ザ・ローリング・ストーンズ結成60年記念&チャーリー・ワッツ追悼で記念碑的2作公開

7月12日に結成60周年を迎えるザ・ローリング・ストーンズの祝福および、昨年8月24日に80歳で亡くなった不動のドラマー、チャーリー・ワッツへの追悼の意を表し、ストーンズ自ら企画した記念碑的な2作「ロックン・ロール・サーカス」「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」のレストア版が8月5日(金)よりBunkamuraル・シネマほかで全国順次公開される。予告編とスチールが到着した。

「ロックン・ロール・サーカス」は、1968年に撮影されながら諸事情で1996年まで28年間も封印されていた伝説的作品で、今回が日本初の劇場公開。画質・音質が向上した2019年制作の4Kレストア版で上映される。

チャーリー・ワッツの名を冠した「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」はストーンズを初めて記録したフィルムで、1965年のアイルランド・ツアーを追う。未発表映像を加え、90,000を超えるフレームを手作業で修正・再編集した2012年制作の2Kレストア版は、日本での正式な劇場公開は初めて。

 

 

公開された予告編、「ロックン・ロール・サーカス」ではジョン・レノン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズらがこの時だけのために組んだバンド、ザ・ダーティ・マックの演奏場面や、〈悪魔を憐れむ歌〉でミック・ジャガーが見せる圧巻のパフォーマンスなどをフィーチャー。「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」には全英全米No.1になったばかりの〈サティスファクション〉を中心とした演奏シーン、ミックとキースがくつろいで曲作りをするシーンなどが盛り込まれている。

スチールは、談笑するジョン・レノンとミック・ジャガー、にこやかなチャーリー・ワッツなど、ロックン・ロールの輝ける青春時代を感じさせる。

 

「ロックン・ロール・サーカス 4Kレストア版」

監督:マイケル・リンゼイ=ホッグ
出演:ザ・ローリング・ストーンズ、ジョン・レノン、エリック・クラプトン、ザ・フー、マリアンヌ・フェイスフル、オノ・ヨーコ、ジェスロ・タル、タジ・マハールほか
字幕:林かんな 
1968-1996-2019年/イギリス/66分
英題:THE ROLLING STONES ROCK AND ROLL CIRCUS
©2019 ABKCO Films
「ロックン・ロールとサーカスの融合」を目指してローリング・ストーンズが企画・製作し、自らホスト役も務めたライヴイベントの撮影は、スウィンギング・ロンドン真っ只中の1968年12月の2日間に行われた。ストーンズは最高傑作アルバム『ベガーズ・バンケット』を出したばかりで、本作における〈悪魔を憐れむ歌〉のジャガーのパフォーマンスはバンド史上でも傑出している。ジョン・レノン、エリック・クラプトン、キース・リチャーズらがこの時だけのために組んだバンド、ザ・ダーティ・マックの演奏は、レノンにとってビートルズ以外のメンバーとの初ライヴとなった。また、ストーンズのリーダーだったブライアン・ジョーンズはこの撮影の半年後に27歳で亡くなり、これがストーンズとしての最後のパフォーマンスに。
監督は、ビートルズのドキュメンタリー映画「レット・イット・ビー」のマイケル・リンゼイ=ホッグ。

      

 

「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン 2Kレストア版」

監督:ピーター・ホワイトヘッド
出演:ザ・ローリング・ストーンズ
字幕:林かんな
1965-2012年/イギリス/63分
英題:THE ROLLING STONES CHARLIE IS MY DARLING IRELAND 1965
©2012 Because Entertainment, Inc/ABKCO Films
1965年9月3~4日のアイルランド・ツアーを追ったドキュメンタリーで、ストーンズ初の公式フィルム。2011年に発掘された未編集未発表のステージ映像などを加えて(全体の半分以上!)再編集された2012年版が本作。〈サティスファクション〉で全英全米No.1を獲得し、勢いに乗る若きストーンズの熱狂ステージとともに、彼らが世界的スーパースターとなる直前の飾らないツアー・オフショットやインタビューなどが収められている。同じ65年にボブ・ディランのイギリス・ツアーを追いかけたD.A.ペネベイカー監督の「ドント・ルック・バック」と並ぶ傑作ライヴ・ドキュメンタリー。

      

 

公式サイト:http://circus-charlie.onlyhearts.co.jp

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配給:オンリー・ハーツ