地方大会入賞者

入賞者全員に、イオンシネマより提供の
「映画無料鑑賞券」と、あなたの思い出と映画をつなぐ
「キネマ旬報映画鑑賞ノート」をお贈りします。（一部地域を除く。）
さらに、最優秀賞は図書カード3,000円、
特別賞は各副賞をご用意いたします。

小学校低学年の部

小学校中学年の部

小学校高学年の部

中学校の部

中学校の部

▼ 北海道・東北
▼ 関東・甲信越

▼ 中部・北陸
▼ 関西

▼ 中国・四国
▼ 九州・沖縄

北海道

後悔から希望へ
感想文を読む
北海道手稲養護学校3年生　岩崎はぐみ
見た映画「 orange-オレンジ-」

未来のミライを見て
鷹栖町立鷹栖中学校3年生　西野未悠
見た映画「未来のミライ」

映画あさひなぐを見て感じたこと
札幌市立屯田北中学校1年生　西海枝真緒
見た映画「あさひなぐ」

どんな未来だって描ける
札幌市立屯田北中学校2年生　坂本瑞歩
見た映画「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

宮城県

『きっと、うまくいく』さ！
感想文を読む
仙台市立第一中学校2年生　荒川理歩
見た映画「きっと、うまくいく」

映画からの学び
東松島市立矢本第一中学校2年生　赤間結衣
見た映画「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」

家路を観て
東松島市立矢本第一中学校1年生　得可主光平
見た映画「家路」

山形県

大切なこと
感想文を読む
小国町立小国中学校3年生　大津希実
見た映画「バケモノの子」

福島県

「グレイテスト・ショーマン」を見て
福島市立信陵中学校2年生　佐藤日向太
見た映画「グレイテスト・ショーマン」

「ラ・ラ・ランド」を観て
郡山ザベリオ学園中学校3年生　坪井福実
見た映画「ラ・ラ・ランド」

東京都

８年越しの花嫁～奇跡の実話～
感想文を読む
世田谷区立用賀中学校3年生　宮川明代
見た映画「８年越しの花嫁　奇跡の実話」

家族のあり方
世田谷区立用賀中学校3年生　松下ゆいか
見た映画「海街diary」

今、会いたい人はいますか？
府中市立府中第四中学校2年生　鈴木小春
見た映画「ツナグ」

おとうと
学習院女子中等科2年生　大川愛莉
見た映画「ボス・ベイビー」

「未来のミライ」を見て
早稲田大学高等学院中学部2年生　岡聖琉
見た映画「未来のミライ」

神奈川県

限りない生命
感想文を読む
横須賀市立長井中学校3年生　秋本彩花
見た映画「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」

家族の一致団結
慶應義塾普通部2年生　大賀未来
見た映画「インクレディブル・ファミリー」

選択は未来へと
聖ヨゼフ学園中学校2年生　小滝七菜
見た映画「未来のミライ」

今と過去の自分
横須賀市立長井中学校1年生　本多華音
見た映画「未来のミライ」

千葉県

I like dance.
感想文を読む
成田市立西中学校1年生　池内里穂
見た映画「チア☆ダン」

その行動に私はこう思う
松戸市立古ヶ崎中学校3年生　上内七海
見た映画「15時17分、パリ行き」

「家族」ということ
睦沢町立睦沢中学校3年生　安藤雛
見た映画「万引き家族」

あゆはをこえる！
市原市立ちはら台南中学校1年生　長尾雛子
見た映画「センセイ君主」

埼玉県

Flower song
感想文を読む
開智中学校1年生　増田葵
見た映画「リメンバー・ミー」

僕と子犬
開智中学校1年生　野﨑翔瑛
見た映画「犬と私の10の約束」

白雪姫を見て思った事
開智中学校1年生　野山紗彩
見た映画「白雪姫」

万引き家族を観て
開智中学校1年生　藤森全
見た映画「万引き家族」

長野県

「海と毒薬」を見て
感想文を読む
塩尻市立広陵中学校2年生　河村信吾
見た映画「海と毒薬」

伝わらない苦しみ伝わる喜び
塩尻市立広陵中学校3年生　小林ひかる
見た映画「映画　聲の形」

映画「ひゃくはち」を見て
上田市立真田中学校1年生　関川創太
見た映画「ひゃくはち」

静岡県

グレイテスト・ショーマン
感想文を読む
　山本風里
見た映画「グレイテスト・ショーマン」

リメンバー・ミー
富士宮市立大富士中学校1年生　笹原利庵
見た映画「リメンバー・ミー」

ズートピアを見て。
御殿場市立御殿場南中学校2年生　髙村仁那
見た映画「ズートピア」

夢が現実になる日まで
　山本扇音
見た映画「チア☆ダン」

愛知県

チア・ダン
安城市立安城北中学校3年生　丹羽向日葵
見た映画「チア☆ダン」

無駄な命
岡崎市立福岡中学校2年生　鈴木寧生
見た映画「ジュラシック・ワールド／炎の王国」

これが私だ
扶桑町立扶桑中学校3年生　南川雅
見た映画「グレイテスト・ショーマン」

三重県

感じた大切さ
伊賀市立上野南中学校2年生　花井美音
見た映画「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」

