスが友達として、フィリップの不自由さを取り除いていったように、私も障害を持つ人と一緒に心のユニバーサルデザインを築いていける最強の人になりたいです。

全国優秀賞
中学校の部

私が私でいられるように

日本大学中学校３年生
小村方千聡

中学生になってから自分に嘘を通そうとすることが多くなったと思う。新しい学校、新しいクラスメイト。ガチガチに緊張して誰とも話せなかった四月。五月に入ってから友達が全くいないことに焦り始めるも時すでに遅し。一か月経ってから、友達を作る上で大事なのは最初の三週間であることに気が付いた。そのチャンスを逃した結果、どのグループにも属せず、朝登校してから帰る時まで一回も席を立たないなんてこともザラにあった。特に音楽の授業で私だけペアがおらず、「あいつだけペアいないです！」とみんなの前で公開処刑されたのがすごく悲しかったのを覚えている。

そんな状況を打破するべく、二年生にあがり、クラス替えされてからは色んなグループに顔を出すようになった。流行りの〇〇―。どれも全く知らない話だけどなんとなく空気に乗って話してみたり、家に帰って猛検索したりして、なんとかみんなの話題についていけるようにしていた。そのおかげか二年生のうちはたくさん友達ができた。気の合う友達も何人かできた。

だが、それは正直骨が折れた。みんなの話題についていけなくなるんじゃないかって。

いつも怖かった。話の流れに乗れない友達は邪魔なんじゃないかって。

三年生に上がって、また新しいクラスになった。今度は九割が初対面の人で構成されたクラスだった。しかもそのほとんどがもう既に仲良しで、休み時間になると誰かの机の周りに輪ができた。私は一年生の時と似たような構図のまま、夏休みに入った。

八月になって、映画館を見に足を運んだ。「インサイド・ヘッド２」を観るためだった。私は一作目の「インサイド・ヘッド」がすきだったから絶対に観に行こう、と前々から決めていた。どんな物語なんだろう、とワクワクする中、劇場が暗くなっていく。映画では、第一作目から時間が経ち、同い年に成長したライリーに新しい感情達が生まれ、思考の幅が広がる様子が描かれていた。その中でライリーは「自分らしさ」を失ってしまい、ライリーらしくない行動に出てしまう。映画を観終わってから、私は「自分らしさ」とは何だろうと考えた。私という自分の本当の姿。何の皮も被っていない真の姿。この中学校生活の中で「自分らしさ」を出したことはあっただろうか。むしろ正体を隠している自分こそが本当の自分なのかもしれない。そう思えてしまう。

だが私は自分に嘘をつくのは辛いことだと知っている。ずっと長くやっていると自分が瓦解していく。「インサイド・ヘッド２」を観て、私は勇気をもらった。観る前までにはなかった、自分らしくいるための勇気。私が私であれるための勇気。新学期からは「自分らしさ」を全開にしたまま友達作りに励もうと思う。

特別賞
SDGs賞

多様性を見つめ直す

大阪教育大学附属天王寺中学校３年生
加藤結萌梨

近年、多様性を認め合うことが謳われている。多様性とは、色々な個性を持つ人が共存することである。よく耳にするのは、性的指向や国籍についてなどだ。私も多様性を認め合う社会の実現に賛成だし、こう考える人は多いのではないかと思う。しかし、なぜ私たちは簡単にそんな社会を創りたいと言えるのだろうか。それは、それぞれの個性が個人の問題であると考えているからだと思う。

この物語は、五十歳の自閉症の忠男とその母を中心に描かれている。自閉症とは、コミュニケーションを取るのが苦手、ある物事に強いこだわりを持つなどの特徴を持つ発達障がいの一つだ。例えば忠男は、絶対に決めた時間ぴったりに行動する。常に手が動き、音に人一倍敏感である。彼には支援が必要だった。今まで彼の母と生活していたが、母はもう高齢であるし、いつかは母の元を離れなければならない。そのため忠男をグループハウスに移住させることにしたが、彼には合わず、結局家に戻り、再び母と過ごすようになった。

タイトルである「梅切らぬバカ」は、桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿ということわざからきている。桜は剪定しない方が良いが、梅は剪定した方が良いことから、その人の個性にあった手の掛け方があるという意味だ。忠男と母は、庭で梅の木を育てていた。しかし木は庭から飛び出し危険で、地域の人から迷惑がられていた。しかし忠男が切るのを嫌がったので、物語の最後まで切られることはなかった。梅を切らない、つまり最も適切な選択でなくとも、忠男の個性に合っているのは母と共に生活することなのだと解釈した。

これで全て解決する程現実は甘くない。隣に引っ越してきた里村家の夫婦は、初めは忠男に対し嫌悪感があるように見えた。自分たちが彼のせいでトラブルに巻き込まれるかもと勝手に想像し勝手に被害者になったように思っていたのかもしれない。実際忠男は勝手に里村家に入ってしまう。しかし忠男は落とし物を届けたかっただけで悪気はなかった。こう切り取ると、悪いのは忠男を受け入れられない里村家だという風に思うかもしれない。だが自分がその立場ならどう感じるだろうか。勝手に家に入られ、でもそれがその人の個性であると見なされる。こんなことが起きても理解者でいられるだろうか。認め合い、更に共存することは、とても難しいのだ。

多様性を認め合う社会の実現が、認め合いだけで成立する訳ではないのだと強く感じた。私たちは社会を創る。地球は一つしかないのだから、個人ではなく、共に生きてゆく。私は、どんな人とも、すぐに最適を見つけて共存していける自信がない。しかし、その人の個性に合った関わり方がきっとある。時間がかかったとしても、自分にも相手にも合った関わり方を見つけることが、今目指すべき社会に向けてできる事なのではないか。初めから関わることを全くしないのなら、それは本当の梅切らぬ馬鹿だ。

特別賞
映倫・次世代映画賞

私が存在した証

京都市立嘉楽中学校１年生
山内梨奈

私は、平和な世界に生まれたので、戦争というものを経験したことはありません。他の人から聞いた話しか知らなかったため、この映画をきっかけにいつ爆弾が落ちてくるかわからない怖さ、当時の暮らしなどをもう一度考えることができました。

主人公はすずという、今の私たちと変わらない普通の女性で、私に似ています。おっちょこちょいで、いつもぼーっとしていて、今とほとんど変わらない、穏やかな生活を送っていました。しかし、空襲が続き食べ物が少なくなっていく日々。それでも今までと変わらない生活を送るためのいろいろな工夫や、その当時だからこそ生まれた知恵、前を向くすずの姿にとても驚き、感動しました。

戦争は、今まですずの身近にあった大切なものや人、そして目には見えない「心」までうばってしまうのです。戦争により、どんどんすずの大切なものが奪われていく中、どうしてすずは笑顔で前向きに生きていこうとするのか、疑問に思いました。自分の大切なものや人をうばわれてしまったら私は、たえられないと思います。

おっちょこちょいで、ぼーっとしているこんな私にも、すずみたいにいろいろなことがあります。悪いことばかりではありません。みんなで楽しくご飯を食べたり、みんなで一緒に遊んだり。そんなことを思うと、すずみたいに笑顔で前向きに生きたいと思いました。

幸せな日々が、どれだけ大切で、それをどうやって守っていくべきなのかはすずが送っていた日々の生活を見ることで、少しだけわかったような気がしました。この世界の片隅から戦争を広げていくのではなく、笑顔や幸せを広げていくことができれば、もう二度と戦争をくり返さないようにするために少しでもつながるかもしれないなと思いました。

今は平和な世界ですが、まだ戦争はなくなっていません。でも、この世界の片隅で生きていた人々がいたということを、みんなが少しだけでも頭に入れておくことができれば、世界は少しづつ、変わっていくと思います。そして、この世界の片隅に、すずのようなたくさんの人々は確かに存在していました。私たちは、この世界に存在していて、もしかしたら私たちも、この世界の片隅にいるのかもしれません。

特別賞
映倫・次世代映画賞

失いたくないもの

旭川市立忠和小学校４年生
秋山結菜

私はこの映画を見て、主人公のすずやその周りの人達がたくさんのものを失っていることが最も印象に残りました。失われたものは、たくさんありました。絵を描くため、そして、生活するために大切だった右手、幼いはるみの命、夜な夜な鳴り響く空襲警報により奪われた安心、好きなものを好きなだけ食べられる食の権利、自分の未来を自分で決める自由などが失われたと感じました。失われることは、今の私にとって一生分の悲しみになると思い、失いたくないものについて考えてみました。

私が絶対失いたくないものは、三つあります。一つ目は家族です。家族は、いつも自分の近くで支えてくれる大切な存在です。だから、家族を失うと、一人では心細くなってしまい、何をするにも心に元気がなくなるからです。

二つ目は、自分がやりたいことを何でもできる自由です。いつも母が通わせてくれる習い事や、友達との放課後遊びなど、私には、自分の希望を全てその通りにさせてもらえる自由があります。この自由が失われてしまうと、自分の人生が自分のものではなくなっていくような感覚になるのではないかと感じました。

三つ目は食の安心です。自分で好きな量を食べたりすることができなくなると、食べることについての安心が保たれなくなります。食の安心がなくなってしまうと、いつもお腹が空いてしまい、心が満たされなくなったり、健康も損なわれると思いました。

失いたくないものには、全て、心が関係しているのではないかと感じました。この映画を見て、戦争により何かを失うことは、心を失うことになるのだと分かりました。

特別賞
映倫・次世代映画賞

挑戦に必要なもの

島田市立島田第一中学校１年生
杉本依知花

不可能に近い挑戦。これを聞いて多くの人は挑戦したいと思わないだろう。もし挑戦をしても、毎日不安で押しつぶされないようになりながら生活しなければならない。また、そのような場面に直面したことがないという人も多いだろう。私もその中の一人だ。では、もしそのような場面に直面したら、私はどうすればよいのだろうか。

