【ロマンポルノ50周年】 落語家・柳家喬太郎を迎えての演芸・上映会がライブ&配信で開催決定!

 今年、50周年を迎える日括ロマンポルノの50周年記念プロジェクトの一環として、古典芸能とロマンポルノの奇跡の融合を、笑いと涙で体験できるイベント「艶笑夜噺 古今東西」の開催が発表された。 10月9日(土)よりイベントの先行抽選のチケットの申し込みと、配信チケットの販売が開始される。

 この公演は、“チケットの取れない”希代の人気落語家、柳家喬太郎が、落語の世界のロマンポルノとも言うべき艶笑噺(えんしょうばなし)を特別に披露しつつ、ロマンポルノ作品の中でも落語や古典芸能を原作とする作品を上映するというもの。

 艶笑噺とは、「バレばなし」とも呼ばれる、落語のジャンルで、粋でいなせな物語の中に男女の洒落っ気たっぷりのやりとりに官能シーンをまぜた大人の落語であり、普段の寄席や落語会ではなかなか口演されることが少ない演目。それを人気落語家であり、公開中のタナダユキ監督作「浜の朝日の嘘つきどもと」でも、映画館主役として好演が話題の柳家喬太郎が披露するとあって、映画の枠を飛び出したイベントになる模様。

 さらに、イベント内では、映画「カツベン!」(周防正行監督)での演技指導なども行った現役の活動写真弁士(サイレント映画の語り手として説明を行う弁士)の坂本頼光による活弁。そして、ロマンポルノ時代劇作品をセレクトして上映が行われる。

 上映作品は、日活のロマンポルノを代表する時代劇作品の2本がセレクトされた。数多くのロマンポルノの傑作を生みだした曽根中生が監督し、怪談の「牡丹燈籠」を見事な官能時代劇作品に仕上げた「性談 牡丹燈籠」(1972)。そして、今イベントのテーマでもある艶笑噺の数々を、藤浦敦が監督し、日本映画史に残る喜劇映画「幕末太陽傳」をも手掛けた高村倉太郎が撮影に参加した、娯楽時代劇大作の「江戸艶笑夜話 蛸と赤貝」(1974)を、それぞれ上映する。

「性談 牡丹燈籠」(1972)  

「江戸艶笑夜話 蛸と赤貝」(1974)

 

 両作品ともロマンポルノ製作第1回作品「色暦大奥秘話」にて主演女優としてデビューを飾り、ロマンポルノの時代劇作品の多くで主演を務めた小川節子の代表作ということもあり、まだロマンポルノを観たことがない方にとっても、その入門編として、時代劇作品に触れられる貴重な機会となっている。

 イベント会場は東京、池袋にある新文芸坐にて、11月27日(土)、11月28日(日)にて開催。チケットは、すべてチケットぴあで取り扱い、10月9日(土)より、先行抽選「プレリザーブ」にて申し込み受付を開始。さらに、同日から1週間の見逃し視聴がついたライブ配信のチケットも発売される。

 チケットの申し込みなど詳しい内容は、ロマンポルノ公式HPに掲載されているのでそちらのほうをチェックいただきたい。

 

■イベント概要

公演名: 日活ロマンポルノ50周年記念 「艶笑夜噺 古今東西」

開催日時:2021年11月27日(土)& 28日(日) 18:30開場 /19:00開演

会場:池袋 新文芸坐 + PIA LIVE STREAM (1週間の見逃し配信可)

価格 イベント:4,500円(税込) 配信:2,200円(税込)

出演:柳家喬太郎(落語家) & 坂本頼光(活動写真弁士)

上映作品:第一夜(11/27) 「性談 牡丹燈籠」 (R18+)

第二夜(11/28) 「江戸艶笑夜話 蛸と赤貝」 (R15+)

主催:日活 企画協力:新文芸坐/ざぶとん亭風流企画

■チケット情報

チケットぴあ https://w.pia.jp/t/nikkatsu-romanporno/

(電話) 0570-02-9999 【Pコード:551-693】

◆先行プレリザーブ(先行抽選販売受付) 10/9(土)10:00~10/17(日)23:59まで

◆一般発売 10/22(金)AM10:00~

オンライン配信:2,200円(税込) PIA LIVE STREAM

※一週間の見逃し配信可能

https://w.pia.jp/t/nikkatsu-romanporno/

◆一般発売 10/9(土)10:00~

 

上映作品解説

第一夜(11/27) 「性談 牡丹燈籠」(1972)  

監督:曽根中生 脚本:豊島耕次(=松本孝二+大工原正泰) 

出演:小川節子、林美樹、原英美、谷本一、木夏衛、橘田良江

「四谷怪談」「更屋敷」と並ぶ三大怪談の一つで落語の怪談ネタとしても有名な「牡丹燈籠」を題材に“性愛のアナーキスト”曽根中生が監督し、幻想的な描写と人情噺として見事に描いた傑作。幽玄で美しいヒロイン・お露役には、ロマンポルノ製作第一弾「色暦大奥秘話」にてデビューしたことでも有名な小川節子が配役され、妖しく絶妙に絡み合う男と女の凄まじくも美しい悲恋ドラマを見事に演じきった。ロマンポルノの時代劇作品の代表作。

第二夜(11/28) 「江戸艶笑夜話 蛸と赤貝」(1974)

監督:藤浦敦 脚本:藤浦敦 西田一夫 

出演:小川節子、柳家かゑる(現:鈴々舎馬風)、三遊亭圓歌、大山節子、ひろみ麻耶、柳家さん治、ケーシー高峰

艶笑噺の数々のネタをストーリーにちりばめ、柳家かゑる(現:鈴々舎馬風)、ケーシー高峰、三遊亭圓歌らといった演芸の世界で活躍した豪華な顔ぶれがそろって出演した娯楽映画。ロマンポルノの時代劇作品の多くで主演を務めた女優小川節子の引退作ともなった。監督は、落語の世界とも縁の深い藤浦敦。撮影は日本映画史に残る喜劇映画「幕末太陽傳」の高村倉太郎が担当した。達人スタッフが腕によりをかけて贈る笑いと官能の時代劇大作。

 

 

最新映画カテゴリの最新記事