岐阜県

これから私にできる事
感想文を読む
各務ヶ原市立鵜沼中学校2年生　佐久間ゆら
見た映画「火垂るの墓」

大阪府

映画から学んだ事
茨木市立北陵中学校1年生　杉山來夏
見た映画「グレイテスト・ショーマン」

バケモノの子
柏原市立玉手中学校1年生　松井香寿
見た映画「バケモノの子」

インサイド・ヘッドを見て
大阪市立長吉六反中学校3年生　都築亜希
見た映画「インサイド・ヘッド」

京都府

ビリギャル
京都市立久世中学校3年生　岡本紗奈
見た映画「映画ビリギャル」

人と人との境界線
京都市立双ヶ丘中学校3年生　田代彩聲
見た映画「ひだまりが聴こえる」

私にとって「生きる」ということ
京都市立双ヶ丘中学校3年生　知原希
見た映画「君の膵臓をたべたい」

兵庫県

努力と辞書
関西学院中学部2年生　小西翔也
見た映画「舟を編む」

楽ではないが楽しい
関西学院中学部1年生　若杉春奈
見た映画「スウィングガールズ」

ぼくらの七日間戦争を観て。
関西学院中学部1年生　大路凌馬
見た映画「ぼくらの七日間戦争」

広島県

人の本質を見る
広島市立翠町中学校3年生　進藤蘭
見た映画「レ・ミゼラブル」

ひるなかの流星
広島市立翠町中学校3年生　福岡汐音
見た映画「ひるなかの流星」

香川県

『火垂るの墓』を鑑賞したことでの心の変化
大手前丸亀中学校2年生　萱原心花
見た映画「火垂るの墓」

「火垂る」の意味と戦争
大手前丸亀中学校2年生　櫛田花音
見た映画「火垂るの墓」

輝くために
大手前丸亀中学校2年生　小林令依
見た映画「火垂るの墓」

戦争と現代
大手前丸亀中学校2年生　桑嶋優吏
見た映画「火垂るの墓」

福岡県

一番の幸せ
感想文を読む
福岡市立北崎中学校1年生　髙井二瑚
見た映画「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」

熊本県

「ワンダー君は太陽」を鑑賞して
熊本市立西原中学校1年生　長尾千紗子
見た映画「ワンダー君は太陽」

いっちょんすかん
熊本市立清水中学校3年生　山﨑友莉
見た映画「いっちょんすかん」

「から紅の恋歌」を見て
熊本市立清水中学校2年生　鈴村妃織
見た映画「名探偵コナン　から紅の恋歌（ラブレター）」

映画「羊と鋼の森」を鑑賞して
熊本市立清水中学校2年生　田中尊子
見た映画「羊と鋼の森」

沖縄県

世界一嫌いなあなたにを見て
宜野湾市立宜野湾中学校2年生　宜保瑞希
見た映画「世界一キライなあなたに」

人の人生を体験しての今後の生き方
宜野湾市立宜野湾中学校3年生　大城虎大朗
見た映画「グレイテスト・ショーマン」

言葉で届ける
浦添市立浦西中学校3年生　金城心結
見た映画「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」

学校、学年は受賞当時のものです
※無断転用、掲載を禁じます

小学校低学年の部

小学校中学年の部

小学校高学年の部

中学校の部

中学校の部
最優秀賞

後悔から希望へ

北海道手稲養護学校3年生
岩崎はぐみ

今の私には、後悔していることが沢山ある。

今後を左右する選択をした時や自分の過ちに気付いた時、あの時こうしていたら良かったと、大抵は後になって後悔する。そんな時、自分に関わる全ての人間が、自分の存在を忘れてくれたら楽なのに、と思う。一方で、それが怖いと思っている自分もいる。何故そう思うのかは、自分でも分からない。けれど、自信が無くなった時にこの映画を観ると、私と同じ『自分でも良く分からない感情』のようなものを、この映画に登場する人達は抱えているのかもしれない、と思うのだ。そう考えると、苦しみや後悔を彼らと共有しているようで、心底ホッとする。私にとって、良き理解者である友人のような映画である。