映画「ディア・ファミリー」は、娘の命に残された十年をかけて人工心臓の開発に挑んだ家族の実話だ。私はこの映画から「挑戦」について深く考えさせられた。

もし、家族があと十年しか生きられないと聞いたら、私は絶望感に襲われるだろう。何もできずに、家族の死を待つだけの十年を選んでしまうと思う。だがこの家族は、医療知識もないのに、自分たちで人工心臓を作るという、不可能に挑む十年を選択したのだ。

多くの人が、こんなにも無謀な挑戦をしようとは思わないだろう。この家族は、小さな街工場で得た経験と知識。医療の勉強と両立しながら数えきれないほど頭を下げ、何年も人工心臓の開発に時間とお金を費やしていた。私だったら絶対にできない。失敗したらどうしようと、ネガティブに考えてしまうからだ。だがこの家族には、命に対する強い思い・諦めない心が、一人一人にあったのだ。不安は数え切れないほど出てくるだろう。その不安に勝るほどの思いが家族を家族を一つにしたのだと思った。「どうしても」という強い思いと諦めない心があれば、不安に勝ち、挑戦できるのではないかと考えた。

だが、強い思いが不安に勝っていてもそれは一時的なものではないのか。いつか不安を感じる時が来るだろう。私はこの映画に多く感じてきた、「次はどうする？」という言葉に、親しみを感じた。それは小学校六年生のときの担任の先生の口癖、「ならばどうする」と共通した意味を持っているからだろうか。

この映画を見た後、先生の口癖の意味がやっと分かったような気がした。どんなに難しい状況でも、次は何をしたらいいのかを考える。不安を原動力として、前向きな考え方に変換し、前だけを見て歩いていく。前だけをみて歩いていけば、必ずいつかどんな形であっても報われるときがくる。そんな意味だろう。不安は自分で消し、前向きにプラスな考え方にすればいいのではないかと考えた。

「不可能に近い」と聞いたら、多くの人は挑戦しないだろう。誰もが不安やリスクを恐れるものだ。だが私は、それに対する強い思いと諦めない心、「ならばどうする」の前向きな考え方があれば、挑戦できるかもしれないと、この映画を通して考えた。私はまだ人生でこのような場面に直面したことはないが、日頃から前向きな考えをもち、たくさんのことに挑戦していきたい。

特別賞
映倫・次世代映画賞

イイヤツに囲まれながら。

智辯学園和歌山小学校６年生
藤田惺人

ぼくは、「さかなのこ」という、さかなクンの自じょ伝をもとに作られた映画を見ました。ぼくがこの映画を見ようと思ったきっかけは、ぼくの家族が魚好きで、この映画に興味を持っていたからです。初めぼくは、興味がなかったのですが、映画を見終わったころには、さかなクンにとても興味を持っていました。

主人公のミー坊は、子供のころからいい人に囲まれていたと思います。お母さんは、お母さんは、とても魚が好きすぎて、魚の絵ばかり描いているミー坊をなんの規制することもなく、温かく見守っていました。よくミー坊にからんでいたヤンキーも口は悪いのですが、カブトガニをくれたり、一緒につりをしたり、イカを捕るために服やベルトを貸してくれたりする、心はイイヤツだったのです。もし、ミー坊の口が悪かったりすると、ヤンキーはイイヤツにはなっていないと思います。ミー坊が、ネガティブなことは一切言わなくて、みんなからきらわれていなかったから、友達関係も上手くいけたのだと思います。

ぼくは、人間関係を上手くできていたから、ミー坊は今、有名になっているんだと思います。なぜなら、ミー坊の初のテレビ出演は、元ヤンキーのヒヨが、高校生になってから勉強して、東京の良い大学に行って、テレビのディレクターになり、ゲストとしてミー坊を呼んでくれたからです。元ヤンキーのかみそりモリーも、自分の寿司屋のかべの絵をミー坊にたのみ、その絵が良い評判を得たことから、雑誌のさし絵を書いてほしい、とたのまれたりと、いろいろ友達からきっかけをもらっているからです。

ぼくもミー坊のように、いい友達をいっぱい作り、その友達にきっかけをもらいながらも、前へ向かって進んでいこうと思います。

特別賞
映倫・次世代映画賞

キラキラのめのスター

大阪市立築港小学校１年生
鍋野うり

わたしは、ギョギョっとサカナスターてんをみにいくまえに、「さかなのこ」のえいがをみました。

このえいがは、おさかながだいすきな、ちょっとかわったさかなクンのちいさいころからのおはなしです。

うみにいって、たこがさかなクンにはりついていたところで、おかあさんとおおわらい。「たこをかいたい。」とさかなクンのおかあさんにいって、「おふろでかえばいい。」といったのもおもしろかったです。

たこがおふろにいたら、かぞくのみんなはどうやっておふろにはいるんだろう。

おおきくなったさかなクンは、すいそうにたくさんおさかなをかっていました。てんじかいでみたえは、おさかなのめがキラキラしていて、みんなスターでした。

どんなおさかなでも、すてきなところをみつけられるさかなクンのめも、キラキラしてみえました。

特別賞
全国映画館特別賞

わたしはわたしだから

徳島文理小学校１年生
米澤杏侑奈

えいがをみてびっくりしました。どうしてかというと、わたしはこまるとすぐ、なきます。そのとき、わたしのあたまのなかにカナシミがうじやうじゃいるから、なみだがとまらないんだとわかったからです。

ライリーにいってあげたいです。「ライリーはがんばっているよ。」と。シンパイがはりきりすぎて、ずるいことをしたりきゅうにおかあさんにおこったりしたけど、ヨロコビやイイナー、ハズカシ、ダリィもみんなライリーがだいすき。よくなるようにこころをこめてやっています。わるいことをしたら、ごめんとあやまって、いいときは、そのちょうしでつづけたらいいとおもいます。だって、そのぜんぶがライリーなんだからです。

わたしは１つだけハズカシがないです。５年生のおねえちゃんにいうと、「そのうちせいちょうしたらハズカシさんがちゃんとくるよ。」とおしえてくれました。ハズカシさんいつでもきていいよ。わたしはわたしだから。

特別賞
全国映画館特別賞

大切な人への最後までのやさしさ

福山市立神村小学校４年生
中垣佐菜

中垣佐菜　今夜、世界からこの恋が消えても
『大切な人との最後までのやさしさ』

わたしは、「今夜世界からこの恋が消えても」というえい画を見ました。このえい画を選んだのは、今まで見たえい画の中で一番心にしみたからです。

このえい画は、記おくそうしつの女の子と病気を持つ男の子が教室で出会い、いろいろな場所へ二人がなか良くお出かけする物語です。

わたしがこのえい画を見て、一番心にのこったところは、男の子が病院に行く前の日に女の子の友達に自分が病気のことを女の子に内しょにしてほしいと言い、自分が死ぬかもしれないので、自分をわすれてほしいとたのむところです。男の子は少し悲しそうなさびしそうな顔で帰って行きました。わたしはこの部分を見て、むねがはりさけそうな気持ちになりました。もしわたしが男の子の立場だったらと考えると、明日の病院が少しこわくなり、頭の中がいっぱいになって何もできなくなると思うからです。ですが、その中でも男の子は自分を女の子にわすれてほしいと言ったことが少し悲しいけど、これも女の子へのやさしさなんだと思いました。最後までおびえずゆう気を出す男の子は少しゆうかんだなと思い、自分がはなせなくなるほど、その場面にむ中になりました。

わたしはこのえい画を見て、二つのことを学びました。

一つ目は、何があっても少しだけゆう気を出してみるということです。こわいことや悲しいことがあっても、他の人の役に立つことや人のためになることがあったら少しゆう気を出してみようと思います。

二つ目は、最後まで相手のことを思いやさしさを見せるということです。大切な人を思い、最後までやさしさを見せようと思います。

これからは、「少しのゆう気」と「最後までのやさしさ」を大切にしたいです。

特別賞
全国映画館特別賞

大人になること

智辯学園和歌山小学校６年生
澁田万由子

私は、この前、ディズニーとピクサーの最新作、インサイドヘッド２を見に行きました。このお話では、ライリーという女の子の頭の中にもともといた感情たちに加え、新たに四つの感情──大人になるための感情たちが加わり、大人になることはどういうことか、ライリーと感情たちが考えるお話です。

ライリーの頭の中にやってきた四つの感情の名前は、「シンパイ」「イイナー」「ダリィ」「ハズカシ」です。私は今十二才で、ライリーは十三才と年が近いので、ライリーに共感できることはたくさんありました。

私の頭の中では、最近、「シンパイ」と「ムカムカ」、「ダリィ」が主に動いていると思っています。特に、「シンパイ」が、ついつい頭の中で動いてしまうのは、ライリーにとても共感できました。こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと考えてしまい、マイナスな気持ちになってしまうことが最近増えてきているので、「ヨロコビ」が頭の中をコントロールできるチャンスをたくさん作らないとなと思いました。

でも、「シンパイ」や「ダリィ」の能力が発動してしまうのは成長するために必要なことだということを、この映画に教えてもらいました。もともといたヨロコビたちと、新しく来たシンパイたちが、うまく調和し合って、大人になっていくんだと分かりました。

もう一つ、この映画では、自分らしさについても、深く考えることができました。誰かの、「らしさ」は、他人が決めつけるものではないということを、改めて考え直すことができました。

