カンヌ映画祭グランプリ。フィンランドの新鋭ユホ・クオスマネンが描く列車旅「コンパートメントNo.6」、予告編到着

 

フィンランドの新鋭ユホ・クオスマネン監督が、女子学生の波乱含みの寝台列車旅を描き、第74回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞、第94回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表選出、第79回ゴールデングローブ賞非英語映画賞ノミネート、フィンランド・アカデミー賞(ユッシ賞)7冠を果たした「コンパートメントNo.6」が、2月10日(金)より新宿シネマカリテほかで全国順次公開。日本版予告編と場面写真が到着した。

 

 

恋人にドタキャンされ、モスクワから世界最北端のムルマンスク駅へ向かう寝台列車に一人で乗り込んだフィンランド人留学生のラウラ。6号コンパートメントで乗り合わせたのは、粗野なロシア人炭鉱夫のリョーハだった──。最悪の出会いから始まる最愛の旅を、メランコリーとユーモアをまぶしてオフビートなタッチで描く「コンパートメントNo.6」。

長編デビュー作「オリ・マキの人生で最も幸せな日」でカンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリに輝いたクオスマネン監督は、ロサ・リクソムの同名小説を原案に長編第2弾として撮り上げた本作で世界17冠を達成、新たな才能として注目されている。

 

 

予告編は、同室となったリョーハの言動にうんざりしたラウラの姿をキャッチ。酔っ払って「フィンランド語で『愛してる』はどう言う?」と問いかけるリョーハに、「“ハイスタ・ヴィットゥ”(くたばれ)よ」と答えるラウラ。“ロスト・イン・トランスレーション”なやりとりから、やがて親密になっていくふたりを予感させる。

その後のシーンでラウラの元恋人が女性であることが明かされるが、演じているのはヴィターリー・カネフスキーの傑作「動くな、死ね、甦れ!」で主演したディナーラ・ドルカーロワだ。映画ファンには嬉しいワンカットも登場する。

バックに流れる曲は、1986年にフランス人のDesireless(デザイアレス)が歌い、ヨーロッパ中でヒットした『Voyage Voyage』。80年代らしいフレンチ・エレクトロニック・ディスコで、1990年代を舞台にした本作にもマッチしている。

「型破りなラブ・ストーリー」(Empire Magazine)、「世界の見方が変わるような映画」(Awards Rader)、「偶然の出会いと心に刻まれる小さな瞬間が美しい」(Midnight East)といったレビューも挟まれ、期待を高める。

 

         

※画像クレジットはすべて「© 2021 - Sami_Kuokkanen, AAMU FILM COMPANY」

 

「コンパートメントNo.6」

監督・脚本:ユホ・クオスマネン
原作:ロサ・リクソム フィンランディア文学賞受賞「Compartment No.6」
出演:セイディ・ハーラ、ユーリー・ボリソフ、ディナーラ・ドルカーロワ、ユリア・アウグ
2021年/フィンランド=ロシア=エストニア=ドイツ/ロシア語、フィンランド語/107分/カラー/シネスコサイズ/原題:Hytti nro 6 英題:Compartment Number 6/映倫区分:G/後援:フィンランド大使館/配給:アット エンタテインメント
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