私はこの映画を観た時、深く考えさせられた。それは、もしも自分が菜穂と同じ様に未来の自分から手紙が届いたなら、どうするのだろう、ということ。菜穂には、未来の自分と同じ後悔を繰り返さないように、行動する勇気がある。私には未来の自分の後悔を知っても、それを変える勇気はない。きっと未来と何も変わらない日々を過ごし、また後悔することになる。私は、彼女の行動力とその勇気に、とても憧れる。そして私も、自分を変えるチャンスを逃がしてはいけないと、彼女の姿を見て思った。しかし、菜穂も初めは自分より他人を優先して、あまり自分の思いを伝えられていなかった。けれど、手紙の他に翔と出会ったことや友人の存在が、彼女を変えるきっかけになっている様に感じる。そんな彼らが互いに支え合ったり、向き合おうとする姿勢に友情を感じられる。私は友人と、そのような関係で繋がっているかは分からない。けれど、私は友人に対して、常に素直でありたいと、彼らの姿を見て思った。

そして、私はこの映画の中で、翔と共通する部分が多かった。彼は、辛いことを人に言えず苦しんだり、自分に自信が持てないところがあると思う。そういう気持ちの面で、翔と私は似ていると感じた。始業式の日、翔の母親が自殺してしまう。翔は、母親の自殺の原因を作ってしまったことに責任を感じ、自殺してしまう。未来からの手紙の目的は、翔を救うこと。彼は母親が亡くなっていたことも、生きているのが辛いことも、ずっと誰にも言えずにいた。しかし、菜穂達が翔を救うために行動し、寄り添いながら彼の後悔と向き合ったことで、未来が少しずつ変化し、翔は生きることを選らんだのだ。もし、菜穂達が翔と向き合うことをしていなければ、彼は死を選択していただろう。友人の存在が彼の中でどれだけのものか計り知れない。友人の存在が翔の生きる希望となったはずだ。

私の後悔が消えることはないだろう。けれど、私はこの映画を通して、自分の未来を変えられる『今』がある奇跡に感謝したくなった。未来の自分のために、今の自分が出来ることを精一杯やっていくことが、未来に後悔を残さないのだと、強く思った。

中学校の部
最優秀賞

『きっと、うまくいく』さ！

仙台市立第一中学校2年生
荒川理歩

私の人生は始まってからまだ十四年だが、私はそのまだ短い人生の中で、大きな挫折をしたことがある。それは、小学六年生のときに経験した中高一貫校受験の不合格だ。

私は、六年生になる春休みに、大好きだったゲームと漫画を箱に入れてしまい、勉強に集中できる環境をつくった。同じ目標を持つ仲間と励まし合い、猛勉強した。両親は私の合格を期待し、勉強に関する全てのことに協力し、応援してくれた。その甲斐あって私は、模擬試験で合格圏内に入るようになり、本番の受験に合格する自信を持ち始めた。

六年生の受験日。いよいよ当日を迎え、今までの努力が報われることだけを信じて臨んだ。手応えは十分あった。両親も先生も私の合格を疑わなかった。しかし、合格発表日に届いた封筒には「不合格」の通知が入っていた。そのとき私は、信じられない思いと悔しさで、涙があふれた。今まで、両親からの期待に対するプレッシャーと戦い、自分を信じて努力してきたことや、さらには人格も否定された気持ちになった。

その時に、母の勧めで出会った映画が、私に希望を与え、これからの生き方のモットーを教えてくれた。

その映画は、『きっと、うまくいく』というインド映画だった。その映画の背景や登場人物は当時の私ととてもよく似ていた。ファルファーンは、生まれた時から父親にエンジニアになることを期待されていた。また、ラジューは、一番の成績をとらなければ、といつも失敗を恐れていた。二人は、自分が本当にやりたいことから目をそむけ、目の前の競争社会で一番になることで精一杯だった。その姿はまるで、自分が志望校に入る理由や、その学校で何を学ぶかを考えずただ「合格」を目指していた自分を見ているようだった。

彼らは、親友になるランチョーとの出会いで、大きく変わった。ランチョーは「今を生きる人」だった。彼はあることを二人に言った。それはこのようなものだった。今、自分がやりたいことに必死になれば成功はついてくる。将来を不安がってもきりがない。不安なときは、「オールイズウェル（きっとうまくいく）」と自分の心に言おう。映画で彼は、自分の心に正直に、「今」やりたいことに命をかけ、人と違っても自分らしく生きていた。学長や、社会的成功を目指している学生は、彼を「バカ」と呼んだ。しかし、私はそれは価値のある生き方だと思う。周りの目を気にして、自分らしく生きない人生は、どんなに空虚だろうか。

この映画と出会い、私は、希望を胸に中学校生活のスタートを切ることができた。私は、日々学ぶことで、自分が何に興味があるのか心の声に耳をすましている。将来、それを仕事にできる人生を歩めたら幸せだと思う。