これからは、自分らしさを大切に、「ヨロコビ」いっぱいの人生にできるよう、今しかない思春期を感じながら、過ごしたいと思います。

特別賞
全国映画館特別賞

主人公

中野市立中野平中学校３年生
市村万祇

「かっこいい、かっこいい。感動した。」
この映画を見た後の、私の第一声である。私とは全く違う境遇の登場人物たち。しかし、彼らの物語にこれほど感動し、「かっこいい」と思ったのはなぜだろう。

この映画は、映画「キングダム」の第４作で、主人公「信」の憧れの人である「王騎将軍」の物語が大きく進展する。私が特にかっこいいと思ったのは、ホウ煖が「貴様は何者だ」ときかれた王騎が堂々と「決まっているでしょう。天下の大将軍ですよ。」と答えた場面だ。「天下の大将軍」であることに誇りを持ち、堂々と言い切る姿に胸が熱くなった。同時に、そんな王騎や夢のために命をかけられる信、男性が圧倒的に多い戦場で男性と互角以上に戦える摎や羌カイの生き方を羨ましく思った。彼らは彼らの人生の「主人公」だった。

しかし、私は「彼ら」にはなれない。私は平凡な一人の中学生にすぎない。何かのために命をかけた経験もなければ、だれかに感動してもらえるような物語もない。将来の夢も自身もない。この映画に出会って「何かを変えたい」と思ったのは事実だが、何から手をつけたら良いのか。

そんなとき、ふと目についたのが私が保育園児のころに書いた短冊だった。そこには、「〇〇になれますように」とそのとき流行っていたアニメのキャラクターの名前が書いてあった。あったじゃん、私にも。「大将軍」みたいな大きな夢のために、本気になっていた時期が。誰のためとか考えずに、「自分がやりたい」を追求していた経験が。今の私は人の目を気にして、自分の夢さえも「こんなことを言ったら引かれないか」と考えてしまう。自己中心的なのはよくないこと、でも大きな夢を実現するためには、子どもの頃の「自分はこれがしたい。」を大切にしたい。信や摎が将軍を目指す姿、そして昔信が夢をばかにされてもあきらめなかった姿を見て、そう思った。

でも、それだけでは足りない。夢を持つだけではたりないということも、この映画を見て実感した。王騎はただ自分のことを「天下の大将軍」と言っているわけではない。数十万人の兵士の命を預かる責任を持ち、自分が死んでしまう直前にも仲間のことを考え、何よりその地位につくまでにたくさんの努力があったからこそ、王騎の言葉には重みがあり、「かっこいい」のだろう。

私の生活はいたって普通だ。それは幸せなことだと思う。その人の物語や努力が人々に知られたり感動されたりするのはごく一部のひとで、人一倍の努力や覚悟が必要だろう。でも、名前すら残らない兵士も、ただの中学生も、その人自身からすれば主人公なのだ。私が主人公の物語で私は私の夢に向かう。私なりに「かっこいい自分」になる。そのためにできることをする。そしていつか堂々と「私は私だ」と言い切りたい。

特別賞
ブルー　きみは大丈夫賞

「大丈夫」は私にとっての魔法の言葉

長岡第五小学校６年生
重田結寿

毎年、ママと一緒に二人で映画を観ることが去年から決まりになりました。昨年観たのはインディージョーンズです。どうして急に、そんなことをパパが企画したのか分りませんでした。「ママが小さな頃から好きな映画の続編だから、つまらなくても文句を言うんじゃないよ」とパパが小声で言いました。何も言わなくても、映画はとても面白かったのに、と思いました。それから、少ししてママが病気で入院しました。私が不安がるから、心配する時間は短い方がいいから、きっと大丈夫だから、直前まで二人は私に入院のことを黙っていました。ママと離れ離れになったのは生まれて初めてです。わけが分からなくて、私は毎晩泣きました。私の世界が突然、壊れてしまったような気持ちでした。

今年も、ママと二人で一緒に映画を観ることができました。私は、どんなにつまらない映画でも良いと思いながら、席に座りました。でも、その考えは大間違いでした。私のための映画みたいに、私は感動しました。去年は一度もしなかった事だけど、隣の席をぬすみ見ると、ママは途中からずっと、ハンカチで涙をふいていました。私と同じ気持ちだったそうです。主人公のピーはまるで、海の向こうにいるもう一人の自分みたいでした。ママがいないぶん、私の方がずっと幸せですが、明るいパパの存在はまるで同じです。中でもたくましいおばあちゃんには、驚きました。ママが病気の時に、一番頑張ってくれたのは、私の祖母です。映画の中でおばあちゃんが、バレエをもう一度踊れるようになるシーンは忘れられません。ifと、おばあちゃんがもう一度会えたなら、そう思ってしまいました。

私にとってのifは、まだ私の隣にいてくれるのでしょうか。私は大切な人達に囲まれて、まだこのまま子どもでいたいと願ってしまいます。来年もママと二人だけの大切な時間に、すてきな作品に出会えますように。

特別賞
ライオンキング賞

スカーへ

岩沼市立岩沼南小学校２年生
澁谷美乃利

スカー。今どこにいますか。元気だったらわたしと友だちになってください。わたしはスカーが好きです。スカーはかみが黒くてかっこいいよ。スカーはムファサとにてないけど、わたしのうちも、お兄ちゃんはお母さんににていてわたしはお父さんににているよ。スカーもきっとお父さんかお母さんににているんじゃないかな。

スカーはわるいことをして、きらわれてしまったね。でも、わたしは友だちでいるよ。ムファサには、ラフィキとザズーの仲間がいて、シンバにはティモンもプンバァの友だちがいるでしょう。シンバも友だちがいなかったら、ゆう気を出してプライドロックには帰って来なかったよ。友だちがいるといいよね。スカーをしんじてくれる友だちがいれば、仲間をふやすゆう気が出るよ。だからわたしと友だちになろうよ。わたしがスカーのいいところをみんなに教えるからね。まっているよ。

特別賞
PERFECT DAYS賞

生きてゆく

呉青山中学校２年生
海生玲圭

この映画は起承転結がなく、説明も少ない。解釈は観たものの心に委ねられる。私の中で空想は広がり続け今も心の中に息づいている。

平山さんは毎日、同じルーティーンを寡黙に丁寧に生きている。余計なものを持たず、自分にとって必要なものと、大切なものに囲まれながら慎ましく生活している。部屋で育てている苗木に愛情を注ぎ、植物育成ライトまで使用し、毎日水をやり話しかける。

平山さんは決して自分から他者に関わろうとしない。しかし、人にも植物と同じように優しいまなざしで接する。困っている人には手を差し伸べ寄り添うことが自然にできる人だ。

おそらく過去には辛い出来事があり、耐えられなくて、全てを放り出し、今の生活を選んだのだろう。悪夢にうなされながらも、自分の心地よい生活のリズムを、何年もかけて少しづつ築きあげてきたのではないだろうか。平山さんは優しすぎるから、今も自分が自由を手に入れたことで傷つけたであろう人達の思いに苦しみ続けている。

忙しく毎日を過ごすことも、多くを望まないことも、自分を律する行為に思える。

フィルムカメラで撮る木漏れ日の写真は、平山さんの日記のような、生きている証だ。

（こんなふうに生きていけたなら）

映画のキャッチコピーのこの言葉は、平山さんが木を見つめ、日々感じている気持ちに思えてならない。しっかりと根を張り、真っすぐに確実に太陽の光に向って生きようとする木は、平山さんにとって憧れなのだ。

家出をしてきたニコが、平山さんのペースを狂わせるが、平山さんはとても嬉しそうに見えた。しかし、カメラのファインダーを覗く平山さんは、無邪気に見えたが瞳の奥は泣いていて、胸が苦しくなった。

ニコが（十一の物語）のヴィクターの話をした時、平山さんが蓋をしてきた過去の自分とニコが重なりドキドキしただろう。ニコが帰った後、古本屋で新たに（十一の物語）を探し、少し慌てたように（すっぽん）を読んでいる平山さんは、ニコへの愛情に満ちている。一冊の本とカメラで、ニコと平山さんの世界は、ずっとつながってゆくだろう。

ラストシーンで平山さんは涙を流す。背負ってきた過去や割り切れない思いが溢れ出し今を生きている自分をぐらつかせたのであろう。でも平山さんは笑みを浮かべる。ニーナ・シモンのフィーリング・グッドを選んだのは、前を向くため、自分を鼓舞するためだ。記憶はやっかいで、ピンボケ写真のようにビリビリ破って捨てることはできないが、車を降りる頃には、

（今日も素晴らしい一日にしよう）

と空を見て本当の笑顔に戻ってほしい。

特別賞
PERFECT DAYS賞

何気ない日常

徳島文理小学校６年生
近藤和惠

私は映画を観ることに最近興味を持ち始めました。映画はドラマよりも長く、迫力もありとても面白いです。そして夏休みになり映画作文コンクールがあったのでこれに応募しました。今回は内容が気になりこの映画を鑑賞することにしました。

この映画は平山さんという一人の男性の日常を描いた物語です。平山さんの朝はほうきで外を掃除している音から目覚め始まります。朝は昨晩読んでいた本を片付け、ひげをそりはみがきをし、植物に水をやったりします。トイレの清掃服に着がえ、コーヒーを買い仕事場に出発です。平山さんはキレイにトイレの掃除をしています。東京の渋谷のトイレを掃除します。平山さんは、自分の作った道具でトイレを掃除しています。とても几帳面に仕事をしています。終わるとお気に入りの木がある場所で昼食をとります。家へ帰り、温泉へ行き、地下にある店へ行き、家に帰り夜寝る前に本を読み、そんな日々が続きます。毎日同じような日々で静かなくらしだけど、毎日同じ日ということはありません。一日目はトイレで迷子の男の子に出会い、清掃中に人もやってきます。二日目にはたかし（後輩）に金を貸す。三日目はトイレを清掃時に出てきた紙にマルバツゲームが書いてあってそれにメモをつけたり、木と空の様子をカメラにのこしたりします。そんな日々が続きます。四日目に母とケンカをし、家出したニコ（平山さんの妹の娘）がやってきます。五日目はニコも仕事を手伝ったりします。普段は無口な平山さんですが、ニコと一緒だとよくしゃべります。ニコの母が来て、むかえに来たけれど、平山さんはニコといる日々が楽しかったんだと思いました。静かで何も変わらないような日々だけど同じということはなく、毎日が楽しい日だと思った。この映画を観て大切なものを貰ったような気がしました。

