清原惟が紡ぐ女性たちの一日の物語「すべての夜を思いだす」、ベルリン国際映画祭フォーラム部門出品!

 

世界が注目する新鋭・清原惟が、世代の異なる女性たちの一日の断片が響き合うさまを描いた第26回PFFスカラシップ作品「すべての夜を思いだす」が、第73回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されることが決定。清原監督にとって初長編「わたしたちの家」から2作連続での同部門出品となる。

 

 

多摩ニュータウンですれ違う三人の女性。誰かの大切な記憶が、ほかの誰かの一日と呼応する──。街に積み重なる時間の痕跡に触れ、小さな変化が起きていく一日を描く本作。

出品されたベルリン国際映画祭フォーラム部門は、斬新な視点を提示する新進映像作家を紹介することで知られる。4年前に新たに就任した選考メンバーたちが清原作品に触れるのは初めてだったが、「全員一致で招待が決まった」という。

 

各者のコメントも到着した。

清原惟監督
『わたしたちの家』で初めて呼んでいただいた国際映画祭である
ベルリン映画祭で、再び上映できること、とても嬉しく思います。
一日の小さな旅の映画が、そのゆっくりとした歩みで海のむこうへと
旅立っていくのを、楽しみに見守りたいです。

ベルリン国際映画祭フォーラム部門ディレクター クリスティーナ・ノード氏
冒頭のカットから、これは特別な映画だ、と直感しました。
3人の女性の一日を、離れたところから、ゆったりと見つめる。
その「場所」の素晴らしさにときめきながら、一緒に歩いていく。
『すべての夜を思いだす』は、眩しく、優しく、時に爽やかな風が通り抜ける
あの夏の日、のような映画です。

クリチバ国際映画祭(※「わたしたちの家」がグランプリを受賞したブラジルの映画祭)プログラマー アーロン・カトラー氏
感動しました。
極めて微妙なニュアンスと繊細さをもって、説明せずとも人々に深い共感を呼び起こすことに成功していることに。
ずっと、ロベルト・ロッセリーニのこと、そして、歴史は常に我々を取り巻いている、ということを感じていました。

 

「すべての夜を思いだす」

監督・脚本:清原惟
出演:兵藤公美、大場みなみ、見上愛、内田紅甘、遊屋慎太郎、奥野匡
撮影:飯岡幸子 照明:秋山恵二郎 音響:黄永昌 美術:井上心平 編集:山崎梓
2022年/カラー/116分
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