中学校の部
最優秀賞

大切なこと

小国町立小国中学校3年生
大津希実

熊徹が付喪神になり九太の心の剣になったシーンがある。そのシーンで、私は必ずと言って言い程、毎回泣きそうになってしまう。歪みかけている視界の中で、どうしても考えてしまう。もし、自分が九太の立場だったらどうしていたのだろう、と。毎日毎日、熊徹とケンカするのは、私も言いたいことを言ってしまうタイプなので当り前だろう。

でも、その前に、苦しい時は何も言わずに流されてしまう癖が出てしまって、親戚に引きとられ、熊徹に会うことすらなかったかもしれない。

そんな可能性がある中で、偶然か必然か。二人が出会ったことは、奇跡だと思うのだ。

可能性としては、九太が出会ったバケモノが、熊徹ではない者だったり、そもそも誰にも出会わないことだってあるのだから。

九太の、一郎彦と自分は同じだという発言には、一瞬驚いたがすぐに自己解釈することができた。

あの言葉は、同じ人間であってバケモノではない。という意味ではなく、身寄りがなくいずれ死んでしまう状態だったところをバケモノ、それも、優しい心を持つバケモノに救われ、今まで生きてきたこと。バケモノに幼い頃から育てられたがために、自分が人間なのか、バケモノなのかが分からなくなってしまった者同士だ。ということではないかと思っている。

自立して生きることは確かに大切だと思うけれど、それは、誰にも頼らないで生きる。という意味ではないのだから、お互いに頼りにして迷惑をかけ合うのも私は良いのではないかと思った。

そして、どうしてもこのような物語を見ると、私が小学校低学年の頃に病気で亡くなってしまった優しい祖父のことを思い出してしまう。

たびたび、母は「朝、じいちゃんに挨拶しなさい。」と言うのだが、その時は何とも思わずにいられるのに、何故だろうか。

当時、まだ幼なかった私は、死ぬということは、いなくなるということ。という程度しか理解できていなかったにもかかわらず、涙が止まらない程に、哀しみを感じていた様だった。

自分の周りにいたけれど、死んでしまった人たちは自身の胸の中に、心の中に生きていると信んじて、これからの長い人生を歩んでいこう。そう、改めて強く感じた。

中学校の部
最優秀賞

８年越しの花嫁～奇跡の実話～

世田谷区立用賀中学校3年生
宮川明代

映画を観て、「いつかこんな幸せが自分にも訪れるのだろうか。」と、私は思いました。

私の八歳下の弟は病気で、何度か入退院を繰り返しています。生後の十カ月検診で家の近くのクリニックに行くと、

「今すぐ大きな病院へ行って。」

と、クリニックの先生に言われ、すぐに弟は急救車で運ばれ、そのまま入院することになりました。学校から帰って来た小学三年生だった私は、朝まで家にいた、大好きで、かわいくてたまらない弟が病院にいると聞いて、「どうして？きのうまで元気に遊んでいたのに。」と、状況を把握できない私は、疑問と不安でいっぱいになりました。

次の日、私は父と二人の兄と病院へ弟に会いに行きました。小学生の私達はガラス越しでしか弟の顔を見れませんでした。見た目はいつもと同じでした。すぐそばにいた弟が、また目の前にいる。けれど、ガラスの向こうにいる弟は、何かがいつもとは違って、少し遠くに感じました。

弟が入院する度、私はいつも不安になりました。

隣にいた最愛の人が突然遠くに感じられたとき、不安になり、どうしたら良いのか分からなくなりました。それは、私に限られたことではないと思います。でも、落ち込んでばかりいられません。つらいのは自分だけじゃないのだから。

八年越しの花嫁でも、突然のことに戸惑ったり、つらい思いをしていました。

けれど、二人が結婚したときの彼ら自身と周りの人たちの喜びと幸せは、人一倍だったのではないかと思います。

私の弟は、今でも手術をしたり、薬を飲んだりして、病気と闘っています。だから、弟や私達にもいつか、たくさんの幸せが訪れることを願っています。

その幸せにたどりつくまでに、まだ多くの困難が待っているかもしれません。そんなときは、映画に出て来た人達のように、弟や家族を支えられる存在になりたいです。

そして、幸せにたどりつけたときには、そこまで支えてくれた周りの人や、頑張った弟本人など、関わった人に感動を忘れずにいたいです。

八年越しの花嫁を観て、現実を受け止めることのつらさを感じたり、自分と重ね合わせて、希望を与えてもらいました。みんなの未来が明るいものであって欲しいと思います。

中学校の部
最優秀賞

限りない生命

横須賀市立長井中学校3年生
秋本彩花

私たちは、生まれてから死ぬまで生命というものに向きあっていかなければなりません。家族のように離れようとしても切り離せない存在だと思います。そんな生命に関わっていくのは、自分自身だけでなく家族または医者などにも関係してきています。

