「プロのライターが選ぶ、2021年の“推し”ネトフリ韓国ドラマ10作!〈後編〉」
今年もNetflixにて話題の韓国ドラマがたくさん配信されていますが、まだ昨年の人気シリーズをチェックしきれていないという方も多いはず。そこで今回は、2021年にNetflixで配信された韓国ドラマから、プロのライターが選んだ厳選10作をプロのライターのコメントと共に一挙紹介します! 【こちらでは後半5作を紹介します】
→「プロのライターが選ぶ、2021年の“推し”ネトフリ韓国ドラマ10作!〈前編〉」はこちら
1. 悪には悪で立ち向かうフルスロットルエンタメ『ヴィンチェンツォ』
Netflixシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中
『ヴィンチェンツォ』の作品紹介
マフィアの顧問を務める韓国系イタリア人の弁護士が、母国で繰り広げる壮絶な戦いを描いた一大エンタテインメント。ソウルの地下に埋められた金塊を手に入れるため韓国に戻ったイタリアンマフィアの顧問弁護士が、悪事に手を染める大企業との法廷闘争に巻き込まれていく。ソン・ジュンギ扮するヴィンチェンツォ・カサノが、ベテランで堅物の弁護士と共に、莫大な富と利権を握る巨大組織に正義の鉄槌を下すため、悪で悪を成敗するというスリリングな展開で老若男女の中毒者を生んだ傑作。
『ヴィンチェンツォ』のライターおすすめコメント
ノワールもメロも人生ドラマも、フルスロットルで駆け抜けた傑作。
度肝を抜かれる演出や心憎い小ネタ、毎話おなじみタイトルロゴまでハマりました!(堀由希子氏)
2.夫婦の不協和音をスキャンダラスに綴った人気作『結婚作詞 離婚作曲』
Netflixシリーズ『結婚作詞 離婚作曲』シーズン1~2独占配信中
『結婚作詞 離婚作曲』の作品紹介
ラジオ番組の制作に携わり充実した毎日を送っていたはずの30代、40代、50代の魅力的な3人の女性の予期せぬ不幸に関するアクシデントの物語と、その中で本当の愛を見つけていく夫婦の不協和音を綴ったマクチャンドラマ。不倫などの刺激的な題材で視聴者をくぎ付けにして、シーズン1、シーズン2が配信中、2022年にはシーズン3が編成予定の人気シリーズ。人気俳優ソンフンが弁護士の夫に扮し、妻以外の女性に心を奪われてしまう男性を演じて話題を集めた。
『結婚作詞 離婚作曲』のライターおすすめコメント
狡猾な夫、図太い不倫相手、息子に色仕掛けをする継母。
異色なキャラばかりだけどセリフはグサッと心を刺す。さすが名脚本イム・ソンハンの魔力。(野田智代氏)
3. 時空を超越したSFサスペンス大作『シーシュポス: The Myth』
Netflixシリーズ『シーシュポス: The Myth』独占配信中
『シーシュポス: The Myth』の作品紹介
10年前に亡くなった兄の死の真相を追う天才工学者ハン・テスルと、彼の命を守り、世界を救うために未来からやって来た女性、カン・ソヘの戦いを描く時空を超越したSFサスペンスドラマ。この世界にはびこる“密入国者”という敵か味方かも分からない謎の存在を知り、真実に導かれることになるテスルには名優チョ・スンウが、そして彼を守る男性顔負けの戦闘能力をほこる謎の女戦士・ソヘには人気女優パク・シネが扮する。運命共同体の2人の危険な旅から目が離せない。
『シーシュポス: The Myth』のライターおすすめコメント
時間のルールから脱する、滅亡の危機を救う点で「TENET テネット」と比肩するクオリティ。
舞台を朝鮮半島に限ったことで、情、社会性といった韓国作品らしさが出ている。(地畑寧子氏)
4. 境遇も性格も違う男女のケミストリー『それでも僕らは走り続ける』
Netflixシリーズ『それでも僕らは走り続ける』独占配信中
『それでも僕らは走り続ける』の作品紹介
決められたコースを走り続けてきた陸上界の有望選手が、ひとりの翻訳家との出会いをきっかけに、初めて自分のペースで、心のままに人生を走り始める物語を描いたラブロマンス。陸上短距離の韓国代表選手で、国会議員の父とトップ女優の母を持つという重圧の中で生きる御曹司を人気俳優イム・シワンが演じ、幼い頃に両親を亡くし、大好きな映画を字幕なしで見続けて字幕翻訳家となった女性をシン・セギョンが演じている。性格も境遇も全く違う男女が少しずつ惹かれ合っていく様に、ためいきが漏れること必至。
『それでも僕らは走り続ける』のライターおすすめコメント
劇的なことは起きないが、それ故登場人物が身近に感じられ、彼らの日常や恋模様が気になってくる。
何より魅力ある彼らに向けた愛ある眼差しがいい。(小田香氏)
5. 田舎町で繰り広げられる少年たちのスポーツ人情劇『ラケット少年団』
Netflixシリーズ『ラケット少年団』独占配信中
『ラケット少年団』の作品紹介
父親の仕事の都合で、都会から田舎の中学に転校してきた少年ユン・へガンが、寄せ集めのバドミントン部を廃部の危機から救うため、コーチである父親と共に大奮闘する様が繰り広げられる少年少女たちのヒューマンコメディ。『愛の不時着』で第五中隊末っ子を演じたタン・ジュンサンや、『椿の花咲く頃』のピルグことキム・ガンフンくんなどの若手俳優が集結し、大ヒットドラマ『応答せよ』シリーズや『刑務所のルールブック』を手掛けた脚本家が紡ぐ、心温まる青春スポーツドラマ。
『ラケット少年団』ライターのおすすめコメント
家族の在り方や女性の働き方、日韓関係まで。描き方が素敵で、今後のニューノーマルになるといいなと。一番はラケット少年団の頑張りから元気をもらえます!(小竹亜紀氏)
前後編で10作品を紹介しましたが、いかがでしたか? まだ一気見できていない作品がありましたら、この機会にNetflixでぜひチェックしてみてください!
制作=キネマ旬報社
※本文は、「韓国テレビドラマコレクション2022」から一部を抜粋したものです。
全作品、全文は誌面にてご確認ください。無断転載禁止。