北村有起哉 キタムラユキヤ

  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1974/04/29

略歴 / Brief history

東京都の生まれ。父は俳優の北村和夫。高校の文化祭でクラス演劇に参加してその面白さに目覚め、役者の道を志すようになる。98年、父の盟友である今村昌平監督の「カンゾー先生」と、串田和美演出の舞台『春のめざめ』の両方のオーディションに合格して、本格的に俳優デビュー。以降も、今村監督「赤い橋の下のぬるい水」01、熊井啓監督「日本の黒い夏・冤罪」01、「海は見ていた」02、吉田喜重監督「鏡の女たち」03、神山征二郎監督「草の乱」04、佐藤純彌監督「桜田門外ノ変」10など巨匠たちの大作から、石毛佳季監督「現金(げんなま)に手を出すなら体を張れ」01、深川栄洋監督「真木栗ノ穴」08、西野真伊監督「死んだらゲームをすればいい」09のような若手インディーズ作品、さらには石井輝男監督「地獄」99、水野晴郎監督「シベリア超特急2」01、天願大介監督「世界で一番美しい夜」08などのカルト映画まで、幅広いジャンルの映画に意欲的に出演を重ねる。舞台でも『電話の迷宮』99、『煙が目にしみる』00、『かもめ』02、『小林一茶』05、『オレステス』06、『バイパー』10など、ジャンルはもとよりキャパの大小といった境界線にもこだわらない活躍を続けており、2007年の栗山民也演出『CLEANSKINS/きれいな肌』では朝日舞台芸術賞寺山修司賞、読売演劇大賞優秀男優賞を受賞した。05年のNHK大河ドラマ『義経』あたりからテレビドラマにも積極的に出演するようになり、フジテレビ『SP/警視庁警備部警護課第四係』07、『婚カツ!』09、『CONTROL/犯罪心理捜査』11、NHK『ジャッジ・島の裁判官奮闘記』07・08、『刑事の現場』08、『君たちに明日はない』10、『江・姫たちの戦国』11、テレビ朝日『マイガール』09、『警視庁失踪人捜査課』10、『ジウ・警視庁特殊犯捜査係』11、WOWOW『蛇のひと』『パンドラⅡ・飢餓列島』10、『人間昆中記』11などで、個性的な脇役として存在感を発揮する。08年のテレビアニメ『ミチコとハッチン』では声優にも挑戦した。

北村有起哉の関連作品 / Related Work

作品情報を見る

  • 鬼平犯科帳 血闘

    制作年: 2024
    池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』を十代目松本幸四郎主演でドラマおよび映画化する『鬼平犯科帳』SEASON1の劇場版。平蔵が居酒屋の主と盗賊の顔を持つ鷺原の九平を探していることを知ったおまさも九平を探すうちに、凶賊・網切の甚五郎の企みを知り……。監督は、北大路欣也版『剣客商売』シリーズや『三屋清左衛門残日録』シリーズなど数々の時代劇を手がけてきた山下智彦。盗賊から“鬼平”と恐れられる火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を十代目松本幸四郎が、若き日の鬼平を十代目松本幸四郎の実子である八代目市川染五郎が演じるほか、中井貴一、柄本明ら豪華キャストが揃う。
  • 愛にイナズマ

    制作年: 2023
    石井裕也が松岡茉優と窪田正孝をダブル主演に迎えて贈るヒューマンドラマ。プロデューサーに騙され、映画監督デビューの夢が泡と消えた26歳の折村花子は、ふと立ち寄ったバーで出会った舘正夫と共に反撃を決意。10年以上音信不通だった家族の元を訪れる。共演は「シン・仮面ライダー」の池松壮亮、「窓辺にて」の若葉竜也、「春に散る」の佐藤浩市。
  • キリエのうた

    制作年: 2023
    岩井俊二監督が、2023年に解散した“楽器を持たないパンクバンド”「BiSH」のメンバーで、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンドを主演に迎えて贈る音楽映画。「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」などで岩井俊二と組んだ小林武史が音楽を担当。本作が初主演となったアイナは歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャン・キリエを演じ、主題歌を担当したほか、劇中曲6曲を制作した。共演は、岩井組初参加の松村北斗(SixTONES)、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の黒木華、「ラストレター」の広瀬すず。石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、別れと出逢いを繰り返しながら、4人の人生が交差し、絡み合い、奏でる、13 年におよぶ魂の救済の物語。
    70
  • 探偵マリコの生涯で一番悲惨な日

    制作年: 2023
    内田英治と片山慎三がタッグを組み、6つのエピソードを交互に監督した探偵エンターテインメント。新宿ゴールデン街の小さなバーでバーテンとして働く一方、新宿探偵社の探偵の顔も持つ27歳のマリコ。その周囲で起きる奇想天外な事件の行方は……?出演は「宇宙人のあいつ」の伊藤沙莉、「ヤクザと家族 The Family」の北村有起哉、「シン・仮面ライダー」の竹野内豊。
  • 水は海に向かって流れる

    制作年: 2023
    第24回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した田島列島の同名漫画を「ロストケア」の前田哲監督が映画化した人間ドラマ。叔父・茂道ら曲者揃いのシェアハウスに身を寄せる高校生の直達は10歳上の榊さんに思いを寄せるようになるが、榊さんは恋愛はしないと宣言する。感情を表に出さないクールな主人公・榊千紗を「流浪の月」の広瀬すずが、榊さんに淡い思いを寄せる高校生・直達を「ぼくのおじさん」の大西利空が演じる。
  • GOLDFISH

    制作年: 2023
    1980年にデビューしたパンクロックバンド『アナーキー』のギタリスト・藤沼伸一が自身をモチーフにメガホンを取った人間ドラマ。人気絶頂期に傷害事件を起こし活動休止したパンクバンド『ガンズ』を30年ぶりに再結成させようとメンバーたちが動き出すが……。藤沼伸一は音楽も担当。音楽を続けながらもくすぶった思いを抱えるイチをパンクバンドを組んだ経験を持つ永瀬正敏が、かつて傷害事件を起こしたハルを「終末の探偵」の北村有起哉が演じるほか、ロックバンド『怒髪天』の増子直純、ミュージシャンで芥川賞作家の町田康らが出演。

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