昨年の１１月頃、母親変わりで育ててくれたおばあちゃんが６５歳という若さで亡くなりました。近年、平均寿命が伸びている中で想像もできない死に直面して私は、言葉もでないくらい泣きました。「もっと長生きするのだろう」と思っていたのにと思いながら「一緒にいられる時間を大切にすればよかった」と後悔が生まれました。それだけでなく、息が止まっているのに心肺蘇生が怖くてできずにいた自分のせいで亡くなってしまったのではないかと思うことがありました。その際、何かしてあげていれば生命は、助かっていたのではないかと考えるようになりました。自分に対して怒りを覚え、家族などにぶつけることもあったが精神的にもつらかった時でも怒らず話を聞いてくれたのが心の励みになったと思います。私は、死をまのわたりにして親に対して「生きるのがつらい」と言ったことがあります。簡単に言っては、いけないと思っていたけど自分の口から言葉がでてきたのは精神的にダメージが大きかったし迷惑をこれ以上かけたくないと思ったからだと思います。これから先、何が起こってもおかしくない人生を大切に過ごしていきたいです。

この、映画コードブルーでは、そんな生命の大切さや親に対しての愛が描かれています。

私は、この映画を見てたくさんのことを学びました。１つ目は、家族の大切さです。親に対して怒りを持っている人でも憎しみを持っている人だとしても切っても切れない存在にあることは知っているはずです。だからこそ、今まで以上に愛し愛される存在になっていきたいと思います。２つ目は、生命の限りなさです。誰にだって生まれてから生命をもつことになります。しかし、いつ何が起きるのか分からない人生だからこそ生命の尊さや限りなりということを改めて教えられました。

最後に、映画の台詞で大事にしていきたいと思った言葉があります。それは、「大切な人を胸を張って大切だと言えるようになりたい」です。この言葉の意味は、何だろうと考えた時、大切な人に対して「大切だ」と言えるようになるためには、長い年月が必要になると思うが、その人を信頼し認め合えているかどうかだと思います。

私の夢は、医者になることです。コードブルーのように、たくさの人の生命と向き合い闘い続けていくことになります。何度も挫折を繰り返えしても立ち直れるぐらいの強い心。一生懸命に救いだそうとする強い精神が大切になると思います。これからは、夢を叶えるためにも生命と向き合いたくさんの人々を笑顔にそして、助けられるように自分に後悔をしないように精一杯行っていきたいと思います。

中学校の部
最優秀賞

I like dance.

成田市立西中学校1年生
池内里穂

私は、踊ることが大好きだ。上手な人のダンスを見るのも好き。そして、小５の時から、ダンススタジオへ週に４回通い始めた。ダンススタジオでは、さまざまなジャンルを教えてくれる。ジャズにヒップホップ、ポッピングやチアダンスなど。私の目標は全ジャンルをマスターすることだ。マスターして、音楽に合わせて自在に踊れるようになりたい。人をひきつけられるダンスをしたい。カッコイイ、キレイって言ってもらえるようなダンスを。

心に残った言葉がある。全米で３位になったチームのリーダーが言った言葉だ。「先生が目標を与えてくれたからここまで来れた。目標があれば何でも乗り越えられる。」私も目標達成のために、時間さえあればダンスレッスンに通い、少しずつ上達し、今では始めた頃とは比べものにならないくらい上手になった。小６まで習っていた新体操ももそうだ。個人種目での発表会、私は、賞状が欲しかった。だから、新しい技に挑戦したり、家でも空いている時間に柔軟したりして、練習もしっかり取り組んだ。体は以前より柔らかくなり、技も増え、みんなのお手本にもなった。入賞はできなかったけれど、目標に向かって精一杯努力したから充実感でいっぱいだった。新体操でやってきたことが今のダンスに生かされている。だから、これからも目標をもって色々なことに挑戦したい。

印象的なシーンがある。それはＪＥＴＳの初めての福井大会だ。隣とぶつかって転んでしまってダンスはメチャメチャ。会場は大笑い。一度はやる気を失くし、みんながばらばらになってしまうが、再び立ち上がり、チアダンス部として活動再開した。失敗してもあきらめなかったことにどれだけ心が強いのだろうと思った。私は、ステージの上であんな恥ずかしい思いをするなら、もう二度とステージには立てなくなるかもしれない。決してあきらめなかった「ＪＥＴＳ」だから、全米制覇できたのだと思う。

