全ての運命が集結する、スパイダーマンを愛するすべての人へー
かつてない画期的なクロスオーバーを実現させた集大成的エンタメ大作
日本で興行収入41億円を突破し、現在も上映中の全米では8億ドルを超えて累計興業収入歴代3位、全世界では18億ドルを超えて累計興業収入歴代6位(共に3月時点)という爆発的なヒットを記録中の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」が、早くも4月27日にブルーレイとDVDを発売。5月3日からはレンタルもスタートする。
シリーズの集大成かつ新たな扉を開いた作品
本作は、2017年の「スパイダーマン:ホーム・カミング」、2019年の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」に続く3部作の最終章。トム・ホランド扮する現在のピーター・パーカーことスパイダーマンは、これら単独作品以外にも、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(16)でMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に初登場した後、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(18)「アベンジャーズ/エンドゲーム」(19)などに登場してきた。
また、実写映画「スパイダーマン」シリーズとしては、MCU始動以前からスタートしており、2002~2007年にトビー・マグワイア主演&サム・ライミ監督による3部作を公開。その後、リブートされて、2012~2014年にアンドリュー・ガーフィールド主演&マーク・ウェブ監督による「アメイジング・スパイダーマン」2部作の公開を経て、再度リブートされた現在のMCU版3部作に至っている。20年以上に亘って続いてきた大人気シリーズだが、3人が演じてきた各シリーズは同じ物語を基にキャストもスタッフも一新して描き直した作品で、物語の繋がりはない。しかし、世界観を共有するクロスオーバーが魅力のMCUは、“マルチバース”の概念を取り入れることにより、今回の最新作では世界観の異なる作品までクロスオーバー。旧5作の「スパイダーマン」シリーズのヴィラン(敵)たちの登場を可能にした。それも、これだけの超大作で、演じてきた俳優もすべて変えずにクロスオーバーさせるというのは驚異的なこと。アイデアとしては思いついたとしても、様々な大人の事情が絡むであろうことが想像でき、こんなことが本当に実現できるとは、映画史の中でもかなり画期的なことだ。まさに夢の共演であり、3部作の最終章かつシリーズ全体の集大成でありながら、マルチバースを本格的に描いたことで新たな扉も開いた、始まりと終わりを描くすごい作品となっている。
今後のMCUのキーワードとなるマルチバースを描く
物語は、世界中にピーターがスパイダーマンだと明かされてしまった、前作「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」のラストシーンから繋がる形で始まる。正体が明らかとなり、ピーター自身はもちろん、親代わりのメイおばさん、恋人のMJ、親友のネッドという彼の愛する人々までが、穏やかに暮らせなくなってしまう。成績優秀なピーター、MJ、ネッドの3人は、順当にいけば共に世界トップクラスの名門大学に進学できるはずが、スパイダーマンとその仲間であることが認知されてしまい、門戸を閉ざされてしまう。自分はともかく、恋人と親友の将来まで壊しかねない状況に悩んだピーターは、ドクター・ストレンジに助けを求める。しかし、タイムストーンを失ったストレンジは、時を戻すことができない。そこでピーターは、スパイダーマンの正体に関する世界中の人々の記憶の消去を依頼。しかし、その魔法のリスクを想定していなかったピーターは、結果的にマルチバースの扉を開いてしまう事態を引き起こし、別ユニバースからスパイダーマンを知るヴィランたちを呼び寄せてしまうことになるのだ。
ちなみにマルチバースとは、異次元や別宇宙に独立して存在するパラレルワールド的な世界が交わること。多元宇宙、平行世界とも称され、アニメ映画「スパイダーマン:スパイダーバース」(18)でも描かれていた。今後のMCUの最重要キーワードともいえるマルチバースは、5月4日公開の「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」などでも描かれていくことになる。
トム・ホランドの成長や夢の共演の裏話などが見られる貴重な映像特典
今回の「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」には、ネタバレ厳禁の様々な驚きの展開が用意されている。冒頭付近でさりげなく登場する盲目の弁護士も、実はMCUのクロスオーバーキャラクターであるといった具合に、全編に見所が満載。明かせないことも多いが、「スパイダーマン」シリーズやMCU作品を見てきた映画ファンにはたまらない物語となっている。そして最も重要なのは、親愛なる隣人であり、良くも悪くも子どもだったピーターが大きな選択を迫られ、一人前の大人のヒーローとなっていく成長の物語であること。激しいアクションだけでなく、大きな感動と深い余韻の残る作品となっている。今作で一つの区切りを迎えた「スパイダーマン」の今後がどうなるのかは明かされていないが、最後であっても納得できるものであると共に、ピーターが新たに歩んでいく先の世界を見たくなる、最高の結末であることは間違いないだろう。
4月27日に発売されるブルーレイ&DVDセットと4K ULTRA HD&ブルーレイセット(共に初回生産限定)には、総計約84分にわたる映像特典が満載。各種のメイキングはもちろん、キャストたちのインタビューや鼎談、テーマごとにキャラクターや作品を振り返った特別映像などが収録されている。それらの映像では、トム・ホランドがいかに優秀な座長で現場を盛り上げ、牽引しているのかがわかると共に、オーディション映像なども見ることができ、成長や進化も実感できる。また、アクションシーンのメイキングでは、キャラクターごとの動きにも個性をつけた上で緻密に構築し、魅力的なアクションシーンを作り上げているのがわかるほか、運動神経抜群のトムが、マスクをつけたシーンまで含むほとんどのスタントシーンを自らこなしている姿なども見られる。さらには、グリーンゴブリン役のウィレム・デフォーまでもが、現在66歳ながら自ら率先して、できる限りスタントシーンを演じている意外な姿も見られる。他にも、夢の共演の裏話やシリーズ20年の歴史の深みが垣間見られる映像などもあり、本編を見たあとには必ずみたくなるような秘蔵映像が満載だ。
文=天本伸一郎 制作=キネマ旬報社
●4月27日(水)Blu-ray&DVDリリース(レンタルは5月3日開始)
Blu-ray&DVDの詳細情報はこちら
●ブルーレイ&DVDセット【初回生産限定】 5,280円(税込)
★<特典映像>未公開シーン集、撮影の舞台裏を描いたメイキングなど、1時間を超えるボリュームの特典映像を収録!
★<初回生産限定封入特典>オリジナル・トレーディングカード 1枚(※全8種からランダム1種)
●4K ULTRA HD & ブルーレイセット【初回生産限定】 7,480円(税込)
★<特典映像>未公開シーン集、撮影の舞台裏を描いたメイキングなど、1時間を超えるボリュームの特典映像を収録!
★<初回生産限定封入特典>オリジナル・トレーディングカード 1枚(※全8種からランダム1種)
●2021年/アメリカ/本編148分
●監督:ジョン・ワッツ
●出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリナ
●発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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