〈Peter Barakan's Music Film Festival 2022〉より3作が単独公開決定

ピーター・バラカン監修の〈Peter Barakan's Music Film Festival 2022〉のラインナップより、日本初公開の3作「バビロン」「ブリティッシュ・ロック誕生の地下室」「アメリカン・エピック エピソード1〜4」が、単独で全国順次公開されることが決まった。

まずは1980年に製作されたものの、その衝撃的な内容から長らく世界中で上映されなかった幻のレゲエ・ムービー「バビロン」が10/7(金)より公開(ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか)。

そしてザ・フーや結成前のローリング・ストーンズのメンバーらが集まっていた伝説のブルーズ・クラブに迫るドキュメンタリー「ブリティッシュ・ロック誕生の地下室」が11/11(金)より公開(ヒューマントラストシネマ渋谷ほか)。

さらにアメリカのポピュラーミュージック黎明期のアーティストに肉薄し、カントリー、ブルースといったジャンルが確立する過程を描いた全4部、5時間を超える長編ドキュメンタリー「アメリカン・エピック エピソード1〜4」が11/18(金)より公開(YEBISU GARDEN CINEMAほか)。

多様な音楽映画をスクリーンで堪能したい。

 

「バビロン」
1980年/イギリス/94分
原題:Babylon 監督:フランコ・ロッソ 脚本:マーティン・ステルマン、フランコ・ロッソ 撮影:クリス・メンゲス 音楽:デニス・ボーベル、アスワド
出演:ブリンズリー・フォード、カール・ハウマン、トレヴァー・レアード、ブライアン・ボーヴェル、ヴィクター・ロメロ・エバンス、アーチー・プール、T.ボーン・ウィルソン
© 1980 National Film Trustee Company Ltd
サウス・ロンドンで昼は整備士として働き、夜はレゲエのDJとして仲間たちと活動する青年ブルー。しかし白人たちに度重なる嫌がらせを受け、ついに怒りを爆発させる……。人種差別に押し潰されそうになりながらも、音楽にすべてをぶつける若者たちを強烈に描いた幻の傑作。主演のブルーに元アスワドのブリンズリー・フォード。

 

「ブリティッシュ・ロック誕生の地下室」
2021年/イギリス/88分
原題:British Rock Born in A Basement 監督:ジョルジオ・グルニエ
出演:ジンジャー・ベイカー、ジャック・ブルース、エリック・バードン、ジョン・メイオール、ピート・タウンゼンド
©SIXTY TWO Films Ltd.
ザ・フーや結成前のローリング・ストーンズのメンバーなど、のちのロックスターたちが集まっていた伝説のクラブ〈イーリング・クラブ〉に迫るドキュメンタリー。ブリティッシュ・ブルーズの聖地としても名高いクラブにまつわるエピソードが、アーティストや関係者の証言によって綴られる。

 

「アメリカン・エピック エピソード1〜4」
2017年/アメリカ/エピソード1(57分)、エピソード2(60分)、エピソード3(88分)、エピソード4(116分)
原題 : Episode 1: The Big Bang、Episode 2: Blood and Soil、Episode 3: Out of the Many, the One、Episode 4: The American Epic Sessions
監督:バーナード・マクマホン
出演:タージ・マハール、ジャック・ホワイト、ウィリー・ネルスン
©2017 Lo-Max Records Ltd.
1920年代にレコードが大衆化し、レコード会社はアメリカ各地に“新しい音楽”を探しに行く。その過程でカントリー、ブルース、ハワイアン、ラテンといったジャンルが確立していくさまを丹念に見つめたドキュメンタリー。最終章ではベックやエルトン・ジョンといった現代のアーティストによる圧巻のセッションが繰り広げられる。