「どんなに努力しても駄目なことはある。でも、努力し続けるしかない」部長の夢ノートの一番最後に書いてあった。私も、ダンスの実力が他の人に負けても、また努力して追い越す。とにかく努力しようと決めた。きっといつかは、必ず報われると信じて努力したい。

私の将来の夢はダンスとは、全く違うものだ。夢は医者。その為には、たくさん勉強しなければいけない。しかし、ダンスも勉強も部活も他のこともとなると、やりたいことが多過ぎる。だから、できるだけ多くのことを効率よく進められるように時間の使い方をうまくしたい。

私の目標は三つ。全ジャンルのダンスをマスターすること、将来、医者になること、そして、時間の使い方をうまくすること。そんな大きな目標を達成するために、絶対あきらめずに努力し続けたいと思う。

中学校の部
最優秀賞

Flower song

開智中学校1年生
増田葵

私は父親が嫌いだ。色んなことにうるさくて、すぐに癇癪を起こす。血縁関係である事に身の毛がよだつ。全身の血を入れ換えれば、その関係が断たれるのであれば今すぐにでも所望するところだ。そんな時、ギターを背負った少年に惹かれて観たのが、「リメンバーミー」だった。

亡くなった人の写真をマリーゴールドの花と共に飾り、魂を迎えるメキシコの祭礼行事「死者の日」。音楽を禁じる一家に生まれた天才ギター少年ミゲルはその日、死者の国に迷い込んでしまう。しかし、ミゲルはそこで音楽の力を見つけ、追放されていた高祖父のヘクターが真のミュージシャンであり、誰よりも家族を愛していた事を知り、一層音楽を好きになる。生者の国では、曽祖母のママ・ココを中心に、一方、死者の国では、高祖母のママ・イメルダを中心に、一族は強い絆で結ばれている。生者と死者の二つの家族の絆をつなげたのが、ミゲルの歌う「リメンバーミー」だった。ミゲルの大好きなその「リメンバーミー」はヘクターが娘のママ・ココの為に作った曲だった。

私の家には、死者をお迎えする習慣が無い。日本にも「お盆」という習慣があるが、小学四年生ぐらいまでただの休みの日としか思えなかった。なぜ私の家にはこの様な習慣が無いのだろう。核家族化した日本では、減少しつつあるのだろうか。それに伴い「家族愛」も薄れていくのだろうか。

ミゲルから私は、二つの事を学んだ。一つ目は、ご先祖様を尊う気持ち。私が生まれる前に亡くなった曽祖母のことを私は知らない。その時、ふと思った。私が曽祖母の写真をマリーゴールドの花で飾り「死者の日」を再現すれば、私が生きている間だけは死者の国で生きていられるのではないか、と。二つ目は、不安に必ず打ち勝つ為の「勇気」。音楽禁止という掟を押しつけられても、自分の夢を決して諦めずに行動し、大好きな歌が家族を繋いだ。笑えたのにも、幸せになれたのにも、そして家族を繋いだものも、そのミゲルの勇気だった。私も学校の部活選択の際に父からの圧力があったが、当初から希望していたギター部に入部する意思を曲げなかった。近々催される文化祭にギター部の一員として出演するのだが、歌は下手、ギターはガタガタで不安しかない。しかし勇気を持って臨めば、きっと伝わるはず。なぜ、私が父に反発してでもギター部に入りたかったのか。なぜギター部なのか。そして、私を認めて欲しい。

父が色々とうるさいのも家族を想ってのことなのだろう。どんなに「嫌い」でも、少しずつ、父と一緒にいる時間を作ろうと思う。

中学校の部
最優秀賞

「海と毒薬」を見て

塩尻市立広陵中学校2年生
河村信吾

「海と毒薬」がこの作品の題名である。

題名から環境保護の作品だと思ったが、取り立てて文字通りの海に焦点を当てているわけでもなく、毒薬が登場するわけでもないこの作品「海」とは「毒薬」とは一体なんだろうか。

私は捕虜の生体解剖に臨む勝呂の心象描写にそのヒントがあるのではないかと考えた。「あれでもそれでも、どうでもいいことだ。考えぬこと。眠ること。考えても仕方ないこと。俺一人ではどうにもならぬ世の中なのだ。」

捕虜の生体解剖において、終始傍観者であり続けた勝呂の感情はこのように表現されていた。自分の目の前でこれから人が殺されるというのに、彼はその行為の是非から目を背けていた。戦争や医学の進歩を言い訳にして、事を荒立てず、楽な道へ楽な道へと流れる自分を正当化する勝呂。彼のような考えは、戦争が終わった現在の社会においても、形を変えて至る所で見られるのではないだろうか。人間は、例えそれが間違っていることとわかっていても周囲の流れに逆うことは非常に厳しく、その悪い流れの中で良心の叱咤も麻痺してしまうのだ。周囲の流れに逆らうことは、その流れが大きければ大きいほど難しくなるため戦時中の出来事となるとより難しくなると考える。彼のしていることは、現代の社会では許されることではないが、勝呂の生きた世の中のせいでもあると感じ、憤りは感じなかった。