特別賞
PERFECT DAYS賞

KOMOREBIの向こうの私へ

防府市立右田小学校
相良綾香

「結局、人は見た目で判断される。」これが最初の感想だ。静かな日常。穏やかな毎日。揺らぐ世間に惑わされない日々。果たしてこれが、理想の日常で、最高の毎日で、素晴らしい日々と言えるのであろうか。

映画の序盤で、公園で遊んでいる子供がトイレに隠れていて、主人公が子供を見つけて親元に返す場面が出てくる。その親は、子供を心配しながら、念入りに右手を拭く。そう、トイレの清掃員の汚い右手に触れた、我が子の手を消毒するかのようにして。「まあ、これが現実だよな。」と、私は素直に感じた。大事なものは汚されたくない。穢れは排除したい。そう思うのが普通の人間なのだろう。笑顔で子供を見送る主人公に、「そこまで、我慢しなくてもいいぞ。もっと感情を出せ。」と、私は心の中でつぶやいた。

主人公にも親族がいた。姪の子が家出して来た。二人が夕日を背に、「今度は今度、今は今。」と言いながら自転車を走らせるシーンが出てきた。この世界には、どうやら交わる世界と交わらない世界があって、交わらない方がいい世界もあることにすぐ気が付いた。姪を現実に戻してあげる所に、主人公の情の深さを感じた。そして、姪の子が主人公の妹、つまり姪の母の所に戻る時、私は「姪は、これでいいんだよな。」と納得した。しかし妹が主人公に、「ホントに、トイレ掃除してんの。」と聞いた言葉に、やっぱり人は見た目で判断されるのかと再び感じた。ただ、その後の主人公の涙は、悲しさや寂しさ、情けなさでは無く、「自分の選択は間違っていない。だから今の現実は正しい。」と、自分の人生を全肯定する感情が溢れ出した涙と私には映った。

いま、多くの大人が世間体と戦っている。私も将来、世間体と戦うのだろうか。いつか、自分の生き方は間違っていないと言えるだろうか。最後に映った白黒の映像をじっと見ながら自問した。さあ、私、どう生きようか。

特別賞
PERFECT DAYS賞

ルーティーンの中の美しさ

恵泉女学園中学校３年生
但野里歩

生活していくうちにいつの間にか決まるルーティーン。一日の終わりに達成感であふれることもあれば自分を責めてしまうこともある。そんな日常は美しくて尊い。『PERFECT DAYS』は日常の美しさを私に教えてくれた。

主人公の平山は静かで淡々とした日常を生きていた。同じような時間に目覚め、同じように働き、同じように過ごす。平山の繰り返される日常を写した映画だ。しかし、全く同じ日は一度もなく毎日が変化の連続だった。

この映画を観ながら私は徐々に自分の日常と重ねていた。私の日常もほとんど同じことの繰り返しだ。そんな毎日の日常の中でも小さな出来事がたくさん起こる。辛いことが続くこともあれば、嬉しさでいっぱいのときもある。それは平山も同じなのではないだろうか。

私が印象に残ったのは車を運転しながらアップになる平山の表情だった。このシーンは平山の表情だけでセリフも行動も何もない。それなのに平山の表情はどこか寂しそうで幸せそうでもある、複雑な表情だった。平山の表情をみて私はふと気づいた。感情とは複雑に混ざり合ったものだと。思い返すと、成長していくにつれて感情は複雑になっていった。幼いときは欲しい物があったら素直に「欲しい！」と思っていたのが今では値段や実用性を考え諦めることも多くなった。成長していくにつれて感情は複雑になっていく。平山にそう教えてもらえた気がする。

私は平山の日常を通じて毎日の小さな幸せがたくさん潜んでいることに気付いた。私は今まで幸せは自分の中で限られた数の思い出だと思っていた。それに対して平山は決められたルーティーンの中で見出す幸せや変化の中で起こる幸せを感じていた。そう、幸せとは毎日の小さな変化やルーティーンの中で見出すものなのだ。同じように見えるシンプルな毎日でも、全く同じ瞬間は二度とこない。自分では気づかなかった幸せがすぐそばにあったのだ。

私は平山にたくさんのことを教えてもらった。これからは平山みたいに毎日の小さな変化や幸せをたくさん感じ取って言いたい。何か特別なことはなくていい。ルーティーンもこなしながら過ごす毎日がPERFECT DAYSだったと思えるように。

「こんなふうに生きていけたなら」映画のキャッチコピーであるこの言葉には平山のシンプルな生活への満足さや人生に対する寂しさ、後悔が含まれているのだろう。そんな複雑な感情の中で過ごす日常はいつも美しい。

特別賞
PERFECT DAYS賞

KOMOREBI

横浜市立根岸中学校３年生
野田俊樹

僕は「PERFECT　DAYS」という映画を鑑賞しました。この映画は、トイレ清掃員の平山の日々を描いた物語です。

この映画では最後に「KOMOREBI」について紹介する文がありました。直訳すると、「風に揺れる木の葉が作り出す光と影のきらめきを表す日本語。それは、その瞬間に一度だけ存在します。」というものです。僕は平山にとって日々は、「KOMOREBI」のようなものだったのではないかと感じました。それこそが平山にとっての「PERFECT　DAYS」だったのではないかと。

平山は日々にあるルーティーンを築いていました。それは、「朝早く起き身支度を始め、植木に水をやり、車に向かう。車では古いカセットを聞きながら運転する。トイレで作業し、作業が終わると、風呂と居酒屋に行き、家に帰る」というものでした。これは大まかに紹介しただけで、もっと詳しくみるとたくさんのルーティーンが存在します。これだけ見てみると、平山は決まった日々を過ごしているように見えます。しかし、彼はこの中の違いを楽しんで日々を過ごしているのです。たとえば、隣のベンチで自分と同じサンドウィッチを食べている人と目が合ったり、知らない人とトイレを介して「マルバツゲーム」をやったり。

彼にとっての日々は「いいこと（光）もあれば悪いこと（影）もある。その中できらめいてみえて、それはその瞬間だけ存在する」そんなものなのではないでしょうか。彼は作中「何も変わらない人なんて、そんな馬鹿なことがあってたまるか」と話しています。ちょっとずつ変わっていく日々のそのちょっとを楽しみながら、彼は必要なものだけの日々を過ごしているのです。

さて、現代にこのようなちょっとした違いを楽しんで生活している人がどれだけいるでしょうか。僕は、現代では「平山」のような人は少ないと思います。社会人も学生も日々の仕事や、勉強に追われ変化に気づかずに日々が過ぎていく。時間に縛られ、気づけばいつも通りの決まった一日が終わってしまっている。僕はそんな忙しい日々でもちょっとした変化を感じられることで、いつもの日々により色を感じられるのではないかとこの作品を見て感じました。

作中で平山は木漏日の写真、植木鉢の植物、人間関係などの身の回りの環境のちょっとした変化を喜び、悲しみ、生きています。それはどんな立場でも、状況でも変わらず感じられることです。現代はモノに溢れ、時間に縛られ、日々のちょっとした変化なんて気づけないかもしれません。それでも、ちょっと意識することで世界は変わって見えると僕は思います。こんどはこんど。いまはいま。皆さんも「KOMOREBI」を感じてみませんか。

特別賞
プライムビデオ賞

アイアムセリーヌディオンを観て

九段小学校６年生
市村玲

私は、2024年オリンピックで愛の賛歌を歌っていた歌手のセリーヌ・ディオンのドキュメンタリー映画をこの夏の1本として観ることにした。この映画を見て大きく心をゆさぶられた。

したいことができなくなっても諦めないセリーヌの強さが私に忘れられない印象をあたえた。セリーヌ・ディオンは、スティフパーソン症候群という筋肉が制御できなくなり痙攣を起こすという珍しい病気にかかってしまった。セリーヌ・ディオンはのどの筋肉が制御できなくなり、大好きな歌が歌えなくなってしまった。しかし、セリーヌ・ディオンは、自分の歌を聞きに来てくれる観客のために薬を飲んだり治療に向き合い、発声練習をしたりして歌がまた歌えるように努力した。

私がこの映画の中で一番心に残った言葉は、セリーヌ・ディオンの「私には手抜きなんてできない」といったシーンだ。セリーヌ・ディオンは、ステージ上でも観客に満足してもらえるように完璧なパフォーマンスをするように心がけている。フランスはもちろん世界中の人々から好かれている理由はここにあるのだと感じた。何事も全力でやりきる。

もうひとつ印象に残ったのは仲間と協力することを大切にしているところだ。セリーヌ・ディオンは、「短い時間で行くなら、一人がいいけど、より遠くに行くには仲間が必要」と言っていた。セリーヌ・ディオンは更なる目標のために、仲間と協力をした。仲間はセリーヌが体調が悪くなると全力で支えた。私はこの映画を見て、セリーヌは「止まりたくない、諦めない」という強い意志を持っていたからこそ、大変な病気の中から回復し、オリンピックの開会式の時のような力強い歌声を出せたのだと感じた。私もあきらめずに力一杯好きなことに向かっていきたい。気持ちの強さこそが行動の原点だと思った。

