解説
「パンとバスと2度目のハツコイ」の深川麻衣主演のヒューマンドラマ。祖母の死をきっかけに東京から故郷に戻った結子は、幼なじみで役所に勤める一郎の誘いで遺影の撮影の仕事を始める。最初は縁起が悪いと敬遠される結子だったが、一人の老人と出会い……。監督・脚本・原作は、「ユリゴコロ」の熊澤尚人。出演は、「アンダー・ユア・ベッド」の高良健吾、「うさぎドロップ」の香里奈、「朝が来る」の井浦新、「マチネの終わりに」の古谷一行、「家族はつらいよ」シリーズの吉行和子。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「おもいで写眞」のストーリー
東京でメイクアップアーティストを志す音更結子(深川麻衣)は、メイクの仕事をしながら美容部員として働いている。しかし、嘘が嫌いで頑固な性格が災いし、仕事をクビになってしまう。さらに、大切な祖母が亡くなったという知らせが届く。幼いころ、母に捨てられた自分を育ててくれた祖母を、ひとり寂しく死なせてしまった後悔に苛まれた結子は、故郷へ戻る。ある日、幼なじみで役所に勤める星野一郎(高良健吾)が、老人向けに遺影の撮影の仕事をしてみないかと結子に声をかける。写真館を営んでいた祖母の遺影がピンボケだったことを悔やんでいた結子は、その誘いを受ける。最初は、縁起が悪いと敬遠され、老人たちになかなか受け入れてもらえない。だが、一人暮らしの老人・山岸和子(吉行和子)と出会ったことをきっかけに、遺影ではなく、それぞれの思い出溢れる場所で撮影する“おもいで写真”を撮り始める。老人たちと触れ合いながら、次第に赦しの意味を知った結子は、人生の意味を見出していく……。
「おもいで写眞」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「おもいで写眞」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 青春 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2021年1月29日 |
上映時間 | 110分 |
製作会社 | テンカラット=ソニー・ミュージックエンタテインメント=イオンエンターテイメント=関西テレビ放送=スタジオブルー(製作プロダクション:スタジオブルー) |
配給 | イオンエンターテイメント |
レイティング | 一般映画 |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://omoide-movie.com/ |
コピーライト | (C) 「おもいで写眞」製作委員会 |
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