シャルロット・ゲンズブール主演 × ミカエル・アース監督。80年代パリの家族物語「The Passengers of the Night」

 

「アマンダと僕」の俊英ミカエル・アースが、シャルロット・ゲンズブールを主演に迎え、80年代パリに暮らすある家族の7年を描いた「The Passengers of the Night」(英題)が、2023年4月よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、渋谷シネクイントほかで全国公開される。

 

 

1981年パリ。街が選挙による祝賀と変革のムードに包まれる中、エリザベートの結婚生活は終わりを迎える。ひとりで子供たちを養うことになった彼女は、深夜ラジオの仕事に就くことに。そこで出会った家出少女のタルラを自宅へ招き入れ、交流を重ねる中で、エリザベートと子供たちの心に変化が訪れる──。

夫との別れ、芽生えた恋、子供たちの成長、そして下される決断。変化を乗り越えていくエリザベートは力強く、些細で平凡な出来事こそが実はドラマティックなのだと観る者に気づかせる。

 

 

「なまいきシャルロット」(85)でセザール賞有望若手女優賞、「ブッシュ・ド・ノエル」(99)でセザール賞最優秀助演女優賞、「アンチクライスト」(09)でカンヌ国際映画祭女優賞に輝いたシャルロット・ゲンズブールが、ここでは夫の裏切りに傷つきながらも、逞しく前へ進む主人公エリザベートを演じる。そして同じ時代を彩ってきたエマニュエル・ベアールが、エリザベートの人生を左右する役で共演。

ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された本作。「人間味溢れる主人公によって、観客に揺るぎない信頼を抱かせるのはミカエル・アースの計り知れない才能だ」(TROISCOULEURS)、「シャルロット・ゲンズブールの最高傑作」(Radiofrance)、「巨匠エリック・ロメールを受け継ぐこの作品は、恋に落ちるところから失うところまで、喪失も再出発も、人間のあらゆる感情を切なくも優雅に描き出している」(Filmstarts)など、続々と絶賛が寄せられた。繊細で心揺さぶるヒューマンドラマに期待したい。

 

「The Passengers of the Night」(英題)
「Les Passagers de la Nuit」(原題)

監督・脚本:ミカエル・アース
共同脚本:モード・アメリーヌ、マリエット・デゼール
出演:シャルロット・ゲンズブール、キト・レイヨン=リシュテル、ノエ・アビタ、エマニュエル・ベアール
2022/フランス/カラー/111分/R15/フランス語/ビスタ
配給:ビターズ・エンド
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