特別賞
プライムビデオ賞

とうもろこし、宇宙へ行く

川崎市立東小倉小学校６年生
小野寺陽葵

この映画はNASAの宇宙飛行士ホセ・ヘルナンデスの自伝を基に描かれたお話です。

主人公のホセはメキシコ出身で移民農業労働者の子どもとしてアメリカで育ちます。作物の収穫期ごとに家族で引越し、早朝から農業の仕事を手伝い、その後学校に通うという僕には想像もできない生活をしていました。

ある時、ホセはアポロ１１号の発射シーンをテレビで見て宇宙に憧れ、とうもろこしのロケットの絵を描いて、宇宙飛行士になる夢を学校の先生に伝えます。

その後ホセは様々な逆境に耐えながら宇宙飛行士を十一回も志願し落ち続けました。

そうした姿を見て僕はこの映画を少し退屈だと思いました。それはホセがあまり自己主張をせず、こっそりとNASAに志願書を送り落ち続け、長い時間忍耐を続ける姿が描かれていたからだと思います。しかし、ホセが奥さんに夢を打ち明けたことがターニングポイントとなり、物語がぐんと進んでいきます。奥さんが味方になったことでホセのやる気スイッチが入ったと思います。ホセは試験に受かるためにトレーニングをする時間を作ったり、その時間は家にほとんどいないので奥さんは５人の子どもの世話や家のことを一人でして、奥さんの支え無しにはホセの夢は実現しなかっただろうと思います。ホセはようやく次の十二回目の選抜試験に受かります。

宇宙飛行士になるための選抜試験や訓練は、体力・精神力・忍耐力・協調性を必要とされ大変と聞いたことがあるので、若くはないホセには苦労が多かったと思います。

この映画を見て学んだことは二つあります。一つ目は諦めなければ夢は叶うことです。二つ目は夢を人に話すことです。

どんなに困難な状況でも諦めなければ夢は叶うとホセは教えてくれました。僕も、まずは夢を見つけ、そこに向かって努力し、人に話してみようと思います。

特別賞
ゴジラ賞

生きてあらがう

福岡市立和白東小学校３年生
佐藤太一

ぼくはほぼ全てのゴジラ映画を見ている。昭和の白黒のものも見た。だから新しいゴジラ映画が待ちきれなくて、公開初日に映画館に連れていってもらった。入口のポスターには『生きて抗え』と書いてあった。漢字が読めなかったのでお母さんに教えてもらった。あらがう。ていこうとする事らしい。

せん後の日本にゴジラがやって来た。船長はゴジラをたおしに行く船に、まだ若い水島をのせなかった。ぼくは水島がけがをして足手まといだからかと思ったが、ちがった。水島は気づいていなかったが、船長は
「日本の未来はおまえたちにまかせた。」
とつぶやいていた。船長は水島に生きていてほしいとねがっていたのだ。若い世代は未来を生きていかねばならない。だから死ぬな、と言いたいのだと気付いた。

今年の春、ぼくのひいおばあちゃんが死んだ。ひいおばあちゃんは、ぼくが生まれた時泣いてよろこんでくれたらしい。会うといつもおかしやくだ物をいっぱい出してきた。食べきれなくて困った事もあった。遠くに住んでいたから、春休みに入ったら会いに行くつもりだったのに、その一週間前に天国へ行ってしまった。せめて、ぼくが会いに行くまで待ってほしかった。会って笑い合えるのも、
「こんなにたくさん食べられないよ」
と文句を言えるのも生きていてこそだ。ぼくはくやしかった。でもそう式で、言われていたよめいを数か月こえて生きてくれたと聞いた。そうか。ひいおばあちゃんは必死に生きて、びょう気にあらがっていたんだ。

主人公のしき島は、さい後、自らゴジラの口の中に突っ込んでいった。まわりの人はみんなしき島が生きている事をねがっていた。大切な人には生きていてほしいと思うものなんだ。ぼくもぼくを大切に思ってくれる家族のために、これから先あるかもしれない困なんに必死にあらがって生きていこう。

特別賞
寅さん賞

歴史をつなぐ寅さん

葛飾区立柴又小学校５年生
吉田翔俐

僕は、生まれも育ちも柴又のすぐ近くです。この映画に登場する、帝釈天題経寺やとらやさん、ルンビニ幼稚園、柴又の土手の風景や水元公園など、どれもこれも、僕が住んでいる所に実在するものばかりです。映画に出てくる街は、道や建物は古いですが、現代の様子とほとんど変わらずにまるでタイムスリップした感覚を味わえます。

僕は、この夏休みに柴又の街で草団子体験や防空壕見学などして、柴又を自由見学のテーマにしました。実は、平成３０年２月１３日、「葛飾柴又の文化的景観」が、東京都内初の国の重要文化的景観となりました。これは、僕の住む地域の自慢です。

この映画をみてよく考えると、この「男はつらいよ」の映画シリーズがあったからこそ、世の中のみんなに柴又が知られることになって、人がたくさん集まってくるようになって、誰からも愛される寅さんとともに、葛飾柴又が長く愛される街になったのではないかと思いました。

ところで、この映画で印象に残っているのは、寅さんが長い留守中の間に、いつもお世話になっているおいちゃん夫婦の自分の部屋に、新しく下宿するようになったルンビニー幼稚園の先生がやってきてからの、寅さんのお茶目な様子です。それから、映画には、春子先生が幼稚園の園庭か柴又の土手で、幼稚園の子どもたちと歌ったり、お遊ぎするところが何度も出てきますが、僕もこの幼稚園で同じ経験をしていて、昔から変わらない遊びや柴又の良さを感じました。寅さんが幼稚園に来て、春子先生や子どもたちと一緒に歌ったりする時は、いつもより優しい言葉を使ったり、顔もにこにこした表情をしていたので、寅さんの別の顔を見ることができます。

柴又には沢山の人が集まり、いつもにぎやかです。まだ柴又に来たことがない人に体験してもらい多くの人に柴又と映画「男はつらいよ」を知ってもらいたいと思いました。

特別賞
寅さん賞

私の中の寅さん

国立大学法人福岡教育大学附属久留米中学校１年生
古賀すみれ

自由に風の吹くままに旅に出る寅さんをすごいと思った小学二年生。

本当に寅さんは自由なのか、いや不自由なのではないかと思う中学一年生。

私の中で、こんなにも寅さんの印象は変わりました。

でも、５年経っても印象的なシーンは変わりません。「男はつらいよ　寅次郎相合い傘」のメロンの場面。寅さんがお礼で貰ったメロンをマドンナのリリーがとらやに来たので食べようとなりました。その時、おばちゃんが何人いるかを数え、六等分にします。さくら、おばちゃん、おいちゃん、みつお、ひろし、リリーの六等分でした。私はこのシーンを見ると、いつも「ヤバい！」と思います。その六人に寅さんが入っていないからです。寅さんは怒ります。でも、そんな寅さんは最終的に周りの人になぜか怒られ、おいちゃんからは「そんなにメロンが食べたいならこれで新しいのを買ってガリガリ頭からかじりつけばいい！」とお金を投げつけられ、おばちゃんには泣き出されてしまいます。

その時、リリーが切ない声で言った言葉に驚きました。「こんなに温かい家はないよ。いつもお世話になって感謝しております。僕の分は皆さんでどうぞ召し上がってくださいというべきなんじゃないか。」家庭に恵まれなかったリリーは、寅さんの家庭がうらやましかったのだと思います。いつも旅に出ている寅さんの分のメロンはなかったけれど、喧嘩している様子はどこか温かく、ハラハラ、ぽかぽかします。

そんな中で、中学生になり、気付いたことがあります。寅さんは自由なだけではなく、不自由にも見えてきたのです。

寅さんとリリーがパパと呼ぶ人と三人で自由を求める旅をしました。駅に野宿したり商売をしたり、積藁の馬車で移動したり！パパも寅さんに自由を教わり、とても楽しそうでした。ですが、この回で、リリーさんが寅さんと結婚してもいいと言ってくれたのに、寅さんは軽くあしらったのです。「好きな人とやっと結婚できるのに、どうして？！」と思いました。寅さんはいつもそうです。自分が幸せになりかけると、それを避けます。なぜかと考えると、「自分といたら不幸になる」という、寅さんの相手の幸せを願う気待ちと、自分に自信が持てない気持ちがあるからだと思いました。本当の幸せを実現するために、相手だけでなく寅さんにも本当の幸せになってほしい。寅さんにも自由になってほしい。

私が見ている寅さんは今も昔も同じものです。でも、私が年を重ねる事で寅さんを深く知ります。寅さんが成長していきます。私の心が寅さんをいつまでも生かしてくれています。これからも私の心にいる寅さんがどんどん成長していく事が楽しみです。

特別賞
寅さん賞

人を真っ直ぐに思う気持ち

練馬区立大泉学園中学校３年生
山崎容典

子供の頃からよく、「努力することは大切だ」と教わってきた。確かに、自分の夢を叶えるために努力をすることは大切だと思う。しかし人間は、自分の道を進むにあたり、自分の努力以上に人との関わりが必要不可欠だ。そのため、「自分の大切な人に対し、どれだけ本気になれるか」という考えも必要だと思う。

「男はつらいよ」全五十作品を鑑賞した中、僕が最も寅さんの情熱を感じたエピソードは、第十七作、「寅次郎夕焼け小焼け」だ。この物語は、寅さんが旅先で恋をしたぼたんという女性との話が描かれている。ぼたんは過去に、ある男に二百万円という大金を騙し取られてしまったにも関わらず、その男は法律の抜け道を利用しており、ぼたんを含め、寅さんたちにはどうすることもできない状況にあった。しかし、そこで寅さんが、「その男の家に行き、二度と外を歩けないようにする」と心に決め、ぼたんや家族が必死に止めるがいう事を聞かずに、家を飛び出していってしまった。結果的に、寅さんはその男の家にたどり着くことができず、「知り合いの有名画家に絵を描いてもらい、その絵をお金に換えてぼたんにあげる」と計画してしまった。