冒頭で触れた、「海」とは、目には見えない他者や社会からの圧力を表わしており、そして「毒薬」とはその「海に隠れている悪意や不道徳を暗示しているのではないかと私は解釈した。もし海に数滴の毒薬を垂らしたところで、そこに誰もが気づくような顕著な変化はおそらく見られないであろう。しかし、たとえそうであるとしても毒薬はやはり毒薬であり、ともすれば生命をも奪いかねないほどの力を持っていることを忘れるべきではないだろう。毒薬に犯された海では、勝呂のような人間が一人、また二人と生まれてしまう。

そうならないためには、周囲の悪い流れが大きくなる前に、それを断ち切る勇気を持った人間が必要だ。私たちが「海」の中で生きなければならないことは、もはや逃れようのない事実である。しかし、その「海」の中に垂らされる「毒薬」に敏感であること、そして自分自身が「毒薬」にならないよう、私たちは常に自分を省み続けなければならないのだ。

中学校の部
最優秀賞

グレイテスト・ショーマン

山本風里

「ディス・イズ・ミー」。これが私。この言葉が何度も繰り返されている。それがグレイテスト・ショーマンだ。

主人公のパーナムは、すぐにあきらめない人だ。どんな事があったとしても。私もすぐにあきらめない人だが、パーナムほどではないと思う。パーナムは、サーカスを作るために団員を集める。そして、髪が異常に長い女性や背が高すぎる男性、背が低すぎる男性など社会からつまはじきにされた人達を採用した。私がパーナムだったら、採用してただろうか。きっとしなかったと思う。だからこそ採用したパーナムに対してとても驚いた。その驚いたというのは、みんな違っていいんだ、同じじゃなくていいんだと感じたからである。

例えば忘れ物や失敗をしてしまった時に、「どうしてみんなと同じことができないの」と言われることがある。私は、何でもすべて皆同じでないといけないんだと思っていた。だからこそ私の心の中に深く、そして太陽に光のように強く明るく残った。パーナムや個性豊かな団員達には、お金では変えられない、友情や愛ができた。

私は、歌が大好きだ。音楽が大好きだ。だからこそ、学校の合唱祭のクラス合唱を成功させたかった。でも一人一人考えている事は違う。そのせいで、沢山壁にぶちあたった。今まで好きだった友達を嫌いになった。それでも私は、クラス合唱を成功させたかった。だから、全員で話し合いをした。すると、皆想いは同じだった。ただうまく相手に伝えきれていなかったという事に気づいた。それから毎日クラス合唱曲が聴きたくなくなるほど、休み時間や帰りの会に皆でうたい、さらに上手になるようなアイディアを出し合い、厳しく指摘しあった。今までは、指摘されるといじけてしまう人や指摘すると、相手にきらわれると思いできない人もいた。私もその一人だった。でも今は、違う。

厳しく指摘するという事は、さらに上手になってほしいという愛なんだと分かったからだ。そんな中で私達が知らないうちに友情というものができていた。そして本番では、大成功させることができた。沢山の試行錯誤を繰り返し、つらくていやになる日もあったけど、それをのりこえたからこそ、強い友情ができた。パーナムや個性豊かな団員達にできた友情とはきっと、こういうものなんだと思った。

私は、「こうしたい」という想いが強いほど、きつく言ってしまう。すぐに忘れてしまう所もある。実は泣き虫かもしれない。でも、責任感が強い所や社交的な所は、私の良い所だ。自分の長所や短所などをしっかりとみつめて、さらに自分らしく生きたいと思う。何でも挑戦して、自分の知らない世界を知りたい。又、今まで得てきた大切な経験をいかしていきたい。もしも、誰かに笑われたとしてもいい。だって、「ディス・イズ・ミー」。これが私だから。

中学校の部
最優秀賞

これから私にできる事

各務ヶ原市立鵜沼中学校2年生
佐久間ゆら

「お母ちゃんのおべべあかん。お母ちゃんのおべべあかん。」

私は、顔をくしゃくしゃにして泣き叫ぶ節子の言葉と表情が心に刺さり、耳から離れない。何度見てもかわいそうで涙があふれてくる。おばが、亡くなった母の着物を米に変えようとしている場面だ。

