最凶ヴィランが“大殺戮”を開始!「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

俺たちより最悪 《カーネイジ》覚醒ー 
マルチバース、新章開幕へー

 

スパイダーマンの宿敵として絶大な人気を誇るキャラクターを主人公に据え、2018年に公開された1作目『ヴェノム』は、全世界940億円を超える大ヒットを記録。その第2弾で、全米でコロナ禍最大のオープニング成績を樹立し(※10/4付Box Office Mojo調べ)、日本でも前作超えの大ヒットスタートとなった『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のUHD&BD&DVDが4月8日(金)にリリースされる。

幾多の人間を巻き込み、最狂VS最凶の場外乱闘バトルが開幕!

 

敏腕ジャーナリストのエディに地球外生命体シンビオートが寄生して誕生した残虐な庇護者(リーサル・プロテクター)こと“ヴェノム”。強靭な肉体を持ち、人間もためらいなく喰らう残虐なヴィランだが、そんな“2人”の前に、連続殺人鬼クレタスを宿主とするカーネイジが降臨。副題の“レット・ゼア・ビー・カーネイジ”=「大殺戮よ、起これ」の言葉通り、触手を武器に変え、視界に入る者を片っ端から殺害していくカーネイジの暴走は止められるのか⁉

監督を務めたのは、モーション・キャプチャーの先駆者として知られる名優アンディ・サーキス。エディ/ヴェノム役を続投したトム・ハーディは原案も手掛け、並々ならぬ愛情を本作に注ぎ込んでいる。さらに、カーネイジへと変貌するシリアルキラーのクレタスをウディ・ハレルソンが怪演。クレタスの恋人で音波を操る凶悪なシュリークをナオミ・ハリス、エディの元婚約者のアンをミシェル・ウィリアムズが演じた。

面白さが進化し続ける“ヴェノム”ワールド

本作の面白いところは、第1にエディとヴェノムの関係の変化にある。あいかわらず“水と油”の彼らだが、本作では以前より歩み寄っているように見える。文句を言いながらもエディに朝食を用意し、「悪い人間しか食べない」という彼との約束を忠実に守ろうとするヴェノムの不器用な優しさ。素直になれないがゆえに仲違いし、ついに2人は“分裂”してしまうが、それすらももはや長年連れ添ったカップルの痴話ゲンカのようだ。

第2に、やはり史上最悪と言っても過言ではないカーネイジの存在。彼の宿主であるクレタスは過去に祖母と母を殺害し、幾度となく猟奇殺人を繰り返してきた。そんな彼は、精神科病院に収容されているシュリークを奪還するため、カーネイジの力を利用する。人類を殺戮したいカーネイジ、シュリークと結婚式を挙げたいクレタス。“混ぜるな危険”を地で行くこちらの2人からも目が離せない。

そして、本作でついに、あらゆるマーベル作品が世界を共有するマルチバースが新章へ突入することを、3点目のポイントとして挙げておく。エンドロールには「あ!」と驚く映像が登場するので、ぜひ最後まで観てほしい。

製作陣の“ヴェノム愛”が炸裂する特典映像はたっぷり約60分!

 

ブルーレイには、撮影の裏話や未公開シーン、NG集などを約60分収録している。「アクション・シーンができるまで」では、第一幕の見せ場であるクレタスの死刑執行シーンの裏側を紹介。クレタスがカーネイジへと変貌する瞬間、周囲の窓ガラスが割れ、執行を見届けていた遺族たちは四方に吹き飛ぶ。圧倒的なインパクトを放つシーンはこうして生まれたのかと驚かされる。また、監督のアンディ・サーキスとは『ブレス しあわせの呼吸』(2017)でも組んだ撮影監督のロバート・リチャードソンが参加し、ド派手な視覚効果を活かす映像が生まれる瞬間を切り取った。

監督とハーディが「おかしな二人」が今作のテーマだと語る「エディとヴェノム:おかしな二人」では、実写の中でヴェノムの存在をリアルに感じさせることの難しさ、1人2役を演じたハーディの類稀なる才能にフォーカス。エディの自宅で2人が大乱闘するシーンで部屋が修復不可能なほどめちゃくちゃになるのは、ハーディのアイデアだったことも明かされる。

注目すべきは「イースター・エッグ」。いわゆる映像の中に隠された“小ネタ”のことだが、今作でも製作陣の遊び心がそこかしこに散りばめられている。少しだけ紹介すると、マーベルコミックの生みの親であり、マーベル映画には必ずカメオ出演している故スタン・リーは本作でも健在。また、クレタスがいた孤児院の壁一面に描かれた言葉の引用元、レイヴンクロフト精神異常犯罪研究所に収容されていたあのヴィランについても言及。本編を何度も観返しながら、ひとつひとつのイースター・エッグを検証していくのもいいだろう。

特典映像を観ていて思うのは、監督も役者も全員が本作への努力を全く惜しんでいないこと。意見を出し合い、笑い合い、観客を楽しませることだけに全てを懸けている。彼らの努力、チームワークの結晶とも言うべき『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は、きっとあなたに新次元の驚きを与えてくれるに違いない。

文=原 真利子 制作=キネマ旬報社

「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

●4月8日(金)Blu-ray&DVDリリース(同日レンタル開始)
Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら

●ブルーレイ&DVDセット 5,280円(税込)  
★特典:アクション・シーンができるまで、未公開シーン(6種)、プレビズ(3種)、NGシーン、エディとヴェノム:おかしな二人、イースター・エッグ紹介、クレタス・キャサディについて、真実の愛:クレタスとシュリーク、カーネイジのつくり方(計約60分)

●4K ULTRA HD & ブルーレイセット 7,480円 (税込)
★特典:ヴェノム&カーネイジ両面スリーブケース仕様(数量限定)、アクション・シーンができるまで、未公開シーン(6種)、プレビズ(3種)、NGシーン、エディとヴェノム:おかしな二人、イースター・エッグ紹介、クレタス・キャサディについて、真実の愛:クレタスとシュリーク、カーネイジのつくり方(計約60分)

 

●日本限定プレミアム・スチールブック・エディション【完全数量限定】 10,120円 (税込)
★特典:海外版ビジュアルミニポスター、オリジナル・ブックレット(28P)、特選デザインポストカードセット(9枚)[以上封入]、特製BOXアウターケース仕様、日本限定デザイン・スチールブック仕様(以上)、アクション・シーンができるまで、未公開シーン(6種)、プレビズ(3種)、NGシーン、エディとヴェノム:おかしな二人、イースター・エッグ紹介、クレタス・キャサディについて、真実の愛:クレタスとシュリーク、カーネイジのつくり方(計約60分)

●2021年/アメリカ/本編98分
●監督:アンディ・サーキス
●出演:トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズ、ナオミ・ハリス、リード・スコット、スティーヴン・グレアム、ペギー・ルー、ウディ・ハレルソン
●発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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