結果から見ると、二百万円を騙し取った本人からお金を取り返すことができなかった。しかし僕は、寅さんがぼたんのために「殴りこみに行く」という決断をしたことに、寅さんの情熱を感じた。もちろん、暴力で解決することはやってはいけない事だ。しかし、寅さんにとっては、この場で決まりは関係なく、「ぼたんの気持ちにどう答えるか」が重要であり、最終的には寅さんの気持ちによる選択であった。そのため僕は、寅さんの「本気でぼたんを助けたい」と思う気持ちに感動した。

自分を振り返ってみると、自分が誰かに対し、本気で「役に立ちたい」、「助けたい」と思ったことはなかったと思う。だからこそ僕は、自分以外にも、今を生きている僕たちにとって、寅さんの考え方、つまりは「大切な人への本気の気持ち」が必要だと思う。

僕は将来、自動車関係の仕事をしたいと思う。自動車関係というと、営業やメカニック、設計などの幅広い仕事があり、これらに携わる人もそれぞれだ。しかし、どのような仕事内容であったとしても、「大切な車」であることに変わりはない。その車に乗っている人にとっては、自分の大切な車であり、その車にかかわる僕にとっても、仕事をする大切な車だ。そのため、仕事をする車への「本気の気持ち」が、車の持ち主へと伝わるのだと思う。

「困ったことがあったらな、風に風かって俺の名前を呼べ。おじさんはどっからでも飛んできてやるから。」いつしか寅さんが言った言葉だ。寅さんは故郷へ戻る度に、騒動も起こしてしまう。しかし、誰よりも人の幸せを願い、努力していたのは寅さんだったのだ。

特別賞
寅さん賞

とらさんのえいがをみて思ったこと

川崎市立東住吉小学校２年生
酒井義人

ぼくはお父さんの大好きなえいがの「男はつらいよ」を見ました。なんで、このえいがをみたのかというと、ぼくの名前の「義人」はぎりとにんじょうのある男になってほしいといういみがあり、お父さんとお母さんがきめたからです。どんないみなのかは、まだぼくにはわかりません。

とらさんのことは知っていましたが、ぼうしをかぶったへんなおじさんだと思っていました。だけど、えいがをみて、やさしいおじさんだなと思いました。あかるくて、げんきで、みんなをわらわせてくる人だなと思いました。

ぼくはりょこうがすきなので、とらさんのようにいろいろなところへいってみたいです。そして、とらさんみたいにみんなにやさしくできるようになりたいなと思いました。

特別賞
寅さん賞

「男はつらいよ」を見て思ったこと

川崎市立東住吉小学校４年生
酒井優人

僕はお父さんの大好きな「男はつらいよ」のえいがを見ました。なぜ、このえいがを見たかというと、僕の名前の優人という字は、やさしさと人情のある男になってほしいというお父さんとお母さんの思いがあるからです。

ぼくにとってとらさんはどんな人なのかがわかりませんでした。ぼうしをかぶったへんなおじさんで、ふしんしゃなのかなとおもっていました。えいがを見て思ったのはやっぱりへんなおじさんで、まわりの人にめいわくをかけてしまうこまったおじさんだなとおもいました。だけど、妹のさくらはいつもお兄ちゃんのことを考えていてとてもやさしい人なんだーとおもいました。こんなにたくさんの人にめいわくをかけているのに、なんでまわりの人はとらさんにやさしくするのかふしぎでした。お父さんにきいてみると、それがとらさんのよいところでにんじょうというものがあるんだよとおしえてくれました。ぼくにとっては、人情というものはよくわかりません。とらさんはいつもりょこうであったしらない人にやさしくしているのをみてこれがにんじょうなのかとおもっています。

このえいがでとてもたのしかったのはとらさんがひろしさんにおならの話しをしたことです。ぼくは大きな声でわらってしまいました。お父さんはえいがかんにいくと、みんなえいがをみながら大きなこえでわらっているんだよとおしえてくれました。えいがはしずかにみるものだとおもっていたのでびっくりしました。

ぼくがやさしさとにんじょうのある大人になれるかわかりません。だけどとらさんみたいにこまっている人がいたらたすけてあげられるような大人になりたいなとおもいました。

特別賞
寅さん賞

寅さんに学ぶ人生の幸せ

墨田区立両国中学校１年生
西脇沙良

「人間は絶対に一人じゃ生きていけない。逆らっちゃいかん。人間は人間の運命に逆らっちゃいかん。」第八作「男はつらいよ寅次郎恋歌」で博さんのお父さんが寅さんに語りました。それに続く「そこに早く気がつかないと不幸な一生を送ることになる。分かるね、寅次郎君…分かるね…。」と言う言葉は、人生において周りとの関係がどれほど重要であるかを考えるきっかけを与えてくれました。

私は、両親と弟との四人暮らしの中で、ご飯を食べ、暖かい布団で眠ることができる環境にとても感謝しています。でも、時々、誰にも邪魔されずに、一人で好きなだけ好きなことをしたいと思うことがありました。寅さんが旅を続け、ふらっと柴又に帰ってくる気ままな生活をうらやましいと思っていました。しかし、「逆らっちゃいかん。」という言葉には、人生には自分の力だけではどうにもならない運命や状況があり、時には身を任せることも大切だという深い意味が込められているように思いました。災害や事故、病気、そして別れなど、予期せぬ出来事が私たちを襲います。そんな時、自分一人では乗り越えられないことがあり、お互いに支え合いながら生きていくことの大切さをを実感しています。そのためには、家族や友達との関係を大切にし、自分一人で抱え込むのではなく、周りと協力しながら生きることが必要だと思いました。そして、自分も周りを助けられる存在になれるよう、小さな気遣いや困っている人へは声をかけ、周りの人の心を少しでも明るく幸せにできる人間になりたいです。

寅さんの旅は、自由気ままではありますが、いつも気楽なわけではなく、失敗やトラブルを経験しながらも、そのすべてを受け入れ、次の旅へと向かいます。寅さんも、自分の帰る場所を知っているからこそ、自由に旅ができ、家族にもわがままを言えるのだと思いました。博さんのお父さんの言葉には、周りとの関係を築くことが自分自身の幸せや成長につながるというメッセージが込められており、そこには自身の後悔もあるのではと感じました。

幼い頃から両親と柴又の帝釈天を訪れ、草団子を食べるのを楽しみにしています。五十五年前の葛飾柴又の風景は知らないですが、映画を通じてその時代の町並みを感じ、寅さんやさくらさんが歩いた参道を思い描くことができます。今自分の住んでいる町も時代の流れに合わせて変わり続けるでしょう。それでも、寅さんの家族や周りの温かい人たちのように、他者を思いやる気持ちと助け合いの精神は変わらず大切にしていきたいです。私は、この思いを胸に、成長し続ける自分を目指して、人生の旅を続けていきたいと思いました。

特別賞
寅さん賞

私の寅さん

大井町立大井小学校３年生
大宮なずな

「ぼくのおじさんは、生まれつき親切だ。」
主人公寅次郎のおい、みつおの言葉です。

寅次郎は、全国いろんな所へ旅をするテキ屋です旅先ではいつも、女せいにこいをします。そして、時々ふらりと故郷柴又へ帰ってきます。

物語のはじめで寅さんが、電車でおじいさんにせきをゆずろうとします。わたしは、とてもやさしいと思いました。

わたしが電車に乗ると、スマホを見て下を向いている人が多いです。下を向いていると、お年よりやにんぷさんに気付かないかもしれません。

わたしとお母さんが電車に乗っている時、お母さんがおばさんにせきをゆずりました。おばあさんがおりるえきになると、自分のかばんをせきにおき、お母さんのかたをポンとたたき、
「ありがとう。もうおりるからこのせきすわってね。」
と言ってくれました。その時わたしは、お母さんの親切が返ってきたきたと思いました。

わたしには、寅さんの大すきな言葉があります。
「困ったことがあったらな、東京はかつしか柴又のとらやというだんご屋をたずねな。そこにはおれの家族がいて、きっと良くしてくれるから。」
と、旅先で出会った人たちにかける言葉です。このように、知らない人でも困っている人にすぐ声をかけられるのが寅さんです。今は悪い人が多いので、わたしは知らない人に声をかけるのが少しこわいです。

もし、世界中のみんなが生まれつき親切だったら、はんざいやせんそうなどおこらないと思います。寅さんのように広い心で人をなぐさめたり、助けることができる、そんな大人にわたしはなりたいです。

特別賞
寅さん賞

初めまして「寅さん」

江戸川区立東小岩小学校６年生
林陽月

私が「寅さん」を見ようと思ったきっかけは、母と新柴又駅から電車に乗ったときのことがきっかけです。電車が到着すると、昔っぽいメロディが流れてきて母が「あ！寅さんだ！」といいました。「寅さんって何？」と聞いたら、「こどものころに家族でよく見た思い出の映画だよ」と教えてくれました。それで気になり調べてみたらシリーズがたくさんあり、迷いました。そして、おすすめランキングの中でポスターが気に入った、「寅次郎相合い傘」決めました。

これは寅さんが、自由を求めて家出した兵頭さんと、昔会ったことのあるリリーと三人で旅をする物語です。私がドキドキしたのはリリーが寅さんに「男に捨てられたんだろう」と言われ、怒ってどこかへ行ってしまう場面です。大じょうぶかなと心配になりました。結局は再開してほっとしました。寅さんは、良くも悪くも思ったことははっきり言う人なのだなと思いました。