私が心に残った場面は、三つある。

一つ目は、多くの人が助かろうと必死に走り、逃げている場面だ。人は皆、自分の事しか考えられなくなり、人を押しのける。周りの事が見えず、誰も人の事を構っていられない、それほど大変な状況なのだと思った。また、逃げ遅れ、爆弾にうたれている人を見て、とてもかわいそうだと思った。それと同時に、今、平和な生活ができていることに感謝していきたいと思った。

二つ目は、学校の教室に大勢の怪我人が寝かされている場面だ。教室は、怪我人とその家族で埋めつくされていた。戦争でどれだけ多くの人が苦しみ、大変な思いをしたのかが想像できた。また、主人公の清太の母も上半身包帯でぐるぐる巻きにされ、血まみれのまま寝かされていた。清太は必死にこらえていたが、もし私だったら、ショックを受けて、何も考えられなくなり、声を上げて泣いていただろう。こんな時、妹の節子の事まで考えてあげられる清太を見習いたいと思った。

三つ目は、節子が栄養不足でやせ細り、体中にしっしんができていた場面だった。私より小さいのに、こんなひどい体になるまでがまんし続け、わがまま一つ言うことの出来ない節子を不びんに思った。

なぜ戦争は跡を絶たないのだろう。私がこの映画を見て強く感じたことだ。日本は幸い、太平洋戦争の後、七十年以上戦争をしていない。しかし、今でも世界各地で戦争が起きている。私はその原因は、国の指導者が自分の事しか考えていないことだと思う。本当に、国民の幸せを願っているならば、まずは戦争をしないように考えるはずだ。

私は、平和な世界にするために、全世界の指導者にしてほしいと考えている事が二つある。

一つ目は、核兵器が世界で唯一使われた日本の広島と長崎を訪問し、平和記念資料館や平和公園を見てもらう事だ。そして、戦争の悲惨さを分かってほしい。

二つ目は、永世中立国の一つであるスイスで会議を開く事だ。その会議には、様々な年代や立場の代表者も参加させ、自由に意見を言うことができる時間も設けてほしい。

私自身は、さらに戦争について学び、周りの人に伝えたり、平和の活動や行事に参加したりしたいと考えている。

戦争を、自分とは無関係の問題とみなすのではなく、起こる可能性がある重要な問題として考えていくことが大切だ。私は、戦争が二度と起こらない世界にするために、自分が出来ることをしていきたい。

中学校の部
最優秀賞

一番の幸せ

福岡市立北崎中学校1年生
髙井二瑚

私にとっての幸せは、おいしいご飯が食べられること、住む所があること、健康でいられることなどたくさんあります。

でも、私が一番幸せだと思うのは、大好きな人、大切な人に見守られ、笑顔で死ねるということです。

この一番の幸せは、映画コードブルーのあるエピソードを見たことで、気付くことができました。

救急搬送された末期がん患者の女性は花嫁でした。その患者は余命宣告を受けたにも関わらず、必死にがんと戦っていました。

一ヶ月後に結婚式を控えていましたが、そこまで命が持つ確率はそう高くはありませんでした。患者である富澤の結婚式を何とか成功させたいと思った冴島は自分の結婚式を彼女にゆずりました。そして、なんとか結婚式を成功させることができました。

私は、このエピソードから、自分の祖父のことを思い出しました。私の祖父は、アルツハイマーになり亡くなりました。私は祖父にとても良くしてもらいました。祖父は、面白い手遊びやわらべ歌を教えてくれました。また、私が遊びに行った時おいしいラーメンを作ってくれ、食べやすいように割り箸を短く切ってくれました。そんな祖父の優しさを当時はあたり前だと思っていました。しかし祖父は入院しました。

私が祖父のお見舞いに行った時、祖父はとても弱々しい姿をしていました。しかし、精いっぱい明るくふるまってくれました。弱々しく明るい姿を初めて見た時、なぜか涙が出てきました。

祖父がなくなった時、私は「もっと生きてほしかった。」「もっとたくさん話したかった」と思いました。私は祖父が亡くなって初めて祖父のありがたさを感じました。その思いを伝えるために、私はお葬式で祖父に向けて手紙を読むことに決めました。それは、これまでに伝えてなかった感謝を伝えるものでした。手紙を読んでいる最中何度も涙がこぼれそうになりました。しかし、最後に泣いてお別れするわけにはいかないと思い、必死で涙をこらえました。でも、やっぱり最後は涙がこぼれ出てしまいました。

私は、祖父が亡くなりとても悲しかったです。でもそれをバネに、祖父の分まで生きようと思いました。

映画で見た彼女に残された家族もきっと私と同じようなことを感じたと思いました。私はこれからいろんな人に助けられ、支えながら生きていくと思います。その中で周りの人の優しさや温かさを心に小さな幸せから大きな幸せまでつみ重ねて生きていきたいです。