ヴェネチア出品。地下トンネルで育った少女の運命は──「きっと地上には満天の星」

NYの地下鉄のさらに下に広がる暗い迷宮のような空間で、ギリギリの生活を送っている母娘を描き、ヴェネチア国際映画祭やSXSW映画祭で称賛された「きっと地上には満天の星」が8月5日(金)よりシネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。星空を夢見る主人公の少女リトルを配した日本版メインビジュアルが解禁された。

 

 

ある日、不法居住者を排除しようと地下鉄の廃トンネルへ市の職員たちがやってくる。隠れてやり過ごせないと判断したニッキーは、5歳の娘リトルを連れて地上へ逃げ出すことを決意。初めて外の世界に触れたリトルは、眩いばかりの喧騒の中で、夜空にまだ見ぬ星を探し続ける。NYの街で追い詰められていく母娘に、希望の光は降り注ぐのか──。

「その場所に子供はいない。5歳くらいの大人はいるけどな」
原案書となった地下コミュニティ潜入記『モグラびと ニューヨーク地下生活者たち』(ジェニファー・トス著)の印象的一文の引用から始まる本作は、短編映画「Caroline」がカンヌ国際映画祭で注目を浴び、アンソロジー・テレビドラマシリーズ『モダン・ラブ』の1篇を手掛けたセリーヌ・ヘルド&ローガン・ジョージの長編デビュー作。セリーヌ監督自身がニッキーを演じ、リトル役には新星ザイラ・ファーマーを抜擢。セリーヌ&ローガンは現在、プロデューサーにM.ナイトシャマランを迎え、長編2作目となるミステリー・ホラー“The Vanishings at Caddo Lake”を制作中だ。

NYの街の奥底で暮らす母と娘の、心震える愛の物語に期待したい。

 

 

「きっと地上には満天の星」

監督・脚本:セリーヌ・ヘルド&ローガン・ジョージ
出演:ザイラ・ファーマー、セリーヌ・ヘルド、ファットリップ、ジャレッド・アブラハムソン
2020年/アメリカ/英語/ビスタサイズ/カラー/5.1ch/90分/原題:Topside
日本語字幕:福永詩乃 配給:フルモテルモ/オープンセサミ
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