最後も心に残りました。リリーが「寅さんと結こんしてもいいわよ」と言った時、私は二人がこれまでいいふんい気だったので、結こんすると思いました。でも寅さんは「じょうだんはやめろ」と言いました。じょうだんじゃない！と教えてあげたくなりました。後で妹のさくらが教えてくれてよかったのですが、もうおそかったです。

この映画の中で寅さんにはもったいないくらいすてきなリリーの最後にかっこよかったセリフは「女が男に幸せにされなきゃいけないとでも思ってるの？」です。その通りです。母にこの話をすると、昔はこういう男の人が多かったと教えてもらい、信じられないなと思いました。

私はリリーがダメダメな寅さんのどこにひかれたのか知りたいです。リリーの出演作がもう一つあるので、それを見て、リリーの気持ちを研究したいです。

特別賞
寅さん賞

本当の優しさ

川越市立高階北小学校４年生
鈴木感人

8月27日の男はつらいよファン感しゃ祭でファン投票で一位になった「寅次郎夕焼け小焼け」を観ました。

この作品は、い酒屋さんでお金がなくてこまっているろう人を助けるところから始まります。じつはこのろう人が日本画の立っぱな先生だと後で知ることになるのです。

寅さんは旅先でぼたんという芸者に出会います。ぼたんは悪い男に二百万円をだましとられてしまいます。寅さんやとらやのみんなはぼたんのためにそのお金を必死に取り返そうとします。ぼくはどうにか助けてあげたいと手助けする寅さんや、みんなのすがたをみてなみだが出ました。どうにもできなくて寅さんは日本画の先生にたのみに行きました。けっきょくお金はとり返せなかったけど、みんなの優しい気持ちにぼたんもなみだをながしていました。

ぼくはいっしょにくらす家族の他におじいちゃん、おばあちゃんをはじめ、親せきがたくさんいます。もし、ぼくの目の前にこのえい画に登場する日本画の先生やぼたんのように困っている人があらわれた時、ぼくはだれに相談できるだろう。お父さん、お母さんの他にいっしょになって考えてくれる人はいるだろうかと思いました。寅さんにはいつでも力になってくれるさくらや、ひろし、おいちゃん、おばちゃん、うらの工場のタコ社長がいます。みんな必死に考えてくれます。それが寅さんがだれにでも優しく、だれからも愛される人だからだと思います。ぼくも寅さんのように困っている人がいたら助けてあげることのできる優しい人になりたいです。

特別賞
ウィッシュ賞

願いと挑戦

松戸市立第六中学校３年生
関本涼玖

私のお気に入りの映画は、クリス・バックが手掛けたウォルト・ディズニーカンパニー創立百周年記念作品「ウィッシュ」です。

この映画は、ファンタジーの世界でどんな願いも叶うと言われている「ロサス王国」を舞台にした物語。その主人公となるヒロインは、願いの力を知らない少女＇アーシャ’前向きで明るく、王国の人々を大切に思っている彼女は、ある出来事によってこの夢のような王国の隠された秘密を知り史上最も恐ろしいヴィランに立ち向かう物語です。また心にグッとくるような言葉やストーリー展開にも注目です。

私はこの映画を観て心に残った言葉は、二つあります。一つ目は「私たちが直面する挑戦が大きければ大きいほど、私たちが生きる人生はより豊かになります。」この言葉にはとても共感しました。

私は「大きな壁」のような挑戦が立ちはだかると逃げてしまう時があります。そんな時にこの映画を見て見方が変わりました。大きな壁があるからこそ今がある。幸せがあるということに気づかされて自分にとっての「大きな壁」も、超えられるように前向きに挑戦できるようになりました。また私は中学三年生の受験生なので、この一つ目の言葉を忘れずに、日々の勉強に前向きに取り組みたいと思いました。

二つ目は、「願い事は、単なる考えだと思われがちですが、そうではなく、願い事は心の一部なのです。まさに最高の部分です」です。私は小さい頃は願い事をただ「叶わないかなー」と妄想をしていただけでした。しかし、この言葉を聞いた時には「自分の願いはただ叶うだけじゃなく、自分の最高の部分になるんだ」と思いました。

ふと、私はこの映画を見て「夢」とは「願い」とは何なのか、この映画はなにを伝えたのか考えるようになりました。最初は自分が叶えたいこと、やりたいこと、願いはあった方がいいなど沢山の考えが出てきました。

しかし、それだと一般的な考えになっていてこの映画の伝えたい「夢」や「願い」ではないと考えました。

その時に心に残った二つの言葉にこの映画が伝えたいことが書かれていました。これを自分なりに考えてみました。「願いはたくさんあればあるほどよくそれが心の一部になり最高の部分になって、夢を追いかけること、挑戦することは自分を豊かにしてくれる材料になる」とこの映画は伝えたかったと考えました。

この映画「ウィッシュ」を観て夢を持ち続けることの大切さ、大きな挑戦をすることの大切さを学ぶことができ、私が目標に向かって挑戦する勇気も与えてくれました。

特別賞
NBCユニバーサル賞

遠いジャマイカじゃなくても

台東区立金曽木中学校６年生
藤原啓一郎

FLY！は、マックたちカモの家族が渡り鳥にあこがれ、遠いジャマイカまで冒険する物語だ。雲の上を飛び、楽しい方法でピンチを乗りこえ、友だちを増やしていくマックたちはとても明るくて楽しそうだ。しかしぼくは映画を見ながら少し複雑な気持ちになった。

ぼくは文鳥とオカメインコを飼っている。文鳥は飛ぶのが速いがリビングを一周しかできない。オカメインコは飛ぶのが下手でカーテンにぶつかって着地する。だから野生の鳥とは全然違うけれど、マックたちが楽しそうなので、うちの鳥も旅がしたいかな、いつも同じ所にいるのはよくないかなと考えていた。そして、ぼくもうちの鳥と同じだ。いつも行くところは学校、公園、塾、家の繰り返しで、少し遠くても電車で三十分かかるバッティングセンターぐらいだ。遠い国に冒険に行こうと誰かに誘われたら、旅に出る前のマックのように怖いと思ってしまうだろう。

ぼくは安全で小さな世界に閉じこもっているのだろうか。勇気を出してどこか遠くへ冒険に行った方がいいだろうか。

うちの鳥と遊びながら考えた。二羽とも床を歩き回るのが好きで、キョロキョロしながら小さな目をキラキラさせている。さっきできた洗濯物の山も新しい世界だ。楽しそうに向かっていくのを見ると、そっちに行っちゃだめだよと言えなくなってしまう。

だから、冒険にとって大切なのは距離じゃないとぼくは思う。遠い国に行かなくても、マックたちのように好奇心と勇気があれば、新しい世界や出来事にめぐり合えるはずだ。

ぼくは来年、中学生になる。家から近い中学校に行く予定だが、ぼくにとってはまったく未知の世界だ。「一歩進むのは怖いかもしれない。でも、その価値はあるわよ。」好奇心おう盛なお母さんカモ、パムの言葉だ。マックやうちの鳥たちのように、自分を信じて少し勇気を出し、新しい何かに挑戦したい。

特別賞
TCエンターテインメント賞

日々の生活を愛そう

倉敷市立連島西浦小学校６年生
伊藤郷依

心に残った場面は最初の平ぼんな毎日の会話です。どうしてその場面が心に残ったのかというと、もし自分が戦争にあったとしたら、「また平ぼんな毎日にもどりたい」といつもの日々がいとおしくなると思うからです。ふつうに朝起きて、ふつうにご飯を食べて、学校に行って、ふつうに友達と遊んだり、お風呂に入ったりして、いつもと変わらずに安心できる場所でねる。これがもうできなくなると思うと、ドキドキして何も変わらなかった・起こらなかった毎日がとても大切なことに思えます。

今の自分の生活をふり返ってみると、戦争中の暮らしと比べると、平和の日常が何倍にも楽しくて安全なことに気が付きました。

戦争中は慣れない生活だから神経がおかしくなったり、急にどなったりすることがあるんだと分かりました。主人公の妻のヒルダみたいにふるえがとまらなかったりパニックになったりしてつかれてもう毎日がいやになると思います。

広島の原爆は太陽が４個分の熱さだったそうです。想像もおいつかない熱さで絶対に経験したくないと思いました。

原爆しょうは目に見えない放射線によって、かみの毛が抜けたり、足やうでにはん点ができます。。また水道が使えないと雨が降った時にその雨水を飲んでしまうから危ないと思いました。雨水には放射線が入っているからです。この映画を観て、福島のように原子力発電所から放射線を出すようなことがあったらこわいのでその発電所を作ろうとしている人達に地域の人たちが反対しているわけが良く分かりました。この映画を見る前は、戦争のニュースを見ても何も感じなかったけど、映画を見た今、ニュースでも戦争の話しを聞くと、今もふつうじゃない生活を送っている人がいるんだなと思います。平和のために自分ができることとして困っている人がいたら積極的に声をかけていきたいです。

特別賞
東映ビデオ賞

最後までやりぬくおしりたんてい

ニューヨーク補習授業校４年生
川上勝哉

「もし、おしりたんていがいなかったら、この事けんはどうなっていたかな。」とぼくは映画を観た後、考えていました。

この映画の主人公のおしりたんていは、とても頭がするどい人です。メットー美じゅつ館の絵がにせ物にすりかえられた事けんをそうさしている時、おしりたんていの元相ぼうにスイセンが、ビッグフラワーざいだんとつながっていることを、すぐに見ぬきました。スイセンが、ビッグフラワーざいだんにあるかくしとびらをかん単に見つけたのを不自然だと気づいたからです。また、おしりたんていは、とてもやさしい人だと思います。おしりたんていとブラウンが、石ぞうにパンチをされた時、自分もパンチされたのに、ブラウンのことを先に心配していました。

