ヴェネチア出品。心の自由を求めるアフガニスタン女性の物語「明日になれば〜」

人生の岐路に立つ3人の女性を描き、ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に出品されたアフガニスタン初のインディー映画「明日になれば〜アフガニスタン、女たちの決断〜」が、5月6日(金)よりアップリンク吉祥寺ほかで全国順次公開。60秒予告編が到着した。

 

 

義父母の面倒を見ながら家事に追われる孤独な妊婦。7年間浮気し続けた夫と離婚を決意するも、妊娠が発覚した高学歴のニュースキャスター。妊娠と同時に姿を消した恋人がいながら、いとこのプロポーズを受け入れた18歳の少女──。年齢も境遇も異なる3人のアフガニスタン女性の試練を描いたオムニバス「明日になれば〜アフガニスタン、女たちの決断〜」。アフガニスタン映画機構(Afghan Film)初の女性会長を務める新鋭サハラ・カリミの長編監督デビュー作となる。

 

 

昨年8月にイスラム原理主義組織タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した際、サハラ・カリミ監督はウクライナのゼレンスキー大統領の助けにより、難民としてキーウ(キエフ)に避難した。そうした経緯から、非売品クリアファイル付き全国共通前売券(税込1,500円)の売上を含む収益の一部は、人道支援・復興支援のためにウクライナ大使館に寄付される。

「今拠点なんてない」と言うサハラ・カリミ監督は、日本メディア9媒体の取材を受け、4月16日には「NHK NEWS おはよう日本」、4月19日には「サンデー毎日」に登場。後者では「アフガニスタンにいる自分たちの言葉で、アフガニスタンの女性を表現しました。悲劇ばかりで語られることは嫌なのです」と力強く語った。

映画の公開を記念し、東京MXで4月29日27:05より公開直前特別番組の放送も決定。フリーアナウンサー酒井美帆のナレーションで、サハラ・カリミ監督の人生に迫る。

【放送情報】
タイトル:『大事なものだけ握りしめて』~「明日になれば~アフガニスタン、女たちの決断~」公開直前特別番組
放送局:東京MX1
放送日時:4月29日(金)27時05分~27時35分

 

 

Story

アフガニスタンの首都カブール。
妊婦のハヴァは認知症を患う義母を世話しながら、家事に追われる日々を送っている。義父は彼女を気遣うことなく用事を言いつけ、夫は連日のように友人を自宅に招き入れる。そんなハヴァの喜びは、お腹の子と話すことだけだった。
ニュースキャスターのミリアムは、7年の結婚生活で浮気三昧だった夫と離婚しようと考えていたが、妊娠が発覚。復縁を懇願する夫にうんざりしながらも、仕舞っていたウエディングドレスを手にする。
結納の日を迎えたアイーシャには、家族に言えない秘密があった。彼女は友人のマルジェに協力を仰ぐが、問題解決のためには多額のお金が必要だった。
彼女たちが時同じくして向かった場所とは……。

 

「明日になれば〜アフガニスタン、女たちの決断〜」

出演:アレズー・アリアプーア、フェレシュタ・アフシャー、ハシバ・エブラヒミ
監督:サハラ・カリミ
脚本:サハラ・カリミ、サミ・ハシブ・ナビザダ
撮影監督:ベッフルーズ・バドロージュ
録音:アスカール・アーブグーン
録音監修:モハマッド・レザー・デルパク
編集:マスタネー・モハジェル
音楽:サバ・ネドイ、アリ・タヴァコリ
プロデューサー:カタユーン・シャハビ、サハラ・カリミ

原題:Hava,Maryam,Ayesha 配給:NEGA
2019年/アフガニスタン・イラン・フランス/カラー/16:9/83分/ペルシャ語、ダリ語
©2019 Noori Pictures

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