藤ヶ谷太輔&豊川悦司の “自堕落親子” ツーショット。「そして僕は途方に暮れる」

 

「愛の渦」「娼年」の三浦大輔が作・演出を手掛けてフリーター青年の一大逃避行を描いた舞台劇を、引き続き藤ヶ谷太輔を主演に迎え、三浦自身の監督・脚本で映画化した「そして僕は途方に暮れる」が1月13日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで全国公開。藤ヶ谷太輔&豊川悦司の“ダメ親子!?”を捉えた場面写真が到着した。

 

   

 

都合の悪いことからすぐに逃げ出す自堕落なフリーターの菅原裕一(藤ヶ谷太輔)。5年間同棲する里美(前田敦子)と言い争いになった彼は、部屋を飛び出し、幼なじみの親友(中尾明慶)、バイト先の先輩(毎熊克哉)、大学の後輩(野村周平)、東京に住む姉(香里奈)、北海道・苫小牧の実家で暮らす母(原田美枝子)を次々と訪ねるも、気まずくなるとすぐに逃げ出し、とうとう行き場を失う。

雪が降る夜のバス停のベンチで一人途方に暮れていると、そこに現れたのは10年前に家族から逃げ出して疎遠になっていた父・浩二(豊川悦司)だった。再会に戸惑う裕一に対して浩二は、その後に再婚したが浮気がばれてすぐ離婚し、慰謝料を払うために知人から金を借りるも返せないので連絡を断って逃げたと明かす。さらにはスマホを見せ「これも持ってるけど、金を払ってないから繋がらない。持っているのは見栄だな、見栄」と裕一を上回るほどのクズっぷりを披露。

複雑な思いを抱きながらも、行くあてのない裕一は、スマホの電源を切り、父の部屋に身を寄せることに。世間から取り残されたような生活の中で、浩二は「ここはまるで牢屋だな」と笑う……。

 

こたつに入っているシーンについて、ふたりは「なかなかOKが出ないので、15年分ぐらい入っていた(笑)」(藤ヶ谷)、「長かったよねぇ」(豊川)と明かす。

豊川との初共演について藤ヶ谷は「もちろん、緊張もしましたし、刺激もたくさんいただきました。同じ時間を共有してお芝居できたことがすごく嬉しかったです」。一方で「実は息子がいる親の役は初めてだったかも……」という豊川も、藤ヶ谷を「セリフに嘘がなく、そこに居て、そこで何かを感じて、言葉を交わしていたので、本当に彼が自分の息子・裕一に見えてきたし、折れない心を持っているすごく強い俳優さんなんだなと思いました」と称賛。

さらに藤ヶ谷は、撮影時に豊川と多くは話さなかったものの「一緒に三浦組を闘い抜けたことを誇りに思うし、それが永遠に残る作品になったことが嬉しいです」と語っている。

 

 

©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会
配給:ハピネットファントム・スタジオ

▶︎ 監督・三浦大輔 × 主演・藤ヶ谷太輔。人生をかけた逃避劇「そして僕は途方に暮れる」