この映画の中で、ぼくは好きな場面が二つあります。一つ目は、おしりたんていが昔の友人であるスイセンから手紙を受け取った時「ワンハッタンにすぐ向かいましょう」と言ったところです。友人を気にかけていて、おしりたんていは仲間思いだなと思いました。もう一つは「受けたいらいは最後までやりとげるのが探てい」と言ったところです。もし、ぼくがおしりたんていの立場だったら、むずかしいことがあったら、すぐにあきらめてしまうかもしれません。だけど、おしりたんていは、スイセンに水鉄ぽうでうたれて、入院したのに、まだスイセンを助けようと考えていたのは、がんばり者だなと思いました。

おしりたんていがいなかったら、もうみんな、美じゅつ館で本物の絵をみることができなくなったかもしれないと思います。本物の絵は、作者が努力してかいたものだけど、にせ物の絵は、まねをしただけなので、本物だとうそをついて美じゅつ館にてんじするのは良くないと思いました。

ぼくは今、バスケットボールのチームの練習を一度やめてしまっています。だけど、この映画を観て、ぼくもおしりたんていみたいに、最後まであきらめないで、またがんばってみようかなと思いました。

特別賞
ポニーキャニオン賞

映画「逃走中」

静岡サレジオ小学校４年生
鈴木貴大

ぼくの大好きなテレビ番組が映画になる！これはみに行くしかない！！ぼくは、弟と友達をさそって映画館に行ける夏休みをワクワクしながら待っていた。

そしてついに、その日がやってきた！！

「逃走中」は、月世界でかいさいされているエンターテイメントショー。何人もいる「ハンター」からさん加者の「逃走者」は、逃げ切ればしょう金１００億円をゲットできる。ハンターは未来で作られたアンドロイドで、逃走者をどこまでもおいかける強敵だ。頭と体を使って必死に逃げるちょうせんしゃになった気持ちで見るのが本当に面白い。映画の逃走中は、テレビより強いワイルドハンターの登場で、ぼくは心がバクバクした。実をいうとぼくは、敵役のクールで強いハンターが好きだ。映画を見ながら何度も声を出してしまいそうになった。特に、自首をしようとしていた逃走者を５体のワイルドハンターが押さえつけたところだ。どこから来たのか、しゅん時に５体が、逃走者に飛びかかり、おそいかかるそのスピードは、え物を見つけ、そくざにとらえてしまうワシのように見えた。

けれどぼくが一番心にのこったシーンは、転校してきた小学校の自己紹介の時に、わらわれたことがきっかけでしゃべられなくなったカイくんが１００億円を目前にしながらも、仲間を助けたい一心でリセットボタンをえらび、時間がもとにもどったところだ。次のシーンでカイくんは、友達にかこまれて、楽しそうに学校から帰るところだった。ぼくは、そのすがたを見てなみだがでてしまった。学校で一人ぼっちは、つらい。家族とも話しができないなんて、悲しすぎる。ぼくがカイくんでも、同じことをしただろう。やっぱりぼくは心を通わせ、キズナを深める人間でいたい。

入賞者

2024年グランプリ受賞作

全国優秀賞 低学年の部

全国優秀賞 中学年の部

全国優秀賞 高学年の部

全国優秀賞 中学校の部

ＳＤＧｓ特別賞

特別賞

団体賞

ーー【小学校】ーー

ーー【中学校】ーー

家ぞくっていいな

大泉町立南小学校2年生柿沼英虎

いつかの君へ ～私は強くなる～

滋賀大学教育学部附属小学校4年生山中澪

遠いジャマイカじゃなくても

台東区立金曽木小学校6年生藤原啓一郎

聲の形

習志野市立第四中学校2年生諏訪夏美

ウィッシュ

つくば市立谷田部小学校１年生関根凛

はれおんなになれたらいいな。

フェリーチェ玉村国際小学校１年生たかはしさや

二年生になって出会った気もち

我孫子市立我孫子第四小学校２年生清水美月

インサイド・ヘッド２をみて

神戸市立多井畑小学校１年生篠原一美

わすれないで

徳島文理小学校２年生越迫乙澄

私のすきな映画

甘楽町立福島小学校４年生反町華笑

夢で終わらせないために

横浜市立大曽根小学校４年生大作佳歩

インサイド・ヘッド２を見て

学校法人就実学園就実小学校３年生藤田靖萌

大切な人への最後までのやさしさ

福山市立神村小学校４年生中垣佐菜

ぼくにも奇跡を起こせたら

福岡市香陵小学校３年生福本弘晟

自分たちの感情の大切さ

仙台市立東二番丁小学校６年生槇蓮人

ぼくの中の花

我孫子市立我孫子第四小学校５年生辻󠄀隼人

見方が変わった火垂るの墓

滋賀大学教育学部附属小学校６年生馬場友莉

ピアノの夏

京都市立常磐野小学校５年生泉谷咲空

思春期どんとこい

明治学園小学校５年生能美にな

大切なもの

茨城県立下館第一高等学校附属中学校３年生押坂紗弥

自分らしさとは

宇都宮市宝木中学校１年生山本夏穂

他人との関わり方

品川区立伊藤学園糟谷宏斗

最強の二人

静岡市立清水第六中学校３年生松岡世蘭

私が私でいられるように

日本大学中学校３年生小村方千聡

多様性を見つめ直す

大阪教育大学附属天王寺中学校３年生加藤結萌梨

私が存在した証

京都市立嘉楽中学校１年生山内梨奈

失いたくないもの

旭川市立忠和小学校４年生秋山結菜

挑戦に必要なもの

島田市立島田第一中学校１年生杉本依知花

イイヤツに囲まれながら。

智辯学園和歌山小学校６年生藤田惺人

キラキラのめのスター

大阪市立築港小学校１年生鍋野うり

わたしはわたしだから

徳島文理小学校１年生米澤杏侑奈

大切な人への最後までのやさしさ

福山市立神村小学校４年生中垣佐菜

大人になること

智辯学園和歌山小学校６年生澁田万由子

主人公

中野市立中野平中学校３年生市村万祇

「大丈夫」は私にとっての魔法の言葉

全国優秀賞　低学年の部

全国優秀賞　中学年の部

全国優秀賞　高学年の部

全国優秀賞　中学校の部

大泉町立南小学校2年生
柿沼英虎

いつかの君へ　～私は強くなる～

滋賀大学教育学部附属小学校4年生
山中澪

台東区立金曽木小学校6年生
藤原啓一郎

習志野市立第四中学校2年生
諏訪夏美

つくば市立谷田部小学校１年生
関根凛

フェリーチェ玉村国際小学校１年生
たかはしさや

我孫子市立我孫子第四小学校２年生
清水美月

神戸市立多井畑小学校１年生
篠原一美

徳島文理小学校２年生
越迫乙澄

甘楽町立福島小学校４年生
反町華笑

横浜市立大曽根小学校４年生
大作佳歩

学校法人就実学園就実小学校３年生
藤田靖萌

福山市立神村小学校４年生
中垣佐菜

福岡市香陵小学校３年生
福本弘晟

仙台市立東二番丁小学校６年生
槇蓮人

我孫子市立我孫子第四小学校５年生
辻󠄀隼人

滋賀大学教育学部附属小学校６年生
馬場友莉

京都市立常磐野小学校５年生
泉谷咲空

明治学園小学校５年生
能美にな

茨城県立下館第一高等学校附属中学校３年生
押坂紗弥

宇都宮市宝木中学校１年生
山本夏穂

品川区立伊藤学園
糟谷宏斗

静岡市立清水第六中学校３年生
松岡世蘭

日本大学中学校３年生
小村方千聡

大阪教育大学附属天王寺中学校３年生
加藤結萌梨

京都市立嘉楽中学校１年生
山内梨奈

旭川市立忠和小学校４年生
秋山結菜

島田市立島田第一中学校１年生
杉本依知花

智辯学園和歌山小学校６年生
藤田惺人

大阪市立築港小学校１年生
鍋野うり

徳島文理小学校１年生
米澤杏侑奈

福山市立神村小学校４年生
中垣佐菜

智辯学園和歌山小学校６年生
澁田万由子

中野市立中野平中学校３年生
市村万祇

長岡第五小学校６年生
重田結寿

岩沼市立岩沼南小学校２年生
澁谷美乃利

呉青山中学校２年生
海生玲圭

徳島文理小学校６年生
近藤和惠

防府市立右田小学校
相良綾香

恵泉女学園中学校３年生
但野里歩

横浜市立根岸中学校３年生
野田俊樹

九段小学校６年生
市村玲

川崎市立東小倉小学校６年生
小野寺陽葵

福岡市立和白東小学校３年生
佐藤太一

葛飾区立柴又小学校５年生
吉田翔俐

国立大学法人福岡教育大学附属久留米中学校１年生
古賀すみれ

練馬区立大泉学園中学校３年生
山崎容典

川崎市立東住吉小学校２年生
酒井義人

川崎市立東住吉小学校４年生
酒井優人

墨田区立両国中学校１年生
西脇沙良

大井町立大井小学校３年生
大宮なずな

江戸川区立東小岩小学校６年生
林陽月

川越市立高階北小学校４年生
鈴木感人

松戸市立第六中学校３年生
関本涼玖

台東区立金曽木中学校６年生
藤原啓一郎

倉敷市立連島西浦小学校６年生
伊藤郷依

ニューヨーク補習授業校４年生
川上勝哉

静岡サレジオ小学校４年生
鈴木貴大